ソードアート・ベリアル   作:競馬好き

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ALOの行方

キリトside

 

あの後、須郷は怪獣を作り出した容疑により、ベリアルが所属する科学特捜隊に連行されていった。逮捕直後、須郷は事件を否定し、全てを茅場明彦に背負わせようとしていた須郷だったが、部下の一人が重要参考人の一人として引っ張られた直後から事件の全てを自白した。

幸いだったのは、300人の未帰還者達に、人体実験中の記憶がなかったことだ。脳や精神に異常をきたした人はおらず、全員が社会復帰可能だろうと言われている。

しかし、VRMMOというジャンルのゲームは、この事件で回復不可能なほどの打撃を受けた。最終的にレクト・プログレスは解散、レクト本社はかなりのダメージを負った。

もちろん、ALOも運営中止に追い込まれ、その他にも展開されていた5、6タイトルのVRMMOも提供中止は免れないだろうと言われていた。だが、それを覆したのが、ベリアルだった。

ベリアルは、新たにGalactic Empireというゲーム会社を設立。ALOを買い取ったのだ。その他のタイトルのVRMMOも買い取り、着々とサービス開始の準備を進めている。もちろん、ものすごい量の批判コメントがネット上に溢れた。だが、ベリアルは、自分がウルトラマンであること、このような事態になったのは大人がこのゲームを金儲けの道具、実験場としてしか見ていなかったことが原因だと言い、自分はそんなことはしないと宣言。もっと荒々しい言葉だったが。それでも批判してくる人達には、お前達の意見は聞いていないと、はねのけた。もちろん、これにも批判コメントが相次いだ。しかし、むしろ清々しいと擁護のコメントや、応援するコメントが批判コメントを上回る量だった。そして、すぐにALOの運営は再開された。攻略不可能だったダンジョンはバランス調整され、種族を問わず協力すればクリアできる仕様になった。クリア後は、樹の上に作られた新規都市。ベリアルの会社名と同じ名の、銀河帝国が待ち受けるている。新規フィールド、新規ボス、新規モンスターもどんどん作られ、ますますALOの人気に拍車がかかっていった。

 

「ベリアルは本当、すごいよなぁ。さすが、我らのウルトラマンだ」

 

キリトside終了

 

 

 

ベリアルside

 

「んじゃ行ってくんぞ」

「行ってらっしゃい」

 

俺様はアパートを出て、呼び出された場所へと向かっている。なにやら、オフカイなるものをやるらしい。なんだオフカイって。なにをやるんだか知らねぇが、美味い飯は出るらしい。

 

「ここか?」

 

木の扉に、本日貸切と書かれた張り紙がついている喫茶店、ダイシー・カフェに到着した。

扉を開け、中に入ると、キリトとアスナ、そして、昔助けたような気がする少女、そして、SAOの面々が集っていた。

 

「なんだ?俺様は遅刻か?」

「いひひー、本当の主役は遅れて登場するものですからねぇ。あんたには、キリト達よりも遅い時間を伝えたのよ!さぁ、入った入った!」

 

こいつは~、リズベットか。俺様を騙し、ケッコンというものをさせた奴。その他に、クラインや月夜の黒猫団の面々、SAOで俺様が関わった奴らが全員来ていた。

 

「えー、それでは、ご唱和ください!せーのっ」

 

 

「「キリト!ベリアル!SAOクリアおめでとう!!」」

 

クラッカーが鳴り、出てきたリボンが俺様達の頭や体に纏わりつく。

 

「かんぱーい!!」

「「かんぱーい!!」」

 

その後は飲んで食べて話してと各々の時間を過ごしていた。

 

「あ、あの!」

「あ?」

 

短いツインテールの背が低い少女が俺様に話しかけてきた。

 

「ひ、久しぶりです!ベリアルさん!」

「誰だてめぇ」

「お、覚えてないですか?ほら、ピナの蘇生を手伝ってくれたじゃないですか?」

「あー、あの弱そうな女か」

「お、覚えていてくれたんですね!!」

 

嬉しそうにピョンピョンと小さく跳ねるシリカ。

 

「ベリアルさんは本当にアバターのまんまですね」

「俺様は体を電子状に変えてダイブしていたからな」

「体を電子状に変えてダイブ?」

「この世界の体でSAOにダイブしていたって意味だ」

「えええ!?べ、ベリアルさんってそんなこと出きるんですか!?」

「そうよー、私も最初知った時驚いたんだから!」

 

リズベットが話しに割り込んできた。

 

 

(シリカ、あんたにベリアルは渡さないわよ?)

(リズさん、邪魔しないでください!)

 

「そういえば、ベリアル、あんたゲーム会社作ったんだってね?」

「ああ、Galactic Empireって会社だ。そこでは提供中止や運営中止になったVRMMOの権利を買い取って運営したり提供したり、オリジナルのアップデートを実装したりしている。ALOの次のアプデで重ね着や装飾品、チャームなどのオシャレや装備の拡張を作ってる最中だ」

 

まぁ、これは隠れ蓑だがな。本当は、VRワールドでしか出来ないことをやるために買い取っただけだ。

 

「重ね着って何ですか?」

「てめぇらの言う、かわいいとかカッコいいと思った装備を、別の装備の性能で見た目だけ変えられるってものだ。装飾品は新アイテムの特殊な鉱石とモンスターの素材から作れる。だが、その鉱石やらモンスターの素材は超希少アイテムだ。さらに作るのにも現実世界の時間で3日かかる。もちろん、ユーザーの声で不満やらなんやらが来やがったら修正していくつもりだがな。だが、作られる装飾品は一つ一つがレア度8の武器と同等の性能を誇る。だから作るのにも時間がかかるし、素材も超希少アイテムばかりってわけだ」

 

俺様は二人に今日の夜に公開予定のアプデ内容を説明し、ALOの更なる進化を示唆した。

 

「あの、ベリアルさんですよね?」

「あ、あー、お前リーファか」

「はい、本名は直葉です。二年前、私がまだ小学生の頃にも、助けてくれましたよね?」

「ダダとスラン星人の件か、あれは俺様が地球に落ちてきたときに拾ってもらった同居人が次のターゲットにされていたからなぁ。アイツが居なくなったら地球で生活ができなくなる。そのついでに助けてやっただけだ」

「でも、あの時、すごく怖かったんです。だけど、ベリアルさんが来てくれてとっても安心しました。だから、ありがとうございました」

「ハッ!気にすんな」

 

俺様は三人のもとから離れてキリトとエギル、クラインがしゃべっているカウンターについた。

 

「ベリアル、お前モテモテだなぁ」

「うるせぇ」

「だけど、好意を向けられるってことは、それなりのことしたんじゃないか?」

「ちっと昔助けてやっただけだ」

「昔って言っても、つい最近だったけどな」

 

SAOは悪魔のゲームと言われ、今じゃ教科書にも乗っているほどらしい。俺様にとっては短い出来事だが、人間のこいつらからしたら濃厚な時間だったんだろうよ。

 

「そういえば、今日ALOのアップデートだよな?どんな内容なんだよ?」

「重ね着や装飾品、チャームだ。ここでは話せねぇアップデート内容もあるがな」

「ほう、そいつは楽しみだ」

「んじゃ俺様は帰らせてもらう」

 

俺様は店を出て会社へと向かい、プロデューサーと打ち合わせをし、家へと戻った。

 

 

その頃、ALOでは

 

キリト達面々が夜空の星を楽しんでいた。すると、突如巨大な影が現れた。見上げると、そこには、隠しアプデコンテンツであるとある浮遊城があった。

 

「あれって」

「もしかして」

 

キリトとベリアルがクリアしたのは、SAOという名のデスゲーム。浮遊城アインクラッドは完全クリアはできていなかったのだ。キリトや他のゲーマー達は、一度攻略を始めたゲームをクリアするまでやめない。しかし、デスゲームクリアという形で攻略し始めたゲームを取り上げられたということになる。それは悔しいことこの上ない。それを逆手にとったのが、今回のこのアイクラッド導入なのだ。

 

「今度こそ、クリアしてやるぜ!」

 

そう意気込み、キリト達はアインクラッドへ飛んでいった。




今回でALO編は終了です。次回は間章を1話書いてGGOへ

ゴジラと戦わせる?それとも共闘?

  • 戦わせる
  • 共闘
  • 陛下の意のままに
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