デレのジョな冒険 スマイリングシンデレラ   作:並び替え

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島村卯月は、普通の女の子だった。
そんな彼女にある悲劇が訪れる――

ついに主人公の能力が判明!
その能力とは!?


第4話 進め島村卯月

 

島村卯月は、周りと比べ普通の女の子だった。

 

普通ゆえに友達は多かったが、とにかく普通だった。

卯月自身も心のどこかでそう思っていた。

 

そんな彼女の普通の人生は小学五年生のときに転機を迎える。

 

旅行先の国で卯月は両親と迷子になってしまった。

さらに悪いことに、本当に運の悪いことに電話をするために入った銀行で人質事件が起きた。

卯月は騒がしく泣いていたため、犯人は銃で撃った。

 

卯月は恐怖の寒気がして身体が凍ったように動かなかった。

だが撃たれる直前に、日本人の少女が卯月を突き飛ばして助けた。

 

その後犯人は警察に射殺され事件は収束したが、

卯月を助けた少女は、犯人が撃った銃弾により致命傷を負い病院に搬送されたが死亡した。

 

後に卯月は彼女が当時人気だったアイドルであったことを知った。

そして、テレビで彼女のステージを見た。

彼女の満開スマイルを見た。

 

そして島村卯月は、いつかアイドルになって彼女のように笑いたいと思うようになった!

「あの人は……! 二重の意味で私のヒーローなんです!」

後に卯月はそう発言した。

 

 

 

少女の勇気ある行動、アイドルの真実の笑顔に卯月は心を動かされたのだ!

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「え……?」

忠犬ハチ公像が突然動き、卯月を守ったことに驚く卯月。

凛は攻撃を止めた。

 

走馬灯が過ぎていくように今までを思い出した卯月は、

(私は、まだまだ……)

 

ドダァアア!

 

「私の夢は、まだ! 叶えてない!」

走った。

 

「今までの私の笑顔に!」

「嘘はないけど!」

走る。

息が切れそうになる。

 

「だけど! あの人のような!」

「私も、あの笑顔を! 満開の、笑顔を!」

 

ダッ!

 

「アイドルになって、見たい!」

 

 

(きっとそれが、あの人への恩返し……)

 

 

「だからまだ死ねな」

「あのさァ……」

 

「!」

女の声、凛だ。

凛が来る。

 

道路の上に大量の水を流して、水流で卯月に追いついていた。

「なんでハチ公の像が動いてるのか、なんでいつの間にか像が元の位置に戻っていたのかは分からないけど、」

 

カッ!

「う!」

突然卯月の目に強い光が入る。

凛が水を使って太陽の光を反射したからだ。

 

卯月の右足と左足がぶつかる。

 

ゴロォゥ!!

卯月はこけた。

その際近くのおもちゃ屋に激突。

卯月は人形やぬいぐるみの山に埋もれた。

 

「く……、ぅ……」

 

おもちゃの山から顔を出すと、凛が立っていた。

「能力が目覚める前に……、脅威となる人は始末する……」

「今度こそとどめ……」

 

「……ング」

「?」

 

凛は誰かの声を聞いて止まる。

「シ……ング」

卯月ではない…… 

もっと若い声だ。

 

「シング……」

今度は低い声。

卯月のほうから聞こえた。

 

「シング……シング……シング……」

いくつもの声が重なる。

 

「シング……シング……シング……シング……シング……シング……

シング……シング……シング……シング……シング……シング……

シング……シング……シング……シング……シング……シング……」

 

「何……? これは…………、一体何!?」

凛は慌てる。

 

「スマイル!」

また声がした、聞いたことのない声だ。

 

「スマイル! スマイル! スマイル! スマイル! スマイル! スマイル!

スマイル! スマイル! スマイル! スマイル! スマイル! スマイル!

スマイル! スマイル! スマイル! スマイル! スマイル! スマイル!」

 

「…………」

 

卯月は静かに立ち上がる。

そしてその隣には、卯月と似た姿をした人型のなにかがあった。

 

「!」

 

凛は驚いた。

「これは……スタンド! 私が遅かった…………」

凛のスタンドが卯月に向かって拳を振るう。

 

『ネバー・セイ・ネバー! 胸を突き破れ!』

「…………」

 

卯月は下を向いている。

「スマイル…… シング……」

そして前を向き、

 

『スマイリング!!』

卯月は自分のスタンドをそう名付け、叫んだ。

 

そう言うと、卯月の『スマイリング!』は凛のスタンドの拳を受け止めた。

「なっ……!」

 

「ぶいっ!」

そして卯月のスタンドは凛を殴った。

 

その拳は凛の頬に当たり、

跳ね返った。

 

「?」

凛はきょとんとする。

「あれ……? 痛くない…………」

「それどころか、殴られてもいない……」

 

『スマイリング!』の拳は凛の頬を触っただけだった。

 

(なんだ、殴ることもできない弱いスタンドじゃん……)

凛は心の中でにやけた。

 

『ネバー・セイ・ネバー!!!』

凛のスタンドは卯月に襲いかかるが……

 

「!!!!!!」

「体が……、動かない…………」

 

すると、やたら高い声が聞こえた。

「こら~! しまむ~をいじめるな~!」

「そうだそうだ! うづきちゃんをいじめるな~!」

「おねがい…… うづきちゃんにひどいことしないで……」

 

「え……? 誰が喋って……」

 

 

「おもちゃだよ……」

卯月は口を開く

「私の周りにいるおもちゃ……」

 

「私の『スマイリング!』の能力は!」

 

 

 

「触ったものを、私の友達にすること!」

 

 

 




ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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