「父さん?」
見ると、俺様の後ろに、見覚えのある姿があった。
俺と同じように鋭い目付きに、赤と黒の体。
俺の息子、ジードがそこにはいた。
「チッ!めんどくさいやつが来やがった」
「父さん!ここで何してるの!?」
俺様は無視して、オベイロンに向かっていく。だが、やはり力不足で吹き飛ばされてしまう。
「ぐっ!アアっ!!」
「父さん待って!」
「なんだ!!」
「どうして生きてるの!?どうやって生き延びたの!?」
「うるせぇ!!そんなことよりあいつをぶっ潰さねぇとここにいるユーザー全員に被害が及ぶんだよ!テメぇも手伝え!!」
しつこいジードを抑え、デスシウム光線をオベイロンにぶっ放つ。だが意味をなしちゃいねぇ。
「クソったれが!!」
「待って父さん、もしかしたら、外から攻撃をしても、意味がないのかも。僕たちの何倍もの大きさだから、皮が分厚いんだよ」
そんなことはわかってやがる。だが、さっさとぶっ潰さねぇと。このゲームは今大人気のゲーム。ユーザーもえげつないほどいやがる。どれだけの被害が及ぶのかわかンねぇんだ。はやく、はやくこいつを潰さねぇと!!!!
「なっ!?ベリアル!?」
「ゼロ!」
「まためんどくさいのが来やがった!!」
「ベリアル!まだ生きてやがったのか!!」
「生きてちゃわりぃーか!!!ゼロ、テメェもこいつ潰すのに手を貸せ!!」
「ハァッ!?何でお前が怪獣倒そうとしてんだよ!?お前が出した怪獣じゃねぇのかよ!!」
「こいつは、このゲームを創り出したいわゆるゲームマスターの男が、自分が婚約を結んでいた女子高生を、そいつの恋人にとられたせいでぶちぎれてああなった。いわゆる男の嫉妬の塊だ」
「嘘じゃねぇだろうな」
「嘘じゃねぇ、しかも、こいつがこのゲームの中で暴れまわったら、アミュスフィアNeoでログイン中のプレイヤー全員の脳がこいつの攻撃によって破壊されるかもしれねぇんだ。SAOの二の舞だけは避けてぇんだよ」
だが、巨大すぎる体のせいで俺様の攻撃が一切通用しねぇ。内部から攻撃するしかねぇが、俺様はそんな力持っちゃいねぇ。どうする?どうあいつをつぶす?
「ゼロ、お前確かルナなんちゃらって力持っていやがったな?そいつであいつの中に入って内部から、帝国時代の俺様を倒したやつであいつを倒せ。それしかあいつを倒す方法はねぇ」
「ルナミラクルゼロだ、それなら倒せそうだ」
「じゃあ、ゼロ、頼んだよ」
「んじゃ、行ってくるぜ!!」
ルナミラクルゼロに変化したゼロは、体を小さくさせながらオベイロンに向かって飛んで行った。ゼロがオベイロンを崩壊させる場所まで到達するまでの間、俺様とジードがこいつを引き付けておく。
「ウルティメイトファイナル!!ハアッ!」
「フアッ!!」
ジードとともに攻撃を仕掛け、こちらに注意を向ける。
「ジャマヲスルナァアアアアアアア!!!」
「グアッ!!」
「オハァッ!!」
「グッ、クレッセントファイナルジード!!」
「アトロスバースト!!」
まだか!!ゼロの野郎遅すぎるぞ!!
まだかまだかと待っていると、紫のオーラを纏いながらオベイロンから何か飛び出しきやがった。
「オアッ!!」
「ゼロ!!大丈夫!!」
「闇の力が強すぎて中に入れねぇ」
「人間が持つ闇が、それだけ深いってわけだ」
「人間が持つ闇・・・」
ちくしょー、どうすりゃいい。ゼロが入れねぇとなると、こいつを倒す手段はねぇ。
『ゼロ!ジード!』
するとどっかから声が聞こえてきやがった。誰だ?
「ヒカリか!!」
なんだあいつか、いつも発明品が盗まれてる科学者。そいつが何のようだ?
『これを、そこにいるベリアルに渡してくれ』
そう言って、ゼロの手元に送られてきたのは12本のウルトラカプセルだった。
「ヒカリ、本当に渡していいのか!?なぜ怪獣と戦ってるのかはわからねぇがベリアルだぞ!?」
『キング様が渡せと言っているのだ、従うしかあるまい』
「なっ!?キングの爺さんが!?仕方ねぇ、ベリアル!!受けとれ!!」
ゼロの手から12個のウルトラカプセルが放たれ、俺様の変色したカラータイマーの中に入る。
そのカプセルを手に取ってみると、ゼロとジードのそれぞれの形態が描かれたウルトラカプセルだった。
「こいつを使えってか、キング」
闇の力が強すぎて、中にはいれなかったゼロ。だが、闇に触れた俺様なら入れる確率は高い。
「いいぜ、やってやる。この世界は、あの世界よりも、ちっとは面白いからよぉ!!」
俺様はベリアライザーのトリガーを押し、インナースペースへ意識を飛ばした。
「フッハハハハ!!」
ジードプリミティブウルトラカプセルのスイッチを入れる。
「ハァアッ!!」
すると、ジードの幻影が現れ、手を高く上げ掛け声をあげる。そして装填ナックルにそれをセット。次にゼロウルトラカプセルのスイッチを入れる。
「フンッ!」
「ゼェエエエラァッ!!」
ジードカプセルと同じように幻影が現れ、手を高く上げ掛け声をあげる。先程と同じように装填ナックルセットし、ベリアライザーのトリガーをもう一度押し、ナックルにスライドさせカプセルをスキャンする。
「ぶっ潰すぞ。フッ!ハァアッ!!」
『ウルトラマンジードプリミティブ、ウルトラマンゼロ。ウルトラマンベリアル!!!レッキングスラッガー!!』
父さんのフュージョンが完了するまで、僕とゼロはなんとかオベイロンの足止めをしていた。
「グッ!ヌガァッ!!」
「ゼロ!アアッ!!」
だけど、オベイロンの巨体に僕たちは圧倒され、ウルティメイトファイナルは解除され、ゼロも通常の形態に戻ってしまった。
「ベリアルの野郎はまだか!!」
父さんは光に包まれたまま動かない。
「なんとか持ちこたえないと!!」
だが、オベイロンの足止めは愚か、こちらがやられそうになっている。
「ヤバッ!?」
オベイロンの巨大な手が、僕たちに迫っていた。しかし、その手は、どこからか飛んできたスラッガーによって切り裂かれ、僕たちに届くことはなかった。僕たちを助けたスラッガーは主の元に戻っていく。
「遅ぇぞベリアル」
そのスラッガーの主は、僕とゼロの特徴を持った姿をした父さんだった。
ゴジラと戦わせる?それとも共闘?
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戦わせる
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共闘
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陛下の意のままに