すると突然、卯月は部屋の出口へと駆け込み……
vs小日向美穂戦、決着!
美穂のスタンド解説もあるよ!
~スタンド名 『ネイキッド・ロマンス』~
本体 小日向美穂
見た目はくまのぬいぐるみに近い。
体から糸を発射する、方法は2つ。
1,本体から糸を発射し、人や物に当てる。
2,本体が触れている人や物から糸を発射する。
発射できる糸の数に制限はないが、着弾した糸はどんどん短くなる。
そして糸の両端に繋がった2つの物が接触したとき、糸は切れる。
着弾した糸はそれ以外の方法では切れないし、着弾後に糸を伸ばすことは出来ない。
ちなみに糸はピンク色。
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「みんな逃げちゃった……」
美穂は残念そうに呟く。
「だから卯月ちゃんだけでも…… しま……つ…………?」
「美穂ちゃん!」
卯月は美穂のもとへ走る。
「始末……する…………」
美穂はポケットからナイフを出し、卯月に向ける。
『ネイキッド…………ロマンス…………!!』
ナイフから糸が発射される。
「え!?」
糸は卯月のお腹に着弾する。
そしてナイフは、卯月に向かって飛んできた。
『スマイリング!!』
卯月はスタンドでナイフを掴んだが、糸の力は強く切れなかった。
結局ナイフはお腹に当たり、服を少し切ってしまった。
「もしナイフを掴めていなかったら…… 危なかった……」
卯月は美穂に近づき、彼女を操るリボンを触ろうとするが……
美穂も絶妙な動きで卯月の手を避ける。
そして美穂は別のナイフで卯月の腕を切りつける。
「痛っ!」
思わず卯月は美穂から離れた。
そしてオーディション会場のドアに駆け込む。
「!?」
正確には、
(照明のスイッチ…… そこへ行って電気を消せば、リボンを触るチャンスがあるかもしれない……)
卯月は窓を見る。
(よし、カーテンで陽の光は遮られている!)
(問題は…… スイッチまでたどり着けるかどうか!)
「はっ…… まさかスイッチ!?」
「え」
(美穂ちゃんに目的がバレた……)
『ネイキッド・ロマンスッ!!!』
美穂はナイフから糸を伸ばす。
そして卯月は自分の背中に当たりそうな糸を避けた。
しかし、
「当たった」
それは囮で、卯月の左足にはしっかりと糸が結ばれていた。
「そんな、2本同時に発射してたなんて!」
「足を封じれば、私の勝ち!」
糸は短くなり、ナイフは卯月に近づいていく。
まだ距離はあるが、卯月が逃げるよりもナイフのほうが速い。
「きゃああああああぁぁぁあああああ!!!!」
ナイフは真っ直ぐ卯月の左足に向かう。
「あああああああああ!!!!!!」
しかし卯月とナイフは近いようで遠い。
「あああああああぁぁぁああああああ!!!!!!!!」
無情にもオーディション会場は広く、スイッチは……
(押せない…… 押しても美穂ちゃんの所に戻れない……)
(せめて…… スイッチの隣にある扉まで行けたら……)
(距離はあと少しなのに! ナイフのほうが速い!)
(ナイフで足を怪我すれば…… アイドルができないし…… もう逃げられない!)
(今度こそ……私の夢は終わるのかな……?)
(アイドルになれずに……??)
(夢が……、終わる……?)
卯月の顔が曇る。
「……」
「…………」
「………………」
「まだダメっ」
卯月はそう言うと前にジャンプし手で着地する。
そして足を大きく蹴り上げ、そのまま前にぐるりと回った。
大きな前回りだ。
左足にくっついた糸とナイフは卯月の足に引っ張られ、大きく振り回される。
そして、そのナイフはドアに勢いよく刺さった。
そして糸が短くなることを利用し、卯月はドアに進む。
卯月が進むというよりかは、糸によってドアに卯月の足が引っ張られている。
そしてそのまま卯月は、
ドアを蹴破った。
このときナイフに卯月の左足が触れ、糸は切れた。
多少足を切ったが軽傷だ。
そしてオーディション会場から外の廊下に出た卯月。
「ここから……、どうしよう?」
「!!」
(美穂ちゃんが…… 来る!)
卯月は開いたドアの裏に隠れた。
見つからないように美穂を監視する。
それに対し美穂はドアの近くで左右を見ていた。
卯月をまだ見つけてはいないようだ。
「…………」
「…………」
美穂は、ドアに触れる。
「!?」
(見つか……)
「ぐぇ!!」
突然、ドアがさらに開き卯月を押し潰した。
「そんな……」
ドアから、たくさんの糸が壁に向かって伸びている。
卯月はその間に挟まれた。
「くっ…… 苦しい……」
「うまく横から抜けないと……」
しかし、
ドアと壁を繋ぐ糸の数は、卯月の身動きを封じるのに十分だった。
「う……動けない……」
「さっき……、私の決め台詞奪いましたよね?」
「…………」
美穂はドアを見る。
ドアと壁に挟まれた卯月を見ている。
「く……苦しい……」
「お願い……たす……けて……」
卯月は、ドアになす術もなく潰される。
「たす…………」
「けて……」
ドアと壁が卯月を完全に押し潰した。
美穂はにやけ、口を開く。
「受験生達には逃げられたけど、卯月ちゃんは始末できました。」
「あとはオーディションに来た受験生ひとりひとりに、アイドルを諦めさせれば良い。」
「そうだなぁ……、殺すのは面倒だから顔の皮を剥がせば十分かな!」
「させない……」
「?」
「美穂ちゃんに……、そんなこと……させない!」
「なっ」
卯月はドアを抜け出し、美穂を縛るリボンに触れた。
「『スマイリング!』……、壁と友達になり、私が入れる隙間を作ってもらった……」
さっきまで卯月の居たドアの裏は、壁が少し凹んでいる。
「そうかっ…………」
「私……、美穂ちゃんを……助けたよ…………」
卯月は、ドアに挟まれた際に頭に怪我を負った。
頭から血を流しながら、卯月は倒れた。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
卯月ちゃん、大丈夫かな……?