島村卯月はオーディションを受けるために会場へ行く途中、ガラスの靴を拾う。
その靴を狙う渋谷凛が、卯月を襲う。
卯月はスタンド能力を手に入れ勝利したが、凛は実は佐久間まゆに操られていた。
佐久間まゆは凛を殺害するうえで障害となる卯月を消すため、小日向美穂を操りオーディション会場に送り込む。
美穂をなんとか元に戻した卯月は、オーディションに合格しアイドルとしての第一歩を歩むこととなった。
第11話 346プロダクション
~登場人物紹介~
島村卯月 アイドルになることが夢。
オーディションに合格したので、一応アイドルにはなった。
渋谷凛 佐久間まゆに操られ、卯月を襲撃したが和解した。
プロデューサーにスカウトされアイドルになった。
本田未央 現時点でまだスタンドを自覚していない。
凛の友達。
佐久間まゆ プロデューサーを事務室の床の下に監禁している。
なぜか凛を嫌っており、始末しようとしている。
ガラスの右靴を持っており、左靴を探す。
小日向美穂 まゆに操られ卯月を襲撃。
元に戻ったが……
安部菜々 346カフェの店員。
永遠の17歳。
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「ここが…………」
卯月は大きな建物を見上げた。
「346プロダクション……」
346プロダクション。
渋谷区に位置する日本最大手の芸能事務所。
全国に支部もあり、地方のアイドルも多く所属している。
人気のアイドルは毎日テレビやライブに忙しいが、
アイドル同士の潰し合いや枕営業に麻薬、お菓子の盗み食い等闇の側面を持つ事務所である。
「ここは………… 受付?」
受付の女性が卯月達に気づく。
「社員証をお見せください」
凛と未央は社員証を見せる。
「社員証まだ持ってません……」
「あ」
「あ!」
すると、カウンターの女性は書類を見た。
「…………」
「島村卯月様ですね。 小日向美穂様から話は聞いています。
臨時の社員証を発行致しますので、首から提げてお入りください。」
「え。 あ、ありがとうございます。」
「しまむー、何とか入れたね!」
「美穂さんが……、話を……? 卯月、何があったの?」
「えっと実は……」
「しまむー、それであんな怪我を……」
「…………」
(そういえば卯月の怪我……、なぜか急に治ったけどこれってまさか……)
凛は未央を見た。
「? どうしたのしぶりん?」
「いや、なんでもない。」
(もしかしたらガラスの靴以外で、スタンドを手に入れる方法が……?)
「あ、施設案内図がありました! レッスン室は……、あぁ2号館ですか!」
「よし、行こう」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
――――11:45 346プロ 1号館18階 Pが監禁されている事務室
「床をめくる人なんて……、いませんよね?」
まゆは冷や汗をかいていた。
「でもいずれはバレてしまう、見つかってしまう……」
「せめて寮まで移さないと……」
(私のスタンド能力では、出来ないけど……)
ぐぅぅぅぅうううう
「…………」
「お腹が空きました…………」
「食糧を買わないと……、でもプロデューサーさんが心配……」
「…………」
「背に腹は……」
「5分で戻ります。 たしか食堂は2号館……」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
卯月たちは、レッスン室へと向かう。
どうやら卯月は事務所のレッスン室に興味があるようだ。
「レッスン室って空いてるかな?」
「そういえば予約してなかった……」
「先輩から聞いた話だと最大で4時間待ち……」
「えぇっ!?」
「カロリーメイトを50個、水は2リットルを20本…… 3分で買えました……」
『!』
卯月達とまゆがすれ違った。
「凛ちゃん、いますれ違った人って……」
「たしか、名前は佐久間まゆだっけ。 話したことないからそれくらいしか知らない。」
「元読者モデルらしいよ?」
未央が情報を付け足す。
対してまゆは、
「凛……あなたのせいでっ……!」
握り拳から血が流れていた。
――――11:48 346プロ 2号館レッスン室受付
「島村卯月様ですね。 小日向様から話は聞いています。 こちらへどうぞ。」
卯月達3人はさっき聞いたようなことを別の受付の人に言われ、レッスン室へ案内された。
「レッスン室3時間待ちだったのに…… すぐに案内された……」
そう言って未央はレッスン室への扉を開ける。
レッスン室は明かりが点いており、中に一人居た。
「! 中に誰か……いる!」
「え?」
「あ…… 美穂ちゃん!!」
「卯月ちゃん……」
「ごめんなさい!」
美穂が頭を下げる。
「美穂ちゃん!? だ……大丈夫だよ! 悪いのはリボンだって分かってるから……」
「それより美穂ちゃんの手の怪我、大丈夫…… はっ」
美穂の両手を見ると、卯月との戦いでの画鋲の怪我が跡形もなく消えていた。
「私と同じ……」
「ちょっといい?」
凛が横から話に入る。
すこし怒っているようだ。
「卯月に謝るんならさ、なんで卯月の怪我の手当くらいしなかったの?」
「…………」
「凛ちゃん、それは私が……」
それと同時に美穂が、
「えっと、ごめん……」
「はぁ?」
「『スマイリング!』!!!」
「…………」
凛は何も言わなくなった。
その代わり卯月が喋る
「私がすぐに走ったんです。 合格したのが嬉しくて……つい……」
「で、みほちーはなんでここに居るの? なぜかすぐにレッスン室入れたし……」
未央が話の流れを変える。
「うん。 私が卯月ちゃんを探していたら、346カフェで菜々さんから卯月ちゃん達が346プロへ行ったって聞いて、
346プロの受付さんに卯月ちゃんを見つけたら教えて欲しいってお願いしたんだ。」
「でもそれなら、なんで受付を通したの? 待たせたほうが確実に会えるのに。」
「うん、それはこれからする話を他の人に聞かれたくないから……」
「3人は、仲が良いけど…… ユニットを組んだ?」
「…………? はい。」
「まだユニット名は決めてないけどね。」
「それなら、私のライブに出ない? 3人で。」
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