ソードアート・ベリアル   作:競馬好き

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ガンゲイル・オンライン
銃の世界 


「ベリアル、それ取って」

「あいよ」

 

乱雑な投げられてくる調味料が入ったビン。それをキャッチして、調理中の料理に入れる朝田詩乃。

ベッドの上では、タブレットでなにかを見る漆黒に赤色のメッシュが入った髪を持つ男。

過去に、ウルトラマンの故郷。光の国を滅亡に追い詰めたり、別世界の宇宙を完全に支配したり、クライシス・インパクトという爆発を起こし、宇宙を一つ破壊しかけたりと、数々の悪行を行った最恐最悪のウルトラマン。その名も、ウルトラマンベリアル。

現在は、実験もとい、ウルトラカプセルを起動させるために作り出した、ベリアルの息子にして人口ウルトラマン。ウルトラマンジードに破れ、この世界の地球に流れ着き、朝田詩乃に拾われた後、ソードアート・オンラインというゲームで起こったデスゲームをクリア。そのデスゲームの被害者達を隔離し、人体実験を行っていた事件などのサイバー事件を解決。この世界に居る怪獣、ゴジラやコングなどを研究する機関に所属し、最近はGalactic Empireというゲーム会社を設立、人体実験場となっていたゲームの権利を買い、実験場を削除、とてもクリーンなゲームへと変え運営している。

 

「ゴジラとかの研究もいいけど、しっかり休んでるの?」

「言われなくても休んでる。というか、休むか休まないかは俺様の勝手だろうが」

「倒れられたらって心配なんだからちゃんと休みなさい」

「おいテメェ!!そいつを返せ!!」

 

タブレットを取り上げられ、怒るベリアル。電源を切られ、棚の上に置かれてしまう。

 

「ほら、ご飯できたから食べなさい」

「チッ!」

 

ベリアルは箸を持ち、料理に手をつけようとするが、手を叩かれる。

 

「なにか言うことあるでしょ?」

「チッ!いただきます」

「よろしい」

 

二人は食べ始め、さっさと朝食を済ませる。

 

「あたしは学校行くけど、ベリアルはなにか今日用事ある?」

「菊岡の野郎に呼び出されてやがる。めんどくせぇことこのうえねぇ。どうせ、GGO内で騒がれてやがる事件の調査を頼みたいとか何とか言ってくるんだろうよ。行くだけ無駄だ」

 

不満を言いながらも、菊岡が指定した店の場所をしらべ、向かうことにするベリアル。

 

「そ、なら戸締まりちゃんとしてね?行ってきます」

 

詩乃は学校へ向かい、ベリアルは昨日詩乃に渡された家の鍵を持ち、家を出た。

家の前の道路に出ると、ベリアルは飛び上がり、飛行を開始した。住宅街から都心に出て、科特隊の支部をすぎ、銀座の店の目の前に降り立つ。

ズカズカという足取りで店に入っていくと、菊岡が手を振り、こちらを向いていた。そこにはキリトもおり、確実に一連の事件の調査の話になることが見え見えであった。

 

「ベリアル、お前も呼び出されていたのか」

「キリトか、久しぶりだな、あの時以来か。まぁいい、菊岡、用件はわかってる、さっさと話を進めろ」

「ご足労悪かったねぇ、ベリアル君、キリト君」

「なら、銀座なんかに呼び出すな。俺様はタイタンの監視やら調査で手一杯なんだ」

「それは悪かったが、こういうところじゃないと話せないような内容でね、とにかく、これを見てくれ」

「誰だこいつ?」

 

そこには、長髪茶髪の痩せた男の写真があった。

 

「この前殺されたGGOトッププレイヤーか」

「ああ、先月の14日に、遺体が発見された。掃除をしていた大家が異臭に気付き、電子ロックを解除に踏み込んだら。この男、重村たもつが死んでいるのを発見した。死後5日半だった。部屋は散らかっていたが、荒らされた様子はなくベッドに横たわっていた。そして頭に」

「アミュスフィアか」

「アミュスフィアには電磁パルスを発生させる装置はねぇからなぁ、死亡原因はアミュスフィアではねぇ、確実にな」

「ああそのとおり、だから司法解剖が行われた。死因は、急性心不全とのことだ」

「心不全ってこと、心臓が止まったんだろ?なんで止まったんだ?」

「わからない」

 

事件の詳細が事細かに述べられ、不自然な死であることが如実にわかる。

そこに、キリトが頼んでいたようであるスイーツと飲み物が届けられた。

 

「死亡後、時間が立ちすぎていたし、犯罪性が薄いことからあまり精密な解剖を行わなかった」

「これのどこが犯罪性が薄いんだか俺様はそいつらの頭の中を解剖してぇところだ。その男は過去に心臓の病気とかしたことねぇんだろ?」

「その通りだベリアル君。この男は二日間なにも食べずにログインしていたが、この手の話は良くあることだ。この事件を捜査しようとしない警察が疑ってくるよ」

「この事件に何があるんだ菊岡」

「インストールされていたゲームは、ガンゲイル・オンライン。知っているかい?」

「ああ、日本で唯一プロが居るゲームだからな」

「彼は、GGO内であった最強者決定イベントに優勝していた。キャラクター名はゼクシード」

「じゃあ、死んだ時もGGOに?」

「いや、MMOストリームという番組に、ゼクシードの再現アバターで出演中だった。その時、GGO内で不自然なことがあったと、ブログに記載されていた」

「キメェ仮面にきたねぇマントを着た奴が、番組が放送されているモニターに写るゼクシードに向かって、直後、ゼクシードは苦しみ始め、通信が途切れた。そして発泡したユーザーは、発泡した銃と自分をデスガンとかいう中二くせぇ名を名乗ったって奴だな」

「そんなことがあったのか、だが偶然だろ?」

「もうひとつあるんだ」

「なにっ!?」

 

菊岡はタブレットを捜査し、また別の事件の資料を見せてきた。

 

「今度のは、11月28日。埼玉県さいたま市某所。やはり、二階建てアパートの一室で死体が発見された。新聞の勧誘員が中を覗くと、アミュスフィアを被った男がベッドの上に倒れていた。中から異臭が」

「ゴホッ!ゴホッ!!」

「はぁ」

 

後ろのばばぁどもが文句を言いたげな目で俺様達を見てきやがった。俺様はため息を吐き、闇の力で外界から隔絶した空間を作り出した。

 

「今回も、死因は心不全。彼も、GGOの有力プレイヤーだった。キャラネームは、薄塩たらこ。今度はゲームの中だね。彼はその時刻、グロッケン市の中央広場で、スコードローン、ギルドのことらしいんだけど、その集会に出ていたらしい。そこで乱入したプレイヤーに銃撃された」

「こっちでもその事件を調べたが、そいつを撃ったヤツは、ゼクシードの時と同じヤツだ。つてをたどってザスカーのスタッフに調べさせたが、撃った銃も同じものだったぞ」

 

すると、キリトがこんなことを言い出した。

 

「この二人の死因は本当に心不全なんだろうな?」

「というと?」

「脳に損傷はなかったのか?」

 

VRゲームの事件があると、考えられるのはまずそれなのは確かだ。SAOっつークソゲーがあったからな。

 

「僕もそれが気になってね。司法解剖した医師に問い合わせたところ、脳に損傷は見られなかったらしい」

「それにね、かのナーブギアの場合は、信号素子を焼ききるほどの高出力マイクロウェーブ脳の一部を破壊したわけだけど。アミュスフィアはベリアル君がさっき言ったとおり、そういう設計はされてない」

「ずいぶんと手回しが良いな菊岡さん。こんな偶然と噂だけで出来上がってるようなネタに」

「まぁ、心不全で殺すことはできなくはねぇからなぁ」

「なにっ!?それは本当なのか?」

「ああ、薬を使えばいくらでも出来るぞ」

「だが、どうやってゲームをプレイ中に薬を撃ち込むんだ?」

「二人でやりゃ出来んだろ」

「それもそうか、犯人が二人居れば、できなくはないのか」

「それじゃあ二人のどちらかにお願いなんだが、GGOにログインして、このデスガンなる男と接触してほしいんだ」

「なら俺様が行ってやる」

「本当かいベリアル君!!」

「おもしれぇ相手じゃねぇか、まぁ、死ねねぇのが少し残念だがな。というか、このゲームは、俺様の同居人がやってるゲームなんでな。めんどくさいことがあるとそいつに響くんでな」

 

詩乃の野郎はこの事件のこと知ってんのか?まぁどっちでも良いがな。だが、詩乃はスナイパーとしてGGOで少し有名だ。狙われる可能性がある。まぁ、デスガンが詩乃と俺様が一緒に住んでいることを知っているか知らんがな。

 

「それじゃあ俺はもう用はないな。帰らせてもらう」

「いや、キリト君はベリアル君がデスガンに正体がバレたときようのスペアプランとして協力してもらいたい」

「やだよ!!なにかあったらどうするんだ!!それに、GGOはプロがうようよいるゲームなんだ。ゲーム内通貨を現実の金に変換できるようになってる」

「あのゲームそんなことできんのか?だからアイツは生活費稼げてたのか」

「ベリアルは知らなかったらしいけど、俺みたいなヤツがノコノコ出ていったってぼこぼこにされるだけだ。それに、人間じゃあ出来ない動きとか、光線撃てたりするベリアルだけで十分だろ」

 

詩乃も一種のプロだったわけか。俺様のゲームコイン、いくらだったか?

まぁいい、おもしれぇ相手と戦えるんだ。俺様はそれでいい。

 

「んじゃ、この件は俺様が預かってやる。久しぶりのおもしれぇ相手だ。ぼこぼこにしてきてやる」

「さすが元GGOトップ。言うことが違うね」

「え!?ベリアルって元GGOトップなのか!?」

「俺様がゲームを始めたのはGGOだからな」

「マジか!?だからあんなに強いのか。いや、もともとウルトラマンなんだから、強くて当然なのか。俺たちとは場数が違うだろうし」 

「ベリアル君の話はまた今度にでもしよう。光の国についても聞いてみたいことがあるし。それじゃあ、頼んだよベリアル君」

 

そう言って菊岡は去っていった。キリトも、そのあとすぐに帰っていった。

俺様は菊岡が残していったタブレットの中身を余すところなく見たあと、詩乃が待つ家に帰った。

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