デレのジョな冒険 スマイリングシンデレラ   作:並び替え

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美穂の能力と道具を使った攻撃に翻弄される卯月。
すると突然、卯月は部屋の出口へと駆け込み……


vs小日向美穂戦、決着!
美穂のスタンド解説もあるよ!


第9話 試験官 その④

~スタンド名 『ネイキッド・ロマンス』~

 

本体 小日向美穂

 

見た目はくまのぬいぐるみに近い。

体から糸を発射する、方法は2つ。

1,本体から糸を発射し、人や物に当てる。

2,本体が触れている人や物から糸を発射する。 

 

発射できる糸の数に制限はないが、着弾した糸はどんどん短くなる。

そして糸の両端に繋がった2つの物が接触したとき、糸は切れる。

着弾した糸はそれ以外の方法では切れないし、着弾後に糸を伸ばすことは出来ない。

 

ちなみに糸はピンク色。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「みんな逃げちゃった……」

美穂は残念そうに呟く。

「だから卯月ちゃんだけでも…… しま……つ…………?」

 

「美穂ちゃん!」

卯月は美穂のもとへ走る。

 

「始末……する…………」

美穂はポケットからナイフを出し、卯月に向ける。

『ネイキッド…………ロマンス…………!!』

ナイフから糸が発射される。

 

「え!?」

糸は卯月のお腹に着弾する。

そしてナイフは、卯月に向かって飛んできた。

『スマイリング!!』

 

卯月はスタンドでナイフを掴んだが、糸の力は強く切れなかった。

結局ナイフはお腹に当たり、服を少し切ってしまった。

「もしナイフを掴めていなかったら…… 危なかった……」

 

卯月は美穂に近づき、彼女を操るリボンを触ろうとするが……

美穂も絶妙な動きで卯月の手を避ける。

 

そして美穂は別のナイフで卯月の腕を切りつける。

「痛っ!」

思わず卯月は美穂から離れた。

 

そしてオーディション会場のドアに駆け込む。

「!?」

 

正確には、

(照明のスイッチ…… そこへ行って電気を消せば、リボンを触るチャンスがあるかもしれない……)

卯月は窓を見る。

(よし、カーテンで陽の光は遮られている!)

(問題は…… スイッチまでたどり着けるかどうか!)

 

「はっ…… まさかスイッチ!?」

「え」

(美穂ちゃんに目的がバレた……)

 

『ネイキッド・ロマンスッ!!!』

美穂はナイフから糸を伸ばす。

そして卯月は自分の背中に当たりそうな糸を避けた。

しかし、

 

「当たった」

それは囮で、卯月の左足にはしっかりと糸が結ばれていた。

「そんな、2本同時に発射してたなんて!」

 

「足を封じれば、私の勝ち!」

糸は短くなり、ナイフは卯月に近づいていく。

まだ距離はあるが、卯月が逃げるよりもナイフのほうが速い。

 

「きゃああああああぁぁぁあああああ!!!!」

 

ナイフは真っ直ぐ卯月の左足に向かう。

 

「あああああああああ!!!!!!」

 

しかし卯月とナイフは近いようで遠い。

 

「あああああああぁぁぁああああああ!!!!!!!!」

 

無情にもオーディション会場は広く、スイッチは……

 

(押せない…… 押しても美穂ちゃんの所に戻れない……)

(せめて…… スイッチの隣にある扉まで行けたら……)

(距離はあと少しなのに! ナイフのほうが速い!)

 

(ナイフで足を怪我すれば…… アイドルができないし…… もう逃げられない!)

(今度こそ……私の夢は終わるのかな……?)

(アイドルになれずに……??)

 

(夢が……、終わる……?)

 

卯月の顔が曇る。

 

「……」

 

「…………」

 

「………………」

 

 

 

 

 

「まだダメっ」

 

卯月はそう言うと前にジャンプし手で着地する。

そして足を大きく蹴り上げ、そのまま前にぐるりと回った。

 

大きな前回りだ。

 

左足にくっついた糸とナイフは卯月の足に引っ張られ、大きく振り回される。

 

そして、そのナイフはドアに勢いよく刺さった。

そして糸が短くなることを利用し、卯月はドアに進む。

卯月が進むというよりかは、糸によってドアに卯月の足が引っ張られている。

そしてそのまま卯月は、

 

ドアを蹴破った。

 

このときナイフに卯月の左足が触れ、糸は切れた。

多少足を切ったが軽傷だ。

 

そしてオーディション会場から外の廊下に出た卯月。

 

「ここから……、どうしよう?」

 

 

 

「!!」

(美穂ちゃんが…… 来る!)

 

卯月は開いたドアの裏に隠れた。

見つからないように美穂を監視する。

 

それに対し美穂はドアの近くで左右を見ていた。

卯月をまだ見つけてはいないようだ。

 

「…………」

 

 

 

「…………」

美穂は、ドアに触れる。

 

「!?」

(見つか……)

 

「ぐぇ!!」

 

突然、ドアがさらに開き卯月を押し潰した。

「そんな……」

ドアから、たくさんの糸が壁に向かって伸びている。

卯月はその間に挟まれた。

 

「くっ…… 苦しい……」

「うまく横から抜けないと……」

 

しかし、

ドアと壁を繋ぐ糸の数は、卯月の身動きを封じるのに十分だった。

「う……動けない……」

 

「さっき……、私の決め台詞奪いましたよね?」

「…………」

 

美穂はドアを見る。

ドアと壁に挟まれた卯月を見ている。

 

「く……苦しい……」

「お願い……たす……けて……」

 

卯月は、ドアになす術もなく潰される。

 

「たす…………」

「けて……」

 

ドアと壁が卯月を完全に押し潰した。

 

美穂はにやけ、口を開く。

「受験生達には逃げられたけど、卯月ちゃんは始末できました。」

「あとはオーディションに来た受験生ひとりひとりに、アイドルを諦めさせれば良い。」

「そうだなぁ……、殺すのは面倒だから顔の皮を剥がせば十分かな!」

 

「させない……」

 

「?」

 

「美穂ちゃんに……、そんなこと……させない!」

「なっ」

卯月はドアを抜け出し、美穂を縛るリボンに触れた。

 

「『スマイリング!』……、壁と友達になり、私が入れる隙間を作ってもらった……」

さっきまで卯月の居たドアの裏は、壁が少し凹んでいる。

 

「そうかっ…………」

 

「私……、美穂ちゃんを……助けたよ…………」

卯月は、ドアに挟まれた際に頭に怪我を負った。

頭から血を流しながら、卯月は倒れた。

 

 




ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
卯月ちゃん、大丈夫かな……?
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