デレのジョな冒険 スマイリングシンデレラ   作:並び替え

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卯月たちのピンチに駆けつけた未央。
彼女の切り札は……?

vs五十嵐響子戦、決着!


第30話 乱入者 その⑤

 

 

「未央ちゃん!!」

「未央!!」

 

響子はすぐに、開いた穴を塞ごうとする。

「させないよ!」

未央は何かを地面に向かって投げた。

「さっきみくから貰った『猫のひげ』だ!!」

「『キャット・ウィスカーズ』! ここらへんのコンクリート床を猫にしろっ!!」

 

コンクリートが消滅して舞台袖に大きな穴が開く。

響子の掘る速度では、今から穴を塞いで閉じ込めるのは不可能だ。

「…………」

響子の顔が光で照らされる。 

「ひっ、皮膚がない……」

未央は目を逸らした。

 

「ふーん、みくの能力ってあんな感じなんだ」

「他の人でも使えるんですね。」

「ま、まぁ猫を操作することは、みくにしか出来ないんだけどね。」

猫はすみっこで寝ている。

 

凛と卯月は、美穂の糸を利用して穴から出た。

「脱出できたけど、どうやって響子を元に戻す!?」

「ねぇ美穂ちゃん、糸で私と響子ちゃんをくっつけることって……」

「それは無理だと思う。 糸が刺さっても、えぐり取ってくるから。」

 

「そんな……」

卯月は焦る。

(響子ちゃんを元に戻す方法、私が響子ちゃんの体内のリボンに直接触れる方法……)

「みんな見て! 響子がいなくなった!!」

「まさか、地面に潜ったのか!?」

(元に戻す……操っているのは……リボン……)

(あれ……凛ちゃんや美穂ちゃんを操っていたリボンはその後、どうなったの?)

 

パキッ

凛や卯月たちの近くの壁にひびが入る。

そこから、卯月にとって見覚えのある物が出てきた。

「これは……リボン!?」

「卯月、それって……もしかして響子の?」

卯月は触ろうとする。

「触るな、それは卯月をおびき寄せる為の罠だ!」

「いや、違うのこれは……」

リボンに手を当てる。

 

「!」

美穂はリボンを見て気付く。

「これって…… 私を縛っていたリボンだ! 卯月ちゃんが戻してくれた!」

「うん…… そうだよ。 美穂ちゃんから離れた後、ずっと私たちのあとをつけてきたんだ」

「『スマイリング!』……」

卯月はスタンドを出してリボンを引っこ抜く。

そして彼女はある方法を思いついた。

「このリボンを響子ちゃんに刺せば、中和できるかもしれない……」

(島村卯月、頑張りますっ!!)

卯月は匍匐前進で皆から離れた。

 

「し、しまむー!?」

「卯月ちゃん、急にどうしたの!?」

 

(私が皆から離れて一人になれば、真っ先に狙われるはず!!)

 

…………

 

………………

 

「あれ、襲ってこない……」

卯月はきょとんとする。

 

未央は卯月を見て叫ぶ。

「響子は、まさか!!」

そしてどこかへ走りだした。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「にゃ……?」

みくは響子の能力で足が使えなくなってしまったので座ってライブを観ていた。

「誰か、こっちに来る……」

男性スタッフが一人、向かってくる。

(たしかあっちの方向って、未央ちゃんが響子ちゃんと戦っているはず……)

(多分あの人は戦いを目撃しているはずにゃ、なのに焦っている様子が無い)

(そもそもスタッフさんはもっといたはずにゃ)

 

(とにかく……何か変にゃ)

みくはスタンドを出し、猫ひげを生やした。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「み、未央! どうしたの?」

「響子ちゃんは、みくちゃんを戦闘不能にするつもりだ!」

「未央ちゃん! 私も連れてって!」

卯月は未央にしがみついた。

「いいけど、美穂ちゃんは客席だと目立つから待ってて!!」

 

 

 

3人はみくのもとへ到着した。

「あっ、いた!」

「みくちゃんの前にいる男性って……」

「間違いない、響子だ! 中に入っている!!」

男性の頭上から猫が数匹落ちてくる。

 

「『キャット・ウィスカーズ』!!」

猫は男性(響子)の顔に貼り付いた。

剥がそうとするが、なかなか取れない。

「それは一日中崩れないファンデーションにゃ!」

みくは男の顔にひげを付けた。

「さぁ、猫になるにゃ!」

男の体はだんだん猫になってゆく。

 

「なっ!!」

だがそれは一瞬だけで、響子はひげの付いた頬をえぐり取った。

しかしそれがいい。

「今だ!」

卯月は美穂の糸を利用して男性に近づく。

そして響子の頬の傷にリボンを差し込んだ。

「いっけぇ!!」

リボンはどんどん響子の体に入る。

それが全て入ったのち男性は、響子は倒れた。

 

「……どういうこと?」

未央の問いに、凛は答える。

「響子を縛ったリボンと美穂を縛っていたリボンが、中和したんだ。」

「中和……」

卯月は響子が入った男の体から、2人分のリボンを取り出した。

 

 

 

菜々と仁奈の曲が終わる。

 

 

 

――――14:17 ライブ会場 舞台袖

 

響子は、男性スタッフの体から本来の自分の体へと無意識で移動していた。

しかし……

 

「起きないね」

「私たちの体を元に戻せるの、響子ちゃんだけなのに……」

卯月は下半身、美穂とみくは足を失ったままだ。

 

「あっ」

ステージを終えた菜々が降りてきた。

その隣には……

「み、美穂ちゃんがいる!?」

 

「ここに、美穂ちゃんが2人いる?!」

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

――――同時刻 控え室

 

「も、もしもし!? 警察ですか!!」

男性スタッフは卯月たちとは離れた一室で電話をかけていた。

 

「人が、人がたくさん死んでいます!!」

 

 




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第2章のスタンド設定は第2章の終了後に投稿する予定です。
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