リプレイ:レプリカ   作:はるまき95

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今更ですが設定を捏造しています。
データ集の方に記述がなかったのでこんなのもあるのだろう、くらいに考えて作っているだけなので、問題がありそうなら修正します。
……まぁ超人兵士なんてのを作ってる段階で実卓でやろうとしたら問題だらけな訳ではありますが。


第2話 入学前編 闇と金

俺たち兄妹は体質的な問題と、なっちゃんにあまりにも生活能力が欠如しているという点から、"リヴァイアサン"こと霧谷雄吾から便宜を計ってもらい、学生寮ではなく市街地にある島の施設を維持管理する大人たちが住まうアパートに部屋を貰った。敷地面積の問題なのか、そこまで部屋は広くはない。ただ、防犯上の理由なのか、他に別の理由があるかは不明だが、このアパートの壁には防音仕様になっている事になっちゃんが気付いた。

「そりゃ大人達が住んでるんだし、聞いて欲しくない事の一つや二つあるもんでしょ。ヤバめな趣味の事とかエロい事とかエロい事とか。」

との事らしい。なっちゃんは1度見たものであれば、有機物でも無機物でもそれがどんなものであれ、どういう構造をしていて、どんな性質を持ち、どんな風に造られたのを理解出来る。しかし、どういう経緯でそれが作られたのかは分からないとの事だ。その辺はモルフェウスの領分で、自分にはそこまでのことは出来ないとのこと。閑話休題。

そんなこの部屋だが、少し珍しい2Kの間取りに、風呂、洗濯機、冷蔵庫などの生活必需品が備わっていて、しかもユニットバスではない。市街地エリアでも港よりにたっているため、流石に各学生寮よりは学校から遠いものの、交通の便に関しては劣らない。

なかなかの良物件と言えるだろう。家賃に関しては考えるのが怖いが、"リヴァイアサン"の方で支払いをしてくれるらしいから気にしないことにする。

 

そんな部屋を与えられた俺たち兄妹がまず最初に取り掛かったのは荷解き……なんてことは無くて、ゲソ太郎との戦いで壊れた俺の腕のメンテナンスだった。質量500kgオーバーの触腕、高速でしなる鞭のように叩きつけられたそれを弾き飛ばしたのだ。速度は特に気にしていなかったが、あたれば大型フェリーが砕けるほどだったらしいその衝撃を2回ずつ受けた両腕は手首がいかれ、芯の部分にも亀裂が走っていた。両腕が壊れたため、修理をなっちゃんに任せると、ついでだからと言って膝から下を両方とも持って行ってしまった。そのため、今現在俺はだるま状態だ。

……早く直らないだろうか。先程から何度もそう考えれてはいるものの、隣の部屋に篭ったなっちゃんが出てくる気配はない。機械の体は不便だ。しかも残念なことに俺の体は全身の8割が機械化されていて、無事なのは左眼と一部の消化器官、そして脳だけ。本来は壊れたら取り外し、スペアをはめてすぐに戦場に復帰することが出来る、そういう設計思想(コンセプト)の元に体を弄り回された俺だが、研究所から脱走した今、そんな気の利いたものはなく、"リヴァイアサン"から紹介されたモルフェウスのオーヴァードに予備のパーツだけ大量に作ってもらった。各部品自体はノイマンやモルフェウスのオーヴァードであればそう難しくはないらしいが、基幹部分は難しいとの事。そのため、スペアそのものの生産まで出来ず、何かあった時のためにと、常にいくつかのパーツを持ち運びながら生活していて大変に不便なのだ。とはいえ、内臓系や右眼は理論上は核兵器レベルのエネルギーでもないとヒビすら入らない設計らしいので、腕を失おうが最悪生きる事だけは出来るのだが。

そして、この体が機械化されているのはオーヴァードとして本来そなわっているはずの能力(エフェクト)、リザレクトが使えない事に起因する。本来であれば、体内のレネゲイドの活性が落ち着いてしまえば、この程度の傷なら数時間もかからず修復される。

しかし、リザレクトの使えない体では、ただの骨折ですら2週間以上の絶対安静が必要となってしまい、これではとても超人兵士とは呼べない、機械化の設計思想にはそんな理由もあったりする。

俺たち超人兵士はみな不完全な形でオーヴァードとして目覚めた弊害で本来であれば使用出来る能力が使えない。なっちゃんはリガレクトこそ使えるが人払いの能力であるワーディングが使えないし、研究所にいた他の実験体達も似たようなものだった。その代わりにに感情や衝動とレネゲイドの親和性が高く、その感情が激しさを増すごとに通常のオーヴァードでは出来ないようなことが出来る反面、感情に飲まれてしまえば簡単に暴走し制御がきかなくなる。超人兵士計画(プロジェクト・レプリカント)は失敗しているのだ。個人の持つ強い感情を刺激することで、感染させたレネゲイドウイルスを強引に覚醒させる。通常、レネゲイドウイルスは覚醒した時にその多くは衝動に従う化け物(ジャーム)になってしまうことが多い。その衝動と正反対の感情を強く刺激する事によって、安全にオーヴァードの兵士を増やそう、というのがこの計画だったのだ。

俺の衝動は自傷、しかしそれを怒りで縛り付けることで、傷つけたいという衝動を他者への怒りにのせてぶつける。なっちゃんであれば解放の衝動を無気力という更に強い生理的衝動で縛り付けやりたいけどめんどくさいという状態を作ることでオーヴァードとしての理性を保っている。それ自体は成功したが欠陥品ばかりを生み出す始末。そのため、プロジェクトは凍結され俺たちは廃棄される予定だった。その情報を当時の唯一の友人から齎された俺たちは3人で何とか脱走を図り、彼とはその時はぐれたままだが、どこかで見つかったという情報はない。きっとうまく隠れているのだろう。

 

かつての友を思い出していた時不意にガラッと引き戸が開き、なっちゃんが出てくる。窓から見えた空は赤みを帯びていて、思っていたより時間が経っていた。

「とりあえず足の方は問題なさそうだから簡単にするだけにしといたよ。腕の方も元通り。はいこれ、パーツの在庫はこんなもん。」

「ありがとな。」

修理が終わった腕をはめて、手を握り、開く。違和感はない。

「大分慣れたな、いい仕上がりだ。」

「そりゃあ兄の生命線みたいなもんだしね。私だって真面目にやるよ。」

「そいつは良かった。これが調子悪いと俺も安心して外に出れないからな。……ちと早いが、荷解きやってると食いそびれそうだし、何か食いに行くか。」

「いいの!私お寿司食べたい!」

こいつはまた値が張るものを……。でもまぁ外で食べるのは随分と久しぶりだし、たまにはいいか。

「とりあえず軽く支度してさっさと行くぞ。並ぶのはゴメンだ。」

りょうかぁーいとさっさと部屋に引き返して行った。家計には響くが、はしゃいだ妹をみるとそんなことは些細なものだとそう思えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果から言うと、回転寿司なら大丈夫だろうという俺の考えは甘かった。2人合わせて5000円、いやマジかと会計の時に声が出た。なっちゃんは小柄だ。身長は同年代の平均よりも小さめで、出るとこもでてない、下手したら小学生に見えなくもないレベルだ。なのに、それなのによく食べる。この体のどこにそんなに入るのってくらい食べる。食欲があるのはいいことだとお兄ちゃんは思います。でも手加減って言葉をご存知ないようだ。せっかく美味しいものを食べて気分が良かったのは会計までの短い間だった。まぁ積み上げられた皿を見た時に嫌な予感はしたのだが。

そんな訳で満腹でご満悦ななっちゃんと対象に食べ終えたはずなのにげっそりした俺で帰り道を歩く。空は茜から黄昏に変わっており、街灯が暗くなりつつある街を照らしている。逢魔が時と言うやつだ。

「いやー食べたね。しばらくお寿司はいいかなってくらい食べたね。」

1人で40皿近く食べればそうも思うだろうさ。

「ほんとにな。でも、満腹感に浸ってるところ悪いが帰ったら荷解きが待ってんぞ。」

「……あぁーなんか急にやる気なくなったなぁ。」

「働かざる者食うべからずとは言わないがせめて自分のくらい何とかしろよ。家族だから気にはしないが、お前ぐらいの歳の子が、兄に下着含めた洗濯物しまってもらってるなんて聞いたことねぇぞ。」

「いやぁ、お恥ずかしい。でもでも、そんな妹が心配だから同じ部屋なんだし、やってくれるってことでしょ?」

「洗濯物片付けるのは今更だからいいが、もう畳んである服を片付けるくらい自分でやってくれ。」

ちぇっ、と拗ねて道端に転がる小石を蹴飛ばすなっちゃん。そこまでの事じゃないだろと呆れる。

すると前方からカツンという音とそれに続いてあぁっ!!という悲鳴が聞こえたためそちらに視線をおくる。

すると、歩道に止めていたバイクに跨るフルフェイスの男と、突き飛ばされたのであろうか、尻もちをつきバイクへと手を伸ばしている男性。フルフェイスの男はエンジンを吹かせ、強引に路上に出てUターンし、どこかへ行ってしまう。そして、転がっている男性は痛めたのか、胸を抑えながら俺のバイクがぁ〜と情けない声で叫んでいる。周りにいた人々も事態が飲み込めたのか、スマホのカメラを起動したりSNSに書き込んだりしているようだ。

……はぁ、と本日何度目か分からない溜息が出る。

なんなんだこれは。なぜ誰もあそこで痛そうにしてる男を助けようとしない。なぜ、誰もあのフルフェイス野郎を追わない。

イラつく。スイッチが切り替わる感触がある。この状態なら軽い能力なら使える。

「大丈夫か、おっさん。何があった?」

転がっている男性を起こし、状況を聞く。

「うぅぅ……。い、いきなりあのヘルメットの男が、はぁ……俺を突き飛ばしてバイクを持っていったんだ……。」

「なるほどな、見たまんまって訳か。ちょっとそこ触るぞ、痛いかも知んねぇが我慢してくれ。」

苦しそうに抑えてる男の胸に触れ生体電流の流れを感じ取る。やはり、抑えてる辺りに違和感がある。……骨が折れているか、最低でもヒビだな。

「なっちゃん。」

「うん、救急の連絡はしたよ。」

「さすがだ。監視カメラは?」

「うん。今もう探してる途中。とりあえずカメラには写ってるし、後は大通りに出た時どっちに曲がるかさえ分かればあらかた絞れるんじゃないかな。」

圧縮言語で喋る俺たち兄妹に目を丸くする男性。

「なぁおっさん、今からあんたのバイク取り返してきてやんよ。でも、万が一がある。ちゃんと保険には入ってるよな?」

「あ、あぁ。……君たちは、どうして?」

そんなものは決まっている。

「ムカつくからに決まってんだろ。あんたはただ、普通にしてただけなのに、いきなりバイク取られて、そいつに骨まで折られてる。そんなの理不尽じゃねぇか。それに、こっちを見ていながら、何も行動しねぇ奴らに腹が立って、こいつらと同じにはなりたくねぇって思ったってのもある。」

後半はわざと大きい声を出して伝える。なんだアイツ、という視線が刺さる。

「だってそうだろう。大の大人を突き飛ばして、それだけで骨を織る、力の強い大人かオーヴァードの仕業なんだろさ。そりゃあ俺だって余計ないざこざは嫌だし、ケガなんぞしたくねぇ。でも!困ってる人がいて、それを見捨てるような人間にはなりたくねぇ!確かに、そのうち番長連なり神城警備の連中が来て解決してくれるかもしんねぇ!でも、あんたは今困ってんだろ?なら手くらい貸すさ。」

ポカンとした様子の男性。カッコつけたが、俺はそう生きると決めたから。誰にも救われない日々を過ごし、妹と今はここにいないかつての友人と、3人で力を合わせて苦境を乗り越えてきた。そんな中、誰よりも誰かが手を差しのべてくれるのを待っていたのが俺だから、そんな気持ちの人間を見過ごすことは出来ない。

「病院で休んでな。日付が変わるまでには戻ってやるさ。」

「兄、アイツ南下してる。一応人目が少ないルートを選んでるみたいだけど、中央研究ブロックの方に向かってるみたい。あの辺の大学生寮がたってるあたりは市街区に比べてテナントが入ってない建物もそこそこあるみたい。」

「分かった。じゃあなっちゃん、この人の事頼んだ。」

「うん、任せて。行ってらっしゃい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

妹と離れフルフェイスのバイク泥棒を追う。フルフェイスのヘルメット被ってるのだから、普通に見ればただのバイク乗りにしか見えない。顔を隠すだけじゃなくカモフラージュにも使える、案外手としては悪くないと思えてしまうが、バイク泥棒なんぞする気も起きないので頭から追いやる。

ブラックドッグシンドロームにはマグネットムーブという能力がある。これは本来なら磁力を使い、対象を手元に引き寄せる能力だ。だが、少し応用して使えば自分の移動に使える。自身と足元の金属の持つ磁場を同じ極になるように設定すれば斥力によって飛び上がり移動距離を伸ばすことが出来、更に前方にある金属体に電撃を流すことによって電磁場を発生させ自信が放つ磁場を違う極に設定すれば引き寄せられ、加速する。

現代社会は金属と電気エネルギーによって発展してきた。それはこの島も例外ではない。現代社会社会において、電気を操るブラックドッグから逃れられるものはいない。例外があるとすれば山を登ったりした場合だけだ。

磁力の応用で夜の街を跳び回る。

「見つけたぜ!」

中央研究所ブロックの路地に入っていくバイク。その先にはいかにもな廃ビルがある。この島にそんな所があるとは思わなかったが、確かにお誂え向きな建物だ。

「さぁて、行きますか。」

廃ビル近くの街灯に着地、そこから様子を伺う。

周りのオフィスにはちらほら電気が着いているのが伺えるが、消えている場所も多い。そのため廃ビルを照らす明かりは僅かで、だからこそ上層階からあかりが漏れていないのはわかる。

しかし、先程バイクが突っ込んで行った入口付近は薄らと中からの光が盛れだしている。

暖機運転は済んだ。エフェクトは使えるしメンテしたばかりの身体は動きがいい。どんなやつが来ても戦える。

「悪党退治なんて言うつもりは無いが、バイクパクって人一人傷つけたんだ。落とし前はつけてもらおうか。」

 

 

 

話し声が聞こえる。どうやらひとりではないらしい。

「分かってるよ!追っ手はいない。こいつならそこそこの金になるはずだ!」

「本当ですかねぇ〜。それにぃ〜、この程度じゃ足りないんですよぉ〜。こんなもの持ってこられたって売り先に困るだけじゃないですかぁ〜。」

おそらくさっきのフルフェイスであろう、ライダースを着た大学生くらいの男とそれよりもいくらか若そうに見える甘ったるい喋り方をする、明るく長い髪を持つ女。右のこめかみを触り、右眼のスイッチを切り替える。サーモで確認するが、会話をしている2人しかいない。

 

「よぉ、クソッタレ共!!商談するにはいい夜みてぇだな!」

フルフェイス野郎がビクリとして振り返り、女は溜息をこぼす。

「だぁ〜からぁ〜、言ったじゃないですかぁ〜。こんなことしたらバレるってぇ〜。」

「な、なんでここが……」

「んなもん、文明の利器を使えば余裕に決まってんだろが!くだらねぇこと聞く余裕はあるみてぇだな!あのおっさんに詫び入れる覚悟は出来てんだろうなぁ!!!」

他人のものを盗んで、それを売りさばこうとしてることはわかる。そしてそれは許されるべきではない。怒りのボルテージが上がっていくのを感じる。こいつらを逃がせば、また別の誰かが不幸になる。それを止める。

「番長連にしては手が早いですねぇ〜。しかも単独、これは別口が濃厚ですねぇ〜。もしかして新入生でしょうかぁ〜?今日は船が来てましたものねぇ。」

「だからどうしたよ。新入生だから年下だからとかそんなのは関係ねぇだろうがよ!目の前で事件が起きたんだ、これからこの島に住んでくのにそれを容認出来るわけねぇだろうが!」

「へぇ〜知り合いでもない人のためにここまでしてるわけですかぁ〜。これは面倒ですねぇ〜。」

女の方は嫌に落ち着いている。慣れているのだろう。しかも頭も回る。対象に男の方は焦りと恐怖を隠せていない。

「あそこからこの短時間で……う、嘘だ。ここで終わりは嫌だ……。

「あぁ?てめぇの自業自得だろうが。金借りて返す当てがねぇから他人のものを盗むなんざ人間の中では最低だろうがよ。ここで終わっちまえ。」

「嫌だァーーーー!!!」

男の叫びと共に周囲の温度が上昇し、手には炎の剣が生み出される。

「殺す!お前が死ねば、俺はまだバレていない!!」

支離滅裂なことをいい、男が向かってくる。しかし、その動きは単調、ただ真っ直ぐ向かってくるだけ。こんな小物だったとは、拍子抜けだ。交わす言葉はもう必要ない。 男が上段から振り下ろした剣を左にかわし、彼の土手っ腹に一撃いれる。

男は胃の中身を逆流させ、くぐもった声をあげ倒れた。

 

「正義の味方のつもりはねぇが、さすがにこいつは萎えちまうな。」

「あらぁ、なら私も見逃してもらえるのかしらぁ〜?」

男が負けることは分かっていたかのような女。見ただけで実力差がわかる人間は簡単にはいかない。嫌な女だ。

「ねぇ、見逃してくれはしないかしらぁ〜?私としてはそれを受け取る気はなかったわけだしぃ〜、どちらかと言えば巻き込まれた側なんだけどぉ〜?」

「てめぇは金貸してたがわなんだろうが。この島でそんなもんが必要な理由はイマイチピンと来ねぇが、それも吐いてもらうぞ。」

「えぇ〜……。もぅ、時間外労働はしない契約なのにぃ〜。」

そこで、女の纏う雰囲気がかわる。チリチリとした殺気が頬を刺し、掴みどころなかっだ気配はそのまま、濃厚な敵意をぶつけてくる。なるほど、これはおそらく、蛇だ。

「本性表しやがったな、蛇女。」

「ひっどぉ〜い。私には愛川 奏(あいかわ かなで)って名前がありますぅ〜。」

「へぇ〜、名乗るか。余裕じゃねぇかよ、ここで負けたらてめぇもおしまいだぜ?」

「まだ、この島の事をなぁ〜んにも知らない君には分からないことよぉ。蛇女なんて呼ばれるくらいなら名前くらい教えるわぁ。」

「なら、そいつを教えてくれよっ!!」

雷撃の槍を作り出し、愛川に向けて放つ。人間である可能性を考慮し殺さないよう加減はしたが、あたればオーヴァードであっても動きが止まる威力。しかし、その攻撃は分かっていたと言わんばかりにヒラリとかわされる。

「あれぇ、この程度ぉ?」

「んなわけねぇだろうがよ!」

続けて今度は2本、放つが結果は同じ。ならばと、もう一度雷撃の槍を放ち、避けた先に電撃の網を放つ。しかし、3度ヒラリとかわされてしまった。……今ので確信がもてた。やつはこちらの攻撃を見切ることが出来る。原理は不明だが、どのような攻撃がくるかを事前に察知している。

「品切れかしらぁ。ならぁ、次はこちらからいくわよぉ。」

ヌルりと左右に滑るような動きでやつが迫ってくる。少なくとも、素人に出来る移動方法ではない。能力か、訓練を受けた兵士。だが、

「白兵戦で俺に勝てると思ってんのかよ!!」

腕の機械に貯めていた電気を放出し、2mほどの雷撃の剣を作り出し、横薙ぎに振るう。だが、やつはそれをまるでリンボーダンスでもするかのようにくぐり抜ける。

「そいつを待ってたぜ!」

横薙ぎに振るわれた剣を避けるには、飛ぶか潜るか防ぐか下がるかの四択、やつの動きからして防ぐことはない。実質三択だが、この動きができる人間が飛ぶ選択をすることは防ぐよりかは有り得るが、恐らくないと言える。なぜなら飛び越えたあとの着地を狙われることがわかっているから。このまま俺を殺すつもりで前に出るなら必ず潜る、であれば、

くぐり抜けた愛川の足元には雷撃の槍を放った時に仕込んだ砂鉄がある。そしてその砂鉄に加える磁力を調整すれば……今!!

磁力を流し、砂鉄の鞭を作り出す。その鞭の先端はヤツの足をとらえた。それを強引に吊り上げる。とった、そう確信した。

 

「ふふっ。まだまだねぇ。その程度じゃお姉さんは倒せないゾ。」

 

ゾクリと背中が粟立つような感覚、手には砂鉄の鞭が握られ、やつは鞭によって逆さに吊り上げられている。しかし、声は後ろから聞こえた。

「見えすぎちゃうのも考えもの、ということかしらねぇ。よくあの動きに対処出来たと、褒めてあげたいところだけどぉ。」

後ろに振り返り雷撃の剣を振るう。

「どこを見てるのかしらぁ?私はこっちよぉ。」

今度は耳元で囁いたように聞こえる。マズい、そう思った時には体を衝撃が襲い、吹き飛ばされていた。

「ふふっ。今のは手加減してくれてたお礼だゾ。いきなり殺しちゃうのはさすがに可哀想だしねぇ。服も汚れるしぃ〜。」

「てめぇ……。なるほどな。ソラリスとエグザイル、それにキュマイラあたりも混じってやがんな。混合種(トライブリード)か。」

錯覚を引き起こし、幻覚を見せ、そして独特の移動方法で近づき、一撃。そして、この衝撃はオーヴァードの女の子が素手で殴っただけにしては強い。体の芯に響く重さだった。

「もう分かっちゃったのぉ?ヒントを出し過ぎたかしらぁ。だ・け・ど、わかったところでどうにかなるものでもないのよねぇ!」

追い討ちをかけるようべく、あの移動方法で再接近してくる。

確かにそうだ、シンドロームがわかったところでどうにかなるものでは無い、むしろ知りたいのはどうやってこちらの攻撃の予兆を感知しているか。あれがある以上、痛ぶられるだけだ。苦し紛れに雷撃の槍を放ち牽制するが、相変わらず意味は無い。

先程の後ろから声が聞こえた現象も説明出来ない。右眼で捉えている以上、吊り上げられていた事に間違いはない。なのに、後ろから気配を感じた。振り返った時にそこに誰もいなかったのに。……待てよ、ソラリスとエグザイルか。

「くっそ、サポートボディなんてレアなもん使いやがって。」

サポートボディ。自分の肉体の一部を変形させ、他者の支援をする事ができるエグザイルのエフェクト。そして同じくエグザイルのエフェクト、無機なる四肢。舗装や建物の壁に自らの肉体を融合させることで操る能力。恐らくそれ自体は追っ手を警戒し、事前にこのビルに仕込んでいたものだろう。追っ手が来た場合、すぐに反応できるように。だから焦ってはいなかった。恐らく埋め込んだ体の一部から発声器官を作り、そこから声を出しただけ。

あの時吊り上げられてのは本体。幻覚かとも思ったが、持ち上げた感触はあったし、あれ自体は錯覚ではなかった。攻撃を受けた衝撃で、砂鉄の鞭が解除された事が悔やまれる。

「やりづれぇなぁ!」

エフェクトには様々な形がある。しかし、レネゲイドコントロールが上手くなければ力を力として出力し、ぶつけるしかない。しかし、中にはこうして応用してくる奴がいる。こういったタイプは厄介なのだ。手札は数枚なのに、組み合わせでどんな相手とも戦えてしまう。そういうタイプとの戦いで必要なのは敵の手札の内容を把握すること。もう少し手札を切らせるか。

電撃を放ち、室内に灯りをともしていた懐中電灯を全て破壊し、少し移動する。

「あらぁ、そう来るのねぇ。」

暗闇に奴の声が響く。

「でもぉ、私にはそれ、意味ないのよねぇ。」

右眼をナイトビジョンに切り替え、動きを見る。やつが右手を突き出した。何をと思った瞬間、その腕が伸び、こちらを正確に狙ってくる。

「伸縮腕!さっきの一撃もこいつか!」

攻撃を受け止める。ダメージこそないものの、重い。動き自体は昼間のゲソ太郎に近いものがある。さすがにあれほどの重さはないが、その分鋭く早い。暗闇の中で目がきき、この攻撃の重さ、キュマイラ混じりというのは間違っていないようだ。……まてよ。キュマイラのオーヴァードの中にはには動物の感覚器官を体内に作り出すことが出来るものがいる。そして、攻撃の前兆をよんで避けることが出来るやつとあの動き。

「てめぇマジで蛇女かよ。ピット器官で熱量からどういう形で攻撃が飛んでくるか推測してたってところか。」

「やっぱり、分かってもいないのに蛇女とか呼んだわけねぇ。いきなり当てられたからびっくりしちゃったじゃない。それにしても、あなたも大概よねぇ。毒が回ってるのに、まだ動けるのぉ?」

「毒なんざ仕込んでんのか、蛇は蛇でも毒蛇かよ。」

「あらあらぁ、もしかして効いてないのかしらぁ。おかしいわねぇ。」

爪先に毒が仕込まれた必殺の貫手、彼女にとっての牙が幾度となく襲いかかるが、鋼鉄の腕で払い除ける。

「いい加減死んでくれないかしらぁ。感触もおかしいし、あなたサイボーグなのかしらぁ。」

「てめぇこそそろそろ諦めたらどうだ!その程度じゃ、俺を殺し切れねぇぞ!」

互いに決定打にかける攻防。奴の攻撃ではダメージに欠け、それを補う毒は俺には効かない。俺の雷撃は避けられ、近距離まで近づければ白兵戦に移れるが、無数の貫手に阻まれる。

正確に言えば、こいつを殺すことは出来る。1度萎えてるとはいえ、怒りのボルテージはあがり、大規模な放電を行える程度には体が温まっている。しかし、今の目的はあくまで確保であり、情報を知っているこいつを殺す訳にはいかない。

……手詰まり感が強いな。

「ねぇ、もうやめにしない?私疲れちゃったわぁ。」

同じことを考えていたのか、向こうからも提案してくる。だが、見逃していい訳がない。

「悪党を野放しにする理由がねぇだろ。」

「悪党、ねぇ。一つ質問いいかしらぁ?」

動きが止まる。ここで接近してもいいが、無防備になってまで何を話すかは気になる。それに、罠の可能性も否定出来ない。ここは、こちらも動かない方が良さそうだ。

「賢明ねぇ。じゃあ質問だけどぉ、お金が必要な人にお金を貸すのは悪いことなのかしらぁ?この世界には金融機関というものがあるでしょう、企業に融資することもあれば個人にローンという形で融資するでしょう?あなたはそれを悪だと考えてる訳ぇ?」

「知ってるし、その目的も理解してんよ。金利自体はあるが、連中は審査を行ってちゃんと返せる人間にしか金を貸さない。消費者金融はあこぎな商売だとは思うが、それを悪として裁こうとは思わない。必要としてる人間はいて、世間的にもその存在が認められている。使うかどうかを決めるのはあくまで借りる側だからな。」

「私達だって同じよぉ。必要な人がいるから貸す、金が必要だから借りる、それだけの事じゃない。」

「そいつはそうだ。だが、そもそも学生ばかりが住まうこの島で金が必要になるってどういう状況だ?この島でバイトすることだって出来んだろうし、人の物をパクってまで金を返さなきゃいけない状況ってのはなんだ?余程の高利で金貸ししてなきゃそうはならねぇんじゃねぇか?」

「なるほどねぇ。誤解しているみたいだから言っておくけどぉ、私達は必要とした人にお金を貸す組織ではあるわぁ。でもぉ、利率は本土よりも良心的よぉ。今回は額が額だったのと、2年前からせっついてるのにお金も返さず、借りる額だけ増えていくような生活してるこの人が悪いのよぉ。」

「ならこっちも質問させてくれよ。てめぇらはこの島でその存在を認められてんのかよ?」

「むぅ、痛い所を突いてくるわねぇ。確かに私達の活動はこの島で認められている事から逸脱してはいるわね。お金が無くてどうしようもない生徒は一時的に学園側からお金を借りて、そのお金を返すためにアルバイトをする必要があるわぁ。それ以外での融資は基本的に認められていないし、それだって未成年なら親の同意が必要な場合がほとんどだもの。」

でもぉ、と愛川は続ける。

「親がいない生徒は成人した保証人をたてなきゃいけないのよぉ。親族がご存命ならいいけどぉ、そうじゃない子だっているでしょう?化け物と蔑まれ、捨てられた子供もいれば、親が亡くなったことでこの島に来る事になった子もいる。そういう人はどうすればいいのかしらぁ?私達は、学園からお金を借りることが難しい人達を対象にお金を貸していて、運営もそれは把握してるけどこれを潰すと困る人が一定数いることを理解しているから追求はしてこないのよぉ。まぁ、今回みたいな事がバレてしまえば潰されるでしょうけどぉ。」

体から力が抜けるのがわかる。そうだ、俺はその行いを理解出来る。救いを求めている人がいるなら手を差し伸べる。俺がそれを武力による不利益を対象としているのに対し、愛川の言う組織は金銭を対象としているだけ。この話を全て真に受けていいとは思えない。だが、本当の事が混じっているのはわかる。保護者のいない子どもが一番最初にぶち当たるのは金銭の壁だ。俺たちは運良く社会的地位があり、金銭的にも余裕がある"リヴァイアサン"に拾ってもらうことが出来た。しかし、そう出ない子達は当然いる。

「わかって貰えたようで嬉しいわぁ。それで、見逃してもらえるのかしらぁ?」

「……分かった。だが、条件がある。」

「私にできる範囲なら聞くわぁ。」

「まず一つ、こいつとこいつが盗んだバイクはこっちで預かる。こちらの用事が済んだら番長連に突き出すこと。そして二つ目、そっちの組織があんたの言った通りの真っ当な組織か疑問が残る。後日活動拠点に案内しろ。そしてそこで代表者と話をさせろ。」

「うーん……しょうがないわねぇ。いいわぁ。このままやり合って番長連に見つかったなんて一番まずいもの。」

「交渉成立だ。連絡先をよこせ。」

はいはぁーい、と先程までの殺気はどこへやら、だるそうに財布から名刺を取り出し投げつけてくる。

受け取って確認してみれば、いかにもな今どきの若者というビジュアルからは想像出来ないほど堅苦しい、飾りっけのない名前と連絡先が書かれているだけの簡素な名刺で目が丸くなる。

「なによぉ、人の名刺貰っておいて目を丸くするなんて失礼すぎじゃなぁい?」

「いや、お前これ……えぇ……。」

完全に気が抜ける。この状態で襲われたら逃がしてしまうだろうが、目的は達成しているしいいか。

「なによなによぉ!私だってそんなの使いたくないわよぉ!でも仕事なんだし仕方ないでしょぉ……。」

悔しそうに地団駄を踏む愛川。

「まぁ、なんだ。仕事なんだからこういうのが普通なんだろ。」

「慰めるならもっとマシな言葉かけなさいよぉ。」

「うるせぇな!悪かったな口下手でよ!」

わーわーぎゃぎゃーと騒ぐ俺たち。さっきまで互いを傷つけあっていたのに、我ながら良くもまぁこんな風に切り替えられるものだ。間違いなく"リヴァイアサン"との訓練がいきている。

「そう言えばあなた名前はぁ?新入生なんでしょう?」

「あぁそうだ。城崎信一だ。お城に長崎の崎、一つを信じるで信一だ。」

「そう。覚えておくわぁ。あなたの都合のいい時に連絡しなさいな。真夜中でもなければ電話にはでるからぁ。」

そう言うと愛川奏は夜の闇に消えていく。

 

俺も戻ろう、そう思い男を縛りったところでふと気づいた。これどうやって帰ろう。気絶した男をバイクの後部座席に置いたら落としていまいかねないし、そうでなくても手や足を巻き込みそうで怖い。かといって起こしても大人しくしてくれればいいが抵抗される可能性の方が大きい。しょうがない、なっちゃんに調べてもらって番長連に連絡してもらおう。そう思いスマホを見ると不在着信が山のように来ていた。時計を見ると思ったより時間が経っていることに気づく。あぁ……やばい。

なかなか戻ってこないから心配になったのだろう。俺の実力を1番よく知っていて、天才ゆえにありとあらゆる可能性を想定してしまうなっちゃんだからこそここまで心配してくれるのだろう。無事なのになんで連絡よこさないの!とか数日だったあともあの時帰りが遅かったくせになどと面倒な絡み方をしてくるに違いない。でも、ひと仕事終わった俺には、その面倒くささが心地よくて、そんな妹が待っているということが、俺に強く日常を意識させてくれるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の学園、まだ春休み中の高等部の校舎は人気もなく、廊下を照らす足元照明が不気味さを引き立てている。そんな廊下を慣れた様子で愛川奏は歩く。高等部2階の図書室の奥にある保管庫、そここそが彼女が所属する組織、『学園の金庫(バンク)』の活動拠点だ。

そこに向かいながら、先程別れた少年について考えていた。オーヴァードアカデミアに在籍するオーヴァードはその能力の強さに応じてランク分けされており、S、A、B、C、測定不能(EX)に分けられている。愛川はAランクのスペシャリスト、状態異常を自在に操りどんな距離でも戦えるその技術から、" 変幻自在(オールレンジ)"という2つ名を持ち、Sランクに近いと噂されるオーヴァードだ。そんな自分とまともに戦える、いや、最初の攻撃のエネルギー量から考えて加減されていたと考えてもいい。昔からこの島で教育を受けたオーヴァードか、UGNチルドレンであれば納得は出来る。しかし、あんなに強い在校生であれば噂になっていてもおかしくはないし、UGNチルドレンにしては感情的だった。

「ふふっ、退屈しないわねぇ。」

彼には、いや、正確には彼のあの拘りと正義感にはそれ相応の裏があるのだろう。あのある種の強迫観念にも近い正義感は大きな波紋を生み出し、アカデミアの在り方を変えるだろう。それがいい方向に行くか悪い方向に行くかは別にしても変化は生まれる。

「私達にとっていい変化ならいいけどぉ。」

 

保管庫に入るとそこにはリーダーである立科 誠(たてしな まこと)が黙々と作業をしていた。

「まこちん、まだいたんだぁ。」

彼は蔵書検索用であり、『学園の金庫』のデータを保管しているPCと睨めっこしながらこちらを見ずに、

「"変幻自在"。お疲れ。回収は?」

表情の変化に乏しく、そして最低限の言葉しか発しない。組織のリーダーとしては本来問題なのだろう。しかし、『学園の金庫』メンバーにはそれで伝わる。

「結果から言えばダメだったわぁ。経緯を聞いてくれるかしらぁ?」

「待って。」

これはあと数分程度かかるから待って欲しい。終わったら聞くという意味だ。無駄を嫌う彼は必要ない事なら必要ないといい、必要があるなら手持ちの作業を終えてから行動に移す。無駄を嫌うため、聞いているようで聞いていないという事態を避けるのに複数の作業を同時に行わないようにしているとの事。

 

数分でキーボードを叩く音が止まり、彼がこちらに底なし沼のように昏い瞳を向けてくる。

「何があった?」

「終わったのねぇ。きいてよぉ〜。」

先程、中央研究所区画であったことを話す。瞬きをすることも無く、相槌を打つことも無く、まるで機械に向けて話しかけているようだ。昔の私は聞いてるのぉ?なんて何度も尋ねたが今はもう気にならない。

一通り話終えるとなるほど。と言うだけでまたすぐにPCに向き合う。どうやらお咎めなしのようだ。

「私は先に帰るわねぇ。報告書は明日までにあげておくわぁ。お疲れ様ぁ〜。」

 

 

 

そう言い残し、愛川奏は保管庫から出ていった。1人残って仕事を続ける誠には、彼女の話を聞いて至急調べなければならないことがあったからだ。彼女が出会った城崎信一という男、その体も精神構造も、普通のオーヴァードとは違うようだとそう言っていた。いずれ彼のだした条件通り、ここを見に来る。その際、相対するのは愛川か副長、彼らに任せなければ自分の癖のせいで要らぬ誤解を産みかねない。

「新入生……。ランクはないか。」

UGNチルドレンや、覚醒してから暫く経ち、ある程度のレネゲイドコントロール訓練をこなしているものであれば、新入生であっても推定ランクが記載される。これは、計測前に各サークルなどで勧誘対処を絞っておく為にほんの最近になり導入されたシステムだ。しかし、その記載もなく、不自然な事に能力の傾向すら記載がない。 これは覚醒してすぐここに送られてきたパターンと、その能力の希少価値が高く、中央研究所区画などでの研究を行う際、隠してないと不都合がある場合と、測定不能クラスの能力を持つ場合の3パターン。愛川奏はAランクでも上位の実力を持つオーヴァード、その彼女と手加減しながら戦える覚醒したてのオーヴァードなど考えられない。となると、面倒な2パターンに絞られてしまう。測定不能クラスオーヴァードは知る限りではそれはそれは変なやつが多い。だが、こちらは常に個人の思惑で動いている分、話が通じるのであればまだ対処は難しくない。中央研究所の思惑が絡んでいる場合、これが一番面倒だ。中央研究所の研究者達はUGNの職員で構成され、一部はランカスター財団、つまり中枢評議会議長ヨシュア・ランカスターの手によって送り込まれ、監視者としての役割を担っている。その研究者達の肝いりの存在と戦闘を行ったとなれば、追っ手が放たれる可能性がある。そうなれば『学園の金庫』メンバーに危険が迫っている事になる。リーダーとして、彼らを守る義務がある。その義務を果たすためにも、彼女の言う人物についての調査を始めた。




イマイチ使い方がよくわかってないせいで整形が微妙で申し訳ないです。
1話辺りのボリュームに関しましては、大体1万5000文字を超えないよう調整したいと思ってますが、戦闘が始まるとどうしても文章量が多くなってしまうことが今回判明したのでそういった時は長くなってしまうかもしれません。

話的にはミドルフェイズに入り、ミドル戦闘、軽い情報収集、マスターシーンみたいな詰め込みまくった1話で正直な話がよくこの文字数で収まったなといったところなんですが、どう考えても描写が薄っぺらいせいですね。反省します。
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