読んでくれている皆さんへ感謝を
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やっほうモモンガ久しぶり。100年ちょいぶりかな?あ、声(心の声)聞こえないか。
ねえ私目が開いてるでしょちゃんと見えてんのよコレ。喋れないけど。
だから君が今色々困惑してんのも見えてるし君たちが話してることも全部聞こえてるZE☆黒歴史量産機さん!
おっと口が滑った。
さてはてどうやって気付いてもらおう。
でも超位魔法に勝てる術がないんだよなぁ。
……モモンガやパチェが私をどうしても必要だと思うまでは無理じゃね?
あれ?
コレ詰んでます?
あ待ってモモンガさんモモンガ様!帰らないでそれとパチェも追い返さないで!頼むから!フリーーーーーズ!モモンガ!凍ってんの私だけどさ!
「アテナの元へ案内するのは構わないけれど、先にその物騒な装いをやめてちょうだい。それとその多すぎる魔力量とか諸々隠蔽しなさい」
「ちょっと!モモンガ様にそんな口……」
「よせアウラ。わかった。だが必要最低限の装備はさせてもらうが、いいかな?」
「ええ。とは言っても私がこの周辺には結界貼ってあるから、余程の事がない限りは心配無いわよ。何か起こるとすれば、あなた達が約束を破ってこっちに攻撃をしてくるくらいよ」
「それこそ心配無用だ。私はギルドの名にかけて、仲間とその子供達に嘘はつかないさ。危害も加えない」
「……信用してあげたいけれど、
「前例?」
「何でも無いわ。ナザリック地下大墳墓……アインズ・ウール・ゴウンと付き合うかどうかは、これからの態度で決める」
「それはつまり、きみのお眼鏡に叶わなければ私たちは敵対すると言う事でいいのかな?」
「まさか。嫌よめんどくさい。負け戦をわざわざ仕掛けるような自殺願望マシマシな人じゃあるまいし。あなた達の仲間にならないってだけよ。協力もしないしあなた達の不利になるようなことをする気もない。
私達はね、この森で静かに暮らしたいだけなのよ」
「ふむ。なるほど。そちらの考えは理解した。……コレでいいかな?」
モモンガは茶色の質素なローブに装備を変え、指輪を幾つか変更していた。……両手の指全部に指輪あるって、何なの、反則すぎない?
「ええ、まあ、それでいいわ。それとアウラ。あなたの使い魔もこの森から退かせなさい」
「何でさ」
「森のみんなが怯えてるからよ」
「……」
「まあ待ってくれ。アウラのシモベ達は、いわば私達のボディーガードだ。君達からしたら私たちは侵入者とはいえ、私からしたら敵陣の中へ、何の対策もせずに入るようなものだ。それなのにボディーガードまで居ないとなると流石に、いくらあのアテナさんの子とは言え『はいわかりました』と君の要求を飲む事ができない」
「何、私達があなたに危害を加えるとでも?」
「念の為だよ。保険はあるに越した事はないからね」
「…………。まあ良いわ。どちらにしろ結界内に入れないのは変わりないからね。けれど、貴方達は魔法も
「大丈夫だ。それで問題ない。アウラも、それで良いかな?」
「モモンガ様がそう仰るなら……」
「何、いざと言う時は私が守ってやるさ」
「じゃあこっちよ。周りにいる精霊や天使には手を出させないようにしてるから無視してちょうだい」
「……」
「アテ……ナ、様?なん……」
「そんな目で見なくても説明するわよ。第一、私がアテナに手を出すわけないでしょうが」
俺の目に映ったのは、かつての仲間が、氷漬けにされていたモノ。
一人の人間を抱きしめて、ピクリとも動かない。
抱きしめられている男にも、抱きしめている女にも、見覚えしかない。
厳密には、男はどこか違う気もしたが。
今の俺にはそんな冷静に分析は出来なかった。
アンデット特有の、精神の強制的な抑制が幾度となく起こるも、未だ溢れ出る怒りが収まりそうにない。
「先に言っておくわ。コレはアテナの選択した道。アテナが彼と共に、ある意味永遠に在ることを選んだの」
「…………」
「ねえ、パチュリー。このアテナ様が抱いている人間は?」
「それも踏まえて説明するわよ。ソイツが冷静になったらね」
そうか、アウラは知らないのか。
この人の事を。
この、
「……大丈夫だ。落ち着いた。説明を、してもらえるか?」
「ええ。そうね、事の始まりは大体100年前かしら。正確に数えてないけれどね」
それから、俺は彼女たちがおよそ100年前に旅をしてここに辿り着いた事。
故郷には執着しないタイプで、この森に惚れ、住み着いた事。
たまたま森に探索に来た人間が、嘗てのアテナさんの夫の末裔だった事。
そして……
「この周辺の国家にね、人間以外許さない。人間が全ての種族の頂点、って考えてる国家があるのよ。その国の人間は亜人や魔物は全て敵。良くて奴隷程度にしか考えていない国家。そんな中、この森でとんでもない存在が現れたと、その国に知られたらどうなるか、想像はつくでしょう?」
「ああ。侵攻してきたわけか。君達を捕らえるために。上手くいけば戦力に。殺してしまっても実験台にできるように」
「ええ。当然なのだけどレベル50もないような人間が、世界級アイテムも神器級アイテムも何もない状態で、たとえ10,000人で攻めてこようがそんなもの敵じゃないわ。
……でも、でもね」
突然、パチュリーの声に、激しい怒りが籠ったのがわかった。握っている手は血が出そうなほど強く握りしめられている。
この先の展開は、嫌でもわかる。
でも、わかりたくはなかった。
「アイツラは!あの人を!囮にしたのよ!しかも!洗脳を施して!
あろうことか、あの人をアテナの前で自殺させた!」
でもそれは、俺の想像よりも上を行っていた。
囮に使われたのは予想の範囲内だった。
だけど、その程度の奴らが真正面から囮に使ったところでアテナさんやパチュリー、それにこの周囲にいる精霊達ならば無傷で取り返す事など出来たのではと思ったのも事実。
それをこんな胸糞の悪い方法を取られていたとは、思いもしなかった。
……いや、人間以外を軽視しているからこそ、こんな手が打てるのだろう。
「いや待ってくれ。ただ死んだだけならば……」
「ええ、そうよ。
「まさかとは思うが、彼の死因は……」
「残念ながら世界級アイテムじゃないわよ。使われたのは
「なっ⁉︎」
「アテナの使ってる戦術、見たことはあるんじゃないの?大量に武器を投げつける戦法」
「ああ。一度見たことある。本人は初見殺しの技と言っていたが」
「基本的にアテナが敵を追っ払うときにはソレを小規模展開させていたのよ。ソレで基本良かったから。
ただ、使っていた武器が問題だったのよ。アテナが射出していたのは、色んなところから集めていた無数の
……基本回収していたけれど、それでも全部を確認していたわけじゃなかった。基本半殺しで返していたのも迂闊だったわ。まさかアテナの持っていた武器をくすねていたなんて、思ってもいなかったから。しかも、盗られた物が最悪だったのよ」
「治癒不可の効果がついた物、そうだな?」
「ええ。……それでも、どうにかする方法はあったのよ。全てが後の祭りだけど。貴方も知ってるでしょう。『
ここからは憶測でしかないけれど、最後に彼から言われた言葉が、アテナの心に刺さった、といったところかしら」
そこから続く言葉は、予想ができた。彼とは何度か交流を持っていた。少なからず、人格がどのようなものかも知っていたから。きっと彼は…。
「詳しい内容は省くわ。彼は『蘇生は望まない。貴女を殺しかけた罪な私を助ける必要はない』と言ったの。あの人は、アテナを殺すのを拒否すれば自分を殺すよう、洗脳されていたのよ。洗脳の力が強くて、アテナのそばへ行くまではアテナを殺そうとしていたらしいわ。でも最後に正気になって、アテナを殺すのを拒否した。そして、自ら心臓に剣を突き立てた」
彼女曰く、その後は見るに耐えない状態だったらしい。
喧嘩をふっかけた国へ復讐し、誰も止められなかったと。
そして彼女は『流れ星の指輪』を使い今に至る。
それが約90年前だという。
「アテナに関して言えることはコレで全てよ」
「……」
既にないはずの脳が痛む。
呼吸も荒くなってくる。
何とか鎮めたはずの怒りがまた溢れてくる。
「何か質問は?」
「アテナ様を襲った国って?私がそこ壊してくる」
「教えられないわね。一通り壊滅させた後、互いに関わらないっていう調書を結ばせたから。でも、この周辺を調べていればすぐにわかるわよ」
「ならば、パチュリー・ノーレッジ。それに付き従っている精霊達。改めて問おう。私達の元へ来る気はないか?」
順序は大幅に狂ってしまったが、本類の目的を口にする。
だが返事の予想はつく。
「言わなかったかしら?お断りよ。私は
「そうだろうな。全く、アテナさんと良く似ている。さすが親子だな」
「どういう事よ」
「そのままの意味さ。さてアウラ。今日のところはナザリックへ戻ろう」
「え⁉︎でもモモンガ様……」
「心配するな。ある意味予定通りだ。それに何度も言っているだろう?私は彼女と喧嘩をしにきたわけじゃないんだ。パチュリー・ノーレッジ殿。また会おう。その時は客として来させてもらう」
「ええ。できれば貴方一人で来てちょうだい。毎回、殺気立ってる貴方の配下を気にするなんて面倒だもの」
「お帰りなさいませ。モモンガ様」
「……」
「どうかされたのですか?」
「至急、各階層守護者を玉座の間に召集せよ。それと……セバスにユリ・アルファ、ペストーニャもだ。伝えねばならぬ事がある」
「承知しました」
「モモンガ様。揃いました」
「うむ。
俺の言葉で、みんなは一斉に顔を上げる。
第一、第二、第三階層守護者シャルティア・ブラッドフォールン。
第五階層守護者コキュートス。
第六階層守護者アウラ・ベラ・フィオーラ。マーレ・ベロ・フィオーレ。
第七階層守護者デミウルゴス。
執事長セバス・チャン。
守護者統括アルベド。
そしてメイドであるユリ・アルファにペストーニャ。
皆が跪き、忠誠を誓っている。
ちなみに言っとくが、俺にそんな趣味はない。みんなは俺にとっては『仲間』であって『部下、駒』じゃない。
この世界に転移したらナザリックの
『モモンガ様こそ至高』っていう考えのもと、忠誠の儀とやらをやってるんだ。俺は何も命令してないしお願いもしていない信じてくれ。
つかこれ2回目だぞ?え、なに。これみんな集めるたびにするの?みんなにとっては大事かもしれないけど俺からしたら息苦しいんだけど。
そんな思いを取り敢えず捨てて本題を切り出す。
「まずは今回の身勝手を詫びよう。だがそれ相応の収穫を得た。良い知らせもある。だが、悪い知らせもある。
まずは良い知らせからだ。我らの仲間であるアテナさんが見つかった」
事情を知っているアウラ以外の皆の顔が明るくなり、喜んでいるのがわかる。
……言い辛い。どうしよう。でももう引っ込めれないし。
「場所はすぐ近くのトブの大森林という場所の奥地。そこにはアテナさんの創造したNPC及び高位の精霊も多数確認できた」
「モモンガ様。御質問が」
アルベドからそう言われ、許可を出す。
「アテナ様はいつお戻りになられるのですか?それに合わせましてナザリックで盛大なる催しを行おうかと」
「良い案ですね。アテナ様もきっと御喜びになる」
「ではココは私が……」
「イヤ、ワタシガ演舞ヲスルノハドウダ」
「あ、えっと、その。楽しいものにすればアテナ様はそれで喜んでくれるのでは。ぶくぶく茶釜様と共に居られた時も……」
「その時は腕によりをかけてアテナ様のお好きなものを用意します……ワン」
「良いですね。私もお手伝いしましょう」
「……」
「……」
「モモンガ様?どうされましたか?」
俺の様子がおかしいことに気付いたアルベドに言われる。
心の中で何度か深呼吸し、再度口を開く。
「アルベドへの答えだが悪い報告と共にさせてもらう。
まずはアテナさんがナザリックに戻る可能性は、今のところは無い。0に等しい」
「「「「「「⁉︎」」」」」」
「落ち着け。何もアテナさんが我らを嫌いになった、というわけでは無い。確証はないがな。
その理由について話そう。アテナさんは今、死に近い状態だからだ」
それを伝えるとより一層、みんなの間にどよめきが広がる。
「詳しい説明は後からアウラへ聞いてくれ。アテナさんは現在、超位魔法……簡単に言えば第十位階魔法よりもさらに上の魔法だ。対抗する手段は同じ超位魔法、もしくは
それによりアテナさんは氷漬けにされている。
先に言っておくが、アテナさん本人がそうしたのだ。その原因は違うがな。
その原因は、どこかはわからないが、人間の国だ。そこにいたアテナさんのNPCによると人間を至上の存在としている国らしい。だがどこの国か判明したからと言ってすぐに滅ぼす真似はするな。その無礼者には私自ら、死なんぞ生ぬるい、地獄を見せてやる為だ。
皆を集めたのは今後の私の方針を伝える為だ。
まずは、アテナさんの救出。だがコレは私が単独で行わせてもらう。異論は認めん。NPCとの交渉もあるからな。コレが最優先事項だ。アテナさんに関することはアウラに聞いてくれ。
そして次に優先すべきはナザリックの隠蔽。これはマーレに任せていたが、首尾はどうだ?」
「は、はい!問題なく、順調に進んでおります!」
「うむ。次にアウラに任せていた大森林での伐採及び偽のナザリック建設についてだが、一旦中止だ。先も言った通り、アテナさんとその配下のNPC達は森にいる。それにそこのNPC達は、あくまでもアテナさんへ忠誠を誓っているわけであって私達ナザリックに誓っているわけではないからな。もし仮に機嫌を損ねるような事があってはならない為だ。
最後にナザリック周辺の情報集め。だがこれは警戒レベル最大で行え。もし仮に近づいてくる者がいたならば必ず確保しろ。手段は問わない。だが殺すなよ。もし例の国のモノならば私自ら拷問した後に殺す」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
「それでは後の細かいことはアルベドとデミウルゴスに一任する。以上だ」
「つっ……………………かれたぁぁぁ!」
自分の部屋へ転移した瞬間叫んだけど誰にも聞かれてないよなコレ?
【日記 7日目】
期間が空いたのは許してくれ。だって特に書くことが無かったんだよ。
毎日同じことの繰り返しだったからね。
森を探索して、本を読んで、森の賢王達と戯れる。
それだけだったから。
最近、スレイン法国とやらに目をつけられているらしくて、ユウともあまり会えなくなった。
ちなみにたった1週間弱と思うかもしれないがボクからしたら100年くらいに感じられた。それくらい愛おしかった。
私から会いに行こうかとも思ったが、ボクが出てくと面倒になると言われて、なんとか踏みとどまったボクエライホメテ。
それにしても人間以外は低俗とかいう頭の狂った思想の奴らに