今回は戦闘シーンですね。うまく描写出来るだろうか…
ハジメは、ベルトのバックル部分の可動パーツ「シーリングコネクタ」にオロチを上から差し込み、右側に倒す。瞬間的にハジメのバイタルデータが計測され、採寸が行われる。
『Alteration』
この異世界に似つかわしくない電子音とともに、オロチから紙吹雪の用に、量子変換され格納されていたスーツが放出され、ハジメの体を覆いながら再構築される。
『Upload』
それと同時に、空中で構築されたアーマーが、「ドッキングライナー」と呼ばれるエネルギーラインをスーツに向けて展開させ、それに沿うようにして各部位に装着される。
最後に蛇を模したバイザー、「スネーカーフェイス」が展開、装着され、変身が完了する。
『Model snake』
余剰エネルギーが熱波として放出される。
黒いアンダースーツとオレンジのバイザー、下半身を覆う軟質装甲「タートルワイド」、肩甲骨当たりから伸びる二本一対の「スネーカーウェイブ」が特徴的な、ハジメ改め「仮面ライダーオロチ」は、調子を確かめるように両手を軽く握る。
そして、こちらの様子をうかがうタイガーネオに向けて言い放つ。
「開放してやるよ。その呪縛から…!」
人ならざるものになってしまった一人の騎士を、殺し、開放する。その罪を背負う覚悟を、決意を、そしてそれを忘れぬように戒めを込めたその言葉は、ハジメの、仮面ライダーオロチとしての戦いを始める合図だ。
ドンッ!
いくつか存在するライダーシステムの中で、最重量のオロチはそのスーツだけでも80kある。その体重を支えるだけの脚力と相まって、踏み込むだけで橋に深々と足跡を刻みつける。
「でりゃぁあ!」
しかしそのパワーの代償として機動力は低く、100m走り抜けるのに7秒ほどはかかる鈍足だ。もちろん普通の人間よりは速いが、それでも超常の存在であるネオに対しては遅い。そのため、自分から仕掛けていった攻撃は躱される事がほとんどだ。今回も走りながら放ったパンチは軽々と躱された。
だが、それを差し引いても有り余るほどのパワーと防御力を兼ね備えている。例えば飛びかかってきたタイガーネオの、刀のように鋭い爪にも全くの無傷で耐えきれる程には。
故にオロチの正規の戦い方はカウンター。張り付いているタイガーネオを片手で引っぺがすと、強烈なアッパーカットをお見舞いする。オロチのパンチ力は平均35t。そのパワーに耐えきれず、タイガーネオはなすすべなく吹き飛ばされた。
そこでは終わらない。一度喰らいつけば離さない蛇のごとく、吹き飛んだタイガーネオに、背中にある二本の「スネイカーウェイブ」を伸ばし、拘束。そのまま橋に叩きつける。
一撃ニ撃三撃と続けざまに何度も橋に叩きつけ、橋を陥没させていくオロチ。橋の強度が限界ギリギリになった辺りで真上に放り投げ、右手を横に突き出す。
『Call blade』
右手に粒子が集まり、2m程はある巨大な両刃の剣が召喚される。
その銘は「アマノムラクモ」。かつてスサノオがヤマタノオロチを倒す際に用いられたと言われる剣、天野叢雲の剣からあやかって作られたオロチ専用の武器。
その剣を持った瞬間にオロチの体は沈み込む。その剣の重量は100k以上。その負荷が足元のたった数十センチ四方の面積にかかったためだ。
その剣を片手で悠々と構えるオロチは、ベルトバックル上部の「エクシードチャージャー」を押し込んだ。
『Charge Up』
一度エネルギーが額の『オロチジュエル』に一度収束され、装甲内に張り巡らされている「ブラッドライン」を辿り、右手から剣へと送り込まれる。
剣は赤熱化し、スパークとともに真紅のオーラが立ち上る。
その剣は空気を焦がしながら軌跡を描き、落下してくるタイガーネオに向けて振りあげられた。
―獣降ろし『大蛇』―
「ハアッ!!」
一刀両断。
タイガーネオは自身の爪を硬質化させ、防御を試みる。その爪はダイヤモンドですら軽々と切り裂くほどに鋭利で、強靭だ。しかし、
そんなものは知らないとばかりにタイガーネオはその爪ごと両断された。腕を吹き飛ばされようとも30秒あれば完治するという異常な再生能力を持つネオ。しかし、そこに流れ込んでくる膨大な量のエネルギーに対応し切ることができずに肉体を崩壊させ、地面の染みへと化していった。
「……」
ハジメは、もともと今まで戦っていたタイガーネオだったモノをなんとも言えない表情で眺めていた。
どれだけ姿形が変わろうと、元は一人の人間だ。家族も居ただろうし、もしかしたら恋人がいたかもしれない。「〜かも」「〜だったら」、そんな憶測でしかないものが、ハジメを絡め取り、罪として刻み込まれていく。
(慣れないな。何度やっても。)
「……」
オロチは無言でその場にしゃがみ込むと手を合わせ、黙祷をささげた。
ふと気がつくと、隣には莢が同じように黙祷をささげていた。
「…ハジメのせいじゃない。」
「……解ってるさ。これ以外どうしようもなかった。」
莢の言葉にそう返したハジメは、「それでも」と続ける。
「覚えておきたいんだ。彼のことを。俺の、罪を。」
その言葉に押黙る莢。生涯を共にする。そう決めたのにも関わらず、彼の抱えている罪の意識、後悔の念を共に背負うことができない。彼を支える事ができない。それがどうにももどかしく、何より悔しかった。
(それでも…。)
何があろうと必ず彼についていく。そして道を間違えそうになるのなら自分が導く。そして何より彼の居場所になる。莢はそれを改めて決意した。
ハジメがオロチをバックルから引抜くと、スーツが剥がれ落ちるとともに格納されていく。
オロチは勝手にはじめの手から離れ、ちょこんと肩に乗った。
ハジメは隣にいる莢の方を向き、言った。
「ただいま。」
莢も微笑みながら言う。
「お帰り。」
終わった。そこにいる誰もがそう思った。その時である。
「Gyaooooooo!!」
『『『?!』』』
誰からも忘れ去られていた、埋められていた石橋から脱出したベヒモスが現れた。
ベヒモスは起こっていた。とにかく怒っていた。もう言葉にできないほどに怒っていた。
数多の冒険者を返り討ちにし、最強と謳われていた彼。それがたかだか錬成師に何もできずに頭だけ出した状態で地面に埋められ、更には言いように弄ばれ、最終的には自分の数段ヤバい怪物があらわれ、忘れられる。そりゃあ誰でも怒るであろう。
ベヒモスはその鬱憤を晴らさんと四肢に力を込め、キィィイイイ…!という甲高い音とともに角を極限まで赤熱化させ、飛び上がった。狙いは自分を剣で突き回したあの二人の人間だ。
ハジメは受け止めるか否か、一瞬迷ってから後ろを振り向いてにダッシュする。ここで受け止めれば、ハジメは無事だろうがそもそもガタガタになっている橋がまず間違いなく壊れるだろう。
既に莢は駆け出しており、二人は締まらないなぁ、なんてことを考えながらベヒモスの攻撃範囲から逃げだした。
逃げ出したはずだった。
突然莢に一つの火球が着弾し、彼女が後ろ向きに吹き飛んだ。
そこはベヒモスの攻撃範囲内。しかも莢は魔法が直撃したダメージで上手く動くことができずにいる。
そこにハジメは迷わず駆け出した。彼女が死ぬのなら自分も共に逝く。
ハジメが莢のもとに駆けつけたのと、ベヒモスが橋に降ってきたのはほぼ同時だった。
二人は衝撃波で橋の端に押し込まれ、更にベヒモスが落ちてきたところを中心にして橋が凄まじい音を立てながら一気に崩落していく。
ハジメ達もそれに巻き込まれ、なすすべなく奈落の底へと落ちていった。
はい。今回はここまでです。
描写下手くそすぎる。あと短い。でもこれが限界です。すみません。
それから、テスト週間に入るので、しばらく更新ができなくなります。
またしばらくしたらお会いしましょう。
感想ご意見お待ちしておりますッッ!!!
「小さい『ッ』と『!』がうるさいんじゃない?」
うっ……
「前も言われてたけどあなたがもっと頑張るべきじゃない?」
はい…おっしゃる通りです。
「じゃあ次からもっと頑張りなさい?」
善処します…。