鬼滅の刃~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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鬼滅26 another5 この後原作の様々な時代で鬼舞辻刈りをする星柱さん

 

 時間と空間を越えた先で、鬼の首魁の背中を見つけた。そういう訳なので取りあえず波紋を練って抜き手を胴の真ん中に。そして波紋疾走。

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!??」

「お、やっぱ効くのな」

 

 断末魔を残して鬼の首魁らしきそいつは消えた。残されたのは俺と……多分今のだろう御館とその妻と思わしき女が一人、あと子供が二人。御館らしき布団に転がってるそいつ以外がぽかんとしている。

 

「……あまね? なにがあったのかな?」

「え、あ、その……突然現れた何者かが鬼舞辻無惨を貫き、鬼舞辻無惨は消滅しました」

「……ん? え? もう一回いいかな? 鬼舞辻無惨が……え?」

「消滅しました」

「間違いなく死んだと思うぞ。あれが分身で本体がどこか別の所にいるとかそういうのじゃない限り」

 

 しかし運がいいのか悪いのか、多分この男は助からんな。呪いが無くなっても今まで削られてきていた分が多すぎる。むしろなんで今生きているのかが不思議なくらいだ。ちょうどこいつが生きようとしていた理由だと思われる鬼の首魁も殺したところだし。生きる気力とか残ってるか?

 ともかく立ちっぱなしというのもあれなので適当に座り込む。ついでに月魄災禍でなんかありそうなところを斬っておく。多分これで大丈夫な気がする。多分。

 

「……初めまして、で、いいのかな?」

「そうだな。ハジメマシテ。俺の事は聞いてるか?」

「すまないけれど、わからないね」

 

 ふむ、わからない、か。

 

「お前さんは何代目だ?」

「97、だね」

 

 つーことはあれから四代。四代で俺の話が消えるか? 時間を越えたとは言っても言ってみりゃそれだけだぞ? 九十代以上も憎悪を滾らせてきたこいつらが五十年かそこらで? ねえわ。

 だが実際に消えているらしい。じゃあどういうこった?

 

 ~一夏干渉中~ ~情報開示・並行世界、異世界~

 

 ……可能性としては十分考えられるか。時間を跳び越す際に少し道を間違えれば十分あり得る話だ。なんとなくでやっていることも考えると普通にありえすぎて。

 それが起きたと仮定すれば、こんなことも十分あり得るわけか。

 

「御館様っ!」

 

 おっと、誰か来た。隠れる理由も無いからこのまま居させてもらうとして、いったいどうなっているのか情報を得るのもいいかもしれん。

 軽く振り向いてみると、そこには白髪で顔面に傷が大量にあり、胸元を露出させて胸筋を見せつけている男がいた。変態か?

 

「ちょっ、ちょっと、笑わせないでくれないkゲボァ」

「!」

「血ィ吐きよった。病弱か?」

「病弱だよwww病弱だから笑わsゲボッゴホゴボォwww」

「死因は笑い死にか。ここ数百年あんたらの一族には縁遠い死に方だな」

「何笑ってんだテメェ!」

「黙れスケベ」

「すけ……っ!?」

 

 いやだってさ、あんな前面おっぴろげな服装で過ごしてる奴なんて自分の身体を見せたがるスケベか自分の身体を他人に見られることに興奮を覚えるドスケベかじゃないか? しかも本来ならあの形じゃなくてもっとちゃんとした形の隊服があるはずなのに。

 それにあれだ、なんとなくわかるがこいつは稀血だろう。つまりこいつは不特定多数(の鬼)を相手に自分の身体(に流れる稀血)を使って誘いをかけては夜な夜な夜の運動会(殺し合い)だろう? スケベじゃん。

 

「言い方ァ!!」

「間違いがあるなら聞こうじゃないか」

「ここでンなこと言ってんのが間違いだろォが!」

「それは残念。せっかく鬼の首魁を殺したってのに遊ぶことも許されないとは……」

 

 ああ悲しい悲しい、悲しいのでお暇させてもらおうか。

 

「ああ、行冥。彼を止めてくれないかな」

「畏まりました」

 

 止められた。多分もう俺はここには用は無いと思うからさっさと元の世界のちょっと進んだ時代に戻りたいんだが。

 

「話を聞かせてもらいたいんだけれど、いいかな?」

「異世界から来た。

 時間を越えようとしたら失敗した。

 もう帰る」

「産業www

 ごめん、もう少しkwsk」

「……。

 上弦六体狩ったら鬼の首魁に引き籠られたから寿命が過ぎたと思わせた頃に行って殺す予定だった。

 ただ時間だけじゃなく世界線まで越えちゃったようなので目的達成できてない。ここの殺しても俺の世界のは死なないし。

 だからさっさと殺しに行く」

「……なるほど、わかった。それとさっきから体の調子が少し良くなってるんだけれど何か知らないかい?」

「多分呪いが外れて負担がなくなったからそう感じるのと燃え尽きる蝋燭の最後の輝きみたいなものが合わさってんじゃねえのか? 知らんけど」

「それだけじゃないね?」

「言えない」

「わかった。無理を言ってすまないね」

 

 話は終わったようなのでさっさと戻ることにする。しかしこれって調整がかなり難しいな。正確に斬って繋げたつもりが世界線ごとずれるとは。

 そういう訳で空間を斬って時間も斬って、ここの世界からさようなら。仕事は速めに終わらせてのんびりするに限るね。

 

 

 

 

 

「御館様、先程の者は一体……?」

「ふふ……そうだね、私にも詳しいことはわからないけれど……うん、きっと悪い子ではないと思うよ」

 




another編はいったん終了。本編に戻ります。

次回作

  • 魔王城でおやすみ
  • 鋼の錬金術師
  • なんか適当に止まってるの
  • なんか適当にハマってるの
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