デレのジョな冒険 スマイリングシンデレラ   作:並び替え

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響子の手に触れると、それだけで身体がぐちゃぐちゃにされてしまう!
圧倒的な能力の前に、卯月と未央が動けなくなる。
凛は大量の水があればなんとかなると言っているが……

vs五十嵐響子戦、第2話!!


第27話 乱入者 その②

 

 

「せめて大量の水があれば……響子の動きを封じれるのに!」

響子はゆっくりと美穂と凛に近づいている。

 

「凛ちゃん、大量の水を用意すればいいんだよね?」

「できるの?」

美穂は頷き、ポケットから何かを取り出す。

 

「これは……、ライターとハンカチ?」

「たばこは吸わないけど、先輩を立てるのに便利なんだよね」

美穂はハンカチにライターで火を付けた。

その後、燃えるハンカチから能力で糸を発射し天井につなげる。

ハンカチは短くなる糸に引かれ天井へと引っ張られ、くっついたあとに燃え尽きながら落ちて行く。

凛と響子は、それを目で追っていた。

 

すると、屋内なのに突然雨が降った。

「! 天井のスプリンクラー設備か…………」

「これでどうかな? 凛ちゃん!」

「いいね、とてもいい」

 

凛はスタンドを出した。

『ネバー・セイ・ネバー!!』

凛のスタンドの右手に、水が集まる。

その水は、一本の剣の形になった。

「凛ちゃん、それは?」

 

「蒼の剣…… アイオライト・ブルー!」

凛は水で出来た剣を構える。

「はぁっ!!」

掛け声とともに凛は響子に斬りかかった。

「……」

同時に響子は後ろに下がり、剣の間合いから離れる。

 

「凛ちゃんの剣が、避けられた!!」

「それはどうかな……」

 

凛の剣はどんどん伸び、響子のいるところまで長くなった。

「水で出来ているから、長さは自由なんだよね」

凛は長くなった剣を振り回す。

響子は最小限の動きで斬撃を躱していく。

 

(すごい…… 攻撃こそ当たってはいないけど、響子ちゃんを圧倒している……)

 

「…………」

響子は、近くの控え室に逃げて扉を閉めた。

 

「はぁ……はぁ……くそっ……」

「凛ちゃん、どうする?」

「もちろん扉をあけて追撃する。 あいつを動けなくして卯月のところに連れて行けば元に戻せるはずだし。」

「元に戻すって卯月ちゃんを? それとも響子ちゃんを?」

 

「両方だっ!!」

凛は扉を蹴り破る。

 

部屋には響子がいた。

 

「控え室の中ではスプリンクラーは作動していないから『ネバー・セイ・ネバー』を封じれると思ったか!」

「わざわざ部屋に入らずとも、外からウォーターガンで撃つことは出来る!! くらえ!!」

 

凛は響子の足に狙いを定める。

そして水を発射する直前、凛の足下の床が少し割れた。

「凛ちゃん、危ない! 下!」

「え?」

割れた床から真っ赤な手が出きて、凛に襲いかかる。

 

「っ!!」

美穂は自分の足裏から真っ赤な手に向かって糸を発射する。

糸が短くなる力を利用し、美穂の足で赤い手を引っ込めて穴を塞いだ。

 

「凛ちゃん、大丈夫?」

「私は大丈夫だけど、美穂の足が……」

美穂の足は響子のスタンド能力で焼く前のハンバーグのように潰れてしまった。

「これじゃライブできないね」

美穂は残念そうに言う。

 

「ごめん、卯月が行動不能になって少し焦ってた。」

「卯月は私を助けてくれた、未央もそうだ。 だから今度は私が助ける番だって……」 

凛の目には、涙が浮かんでいた。

スプリンクラーの水とは違う輝きだった。

「うん。 でも今は響子ちゃんのスタンドの謎を解こう!」

「わかった。」

 

(響子が控え室に入ってから、私が扉を開けるまでに隠れることは出来たかもしれない。)

 美穂は考える。

(だけど凛ちゃんがドアを開けたとき、隠れるわけでもなくだたつっ立っていた。 普通はドアの裏とかに隠れるはずなのに……)

 

「そして今も立っている……」

響子はこちらを見ており、微動だにしない。

 

「響子のスタンド、地面や人をちぎったりミンチにしたりする能力と何か関係があるの?」

「あの赤い手って……、まさか響子ちゃんの手? だとすると……」

「だと……すると……?」

美穂は持っているライターを響子に向かって投げつけた。

それは避けられることも、防御されることもなくあたって響子の身体を後ろに倒した。

 

「! 空気の抜けた風船のように潰れた…… まさか!」

「これは抜け殻だ! 皮膚だけ置いて中身はどこかへ行ったんだ!」

 

凛は響子の足の裏と、さらにそれに接する床に穴が開いているのを見た。

「この穴から地面を掘り進んで私の足下から攻撃したってことか……」

「じゃあ今、響子はどこにいるの……?」

数秒考えた後、ある結論に至った。

「卯月と未央が危ない!」

凛は走った。

 

「凛ちゃん、がんばって」

美穂は足が潰れていたので動けなかった。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

――――凛と美穂が舞台袖から離れた直後

 

「凛ちゃん達、大丈夫かな……?」

「いやそれよりしまむーのほうだよ!!」

未央は派手にツッコんだ。

 

「しまむー、下半身ぐちゃぐちゃだけど大丈夫!?」

「うん、痛みとかはないよ」

「それはそれで怖い!!」

 

「あれ、小日向美穂さん? どこですかー」

スタッフが一人、近づいてくる。

「!!! 島村さん、本田さん、どうかしたんですか!?」

 

「ねぇ未央ちゃん、この状況……」

「どう説明しよう……」

 

 

 




ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
質問や感想等受付中です。

第1章の終わりに、スタンド設定を投稿しました。
よろしければご覧ください。
なお、第2章のスタンド設定は第2章の終了後に投稿する予定です。
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