破界僧〜Fateの世紀〜   作:ヤン・デ・レェ

13 / 21
終わらなかった。
おまけ投稿もとい、明日の投稿への布石。


伝 シュルカヌス日誌 6

#月&日

 

日誌はまたしばらくは今日までの分で終わりになりそうだ。

 

 

 

俺が皇帝ティベリウスの近衛隊とかいうところ長官になって早5年。

 

この間には色々あった。

 

まず、近衛隊長官になる前にやってた終身護身官というのが以外と楽だった。

 

いや楽は語弊があるな、やることが少なかったって感じだ。

 

扉を開けるのだって「いつでも皇帝を守れるように!」って感じで俺以外のやつがやってたしな。

 

雑務はなくて、そのかわりにティベリウスさんの話をずーーーーっと聞いてた。

 

この前なんか(もう近衛隊長官になってた)は次の皇帝は息子のドルススだから頼むぞみたいなことを言われた。

 

えぇ…ドルススさん、なの?

 

見る目が明らかにスナイパーの如き鋭さを発揮してるんだよなぁ。

 

あとな、結局休みの日とかに過ごす家自体はユリアさんのもとに決まったんですよ。

 

どっちみち職場…というね。

 

しかし上司には従わざるを得ませんな。

 

そんで、休みという名の出頭初日にあのときの、無人島の時の女の人がどうにもユリアさんのお母さんだってことを改めて教えてもらった。

 

いや、知らんし。

 

というかその事で皇帝からお咎め有りだったのでは??

 

俺はやはり罪を犯していたというのか…。

 

しかしまぁ、あれだ。

 

ティベリウスさんもなんというかフレンドリーな感じだからさ、どうにかなるとは思うけどね。

 

ドルススさんがいる時なんて特に、息子の友達に構って欲しい父親の図だからな。

 

それで、えぇ〜と「お母さんて、大事ですよね〜。ユリアさんのお母さんはどんな方なのか教えてくださいませんか〜?」みたいな感じでドルススさんと一緒に皇帝のとこに行くまで話したんだよ。

 

そしたらメチャクチャ反ティベリウスだったみたい。そりゃ怒られるわ。

 

…でもなぁ、俺としても正直なところお母さんが咎められるって何でも辛いと思うんだよ。

 

もちろん上司に前科持ちの親族がいるっていうのもアレだけどな。

 

でもそれはその時の俺としては些細なことであって。

 

試しにティベリウスさんにお願いして見たんだよ。

 

仲直りしようよー!って。

 

無論ドルススさん同伴。いつの間にか俺の保護者。

 

そしたらうまくいったんよ。

 

「じゃぁ無かったことでイイヨ。」ということになった模様。

 

1週間くらい後にユリアさんから聞いた話ではあるんだけどね。

 

また泣いて喜んでたっぽい。よかったねぇ。

 

そして…。

 

そのユリアさんのお母さんが安心したのか突然ぽっくり逝っちゃったんだよ。

 

…まぁ前々から大分やつれてたからね。

 

結構若いんだろうけど、うん。

 

でも、あんまり苦しそうな死に顔じゃ無かったって言ってたな。

 

少しだけど何かできたのかな。

 

ユリアさんからはありがとうって言ってもらえたけど。

 

そういえばユリアさんは相変わらずだね。

 

お母さんの葬式の後で、私のそばにいる時も帯剣なさってよくってよ!みたいなことを言われた。

 

いや持ちませんよ!重いよ!剣がな!

 

だからまだ持ったことないな。

 

……話が長くなってしまいましたな。要するになぜ今日からしばらくは日記が書けそうにないか、というと。

 

 

ティベリウスさんが死んだんですよ。

 

この人は結構お年を召されてはいたからな。

 

すっかり元気はつらつとはいかないにしろ、ドルススさんが元気になって調子は良くなってたらしいんだけどね。

 

さて!問題はここから。

 

ティベリウスさんが死んだから、次の皇帝は後継者のドルススさん。

 

しかし!しかし!なんとドルススさんはティベリウスさんが危篤になってから数日だけ代理って事で執務を執り行うと、昨日にはさっさと辞退しちゃったのよ!

 

いや、なにその問題行動?

 

だが、さらなる問題はドルススさんが俺に後継者を聞いてきた事だー!!

 

いや、政治なんか知るわけないじゃん!

 

近衛隊長官とか大層な名前ももらったけど、その実みんなをご飯に連れてくくらいしかしてなかったぞ。

 

いい上司は部下の腹を満たすのだ!みたいなこと言ってな。

 

あと体罰はやめろみたいなことも言ったな。痛いから。あと保護者が怖い。PTAとか。

 

…ここんとこは日本のテレビとかの情報でしか知らないから、ここは外国だし大丈夫か?とかも(今)考えたけど。もうしたことは変えられないからね。

 

えーとえと。そんで困った俺はすっかり板についてきたユリアさんの寝かしつけ任務(自称)の最中に聞いたわけです。

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

ー

 

「次の皇帝はどうなるんでしょうね…。」

 

「それはドルススよ。でも、人気は上がらないでしょうね。私はなれないとして、兄のカリグラに帝位をって声もあるくらいだもの。」

 

「⁉︎ありがとうございます!」

 

「え?何かしら?…」

 

「いえ、特には。え〜…おやすみなさい。」

 

「?えぇ。おやすみなさい。…ところで、お休みのキスはしてくれないの?」

 

「あぁ!いえいえ!今します!」

 

シュルカヌスはおでこに唇を落とした。

 

チュ…

 

「(ムスっ)」

 

頬を膨らませた二十歳を過ぎている美人…いやすげー似合うじゃん。

 

それはともかく。

 

「…ご不満でしたか?」

 

「えぇ…私としてはもう少し下にして欲しいわね♪」

 

「…わかりました。」

 

ガシッ

 

「えっ?」(ビックリアグリッピナ)

 

ぶちュゥううううぅぅ〜

 

「え?え?」

 

チュポンっ…

 

「どうでしょう?…」

 

「ほ、頬じゃない、と言いたいところだけど…き、今日は、もういいわ!おやすみなさい!……」

 

彼女の頬が色づいているのは淡い蝋燭の光が教えてくれた。

 

fin

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

ー

 

いや、終わっちゃったよ…。

 

と!いうことで!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の皇帝はフルグラという方に決定いたしました!!

 

おめでとう!フルグラ!

 

ドルススさんは複雑そうな顔してたけど、「君がいいなら僕はそれでいい」らしいです。

 

いつの間に君呼びに…。

 

 

 

 

そんなわけで、次の皇帝の近衛隊長官が決まるまではしばらく式典やらの警備をしないといけないらしい。

 

責任も権力も全部あげるから君が代わってくれない?というのが今の私の心境だな。

 

…でも。なんだかんだ言いつつも誰かの死を経験したんだよな。

 

一応セイヤヌスは除く。

 

あいつは何か悪代官の自業自得感がすごいから。

 

明日からのハードワークからの解放を心待ちにするよ。




これで日誌シリーズはおしまい。
明日は私の気分でAかBか、投稿が変わります。
正直どちらが先でも話は通じるので。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。