だが、みくは反撃の用意をしていた――
みくのスタンド解説もあるにゃ!
未央vsみく、決着!
~スタンド名 『キャット・ウィスカーズ』~
本体 前川みく
スタンド像はないが、出している間はみくの頬に猫のひげが生えるにゃ。
本物の猫と違い、目の上や顎の下には生えてこないにゃ。
このひげを物体や生物に刺すことで、それを猫にして操ることができるにゃ。
ただし生物の場合、顔の頬に刺す必要があるにゃ。
猫にされた生物は意識を失うにゃ!
猫は元の物体の性質を引き継いでおり、ライトや電球を猫にすれば体が光るにゃ。 まぶしいにゃ。
液体や電気、気体の場合はどうなるか不明だにゃ。
なお猫が死ねばもとの物体は壊れ、生物の場合は死ぬにゃん。これは猫が自然死した場合でも同様にゃ。
この能力には射程距離が存在し、みくとある程度離れると、猫にした物体は元に戻るにゃ。
範囲内でも刺された猫ひげを抜くと元に戻るにゃ。もしくはみくの意思で解除可能にゃ、その場合刺されたひげは消滅するにゃ。
ちなみに、みくは猫耳を付けないとこのスタンド能力が使えないと思っているが、別になくても発動するにゃ。
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「もう……、終わりだ……」
顔にひげを刺された未央は、自分が少しずつ猫になってゆくのを感じた。
「やったにゃ!」
「はっ、そうだ! ひげを抜けば!」
未央はひげを抜こうとするが、深く刺さっているのでうまくつかめない。
しかも、
「爪の形が変わっている!?」
未央の手の指は短くなってゆく。ますますひげは抜けなくなった。
「もう…… どうしようもない……」
(いや……まだだ、考えろ……)
(ここから走って外に出れば車がある。いまからしまむーとしぶりん、みほちーを見つけて逃げれば……)
(きっと3人も人間に戻っているはずだから、私のことを探しているに違いない!)
(ただ、それまで私の体はもつかな……? それにもし3人が外にいれば絶対に間に合わない。)
(いや、逆に考えるんだ……、逃げるんじゃない)
「いまここで、叩く!」
未央はみくに向かって飛び込む。
「うぉぉぉぉぁぁぁぁにゃああああああ!!!」
パシャ
みくは猫になりつつある未央をフラッシュを使い撮影した。
「まぶしい!」
「ふんっ。 夜目が利くネコちゃんは光に弱いんだにゃ。」
そう言って、猫未央の首を片手でつまみ上げた。
「にゃーにゃー」
(もう、猫になってしまったにゃ……)
(ごめんにゃ…… しみゃむー、しぶりん……)
意識が遠のいていく……
きっと、罰があたったんだ。
真っ先に逃げようとした……
でも、きっと3人がやってくれるよ。
(にゃ……?)
(もしかして、また逃げてるにゃ……!?)
『未央……ちゃん……、自分のスタンドで……切り抜けて……』
(みほちーは、私に託してくれたにゃ!)
(たとえスタンドがなくても、立ち向かってみせる!)
ぐじゅ……
「!!」
猫未央は、自分の顔を爪でひっかいた。
「なにやってるのにゃ!?」
驚くみくをよそに、猫未央の体がどんどん人の形になってゆく。
「埋まっているのなら掘り返せばいい、簡単なことだ」
未央の右の頬からは、血が垂れていた。
そしてみくに向かってゆっくりと歩く。
「ネコちゃん! あいつを捕まえるにゃ!」
みくは猫に指示を出すが……
「さっき解除していたにゃ……」
みくは自分が不利であることを理解すると、逃げた。
「あ、待て!」
みくと未央は今いたチケット売り場から奥に入り、ライブ会場へと向かっている。
するとステージの上には、
「あ!」
「未央ちゃん!」
「待って その前にもう1人いる」
仲間たちが立っているのを未央は見つけた。
「しぶりん! しまむー! みほちー!!」
「あ゛~~まずいにゃ! 囲まれたにゃあ゛!」
みくは立ち止まるが……
「観念しろ!」
未央に追いつかれてしまう。
そしてみくを捕まえた瞬間――
「!!」
みくはいなくなった。
「未央ちゃん! 上!」
未央は上を見る。
「はっ!」
そこには、宙を舞うみくがいた。
「ネコの脚力だと身長の4倍以上のジャンプができるんだにゃ!」
「自分の脚だけ…… 猫化させたのか!」
『ネイキッド・ロマンス!!』
美穂が糸を出すが、みくが投げたコインに当たりそれが引き寄せられてしまった。
そして未央を飛び越えて着地し、そのまま逃げてゆく。
「その能力は一度見たにゃ。」
「……っ!」
(今、糸を発射すると未央ちゃんに当たってしまう……)
美穂は次の糸を発射しなかった。
「まずい、このままだと逃げられてしまう!」
凛は焦るが、みくの位置まで攻撃を届けるほどの水がない。
(かといって卯月の能力ではみくに追いつけないし……)
(未央にはスタンドがない……、逃げられてしまうっ!)
未央はみくを追いかける、が距離はいっこうに縮まらない。
(猫の嫌がる音を出せば、隙をつくることが出来るかも……)
走りながらスマホを出して検索するが……
ドンッ!
「痛っ!」
観客席の座席の土台に躓きこけてしまう。
「ふふ…… マヌケだにゃ!」
みくは観客席の出口の扉を開けた。
「…………」
未央は倒れたままみくを見る。
(ここで逃がすと…… 会場外の車を猫化させて逃げられる!)
(逃がしたら、ライブ中に何があるかわからないっ……)
「スタンドさえあればっ!」
「出てよ! 私のスタンド!」
「私には……ないの!? しまむーもしぶりんもあって、猫のあいつにもある!」
「それなのに!」
「わたしには…… ないの?」
(もしかして…… 戦う意思が足りないのかな…… 最初に逃げようとした私に……)
(いやそんなはずない! ここまで来れたのがその……証明だ!」
「未央! 上!!」
凛の声がして、上を向くと……
「え……」
クリスマスツリーのてっぺんにあるような、大きめの星が浮かんでいた。
「なにこれ?」
その星はものすごい速さでみくのところへと行き、彼女の頭へ体当たりをした。
「に゛ゃ!」
みくは倒れた。
「!」
「え?」
「!!」
突然の出来事に驚く卯月たちをよそに、未央は……
「これが、私のスタンド……」
すべてを理解していた。
この星が、自分のスタンドであることを。
(これでしまむーやしぶりんを、『仲間』を守る!)
「これからはこのスタンドは『星(スター)』と呼ぶ!」
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