『次は、連続誘拐事件の新たな被害者の情報です。名前は桐ケ谷直葉、13歳が先日未明に誘拐されました』
「連続誘拐事件なんて、怖いねぇ、私も気を付けないと」
詩乃がテレビのニュースとやらを見て呟いた。俺様はそれを無視してドアへ向かった。
「あらどこかに行くの?」
「あ?ああ、ちょっとな」
「そう、行ってらっしゃい」
「おう」
GGOというゲームをやりはじめて6日。なかなか面白いが、実戦よりも迫力や緊迫感が足りん。俺様は今、町へ出向いている。詩乃からはおこづかいと称して地球での金銭をもらった。といっても、買うものなんてないんだがな。
「やはり家でGGOをやっていたほうがよかったか」
ぶらぶらと歩き回り、一通り町を散策した後、家へ帰ることにした。
「やはり家にいたほうがよさそうだ」
俺様は家に向かって歩き出した。すると、何かが高速で俺様の前を横切っていった。
「あ?」
なんだ?人間ではあんな動き出来ないしなぁ、この世界でも、宇宙人は地球で暗躍でもしてるのか?
「面白い、ちょっと見てみるか」
俺様は俺様の中にある力を使って、屋根づたいにそいつを追いかけはじめた。
どうやら、俺様が追いかけているのはスラン星人のようだ。このスピードが出せる宇宙人はそいつしかいねぇからなぁ。スラン星人は、港にある倉庫街へ入っていった。
ここが拠点って訳か。さて、どんなことをしているんだぁ?俺様は倉庫にある窓から中を覗く。
「んで、次のターゲットは?」
「こいつだ」
中に居たのはスラン星人の他に三面怪人、ダダがいた。三面怪人の特徴として人間の女をコレクションする癖があったな。今朝聞いた連続誘拐事件はこいつらが起こしていたのか。やり方としては、スラン星人が高速で動き周り、ターゲットにミクロ化機で人間標本にして、気づかれないうちにここに戻るってところか。
「ほう、地球人の女にしてはなかなかの美人じゃないか」
「こいつを頼む、宇宙闇市で高く売れそうだからなぁ」
ん?あの、顔、どこかで見たことあるなぁ。ああ、詩乃か、こいつら、次は詩乃を狙ってるのか。俺様的にはどうでもいいんだが、いつも世話になってるからなぁ、こいつら、潰しておくか。俺様は窓を蹴破り、中にはいる。
「だ、誰だ!?」
「なんだ、ただの人間じゃねぇか、驚かせやがって」
「しかし、見られちゃいけないものを見られたしな、始末しておくか」
スラン星人が腰に下げた銃でエネルギー弾を撃ってくるが、俺様は手にエネルギーを溜めて弾く。
「なっ!?貴様!人間ではないな!!!」
「一体何者だ!!」
「俺様か?俺様はなぁ・・・」
俺様は内に秘めている力を活性化させて、本来の姿へ戻る。
「なっ!?き、貴様は!!」
「何故こんなところに貴様がいるのだ!!!」
「俺様はウルトラマンベリアルだ!!」
俺様は手のひらにエネルギーを集中して、十字に腕を組み、星人二人に放つ。
「デスシウム光線!!」
「「ぐわぁあああああああああ!!!!!」」
星人二人は俺様の攻撃に耐え切れず、消滅していった。
「やっぱり大したことねぇなぁ」
俺様はがっかりしながらその場を離れようとしたが、ガラス瓶の中に人間が入っていることを思いだし、ガラス瓶のそばに行く。
「どうすりゃもとに戻るんだ?」
機械を弄くってみるが、どこがどうなってるかわからん。
「俺様が作るのは光の国由来のものだからなぁ、他の星人がどういう技術を使うか知らねぇしな。とりあえず壊しゃなんとかなるか」
俺様はそこらにある機械をすべて壊した。すると、ガラス瓶に入っていた女共が飛び出してきた。
「うっ」
「痛てて」
「こ、ここは?」
「ひっ!」
「あ?」
俺様を見て怖がっている女共。それもそうか、この見た目だもんなぁ。まぁいい、俺様は帰らせてもらう。俺様がエネルギーを全身に巡らせて飛び去ろうとした時。後ろから声がかかる。
「あの!あなたが助けてくれたんですか?」
「あ?」
そこには、ショートカットの女がいた。まだ中学生くらいか。
「なんだおメェ」
「わ、私は、桐ケ谷直葉です、あ、あなたは?」
「ベリアル、ウルトラマンベリアル」
「ベリアルさん、あの、ここどこですか?」
「さぁな、どっかの港なのはわかるがな」
俺様は地球の地理なんて知らん。
「あの、私、携帯持ってます」
一人の女が携帯を取り出し、地図アプリでこの場所がどこか見る。
「ここです!」
「そうか、だったらあっちに行きゃ、家に帰れるか」
「あの、私はどうすれば」
「チッ!俺様が送ってやる」
「あ、ありがとうございます!!」
「ほれ、掴まれ」
「え?あ、はい」
「行くぞ」
「行くぞってひゃああああああああああああ!!!!!」
俺様は倉庫から飛び上がり、この女の家に向かう。
「んで、どこだ」
「埼玉県川越市です」
「了解だ」
俺様はスピードを上げ、赤黒い光を残しながら飛んでいく。数十分飛んでいると、女が家を指差した。
「あそこだな」
俺様はその家に向かってて飛び、その家の庭に降り立った。
「ほれ、ついたぞ」
「ありがとうございました」
「じゃあな」
俺様は女を送った後、家に戻った。
「お帰りなさい、ちょっと、どうしたの?そんなに汚れて」
「あ?ちょっとな」
「まったくもう、ほら、脱いで、洗濯するから」
「わかった」
俺様はいつもの日常に戻った。
ゴジラと戦わせる?それとも共闘?
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戦わせる
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共闘
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陛下の意のままに