レーザー銃の傭兵とダボールスナイパーな人形   作:ジャック・アヴェンダドール

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大分お久しぶりです。
ずっとうまぴょいしてました。

お陰でドルフロのイベント回れてないですorz
今回は作戦の報告をするお話です。


Epilogue 市街地戦の結末

 ジョセフ達は撤退後、グリフィンSB07地区司令部の中にある、ブリーフィングルームに来ていた。今回の作戦の最終報告を行う為に連れてこられたというのが理由だ。部屋にはジョセフと司令部の指揮官、2人しか居なかった。

 

「報告を聞きましょうかね?

「何処から話せばいい?」

「そうですねぇ……最初の方から話してもらいましょうか」

 

 ジョセフは作戦の最初に起きた出来事から報告を始めた。敵勢力下に潜入を行なっていたが、見つかってしまい交戦に入った事。その途中で64式自、89式という戦術人形と遭遇し、支援をして貰った事。その間にブラボーが救助を行なっていた事。そして脱出する際に交戦する羽目になったスケアクロウの事を話した。

 

「ふむ……」

「救出まではこんな所だが、何かあるか?」

「そうですねぇ……まず64式自と89式はここの所属では無いんですよね」

「は?」

「詳細は現在調べています。それとスケアクロウを撃破したと言いましたが……」

「確かに殺ったぞ俺達は」

「いえ戦果を疑っている訳ではありません。ただ個人的な疑問がありましてね? 何故鉄血にとってメリットの無い旧市街地を占拠したのか、それが疑問なんですよ」

「どういう事だ」

「戦略的に言ってしまえば旧市街地を占拠したとして、補給線が切れやすいんですよねぇ。まぁ機械なんで飢餓というよりは修復材や予備弾薬だけなんですけど、それでも取るとするなら直接SB07を取りに来た方がよっぽど戦線に影響が出るんですよ」

 

 指揮官がプロジェクションマッピングで形成されたマップを広げて説明をする。実のところジョセフ達が作戦を行った旧市街地は鉄血の補給地点らしき場所から遠く、継続的に占拠、維持をするのには適さない場所ではあった。

 

「足掛かりとしてか、人間抹殺の任務の元に無計画にやった……というのはねーわな」

「そうですね。それならもっと早い段階で決着が付いているか、ここが戦場になってますねぇ」

「だが膠着状態が結構続いていたんだろ?」

「えぇ、かれこれ4ヶ月程でしょうかね」

「小競り合いがあったなら保たんな普通なら」

「そう思いますよねぇ?だが結果は違った」

 

 実際はどれだけ鉄血を倒しても戦力として一切変わらず哨戒に出されていたという。その結果、均衡が生まれ膠着した。

 

「恐らくはあの街に何かがある筈ですね」

「そう読むのが普通だわな」

「っととと、余談が過ぎました。報告を続けて下さい」

 

 指揮官に催促されてランデブーポイントにて起きた事を報告する。最初ランデブーポイント周辺には数部隊の敵が張り付いていた。それをピリアのスキルで撃破した事、その後ブラボーと共に物資を補給した後、敵の猛攻撃が始まった事。それによって甚大な被害が出てしまい撤退を余儀なくされた事を報告した。

 

「……以上が今回の作戦の全様だ」

「そうですか……とりあえずは生還出来たという所ですね」

「全くだ」

「ふむ、ではこちらから今言える事を話しますか。まず旧市街地周辺は閉鎖して、防衛線を貼ります。戦術人形の部隊と自動防衛システムで維持は可能かと」

 

 今度は指揮官からの話が始まる。暫くはあの街には誰も行かせられないと言った所だろうか。謎は残るが今はこうするしか無いのだろうとジョセフは考える。

 

「それに関連してジョセフさん達には一つ依頼をしようと」

「依頼?」

「えぇ、旧市街地から鉄血の人形が絶え間なく現れる原因の特定をしてもらいましょうか」

「わざわざ俺達に?普通ならそっちの戦力で十分可能だと思うがな」

「原因は特定出来ますがね、ただ副産物も欲しがってる奴が居るのはご存知でしょう?」

「さぁね、ゴロツキ共が集まって来そうなのは確かだがな」

「おや、アーキテクトの事もゴロツキと思ってますか?」

「あ?」

「知っていますよ。彼女、最初の接触以降頻繁に貴方と通信しているのを。まぁ、私達に不利益にはなってないので今のところは放っておいてますがね」

「……」

 

 彼女は必ず秘匿通信を使っていた筈なのだが、何故この男にはバレていたのか、それが分からなかった。それともう一つ言えるのが、この依頼を拒否する事がこの時点で出来なくなっている事だ。

 

「正直な話をしますとね?鉄血の人形の解析はある程度進んでいますけど、武装単体の解析はあんまり無いんですよ。そこで相談なんですがね、彼女を貴方の部隊のオペレーターとして任務に着いてもらおうかと思っているんですがどうでしょう」

「アイツは捕虜だろ?」

「えぇ、ですがその処遇を決めるのは私ですよ?」

「職権濫用じゃねぇか」

 

 指揮官という立場を利用、ないし悪用しているのか手慣れた様子で捕虜の処遇を決めたようだ。ジョセフにとっては前の任務で、スムーズに進行出来たのはアーキテクトが居た為、今後も出来れば支援を貰いたい所ではあった。彼にとって渡に船と言える物であるのは確かだ。

 

「何を言いますか、そっちも情報抜き出しているじゃ無いですか。お互い様ですよ」

「はぁ……それで?見返りはなんだ?」

「話が早くて助かります。そちらが開発した装備のデータを渡して貰うというのでどうでしょう?」

「それで手を打とう。ただ、渡せる物は量産可能な物だけになるがいいか?」

「えぇ構いませんとも」

 

 指揮官の口車に乗せられた形ではあるが、新たな依頼とオペレーターが得られた。その依頼がやや条件が悪いことを除けばだが。

 

「それよりもだ……どうしてG41の頭を撫で続けているんだ」

「どうにも近づいて来るとつい……ほら、猫とか犬とかと一緒ですよ」

「むぅ……もっと撫でて下さい。ご主人様ぁ」

 

 ジョセフが言うように指揮官の元には、お座りの体制をして目を細めているG41の姿があった。こうして見るとより一層、犬っぽいと彼は思った。

 

 

 

 指揮官と分かれて、部屋の外で待機していたピリアに声を掛けて、自分達の拠点に帰る事にした。帰り際に彼女に今後の行動や次の作戦の事を伝える。

 

「それで?ジョセフはそれを引き受けたんだ?」

「引き受けざるを得なかったってのが正確なとこだがな」

「またあの街に行くって感じかな?」

「今度は64式自と89式も正式にこっちに来るようだし、前よりかは進み易いと思うが、どうなる事やら」

 

 殲滅作戦では無く、調査任務という事もあり。今回の作戦のように出てきた敵を殲滅する必要が無くなったとは言え、あの防備体制では合間を縫うのも、厳しいだろう。

 ジョセフが作戦を考えていると、ピリアがふとこんな事を口に出した。

 

「2人が来るなら、部隊名を考えなきゃだね?」

「部隊名?どうせ俺たちだけだし要らんだろ」

「要るよ!ほら、私たち一応傭兵集団になっているから……ね?」

「ね?じゃねぇよ。悪目立ちしたらどうする?」

 

 ジョセフが彼女の提案を却下する。今まで部隊名なぞ無くても仕事が出来ていた彼からすれば必要性が感じられない上に、変に名前が広がって仕事が減るのを嫌った結果である。

 

「むぅ……バディ達も交えて後で決めるからね?」

「おいだから……あぁもう好きにしろ」

「やった!」

 

 ジョセフが折れて、部隊名を付ける事になった。面倒な事になったと思いつつも、これからどうしようか考えながら、帰路につくのであった。




これだけ先に上げとけよって?ハイすみませんでしたorz

正式に89式と64式自(とアーキテクト)がジョセフ達の部隊に編入されます。
はてさて、ここからどうなるのやら
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