レーザー銃の傭兵とダボールスナイパーな人形 作:ジャック・アヴェンダドール
グリフィンからの無茶振りを受けざるおえないジョセフ達はここからどうなるんでしょうか
強襲依頼
強盗を捕まえ、レーザー銃とアーキテクトの秘密を知った日から数日後、2人は家具と部屋を揃えながらも平穏な日々を送っていた。
だがその平穏も一つの緊急依頼が来たと同時に終わりを告げる。依頼の内容は鉄血の支配エリアの内の一つである旧市街地に強襲を仕掛けるという物だ。
今まで小康状態で膠着していたのだが、人類人権団体が突入してしまった結果、向こうの勢いが増してしまったという。
だがグリフィンの部隊を正式に投入すれば、それこそ戦火が一気に広がり今いる街もそれに巻き込まれてしまう他、人質の問題もある為、形式上は無関係としているジョセフ達に白羽の矢が立ったという経緯だ。
緊急の依頼という事もあってか、かなりの報酬が提示されていた。だがそれだけの命を張れる程の額かと言われると少々足りない物でもあった。
要約するとたった数人で数百とも数千とも言える敵兵を相手取らなければいけないのだ、大体の場合は断った方が得と言えるぐらいの任務であったが、彼はこれを引き受けた。
話を通してあるとはいえ、ピリアが負傷した際の修理先が必然的にSB07地区のグリフィン司令部となる為、ここで関係を良化させようという魂胆だ。
「という訳で、だ。今日の夜には仕事をおっ始めるぞ」
「待ってジョセフ。なんで一緒に行こうとしてるの?」
「ピリアの装備はマークスマン寄りだろ?どっちにしろ1人じゃ荷が重すぎる」
「いや、私は一応バックアップはあるっちゃあるから」
「そういう問題でも無いだろ……」
特殊な人形と言えどバックアップは取っているピリア。AR小隊と同等のワンオフ機ではあるものの、あくまでも一般的な戦術人形と規格自体は同等ではある為、IOPにバックアップデータが存在する。
ジョセフはその話を聞いて、アーキテクトの事を思い出して複雑な表情を浮かべた。
「どっちにしろ戦力は多い方がいい。特に今回の仕事は戦力比という概念すら無いからな」
「はぁ……ジョセフが言うならいいけど、それで?プランはどうする?」
「最初は見つからないようにしながら捕まった奴らの所へ向かう。次に強行突破しつつ人質を逃す。それで最後は暴れる。以上だ」
「プランもかけらも無いじゃない⁉︎」
「人質が戦力にならん可能性のが高いからな」
捕まっているのは人類人権団体の人間だ。そういう人間に協力を求めた所で戦力にはならないどころか、後ろから撃たれるなんて言う事態が起こりうる。
それらの要素を排除するとなると、やはり最初のチームだけでやるしか道は無い。入念な準備が要求される。
「ジョセフ、何発か撃っていい?」
「あぁ、的は缶を使ってくれ」
「了解」
ピリアは缶を置いて、100m程離れてから射撃を行う。数発撃ち込みながらスコープのダイヤルを弄って調整する。
発射音はライフルとしてはかなり抑えられている。アタッチメントで伸びた銃身を保護する目的でサプレッサーを追加で取り付けている。その副次効果として射撃音の消音が出来ている。
今ピリアが行なっているのは0位置合わせで、無風の状態でスコープと着弾点のズレを修正している。ただし縦の位置は適正距離からの距離でズレ込むので、この調整はあくまでも横位置のみの調整である。
「100mでやや真下、150mだと…よしピッタリ」
調整を終えたピリアはマガジンを抜いて、コッキングレバーを引いてチャンバー内の弾を取り出してマガジンに収める。
そして撃った分の弾薬をケースから取り出して詰め、再度マガジンを銃に付ける。
「準備OKだよ」
「こっちも準備が終わった……じゃあ、行きますか」
実はこっちの方が先に作ってたんですが、いきなり規模の大きい作戦というのもアレかと思いまして、インターミッションが出来たという
それは兎も角、極少人数で挑む旧市街地戦を描くChapter1です
次回からサブタイトルに付けられるSTAGE表記は時系列として連続している物を一つのステージとした物となります