まゆのスタンド、『エヴリデイドリーム』の能力は"縛る"ことだ。 そしてこのスタンドに足りないものは、正反対である"解放"という概念。
ガラスの靴は、それを与えてくれる。
死者はもう、戻らない。
まゆが死んでも、プロデューサーさんに会える保証はない。
それでもただひとつ、永遠の愛を叶える方法がある……
「ガラスの靴が……光り出した!?」
「これだ…… これなら、」
まゆの手が、自然と靴に伸びる。
まゆの魂(リボン)が身体から"解放"された。
あとはプロデューサーさんの身体に"縛る"だけ。
プロデューサーさんの身体にまゆの魂が入ること。
これがいま思いつく、愛を叶える最良の方法!
「これ以上、Pちゃまに手出しはさせませんわ!」
桃華が、まゆの魂を掴む。
「っ、はなして!」
「絶対に放しませんわ……」
「!」
ガラスの靴のエネルギーが弱まっている!?
ますい、このままだとPさんの身体にたどり着けない。
その場合、魂はどうなるのか分からない!
それなら……
櫻井桃華を乗っ取る!
まゆの魂は桃華の手から浸透して中に入り込む。
そして、発光が収まったとき――
「…………」
手が、小さい。
けど身体に違和感は、ない。
乗っ取りは成功したみたいですね。
プロデューサーさんではないから結果は失敗ですけど。
「桃華様、これからどうなさいますか?」
桃華、いや佐久間まゆは後部座席にある自分の死体を確認した。
(佐久間まゆはもう死にました。 これからまゆは、桃華として過ごすことになる。 たとえまゆはどうなっても永遠の愛にたどり着きます!)
「もうすべて終わりました、帰りましょう」
まゆは『リボン』を出して、猫を捕まえる。
新しく手に入れた、解放の能力……
ガラスの靴無しだと、若干の制限はありそうですがどうなることやら……
散々私の邪魔をしてくれたネコちゃんで試しますか
「み、道の真ん中に猫がいるにゃ!?」
「あれ、猫化しない?」
前川みくはスタンドを出せずに車に轢かれた。
「なるほど…… スタンドを身体から一時的に"解放"する。 これがガラスの靴が呼び覚ました、新たな力……」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「間に合わなかった……」
菜々は、足下の死体を見ている。
「みくちゃん!!」
「!!」
美穂と凛が降りてきた。
卯月も降りようとしたが、ヘリが落ちる可能性があるため止められた。
「っ……」
「そんな……」
「これもリボンのスタンド、いや佐久間まゆがやったのかっ!」
「まゆちゃん、ですか?」
「菜々ちゃん、知っているんですか?」
「まぁ、名前だけですが……」
人が集まってきた。
誰かが呼んだのか、パトカーの音が聞こえてくる。
「凛ちゃん、美穂ちゃん! 早くヘリを回収して戻らないと…… 最悪謹慎処分になるかも」
「っ……」
「ここは菜々に任せてください」
「…………」
美穂はなんともいえない表情でみくを見ていた。
そっとみくの目を閉じた後、2人は美穂のスタンド能力でヘリに戻った。
ヘリは346プロダクションへと向かう。
菜々は一人残った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
桃華、いやまゆは座席に座り考えていた。
桃華の左靴は光っていなかった。 そもそも拘束していないのに靴が逃げなかった……
さらに光ったのはまゆの持っていた靴だけ。
つまり、彼女の靴は偽物だった?
それならどうしてまゆの靴は光ったのでしょう?
両方揃わないと、あんなふうにはならないはず。
安部菜々……
彼女が来てから靴は光りだした。
「すこし調べてみる必要がありそうですね」
これからまゆがすることは、2つ!
『安部菜々を手掛かりに本物の左靴を探す』、『邪魔者を排除する』!
ガラスの靴のエネルギーが回復するまでに、必ず達成するっ!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
―――― 2019年4月2日(翌日) 08:04 346プロダクション ロビー
卯月、凛、未央、美穂はロビーのテーブルを囲んで椅子に座っていた。
「未央ちゃん……」
「うん、話は菜々さんから聞いた。」
未央はスマホでニュース動画を再生する。
『346プロダクション所属のアイドル、『前川みく』、『佐久間まゆ』が遺体で発見されました』
「それで、プロデューサーはどうなったの?」
「それは……わかりません」
卯月は下を向いて答える。
「でも佐久間まゆがすべての元凶なら、プロデューサーが見つからないのはおかしいよ……」
「誰かが、攫った?」
「車に乗ってた『薔薇』のスタンド使いが?」
「でも、なんでそこまでしてプロデューサーを……?」
「それはわからない……けど」
凛は立ち上がる
「これから私たちがすることは、2つ!」
「『薔薇のスタンド使いを手掛かりにプロデューサーの情報を集めること』、そして『アイドルとしての活動』!」
「しぶりん……。 未央もやるーー! あれ?みほちーどうしたの?」
美穂がそわそわしている。
「? 美穂ちゃん、どうしたんですか?」
「実は……」
「来週からしばらくロケで熊本に行くことになったんです!」
第3章に登場したスタンド一覧
No.10 ラヴィアンローズ
本体 | 破壊力 | スピード | 射程距離 | 持続力 | 精密動作性 | 成長性 |
櫻井桃華 | D | E | D | C | B | C |
初登場は第37話。
バラの挿し木(たとえスタンド使いでも他人には見えない)をすきなところに挿せる。
そしてそこが衝撃を受けたとき、花が咲いてツタが絡まり棘が刺さる。
次に花びらが散り、それはカッターの刃と似たような切れ味を持つ。
日光がないとバラは咲かずツタも出ない。
一度に挿せるのは99本までだが解除によって挿し直すこともできるため、弾切れはまずない。
桃華自身には挿せない。
スタンド名の元ネタはソロ曲。
No.?? ???
本体 | 破壊力 | スピード | 射程距離 | 持続力 | 精密動作性 | 成長性 |
佐久間まゆ | ? | ? | ? | ? | ? | なし |
ガラスの靴の力によって得た"正反対"の能力。
解放する。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
質問や感想等受付中です。
次回(第4章 vsキャンディアイランド編)の更新についてですが、ストックが少なくなっため1ヶ月後に活動報告でお知らせします。
しばらくお待ちください。
ストックの補充ができずさらに遅くなる場合も、活動報告でお知らせします。
また、アンケートを設置しましたのでよろしければご回答ください。
バトルの考え方の参考にしたいです。
アイドル同士のバトルで一番面白かったのはどれですか?
-
島村卯月vs渋谷凛
-
島村卯月vs小日向美穂
-
本田未央vs前川みく
-
島村卯月たちvs五十嵐響子
-
前川みくvs佐久間まゆvs櫻井桃華