詩乃サイド
事件が起きた。1000人のベータテストを経て、世界初のVRMMORPG、ソードアート・オンラインにて、デスゲームが始まったのだ。私のクラスの人も巻き込まれている。そんな中一人、動揺もせず、呑気に唐揚げを食べている人物がいる。ベリアルだ。
「ちょっと、大事件が起きてるのに呑気に唐揚げなんか食べて、あんた少しは人のことも考えなさいよ」
「知るか、俺様は宇宙人だぞ?人間の命なんて紙くず同然なんだよ」
「まったく、はぁ」
私はいつもと変わらないベリアルにあきれながらも、少しだけ安心した。彼がSAOをやらなくて。
「なんだ?なに笑ってやがる」
「いーえ、なにも」
「そうかよ」
ベリアルは唐揚げを食べるのを再開する。ほんとに、マイペースよね。私はお風呂でも入ってこよう。
ピンポーン。
ん?誰だろう。ドアの穴から見ると、知らないメガネをかけた男の人がいた。
「はい、あの、なんでしょうか?」
「やぁ、私は、総務省通信ネットワーク内仮想空間管理課職員、菊岡誠二郎というものだ。ここにベリアルという人物はいるかい?」
「え、ええ、いますけど」
「それじゃあ呼んでくれるかな?」
「え?いいですけど」
政府の人がベリアルになんのようだろう。ベリアルが宇宙人であることはばれてないだろうし、どうしたんだろう。
「ベリアル、ちょっと」
「あ?なんだ、俺様に用なのか?」
「そうよ、ほら唐揚げ置いて」
「チッ!」
ベリアルはいやそうにしながらドアへ向かっていった。
「お前、俺様に何のようだ」
「やぁ、君がベリアル君だね、私は」
「さっき詩乃と話していたのを聞いた、言わなくてもいい」
「そうか、なら、話しは早い、単刀直入に言う、君は何者だい?どこから来た?君はどうやって仮想空間に生身で入っていけた?」
え?今すごいこと聞いたんだけど、仮想空間に生身で入る?それって、現実世界の体で仮想空間に入るってこと?
「ちょ、ちょっと!どういうこと?まさか、GGOにダイブした時、まさか現実世界の体であの中に居たって言うの!?」
「ああ、そうだよ、GGOの制作会社ザスカーからこんなデータが来たんだよ、サーバー内から妙な反応があり、調べてみると、生体反応だったってね、アカウント名はベリアル、そして調べてみた結果、彼を見つけたって訳さ」
「あんたそんなことしてたの!?」
「ああ、俺様は詩乃が持っているような機械はないからなぁ、だから体をサイバー状に変えて入らせてもらった」
「まさかそんなことまで出きるなんて・・・」
私はベリアルの異常さに驚きながらため息をついた。それが原因で見つかるって気づかなかったのかしら。
「それで、本題に戻ろうか、君は何者だい?」
「別世界から来た宇宙人だ、種族はウルトラマン。光の国出身、ある禁忌を犯して追放された後、悪行をして宇宙を回っていた。そして最後に、実験で作り出した俺様の息子に殺され、魂だけがこの世界に流れ着き、人形になって今 ここにいる」
「信じられない話だけどわかった、そもそも別の世界なんてものはあるのかい?」
「もちろんだ、マルチバースと呼ばれ、さまざまな可能性の世界が広がってやがる」
「それはそれで興味深いが、その話しはまた今度にしよう、さて、なぜ、私が君に会いに来たのか、それわね、君に、その能力でSAOにダイブしてもらいたい」
「なっ!?ダメですよ!!絶対にダメ!!!」
唯一一緒に居れる家族を見つけたのに、あんなところに行かせるなんて絶対ダメ!!
「しかし、ベリアル君の力ならば、ログアウトだって可能だろう?ナーブギアを使用しないダイブだ、電磁パルスなんてものはおろか、君の体なら電磁パルスなんて効かないだろう?」
「はっ!人間が作った兵器の攻撃なんて蚊に刺されたようなもんだ」
「なら、お願いできるかな?」
「ふむ、本物の命のやり取りか、ゲームなら、レベルつうのが上がれば、他の奴らも俺様に届くだろう、いいぜ、やってやる、なんだ詩乃?はぁ、わかった、飯と寝る時は戻ってきてやるよ」
「約束よ」
まぁ、そんな約束ベリアルなら破りそうだけど。
「それじゃあ、これとこれを渡しておこう」
「コイツがSAOのソフトと俺様のナーブギアか?」
「ああ、ギアはソフトの起動用だくれぐれも使わないでくれよ、それではベリアル君、頼む、彼らを救ってくれ」
「はっ!そいつは俺様の気分しだいだ」
「そうか、でも、気にはかけてやってくれ」
「俺様はゲームをクリアするだけだ」
ほんと、自己中心的な考えよね、でも、一様他の人のことは考えてるみたいね。ベリアルは部屋に戻っていき、すでにダイブする準備を始めた。
「それでは私はこれでダイブに関する電気代はこちらが払う、安心してくれ」
「わかりましたそれじゃあ」
菊岡という人は去っていき、ベリアルはすでに準備を完了したようだ。
「行くのね」
「おう、じゃあ、夕食でな」
「ええ、行ってらっしゃい」
ベリアルは紫の光になると、ソフトの中に入っていった。ギアから電子音が鳴り、起動したようだ。
「頑張ってね」
私はそう呟くと、彼が好きな唐揚げの準備にかかった。
ゴジラと戦わせる?それとも共闘?
-
戦わせる
-
共闘
-
陛下の意のままに