転生お嬢様、2度目の人生も頑張ります!   作:桜舞

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241.シャナのお家再びです

「そうだよ、シャナ姉様」

「ヘンリ…グンジョウにはちゃんと連絡取った? 一応王様だからね、限られた時間しか会えないと思うんだけど」

 

シャナがちゃんとお姉ちゃんをやっていて、あたしは驚く。

最初にここにきた時は、旦那さんであるツルギ君もいたから、テンションが少しおかしかったのかもしれないが。

 

ちなみに、今日ツルギ君はいない。

彼はリューネの騎士団で、騎士団長をしているらしい。

世代交代もしているだろうから、ダーカン第一騎士団長は引退している事だろう。

もしかしたら、亡くなっているかもしれなかったが。

 

「俺の髪色と瞳を受け継いだのか。初めまして、シャナ」

「なんか、父様から初めましてって言われるの、違和感あるなぁ…。あたしはシャナだよ、父様。父様と母様の第一子。年齢は56になります」

 

歳を聞いたナズナが、あたしを持つ体勢を変えた。

肩に担ぐのから、お姫様抱っこへ。

一体なんだと彼を見たら、少し眉が寄っていた。

 

「どうしたの、あなた」

「シャル、ここでのお前の歳いくつだ?」

 

何を考えているのか分かったあたしは、ヘンリにその質問を投げる。

 

「ヘンリ、教えてあげて」

「こっちの母様は74歳だよ、父様」

 

それを聞き、ナズナはあたしを抱きしめてきた。

あたしの年齢とを鑑みて、あたしが考えついた事に彼も思い至ったようだ。

 

「? どうしたの?」

「姉様、今の母様17なの。多分、姉様達産むまで後一年だって分かったからじゃない?」

 

そう。

あたしは、シャナやグンジョウを18で産む事になるみたいなので、それに気付いたナズナが感激している、という事なのだ。

 

「ナズナ、苦しいわ」

「すまん。だが、こればかりは許して欲しい。シャナに会えるのが、後もう少しだと思ったらな」

 

抱きしめる力が強すぎて抗議したが、ナズナはあたしとの子供が出来るのも、産まれるのも、とても楽しみになったらしい。

だからって、自分の筋力を考えて頂きたいものなのだけど。

 

「母様って、シルフ1の月から来たんだよね? 何日?」

「え? えーっと…8日だったかしら」

 

それを聞いて、シャナは笑い出した。

ヘンリも、凄い偶然って言っているし。

一体何だとシャナを見つめていると、彼女は笑った時涙が出たのかそれを拭いつつ告げた。

 

「あたしと、もう一人双子の弟…グンジョウが産まれたのが、シルフ1の月8日なの。本当に偶然だよね」

 

逆算したら、5月辺りに出来るって事ね…。

結婚してすぐじゃないの、そうしたら。

 

あたしは恥ずかしくなって顔を覆う。

確かに凄い偶然だな、なんてナズナは言うけれど。

分かってて言ってるのかしら、この人。

 

「ん? 双子? シャナ、お前1人で産まれるのではないのか?」

「あれ? 言ってなかったっけ? 今は三つ子って事になってるけど、あたしとグンジョウ双子なんだよ父様」

 

シャナが首を傾げるが、別に彼女達が双子だろうが三つ子だろうが、そこに問題は置いていないナズナが驚いてあたしを見る。

 

「初産で双子だ?!」

 

かなり大きな声でナズナは叫ぶ。

グンジョウの名前は聞いていたが、まさか双子だとは思っていなかった感じだな、この表情から察するに。

 

アワアワし始めた彼に、シャナは苦笑いをした。

 

「うん、分かるよ父様。今は医療技術とか色々発展してるから、お腹の子が双子かそうじゃないかなんてすぐわかるけど、父様達の時代そんなものなかったもんね。初産で双子って結構怖いよね。あたしもそうだったけど、ツルギ君があたし以上に慌ててさぁ」

 

その口ぶりからするに、シャナも初産は双子だったらしい。

 

「シャ、シャルは、大丈夫だったのか…? いや、今生きているのだから、大丈夫だったのだろうが…シャル…っ!!」

「あの、あんまり慌てないでもらえないかしら。産むの貴方じゃないのよ?」

 

何でお前そんなに冷静なんだ、と言われてしまったが、産まれるならそれを受け入れるだけだし。

それに、子供達に会えるのなら頑張るしかないじゃないか。

 

「というか、シャル…双子だって知ってたのか?」

「まぁ…ヘンリから説明はされてたし」

 

あれは、アンナの所にお邪魔した時だったっけ。

上三人同時、とヘンリは言っていた。

シンクは別次元から来たと言っていたので、シャナとグンジョウが双子なんだろうな、とは察しがついていたのだ。

 

「三つ子じゃなかったっけ、シャナ姉様」

「あとで説明してあげるから」

 

疑問を覚えたヘンリに、シャナが彼女の肩を置いて首を横に振る。

時間がなかったので、あたし達はシャナの家から辞した。

 

◆◆◆

 

シャナの家から辞して、次に向かったのはグンジョウの所だ。

あと、流石に城の中だから降ろしてもらう。

 

初めて来た時と同様、執務室に来て開けてもらおうと思ったのだが、今回執務室の門番をしているのは、結構堅物の人達みたいだった。

 

「何か御用でしょうか、ヘンリエッタ様」

「陛下は執務中です。御用なら私共が聞きます」

 

二人を見た瞬間、ヘンリは困った顔をする。

一体どうしたのかと、彼女に尋ねる事にした。




お、終わらないでござる…
話が終わらないでござる…
ナズナが子供巡りしたいって
言ったからだが…
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