レーザー銃の傭兵とダボールスナイパーな人形 作:ジャック・アヴェンダドール
とは言っても基本的にジョセフ側と変化はあまり無いので、読まなくても大丈夫です
STAGE1-1 夜襲 ピリア視点
SB07地区 旧市街地 22:00
街灯も全て消され、生活の色を失った街は今や物言わぬ機械の兵によって制圧されていた。
暗闇の中で人影が蠢いてる。それらは皆全て同じ姿を象っている。
鉄血の下級人形、イェーガーだ。彼女達は周囲を見渡して警戒をしている。だが、夜の死角を全て埋められる程の物では無いようだ。
物陰から物陰に、静かに動くピリアとジョセフ。敵地に潜り込んでここまで誰にも気付かれずに中を散策出来ているが、肝心の人質がまだ見つからないでいた。
因みに他のチームはM1911、M9、Uziという構成で正面切って戦うのは無理がある。現在は別行動をしておりスモークによる吊り出しをやっている。
何処に居るのかはグリフィンのほうでも不明で、直接探す以外の方法が無い為、こうして潜入しながら捜索をしている。
作戦に必要だからと言ってペルシカに用意してもらったサーモセンサー式の望遠鏡を建物の中に使いながら、周囲に目を張るピリアと、肉眼で敵の場所を確認するジョセフ。
「このポイントもハズレ……一体何処にいるんだろう」
「奴らもバカじゃ無い。郊外よりかは守りやすいポイントを選ぶ筈だ。裏をかこうとしなければだが」
次の捜索ポイントを決めようとしている2人を狙う不穏な影。
「そうなると今度は……⁉︎」
ピリアは突然銃を構えて一発撃ち込む。ジョセフが銃口の先に視線を移すとそこには、今倒れたイェーガーが居た。
「ちっ!気づかれたか!」
ジョセフが舌打ちすると、その倒れたイェーガーの周りから続々と鉄血の人形が現れ出す。あっという間に2人の前には鉄血人形が塞がった。
2人は改めて銃を構えて、戦闘体勢へ移った。
左右に展開して交戦を開始する2人。ジョセフが右側の、ピリアが左側の遮蔽に移動して迎え撃つ。
ピリアはまず近距離にいるリッパーやガードを撃ち抜いて自身の安全をある程度確保した後、少し移動をして遠くにいるイェーガーやヴェスピドに照準を向けて撃ち込むと、こちらに向けて撃ち返して来た。
人形特有の演算能力で敵の弾道でこちらに当たる物を読みながら、的確に数を減らしに掛かる。
「前に進む、カバーしてくれ!」
「了解!」
遠くの敵を一掃するとジョセフが前へ走る。その間ピリアは彼をカバーする為にスコープを覗かない状態で周囲を警戒すると、数隊程のリッパーがジョセフに襲いかかるが、これをフルオート射撃で一掃するのが見えた。
「リッパーの後ろ!ヴェスピドが居る!」
「あいよ!」
リッパーが一気に倒れた後ろからヴェスピドの姿が見えた。即座にスコープを覗いて一体ずつ撃破していくのと同時に赤いレーザーがヴェスピドに当たるのが見えた。ジョセフの銃から出た物だろう。それらによって敵の集団が軒並み消えたので、先のポイントへ進んで行く。2人共全力でダッシュして、急いで行くが十字路に差し掛かって所で、敵がまたゾロゾロと現れた。
「くそ!新手か!」
ジョセフが愚痴を零している間にピリアは狙撃体勢に適した遮蔽に陣取り、敵が攻撃する前に先制射撃を開始した。手前側に展開されたブラウラーがジョセフに攻撃を開始するまでにスコープを覗かない範囲である程度数を減らしていく。しかしその後ろからはガードの群れが近づいていた。それも倒していこうとするが数が一向に減っていかない。
「そこの2人!こっちに来て下さい!」
不意に横から声を掛けられたのと同時に、ジョセフの前側に煙幕が張られる。スモークのせいで前方が見えなくなった為、そちらの方に目を移すとブレザーを着た少女が住宅のドアの前に立っていた。IFF反応からしてグリフィンの人形だと把握出来たので、とりあえずはついていく事に決めた。このまま戦ったとしても勝ち目が無い為だ。2人が中に入った直後に少女はドアを閉めた。
「あんたは?」
ジョセフが少女が何者なのか聞いた。ここでピリアは彼女がグリフィン所属である事を言おうとしたのだが、それよりも早く向こうが口を開いた。
「その話は後にしましょう!今はここから離れる事が先です!」
そういうと少女は住宅の奥へと進んでいった。ジョセフがそれに付いていった為、ピリアもその後ろから付いていく事になった。
実はジョセフ側よりも先に作っていたSTAGE1-1のピリア視点
その為、ジョセフ側と全く一緒の描写が最初の方にあったりと荒削りな部分があったりします
次回のピリア視点は1-3です。1-2は2人共通の視点となってます