何か違和感がある。
妙な胸騒ぎがなぁ。
「詩乃」
「なに?」
「少し出るぞ」
「わかったわ」
俺様はナイザーを手に持ち、アスナがいる病院へと向かった。そこで何か起きていると俺様の第六感が訴えている。闇の流れができていると。前の俺様に流れていた流れよりももっと強い闇の流れが。
紫色の光を出しながら空を飛び、大急ぎで向かう。
見えてきた。俺様の超視力で病院全体を見ると、誰かが倒れていた。倒れているやつの向かいには、ナイフを持った一人の男がいた。
「須郷か」
俺様はそう結論付け、スピードを上げた。
「死ねぇええええ小僧ぉおおおおおおお!!!」
「悪あがきはよせ、小僧」
「ごはぁっ!?」
須郷を吹き飛ばし、ナイフをへし折る。
「っ!?ベリアル!?」
倒れているやつはキリトだった。
「よう、まだ会えてなかったのか」
俺様はナイザーを構え、須郷の方を見る。
「ベリアル君か、うひひひ、君にも手酷くやられたよ。僕の最高傑作のアルブライザーで出したオベイロン。易々と破壊してくれちゃってさぁ、君も。君も殺してやる!!!」
予備にもう一本ナイフを持っていたらしく、それを構えてこちらへ走ってくる。こんなもの簡単に避けられるが、こういうやつは、絶望を教え込んでやらねぇといけねぇなぁ。
ドスッ!!!
「ベリアル!?」
ナイフが刺さるような音がした。だが。
「俺様にはそんなチンケな武器、効かねぇんだよ」
ナイフは半ばから折れ、地面に落ちていた。
「今度はこっちの番だ」
俺様は須郷の頭を持つと、闇の力を流し込んだ。
須郷サイド
なんだ、どうなっている。
「茅場君・・・」
神代凛子の声が聞こえ、振り替えると、そこではベッドの上で裸で抱き合う茅場と凛子の姿があった。
ベリアルサイド
「ぁあああああああああああ!!!」
発狂し、よだれや涙を流す須郷。俺様がいまやっているのは、須郷が思う最悪のことを闇の力で体験させている。実際にではないがなぁ。まぁとにかく、これで大人しくなんだろ。
俺様は須郷の頭から手を離す。
「あ・・・あ・・・」
須郷は光を失った顔をしながら気絶し、その場に倒れた。
「ほれ終わったぞ」
「え、えげつないことするな、ベリアル」
痛みをこらえながら声をかけてくるキリト。
「こういうやつはこれが一番効く。んで、腕切られたのか?」
「あぁ」
「仕方ねぇ」
俺様は光の力でその傷を治してやった。なぜだか知らねぇが、失っていたはずの光が俺様の中に戻ってきてやがるんだ。有効活用させてもらう。
「ありがとう」
「いいから行くぞ」
俺様とキリトは発狂する須郷を放置し、病院内に入っていった。
「貴様がゲーム内で怪獣を作り出した糞人間か」
眼鏡をかけ、スーツを着た男が、武装した部下を連れて須郷の前に現れた。
「お、お前、誰だ?」
虚ろな目の須郷は何とかその場の状況を理解し、眼鏡の男に問いかけた。
「貴様に名乗る名などない。連行しろ」
須郷は武装した部下に手錠をかけられ連行されていった。
「諸星だ、須郷を捕らえた、そちらに連行する」
基地に連絡を入れ、その場を去っていった。
病院内に入った俺様達は12階にあるアスナの病室に着き、うじうじするキリトにイラつきながらことが終わるのを待った。
「早く行け」
いい加減待つのに、飽き、キリトの背中を強く押した。
「ちょ、危な!」
「てめぇが早く行かねぇからだ」
「まったくベリアルは」
不満を破棄ながらも、決意が固まった顔をして、ベッドのカーテンを開けた。
そこには、夜景を見るアスナの姿があった。
「アスナ・・・」
「キリト君」
すぐに二人は抱擁を交わし、こちらに向き直った。
「ベリアル、ここまで、ありがとう」
「ありがとうございます」
俺様に言ってくるその言葉は、ゼロもジードも、ケンも、受けてきた言葉なんだろうよ。俺様は、はじめて受ける言葉だ。心の底からのありがとう。まぁ、いいもんじゃねぇか。
「気にすんな、俺様は帰らせてもらう。じゃあな」
アスナの病室を後にし、俺様は詩乃が待つ家へと帰った。
「腹へった」
「お帰りなさい、ベリアル」
「ただいま」
いつもの日常に戻るときが来た。
ゴジラと戦わせる?それとも共闘?
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戦わせる
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共闘
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陛下の意のままに