始原の精霊は隠居していたい   作:紀野感無

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ちと物は試し、ということで書いてみました。
もともと今回のオリキャラの原案自体はあったので、腐らせて死なせてしまうくらいならばいっそ、短い物語とはいえ息を与えようと思った次第です。

ただ、ほのぼのを書きたかった・・・(願望)




とあるディスコのグルにて
「即落ち」
「闇深い」
などなどと言われる始末


なんでこうなった(真顔)


地獄の始まり

目が覚めると、意味のわからない場所にいた。

 

なんだ、最後の死を迎えてやろうとかいう時に何で私はこんなところに。

 

あんなクソッタレな世界で生きるくらいならと、死の間際までゲームをしていただけだというのに。

 

 

 

何で私は森にいる。

 

 

 

夫も、子供も消え、後は私の命が消えるだけだったのに、日付が変わると同時に私の生命補助も切るという手筈だったというのに

 

 

何で私は生きている。

 

 

「ねえ、アテナ。大丈夫?」

 

「……」

 

私の真横には、よく見慣れたNPCが。

 

私の相方、人生の相方と共に作った子。

現実の子供は死なせてしまったが、この子だけはと、守り抜いた子だ。

 

パチュリー・ノーレッジ。あの人の趣味全開で作ったNPC。

 

てか待て。

 

 

()()()()()()()()

 

 

「どうしたの?鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして」

 

「……ちょっと状況が把握できてない。今どういう状況。私もうすぐ人生を終わらせる手筈だったんだけど。病院の上で、もう死ぬしかないから、最後までパチェと過ごそうって、思って、ユグドラシルにインして、それから、最後まで……」

 

あまりに混乱しすぎて、直前までの記憶を口走ってしまった。

パチェが私の肩を持ち力強くグワングワンと揺らしてくる。

 

「ちょっ、どういうことよ!人生を終わらせるって⁉︎ちゃんと説明しなさいよ⁉︎」

 

「ちょ、ストップ、ストップ。ストッププリーズ。しゃべ、れない」

 

あまりに勢いがありすぎて頭がぐわんぐわんする。

それに気づいたのかパチェはようやく離してくれた。

 

まだ目が回る。

 

「どういう事も何も、私はそもそも病気を持っていたんだ。だから、最後の(とき)を、私とあの人の2人目の子である君と2人きりで過ごそうと、あの人の好きだった森をテーマにしたダンジョンを歩いて、残り数十秒って時に、空を見上げて寝転んだ、はずだった。けどどういう訳か、今私は生きて、君と話している」

 

「病気……?」

 

「そう、なんつったっけな。内臓の一つが全く機能しない病気。それに加えて、過労で色んなところがボロ雑巾より酷い状態になっていたらしいよ」

 

「待って、ちょっと待って色々と不可思議すぎる情報が多いわ」

 

「私からしたらパチェが喋って考えてることが不可思議なんだけど」

 

その理由は、もう薄々気づいてはいるけど。

 

まず、コンソールがそもそも開けない。

何回も何回も試しているけど、開く様子が一切ない。

 

つまり同じ境遇のフレンドとか、GMコールとかが使えない

 

 

 

完全な孤独だ。

 

 

 

「まずは2人の疑問に思ってるところ挙げていきましょう。はいまずはアテナから」

 

「まず此処は何処かという事。此処はどこなのか。おそらくユグドラシルの世界……というより、私が認識していた世界とは全くの別な世界だということはわかる。

二つ目は、君が本当に私達の作ったNPCであるのか、という事。精巧に似せて作った全くの別人なのか。そうでないのか。気を悪くしたなら謝るけど、仕方がないと思って欲しい。全く見知らぬ場所で、私の認識では本来君は喋れない筈なんだ。それがどういう訳か、喋り、意思疎通をしてる。

三つ目は、なんで私が生きているのかということ。これは一つ目の疑問に関わってきそうだけど。

四つ目、多分これが最後だけれど、パチェ、君が本当に私の子供だとして、君は私についてどこまで知ってる?」

 

今の疑問を全部吐き出して、しばらく経ってからパチェは話し始めた。

 

「まず一つ目の疑問については、私も知らない。ただ、最後に貴女といた場所とは違う森だというのはわかる。あの場所は、こんなに薄汚くなかった。もっと綺麗な場所だったから。

二つ目、本当に貴女が産んでくれた子である、としか言いようがないわ。アテナは、私が喋れない、考えれないものだと思っていたみたいだけどそれは違うわ。元々、考える事もしゃべる事もできたもの。

 

ただ、NPC(わたしたち)の中では暗黙の了解があったのよ。

『喋ったり、勝手に動いたりするのをNPC以外……プレイヤーに見られてはならない』

っていうね。

今喋ってるのは、私の中での謎……としか言いようがないけれど、もう喋ってもいい、っていう確信が得られたのよ。だから喋ってる。

三つ目、私からすれば貴女は生きていることの方が普通よ?貴女は状態異常なんて一切受け付けない筈だもの。

貴女の言い分からすると、まるで運命共同体の体がもう一つ、どこかにある、そんな風に聞こえるわ。

四つ目、アテナのことなら大概は答えれる自信はあるわ。スリーサイズとか、体の細かな情報とかだとちょっと、自信はないけれど。言いましょうか?」

 

「そうだね、スリーサイズ云々以外を答えてみて」

 

「分かったわ。

 

アテナ。異形種で精霊と天使の混合種。カルマ値は0の中立。

 

種族レベルは計40レベル。内訳は

 

始原の精霊 レベル5

根源の星霊レベル5

根源の精霊レベル5

混沌の精霊 レベル5

大精霊 レベル15

至高天の熾天使 レベル5 セラフに関しては、いべんと、だったかしら?それの最初の踏破を成功させることによって獲得してる。

 

 

職業(クラス)は計60レベル

 

剣聖 レベル5

ガーディアン レベル15

神官(クレリック) レベル10

将軍(ジェネラル)レベル5

バッファー・マジックキャスター レベル10

精霊守護者 レベル10

空間の支配者 レベル5

 

計60レベル

 

 

プレイヤーレベルは合計100レベル

 

 

戦闘スタイルは

まずそもそもの前提として戦闘自体好まないけれど、するとなると勝ち越すまでトコトンやるタイプ。

 

基本職はパーティプレイの場合はサポート、後衛で嫌がらせ&バッファー。

何処かに欠員が出ると復活までその枠を補う形で動く事もある

 

ワールドアイテムを使って、独自の戦法、転移門(ゲート)からさまざまな武具を射出する戦法を作ってる。けれど格上には通用しないし魔力の燃費がワールドディザスターより少し良い程度なので、基本やりたがらない。

 

名前や見た目、ビルドについては神話のアテネからもじりアテナ

見た目のモチーフは私のもう1人の親の好きな女帝ギルガメッシュおよび姫ギルから。

 

キャラの見た目、ビルドに関しては英雄王ギルガメッシュに似せようとしたのは見た目だけで強さをもコピーしようと作ったわけではなく、独自の戦法に関してはもう1人の親がそれを熱望したから。その為に神器級アイテムとかの惜しみない投入の末に作られてる。

貴女は強さにはあまり興味がなくて、完全見た目重視に作っているけど、求めすぎた余りそこそこ強いわ。

キャラのクリエイティブコンテストにおいて二位と圧倒的な差をつけて優勝しているわ。

コレクターとして、様々な武具、アイテムを揃えているわね。

 

他人のことに興味をほとんど持たない。

けれど、あの人と私だけは特別。

 

ゲームやライトノベルなどの娯楽には目がなく、神話系統の話にも詳しいわね。

確か……

見た目 is Justice

感じの良さ is Justice

って私を創ってくれた時には言ってたわね。

 

私の持つ始源の精霊は、貴女が持つものと同じで合計20レベルの根源の精霊種のレベルを贄にして獲得できるもの。

キャラクオリティコンテストにて最優秀賞をもらっていて、その時の商品がワールドアイテムの「アテネの盾」。けど完全名前負けしていて、盾としての強さは神器級。性能は確か、ありとあらゆる状態異常を受け付けない、だったかしら。

 

ギルドの所属は、一応アインズ・ウール・ゴウンということになってるわね。

貴女はあの人との集まりを第一にしていたからあの人達との集会?には基本出席しなかったみたいだけど。

ギルド長……モモンガ、だったかしら?その人に招集をかけられても、ギルド単位で動かなきゃいけない時以外……「来れたら来てください」の場合だと基本あの人を優先してたわね。

 

そして貴女は本をよく描いていたわ。神話をモチーフにしたり、亜人や異形種だったり。

それをあの人によく見せていたわね。何故か最終的に私のアイテムボックスにいれていたけれど」

 

「いやちょっと待て。あの野郎そんな事してたんかい」

 

思わずあの野郎呼ばわりしてしまったが、そこはご愛嬌だ。

アイツとはそういう仲だったわけだし。

 

いやにしても、何してんの。

別にいいけどさ。

 

「どう?これで貴女の子だって信用した?」

 

「オーケー、信用したよ。特に始原の精霊の取得方法なんて、私とあの人くらいしか知らない筈だし。

……てか、そういやアインズ・ウール・ゴウンなんてギルド入ってたな。

入ってた事自体忘れてた。あの人が別のギルドにいたからそっち入ろうと思ったけど拒否られたから私は私で誘われてた方に……だったかな。殆ど顔出してないから忘れてた」

 

段々と思い出してきた。

ユグドラシル随一のDQNギルド……だっけ。ペペロンチーノだかペロリンチーノだかに誘われて半強引に入った記憶がある。

 

「それじゃあ次は私の疑問ね。といっても一つだけよ。それ以外は殆ど貴女と同じだもの。

貴女が本当にアテナなのか、それを知りたいわ」

 

「どうやって?」

 

「私についてできる限り事細かく喋ってみて」

 

「わかった。

名前はパチュリー・ノーレッジ

私たちがギルド所属をしていない時に課金にて引き当てたNPC製作できるようになるアイテムを使い唯一作ったNPC。

扱いは傭兵NPCに近い。

 

異形種で精霊種。

カルマ値は0の中立

種族レベルは55レベル。

内訳は

始原の精霊 レベル5

根源の火精霊 レベル5

根源の水精霊 レベル5

根源の土精霊 レベル5

根源の風精霊 レベル5

根源の月精霊 レベル5

根源の金精霊 レベル5

根源の太陽精霊 レベル5

魔女 レベル15

 

職業(クラス)レベルは45レベル

内訳は

七曜の魔法使い レベル5

司書 レベル15

幻術師 レベル15

熟練者 レベル5

禁術師 レベル5

 

キャラ設定のコンセプトは東方Projectのパチュリー、というかそれをそのままトレースして創った。

 

私がサポート向きなのに対しパチュリーはかなりの魔法特化型。

魔法戦だけなら私を凌ぐ強さ。

 

フレーバーテキスト……ちょっと待ってね、思い出す。

 

『見た目は10代の少女、けれどその実は100歳を超える大魔女。体が少し弱く、あまり激しい運動はしたがらない。家族を何よりも大切に思っている。

【本の傍に在る者こそ自分】と考えていて、本を読む事以上に素晴らしい事は、アテナ達と過ごす事以外にはないと考えてる。なお口数が少ないのは、根暗なのではなく単に人見知りなだけ。

 

静かにひたすら本を読む事が好きで、本を読まれる事を邪魔するととても怒る。アテナ達と過ごすことを邪魔されるのも同様である。

放っておけば一人でいつまでも本を読んでいるが、孤独を好むと言うよりも孤独でも気にならないほど本に熱中すると言ったほうが近い。

 

今までに読んだ全ての本を記憶しているので知識は凄まじい。が、その殆どを本に頼っているため微妙にズレているところがある」

 

「え……そうなの?」

 

「能力は五行の火、水、木、土、金に日と月を加えた七つの属性を司る。

故に七曜の魔女と呼ばれてる。魔法の扱いは随一。その代わり体力面が弱い。魔法は、信仰系ではなく精霊系。魔力に頼る、というよりは周りに充満している自然の力を借りる、のほうが正しい。

 

後は……えーと、なんつったっけ……あいつ、最後に確か……アテナとあいつを心の底から慕っている、みたいなこと書いてた気がする」

 

子供は親を愛するもの!親は子を愛するもの!みたいなことをやたらめったら熱弁されてた記憶がある。

 

 

……その原因はおそらく私なんだろうけれど。

 

 

「こんなもんかな。これで信用してくれた?

 

「ええ、十分すぎるわ。……あ、もう一つあったわ。貴女、まるで体がもう一つ有るかのように言っていたけれど、それってどういう事?」

 

「どういう事も何も……私のこの体は、ゲームにおける……あー、なんというか、元の世界からこちらの世界に干渉するための仮初の体、と言えばいいのかな。肉体が二つ、されど魂は一つ。そして魂が宿っている、主となる体……とでもしておこうか。本体は元の世界の体なんだ。で、元の体はもう破滅へと向かっていった。いつかのあの人のようにね」

 

「え……ちょっと待って、まって待って。え?あの人は……私たちを、捨てたんじゃないの?え?」

 

パチェの顔があからさまに動揺している。

顔を掻きむしり、嘘よ、嘘よと小さく、且つ荒くつぶやいていた。

目にはうっすらと涙も浮かんでいた。

 

 

……子を泣かせるなんて、罪な男だなアイツは。

 

 

「捨てた?そんなわけ無い。あの人は私とパチェを、心の底から愛してた。第三者の私からみてそう感じ取れるほどね。

あの人が消えた……ユグドラシルに来なくなった理由は至極単純。死んだから。

 

私ももうすぐ後を追うつもりだった。

 

 

けどどういう因果が私は今、生きて君と対話している」

 

 

これがどれほどの事か。

生を諦めていた私にとっては、あの人と2度と会えない、墓参りもできない事を除けば、人生で一番と言っていいほどの幸運だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしボクにとっては最悪な、地獄の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クソが、なんで死ねない。死にたかったのに。

 

ようやくあの野郎から解放されるところだったというのに。

 

ああ、ようやく、ようやくクソみたいな真似を、演技をやらなくて済むと、思っていたのに。

 

 

またやらなければならないのか。

 

他人(アテナ)の真似事を。

 

 

 

気づいたらアイツに作られていたボクという人格。

何のためかは知らないけど、この世はボクというものを生み出し、何の因果かアテナ(こいつ)に私を宿らせた。

 

 

なんだ、この世の神は私に死ぬまで試練を与えるつもりか。

 

 

「アテナ、どうしたの?」

 

アテナの子のパチュリーに言われる。アテナならばここは……

 

「うん、これからのことを考えてた。とにかく今自分のいる場所を確立させたい。だからちょっと上に行く。……使えるかはわからないけど、飛行(フライ)

 

記憶の中にある、空を飛ぶ魔法を唱えるとフワッと体が浮く。どうやら魔法は使えるらしい。特殊技術(スキル)やアイテムはまた要検証だ。

 

 

 

 

 

アテナのマネなんて生まれた時からやってきた。今更急に全くの他人に振られたところで何の支障もない。

 

 

記憶も感情も何もかもを、共有していたのだから。

 

 

 

あの人のいない世界に生きる価値なんて無い。

 




違うんです
最初はほのぼの森での暮らしを書こうとしてたんです

気づいたらオリ主に二重人格設定が継ぎ足され、死にたい願望持ちになり。


書き終わったあとには設定資料が1.5倍くらいになっていました


私にはほのぼの系は無理だったんだ…


さて、いつまで続くかはわかりませんがこんな物でも暇つぶしになれば幸いです

読んでくださりありがとうございました
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