デレのジョな冒険 スマイリングシンデレラ   作:並び替え

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簡易的なスタンド紹介

佐久間まゆ スタンド『エヴリデイドリーム』 
人型のスタンド。
リボンで「縛る」能力。
他人を洗脳することも可能だが、パワー消費が多い。

前川みく スタンド 『キャット・ウィスカーズ』 
みくの頬に猫のひげが生える。
このひげを物体や生物に刺すことで、それを猫にして操ることができる。
ただし生物の場合、顔の頬に刺す必要がある。
みく自身も猫になれる。
射程距離あり。
詳しくは18話参照。




第34話 エヴリデイドリームvsキャット・ウィスカーズ その②

―――― 2019年4月1日 14:30 首都高速3号渋谷線  

 

「タイヤがっ……、無い!?」

 

(早く車をどこかに止めないと、まずい!)

 まゆのトラックの、左側のタイヤが外れてしまった。

 地面と車の底が擦れて速度が落ちていく。

「だ、だめ! 道路で止まると追突してしまう!」

(なんとかして、安全な場所まで移動しないと……)

 

 そのとき、大音量のクラクションが後ろから聞こえてきた。

「!」

 減速により、後ろの車と衝突しそうだ。

(ぶ、ぶつかったらプロデューサーさんが危ない!)

 

『エヴリデイドリーム!』

 まゆは、スタンドからリボンを出して自分のトラックと前を走る車を結びつけた。

 車の速度が、どんどん元に戻っていく。

「ふぅ……、危なかったですねぇ」

(しかし……、あの猫は危険ですね。 明らかにまゆを攻撃していました)

(でもなんで私の居場所がばれてしまったのでしょうか……)

 まゆは左側を見たが、そこにさっきの猫の姿は無かった。

「どこに行った……?」

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 みくは李衣菜の仇をうつために、自動車を猫化させてまゆを追っていた。

 ちなみに、自動車をそのまま使わなかったのは免許が無いからである。

 そしてついに、まゆの乗っているトラックを補足した。

 

「あれが……リボン使いの本体!!」

(そしてりーなちゃんを殺した、真犯人!!)

 みくは手に持ったリボンを強く握る。

「『キャット・ウィスカーズ』! 車のタイヤを猫化させるにゃ!!」

 まゆのトラックの左側のタイヤに、スタンドのひげを刺す。

 タイヤは猫になり、転がりながらどこかへ逃げた。

 その後トラックは上下に揺れ、減速していく。

 

「タイヤがっ……、無い!?」

 

 しかし、まゆがスタンド能力でこの危機を乗り越えた。

「そう甘くはなかったか……」

 みくと自動車猫(猫になった自動車のこと)はまゆのトラックの上に乗っていた。

(別に私は、りーなちゃんと友達ってわけじゃない)

(私はまわりと衝突することが多かったけど、特にりーなちゃんとは火打ち石のようにぶつかっていた)

(でも彼女は、まっすぐだった)

「りーなちゃんはみくにとってあえて言えば、ら」

「にゃあ!!!」

 みくと自動車猫の鳴き声が同時に重なった。

なぜ鳴いたのか、それは彼女の目の前に迫った危険物を知らせるためだ。

「えっ!!?」

 道路標識に、車のドアが縛り付けられていた。

「車の上にいることがバレたのか!」

 みくは何もすることができず、ドアに衝突し道路に落ちた。

 

「う゛ぁ!!」

 僅かに体が跳ねる。

(身体が……。 う、動かない……)

「にゃあ~~~~!!!」

 みくの真上から、自動車猫が頭から落ちてくる。

(自動車猫の重さは車と同じ! ぶつかったら死ぬ!)

 さらに後続の自動車が、大音量のクラクションを鳴らしながら近づいてくる。

「そんなっ……」

 彼女はいま、道路の真ん中にいる。

上と横から、2重の危機がみくを襲う。

「…………」

自動車猫と自動車は、みくを巻き込んで衝突した。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 自動車猫と自動車の衝突を確認したまゆは一息ついた。

「ふぅ……なんとか倒せましたねぇ」

「とはいえ、タイヤと扉を失ったので乗り換えが必要ですが……」

 もし今、パトカーが通ったら確実に止められるだろう。

 ちなみに彼女はしっかりとシートベルトを締めているので、車から落ちることはない。

 ただ、ちょっと寒いが。

 

「そして、前の車がどこへ向かうか……」

 今は前の車とつながっているため、自分の意思で運転することが出来ない。

「ちょっと疲れるけど、操っておきましょうかねぇ……」

 ニャロロロロロロ…………

「!!」

 まゆは手を止めた。

 

 

「さっきの巨大猫!」

 自動車猫だけが、まゆの横を走っている。

「でも、乗ってた女はいな……」

 まゆは猫の口を見て、目を見開いた。

「口の中に……猫がいるっ!!」

(食べている……? というよりかは守っているように見えますね)

 自動車猫は大事そうに、口の中の猫を守っていた。

 

 まゆは大粒の汗をかく。

(相手の能力は、おそらく物体を猫にさせる能力……)

「まさか、あの女自身も猫になって衝突を免れたのか!」

 大きな音とともに車が揺れる。

 自動車猫がまゆのトラックに体当たりをしている。

 コンテナが、ほんの少しへこむ。

「プロデューサーさんが危ねぇだろうが!! ブッ殺すっ!」

 まゆは、プロデューサーを狙われていると思ったのかキレた。

「『エヴリデイドリーム』!!」

 スタンドでリボンを発射し、自動車猫の胴体を貫く。

 その猫の死体が、ボロボロの自動車に戻る。

「まだだっ!」

 もう一本リボンを発射して自動車猫の口内にいた猫を取り出し、引き寄せる。

 猫はにゃーにゃー鳴いて暴れているが、リボンの拘束力の前では無駄な動きだった。

「こいつがプロデューサーさんを……殺そうとした……」

 まゆは猫の首を絞めた。

「に゛ゃ……」

 手に力が入る。

「に゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛…………」

 猫化が解除され、形が変わる。

「さぁ! 正体を見せなさいっ!!」

 だが、まゆの予想とは違う棒状の物体になった。

「こ、これは……」

 

「発炎筒っ!?」

 気づくも時すでに遅し、その筒から炎が噴きだした。

 

 

 

 

 

「送り込んだ自動車猫と、発炎筒の猫化が解除された……」

 高速道路の壁にみくはもたれかかっている。

(危なかった……)

(衝突の直前に地面にひげを刺してみくだけが入れる大きさの穴をつくった。 未央ちゃんがやっていた応用(30話参照)が役に立ったにゃ)

 

 彼女のそばには、煙を吹く軽自動車があった。

前面が大きくへこんでいる。

「別の車を探さないと……」

みくはふらふらと立ち上がった。

 

 




ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
質問や感想等受付中です。
第3章に新登場したスタンド一覧は、第3章の最後のお話の最後に記載する予定です。

活動報告に、小説「デレのジョな冒険」のpixiv版との違いを投稿しました。




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