転生お嬢様、2度目の人生も頑張ります!   作:桜舞

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44.ターニャはアクティブです

顔が良くて、声も良くて、少し胡散臭そうなこの養父だが、根はいい人っぽい。

ターニャが信頼して傍にいるのがその証拠だ。

 

ニコリと笑うお義父様に、あたしは一礼する。

 

「これからよろしくお願いします、お義父様」

 

◆◆◆

 

あたしに用意された部屋に向かう途中、あたしはターニャに尋ねた。

 

「ターニャは、お義父様の事をどう思っているの?」

「どう、とは?」

 

歩みを止める事なく、彼女は問いを返して来る。

 

「男性として、という話だけれど」

「別に、どうとも。それに、(わたくし)は平民の身分です故。私と婚姻したとなれば、旦那様の格が落ちる事になるかと」

 

ターニャのこの性格と姿勢の良さ、礼儀に至るまで完璧なのに、平民と侮る輩がいるのだろうか。

 

いるか。

そのせいで、学校でもナズナの専属護衛だというのに、やっかみをかけてきた連中もいる。

 

そう言えば小学校の頃、あたしが揶揄われたっていう理由だけでその家の子達、転校していったっけ…。

あの時は何でだと思っていたけど、多分長谷川とカヅキが何かしたのだろうな…。

 

基本的に、お父様達はあたしや真子に興味がなかったみたいだし。

家をどう興隆させるか、躍起になっていたようだったが。

だからこそ、次期総帥のあたしへの教育が厳しくなっていったのだ。

 

まぁ、学校でそんな事になっていると彼女に言ったら、報復行為をしかねないから黙っていよう。

 

「この国の婚姻って、どうなっているの?」

「…お嬢様、まさか気になるお相手ができたのですか?」

 

歩みを止め、ターニャが振り向く。

その顔は鬼気迫るものがあり、あたしは思い切り首を横に振った。

 

「違う違う! ただ単純に気になっただけだから! というか、何でそう聞いただけでそういう思考になるの! あたしの初恋の相手知っているでしょう?! そんな気になる人、この国には…」

 

いる事にはいる。

気にはなっている。

でも、決めた事を成すまでは、この気持ちは伝えないでおこうと決めていた。

それと、彼に婚約者が出来たら、絶対に伝えないで墓まで持って行こうと思ってはいる。

 

それぐらい、身分が違いすぎるのだ。

 

「この国には? お嬢様、私の目を見てはっきり仰ってください」

「だーかーらー! いないってば!! ターニャしつこい!」

 

こういうやりとりも、いつぶりだろう。

懐かしさで、少し涙が込み上げてくる。

 

「そういえば、お嬢様。随分成長なされましたね。私は嬉しく思います」

「…背のこと言ってる? 別にあたしがしてほしくて言ったわけじゃないのよ。あの馬鹿神に、何故か背は伸ばされ胸も大きくされ…散々だわ」

 

少しばかり廊下で戯れた後、部屋に案内され腰を落ち着かせた。

ティーセットを用意させていたターニャが、あたしの目の前にカップを置いてくれる。

 

落ち着く匂い。

適温のお茶を飲みあたしは人心地ついた。

 

「あぁ、あの神ですか。お嬢様を不幸にしたので、数発殴っておきました」

 

ターニャの言葉に、はしたなくお茶を吐き出すところを堪え、あたしは少しむせる程度で留める。

 

「殴っ?!」

「はい。流石神ですね。大の大人でも昏倒する打撃を受けても、平気な顔をなさっていました。全く、忌々しい」

 

軽く舌打ちをするターニャを見て、本当にしたんだということが理解できた。

 

「アクティブすぎるよ、ターニャ…それで神罰下ったらどうするつもりだったの…」

「運命を管理するのもあの神の仕事だったそうなのですが、あれの不手際によるものと聞きました。悪びれる様子もなかったので、つい」

 

ついじゃないよ、ついじゃ。

あたしの事になると、思考を放棄して暴走するのは何なのかしら。

そこはターニャの悪い癖と言えるわね。

 

「それで、先程の話なのだけど。この国ってどういう身分の人同士が婚姻出来るのかしら? そこら辺のこと、教えて貰わなかったのよ」

「そうですね…お前達、ホワイトボードの用意を」

 

パンパン、とターニャが手を鳴らす。

すぐさま、何人かのメイドさん達が扉を開けてホワイトボードの設置をし、頭を下げて出て行った。

この間、数秒。

 

「何今の」

「うちの精鋭のメイド達です。私の教えを忠実に守っている優秀な者達ですので、お嬢様は彼女らをこき使う権利がございます」

「やらないよ?」

 

前世でもこき使った記憶はないはずだ。

小さい時はわがままを言ったかもしれないが。

 

「では、お嬢様に講義を行います。ご清聴よろしくお願いいたします」

 

ターニャは最初に三角を描いた後、それに線を入れていく。

上から王族、21貴族、中流貴族、下流貴族、平民と書き込んでいった。

 

「まず、この国は権力志向にあります。一番上の権力を持っているのは王族ですね。王族は貴族としか、婚姻が出来ない決まりになっております。これは法律で定められおり、覆すには法律を変えなければなりません。今の陛下の愛妾として、平民の方が何人か王城に住んでいるようですが、陛下と正式に婚姻を結んだわけではありません。妾として肩身の狭い思いをしていると聞いた事がございます」




FGOまほよコラボ、ミッションコンプしました
その際、なっちゃんの声が戸松さんに聞こえ始めてしまったので
なっちゃんの脳内CVは戸松さんになりました(作者脳内だけ
前は田村ゆかりさんだったのですが
なんだオメー、馬鹿かと笑ってください

あとは欲しい素材を交換しつつ
ちょこちょこ小説貯金を貯めていこうと思います
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