戦姫と狩人   作:暇を持て余す火の玉

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更新がとんでも無く遅くなってしまい、申し訳ありません!!
遂に今日(2021/03/26)日本で実写映画版モンスターハンターが公開されましたね!
今回は、その公開記念として、序章・歌に誘われ導かれ第1話の少し前、アインス達がシンフォギアの世界に迷い込む日の朝の出来事のお話です!


番外章
序章・第0話:始まりの日の朝


「ふぁ〜…よく寝た…。」

様々なモンスターが日々命を繋いでいる“新大陸”。

その新大陸調査団のメンバーハンター、“五星の狩人”の長男であるアインスは、この日もいつもと同じ時間に起床した。

因みに、アインスは5人の中で1番早く起きる。

 

「さて、まずは皆を起こそうかな。」

そう言いながら、“装着していた耳栓”を外すアインス。

その途端ー

 

「ンガガガガガァア…!ンゴゴゴゴゴォオ…!」

アインスの鼓膜を大音量のいびきが刺激する。

 

「…相変わらず、凄い大きないびきだね、テイン…。」

その音源に目を向けながら、アインスは半分呆れた表情になった。

視線の先には、だらしない格好で爆睡するテインがいた。

掛け布団は変な場所にふっ飛び、片足は丸ごとベッドから投げ出されている。

おまけに、インナーがずれてヘソが丸出しになっていた。

 

「あーもー…またお腹を出したまま寝ちゃって…。

ほら、テイン!朝だよー。」

起こそうと肩を揺さぶるアインス。

 

「んんん…あんだよこの野郎…!」

 

ードゴォッ!ー

 

「グハッ!?」

寝ぼけたテインがその場で寝返りを打ち、強烈な裏拳がアインスの顔面に炸裂した。

テインが寝ぼけて起きないのはいつもの事なので、アインスは諦める事にした。

 

「あいたたた…朝ごはんはテインの分だけ気持ち少なめにしてもらおう…。

アルニ、朝だよー。」

その隣で眠っているアルニの耳栓を外し、声をかける。

アルニも少しだけ寝相は悪い方だが、テインよりはまだマシで掛け布団は被ったまま、片足がベッドからはみ出る程度である。

 

「ん…アインスか。おはよーさん。」

声に反応して体を起こすアルニ。

その格好は、狩猟装備のままである。

 

「こら!

また狩猟装備のままで寝たね?」

「別に良いだろー?

狩猟クエストのキャンプでは、このまま寝るんだしさ。」

「それはそれ、これはこれだよ。

ここは調査拠点なんだから、寝る時はインナーで寝なよ。

テインでさえちゃんとインナーで寝てるよ。

毎日布団やシーツを洗濯してくれてる人達の気持ちも考えてよね?」

「わかったわかった。

今度から気をつけるよ。」

「そのセリフ、もう20回くらい聞いた様な気がするけど…。

まあ、良いか。

さてと。スィーヨ、朝だよー。」

続いてスィーヨに声をかけながら肩を揺する。

 

「んー…。

あ、おはようアインス…。」

スィーヨは5人の中では寝相が良い方で、綺麗な姿勢で眠っている。

寝起きも良いので、すぐに目を覚ました。

…ただ…。

 

「おはよう、スィーヨ。

相変わらず、すぐ起きてえらいねー。」

「それ程でもないよ。」

「あ〜…スィーヨ。

一応聞くが、昨日は何時に寝たんだ?」

少し心配そうな表情で尋ねるアルニ。

 

「え?

えっと…大体、午前5時くらいかな?」

「…今、朝の7時だよな。

てことは…2時間位しか寝てないじゃねぇか!?」

「仕方ないよ。

昨日は発見したモンスターや環境生物のデータを纏めていたからね。」

「お前…必ず決まった時間に起きるのは良いけど、もう少し寝た方が良いぞ!?」

「…スィーヨ。

起こしておいてアレだけど…もう少し寝て良いよ…?」

スィーヨはアインス達5人のブレインである為、夜遅くまで勉強や研究に明け暮れる事がかなりの頻度である。

その時間は、まず確実に日を跨ぐ程の長さであり、睡眠時間は長くて大体5時間程、酷い時には1時間未満の短かさになる事もある。

因みに、現時点でのスィーヨの最短睡眠時間は53分である。

 

「ぼくは別に平気なんだけどなぁ…。」

「そういう問題じゃないの。

僕から隊長に言っておくから、朝ごはん食べ終わったら仮眠を取る事。

良いね?」

「うん…わかったよ。」

「さてと、後はゴロウだけだね。」

眠っているゴロウに目を向けながら言うアインス。

 

「…ZZZ…。」

「…相変わらず独特な寝方をするなぁ…。」

「…うん。」

苦笑いしながら呟くアルニと、それに同意するアインス。

ゴロウは、5人の中でも変わった寝方をしており、寝袋を壁に取りつけたフックに引っ掛け、その中に入って眠る。

わかりやすく言うと、ミノムシの様な状態で立ったまま寝るのだ。

更に、アインス、アルニ、スィーヨの3人は、夜眠る時にはテインのいびきを聞こえなくする為に、必ず耳栓をして寝るのに対し、ゴロウだけはそれを全く気にしない為、耳栓を付けないで眠る。

テインのいびきを全く気にしないその様子は、アインス達も感服する程である。

 

「えーっと…ゴロウ?」

「…む。

アインスか。」

「う、うん。おはよう…。」

「…。」

最低限の挨拶だけすると、寝袋から抜け出すゴロウ。

ゴロウは、突然のクエスト等の時に備えて狩猟装備のままで寝るタイプである。

アインスも、ゴロウの言い分には納得しているのと、いざと言う時のゴロウは非常に頼りになる事を知っているので、寝方については何も言わない。

 

「さて、これで全員起きたね。」

「おい。

テインがまだ起きてないぞー。」

狩猟装備を装着しながら言うアインスに、テインを指差しながら言うアルニ。

 

「良いの。

時間通りに起きないのがいけないんだから。

起きたらすぐに追いかけてくるだろうし、このまま僕達だけ先に行ってしまおう。」

「そう言うものか。

了解だ。」

「わかった。」

「…。(コクリ)」

そうして、アインス達4人は食堂へ向かった。

 

「…おっ!お前ら、おはようニャ!」

食堂に着いたアインス達に声を掛けたのは、頭に赤いバンダナを巻き、片目に傷が入った猫の様な姿をした獣人、“料理長アイルー”だった。

 

「料理長さん、おはよう。」

「なんだ、テインの奴はまた寝坊かニャ?」

「うん。

ついでに言うと、裏拳をお見舞いされたよ。」

「顔のはその跡って事か。」

「そう言う事。

そんな訳で、テインが注文した料理は気持ち少なめな量にしてくれないかな?」

「ニャハハ!

わかった、そうしておこう。

メニューはいつもので良いかニャ?」

「うん、お願い。」

そうして、料理長と弟子達は料理を始める。

それを待っていると…。

 

「ぐぁ〜…おはようさん…。」

大欠伸をし、まだ頭が半分寝ている状態のテインがやって来た。

 

「おはよう、テイン。

5分遅刻だけどね。

あ、料理長さん。

テインにいつものお願いします。」

「ゔ〜…ねみぃ…腹減った…。」

「はいはい。

これからくるから待っててね。」

それから少しして、アインス達の前に料理が並べられた。

…といっても、朝ごはんと言うにはかなりのボリュームがある。

また、テインの分だけは、アインス達4人と比べて少なめになっており、ゴロウの分は和食になっている。

 

「さあ、食べよう。

いただきます!」

食事を始めるアインス達。

こうして5人全員で朝食を取り、その日をどう過ごすかを話し合うのが彼らのモーニングルーティンだ。

 

「さて…今日はどう過ごす?」

「つっても、特に異常が起こってる訳でもないからな。

アンジャナフとかドスジャグラスの討伐、狩猟でもしとくか?」

「素材集めをしない?

回復薬とか鬼人薬の在庫が少し心許ないよ。」

「素材集めか…良いんじゃねぇか〜?」

寝ぼけながらテインが同意する。

アルニやゴロウも同じ気持ちだ。

 

「良し。

それじゃあ、今日は素材集めをしよう。

でも、すぐには行かないよ。

これを食べ終わったら、スィーヨはまず仮眠を取ってね。

スィーヨの仮眠が終わったら出発するから。」

「う…わかったよ…。」

アインスの釘刺しに、スィーヨは渋々頷く。

 

「そういえば、話は変わるんだが…。

俺、昨日の夜に久しぶりに夢を見たんだよ。」

「へぇー、どんな夢?」

「俺達5人でモンスターと戦う夢なんだけどな。

その時に、俺達とは別の人が一緒に戦っていたんだよ。

しかも、そいつら全員女で、歌を歌いながら戦っていたんだ。

聞いていると、勇気と力が湧き上がる不思議な歌だったぜ…。」

「「「「…。」」」」

「…ん?どうした、全員固まって…。」

その時、話を聞いていたアインス達が目を丸くしながら動きが止まっている事に気づき、アルニは首を傾げながら尋ねる。

そして、お互いに同じリアクションをしている事に気付いたアインス達は、顔を見合わせる。

 

「その反応…もしかして…?」

「…然り。」

「ゴロウとアインスもか…?」

「テインも…?」

「ああ。」

「ぼくもだよ…。」

「スィーヨまで…?」

「???

お、おい。どうしたってんだ?」

ヒソヒソと小声で確認し合うアインス達に、アルニは戸惑いを見せる。

それから、アインスがアルニの方を向きながら口を開いた。

 

「僕も同じ夢を見たんだ。」

「えっ、本当か!?」

「ああ。

ついでに言うと、オレやスィーヨ、ゴロウも同じだぜ。」

「うん。」

「…。(コクリ)」

「マジかよ。

でも、どうなってんだ…?」

「5人全員が全く同じ夢を同時に見る…“偶然”の一言で片付けるには少し不自然だね。」

「…然り。」

同意する様に頷くゴロウ。

5人全員を沈黙が包み込む…が。

 

…ググゥウ…

 

そんな緊張感をぶち壊す音が響いた。

 

「…今の、テインだな。」

「たはは…わりぃ。」

「まあ、今は朝ご飯の最中だからね。

詳しい事は後で考えようか?」

そうして、5人は食事を再開する。

その後、朝食を食べ終わり、スィーヨが仮眠を取った後、アインス達は素材集めのクエストを受注、古代樹の森へと向かうのであった。

 

…そしてこの後、自分達が思いもよらない出来事に巻き込まれる事になるとは、アインス達は知る由も無い。




ここから、序章第1話に繋がっていきます!
改めて、更新が遅くなってしまい申し訳ありません!
ここ最近、スランプになり、アイデアやストーリーが全く思い浮かばない状態になっていました…。
現在、新並行世界編のお話を必死に頭を絞ってアイデアとストーリーを考えながら執筆していますので、もう少しお待ち下さい!
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