召喚の手違いは世界最強   作:ぬくぬく布団

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はい、布団の息抜き短編小説です
設定?こまけぇ事はいいんだよ!
これは「暇つぶしに行くD×D世界で祖龍がBalance Break!!」の終了を目指して書いただけです。主人公のミラ様のメッキはバリバリに剥がれ落ちているのである。新しい世界へと観光の為に転移するヤベー奴が転移に巻き込まれるぅ!
異世界の悪神は逃げれない!(;^ω^)オメェハキョウフデガタガタトフルエテヤガレ



上記の物を読んでなくても大丈夫な様にしています





始まるよ










ヤベー奴が居る

高層ビルが立ち並ぶ現代社会の中、気分良く歩いている二人の美女。通りすがりの者達は、つい凝視してしまう程のプロポーションである。一人は絶対無比の黄金率で整った体と、もう一人はボン、キュッ、ボンと凹凸の激しいグラマスな体だ

 

(ふっふっふ、今日のデッザ~ト、デッザ~ト♪三時間列に並んだ甲斐があったというもの!お腹ペコペコリーヌでヤバいですね☆)

 

御存じの方は言わなくても誰か分かるのだろうが、分からない人の為に説明しよう

この白髪赤眼の美女は、人化したミラルーツ――――白野美羅(はくのみら)、以上

 

「何で俺まで並ばなきゃいけないんだよ。そんな甘い食べもんなんてどうでもいいだろうがあああああああ!?アイアンクローは止めろぉおおおおお!お前の力でそれは洒落になんねぇんだぞ!?」

 

デザートを馬鹿にして美羅に絞められている俺っ子美女は人化したアルバトリオン―――白野雌煌(はくのしこう)

さて、何故二体?が人化して現代社会に居るのかと言うと、モンハン世界から転移して見事に染まったという事だ。(※別世界へと旅行中)空気は悪いが、食べ物が美味しい―――現代日本の食文化にハマっているだけだ。戸籍等に関しては洗脳誘導して作っているので問題は無かったりする

そんな二人の住居についてなのだが、これは居候という形で収まっている。二人が帰宅した家の標識には、"南雲"という名が書かれた大きな家。南雲家は、父がゲーム会社の社長、母が有名漫画家、そして一人息子の三人家族だ。では、何故二人が居候と言う形で収まったのかというと、土下座で不良?達に必死になって謝っている一人息子の南雲ハジメを助けた事が切っ掛けだった

当時、気分良く食べ歩きをしていた美羅と引き摺られる形で同行していた雌煌なのだが、ナンパに大量に遭った為に気分が悪くなっていたのだ。そんな時に見つけたサンドb―――正当な理由を並べて殴っても誰も痛まない奴等がイキっている光景を発見。周りの人に状況を聞くと、老婆の連れの子供が不良の一人にぶつかって服にアイスクリームが付き、因縁を付けられているとの事。しかも、クリーニング代で財布を渡せという何とも不愉快なもの。そこに現れたのはTHEモブといわんばかりの平凡な少年で、不良たちに土下座する事で二人を見逃してというお願いだったらしい。そんな少年は、現在進行形で暴力を振るわれてたりする。美羅は、カッチーンと頭に来たので周囲が止めようとその場に歩いて近づいた。すると、一人の不良が美羅に気付いて「見せもんじゃねぇぞ!それともてめぇが相手してくれんのか?」となんとも悪党らしい言葉を発したので、お返しとして

 

「相手をしてあげるよ?物理でね♪」

 

『え?』

 

素っ頓狂な返事と同時に、美羅に対して馬鹿な事を言った一人の不良の左頬目掛けて殴る。無論、超絶手加減したパンチである。だが、元の馬力が段違いなのでそれでも物凄く強く、人身事故の様に数メートル打ち上げられて地面にドチャリと墜落。細い腕にも拘らず、あの破壊力。静寂が場を支配する中、美羅は拳を鳴らしながら不良達に一言告げる

 

「どうする?」

 

歯向かったら先程の様な目に遭うと理解した不良達は、もう二度と美羅と関わりたくない一心で財布を投げ捨てて仲間を抱えて逃亡。悲鳴なんて上げない。そんなもの上げる暇があるなら足を動かすといった具合だ。美羅は財布を老婆に返し、子供には優しく注意で終えた

そして、ハジメは助けられた事に感謝していたのだが、美羅の直感―――主人公属性に見事引っ掛かってしまった。それからは大変の一言、帰りに襲われたらいけないので家まで送るという流れとなった。ハジメは断ろうとしたのだが、美羅が居なくなった事で因縁を付けて攻撃する可能性が特大と言われてしまい連れて行く事となった。更に、家に帰ってからも大変の一言。ハジメがボロボロの状態で帰って来たのを両親に見つかり、何があったのかを全てを話す事に・・・。ハジメから話を聞き終えた南雲夫妻、南雲愁と南雲菫がお礼にとご飯を食べさせてからの世間話が大問題だった

 

「こんな美人に守られるか。・・・息子よ、羨ましいな!」

 

「モデルも裸足で逃げ出すプロポーション。・・・凹凸激しいのも良いとは思っていたけれど、完全なる黄金比が一番ヤバイわ!二次元から出て来たと言っても過言ではないわ!!あっ、このネタ頂いた!!」

 

ハジメを除く三人は、食事を食べる内に意気投合した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ハジメside~

 

はい、数時間前まで土下座で切り抜けようとした僕は南雲ハジメです。えっと・・・助けてくれた女性達に家まで送って頂いた男です。・・・まさかこんな事態になるとは思ってなかったよ

 

「うめぇ~、美羅の作る料理も良いっちゃいいんだが、俺としてはこっちが好みだな!」

 

「あらやだ~。おだてても何も出ないわよ?」

 

白髪の人が白野美羅さんで、深い紫色の髪の人が白野雌煌さん。ご家族なんだろうけど・・・似てないんだよなぁ。白野美羅さんは何て言うか・・・その・・・物凄く見惚れてしまう位完璧超人で、白野雌煌さんは世の男の息子にダイレクトアタック!するプロポーションなんだ。しかも俺っ子属性。男勝りだけど、体はそうじゃないってやつだね。母さんのネタがどんどんと湧いてくる気持ちも分からなくもないかな?

 

男の様に豪快に食事をする雌煌に美羅は冷ややかな視線を送りつつゆっくりと食べ、お茶を一口運んだと同時に雌煌からとんでもない言葉が発せられた

 

「少し前までは生肉ばっかだったからな!焼いただけでもこんなに違うなんて知らなかったんだよな~。"異世界に行くなら俺も連れてけよ"って思ったわ」

 

「ゴフッ!?」

 

雌煌のいきなりのカミングアウトに美羅はお茶を吹いてしまい、ハジメの顔にダイレクトアタァーック!美女が口に含んだお茶を掛けられるのは、変態オタクからしたら「ご褒美です!」というだろう。まぁ、ハジメにそんな気持ち悪い趣味は持ち合わせていない。だが、只々呆然としている。何故なら、先程雌煌が漏らした"異世界に行くなら俺も連れてけよ"という単語が原因だった。そこら辺りの人間が言ったら、普段のハジメなら、「痛い設定だね」と言う。だが、目の前に居るのは漫画から出て来た様なプロポーションの二人。細腕で不良を数メートルも打ち上げる力―――有り得ないなんて事は有り得ない

そして今現在、アイアンクローで吊り下げられている雌煌の骨が軋む音が聞こえている

 

「くふぉぉぉおお」

 

「この馬鹿はいつもいつもやらかしてさぁ?今回は勝手に隠れて着いて来るし、私の心労が大変なんだけれど―――ちゃんと理解している?」

 

メキメキメキィ

 

「ぎょああああああああ!これ以上は割れる!割れる!?」

 

「チッ!無駄に生命力が高いから困りものよね」

 

ウン、もの凄くヤバい音が鳴ってるけどボクハキコエナーイ。あぁ・・・父さん、母さん。そんなにキラッキラ☆と目を輝かせるのもどうかと思うよ?それよりも大変なのはここからだと思うんだ

 

ハジメは、キャーキャーとテンション爆上がりしている両親を他所に美羅に重要な事を尋ねる

 

「・・・あの~、もしかして記憶消されたりしちゃいますか?」

 

ハジメの言葉に、南雲夫妻がハッ!と気付いて顔を青褪める。もしかしたら、物理で記憶消去される可能性も否めない。あの破壊力を前にすると脳が拒絶する可能性が高い。最悪の出来事を想像しつつあったが、美羅から告げられたのはとても良心的な言葉だった

 

「記憶を消す魔法や術は存在するわ。だけど、それは一時的であって完全ではないのよ?何気ない動作で思い出す事もある。―――だったら、誰にも言わない様にしなさいとしか言えないわ」

 

三人はホッとしつつ、この事は誰にも言わない事を宣言。だが、異世界での話は聞きたい。逃がしたくない特大のネタ―――そこで、菫が一つ提案した

 

「異世界に来たって事は、住居を持ってないわよね?」

 

「いや、ホテルとかネカフェで」

 

「是非家にずっと泊って!そして、対価で異世界のお話し聞かせて!」

 

白野美羅さんの表情が鳩が豆鉄砲を食ったように呆然としてる。そ、そうだよね~。普通は他人をずっと家に上げないよね・・・。母さんが暴走してるし・・・父さ―――

 

「それはいい提案だ。是非ともくつろいでくれ!」

 

父さんもかよ。まぁ、僕も異世界のお話聞きたいけど・・・相手に引かれないかなが心配だなぁ

 

ハジメが美羅の方を見ると、顎に手を当てて真剣に悩んでいた。かなり真剣に考えている様子で、傍から見れば仕事が出来るキャリアウーマンの様だ

美羅は、先程の提案にメリット・デメリットを考えた結果―――メリットが大きい事から提案を受け入れた。美羅からの了承が得られた南雲一家は、夜にも関わらず歓声を上げた。徹夜しようが関係ねぇ!といわんばかりに異世界の話に食いつき、朝日が昇るまで話す事となった。本来は切り上げるべきだったのだが、三人共が「気になって眠れねぇ!」との事だった。仕事や学校そっちのけで聞こうとする三人に美羅が、「本業もしっかりやらないと話さないわよ」の一言で手のひら返しで各自の本業へと移った。それからは生活習慣が崩れない程度で異世界の出来事等を話し、充実した日常を送る様になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~美羅side~

 

美羅がハジメを助けてから約三年の月日が経過した。美羅と雌煌の異世界の話は、南雲家に大きな変化をもたらしたのだ

先ず一つ目、ゲーム会社社長の南雲愁が新たに企画した狩人ゲーム。敢えて名前は出さないが、察してくれると助かる。メタな話は置いておいて、このゲームは瞬く間に人気が爆発。オタクでなくても名前を聞いた事があるゲームと呼ばれ、トップニュースにも上がる超有名ゲームとなった。美羅からポンポンと出される実話と、イラストを元に作り上げたそれは、海外でも徐々に人気が出つつあった

次に二つ目、少女漫画家の南雲菫が描く新たなジャンル。異世界へ転移しちゃったお話しだ。これは何番煎じ共あるお話しなのだが、ファンタジー世界から自力で現代社会へと転移し、そこで周囲を魅了するというお話しである。しかも、主人公が女性で、攻略対象が女性という少女漫画なんてクソくらえの内容だ。だが、主人公が男よりも男らしく描かれているので性別を問わず爆売れした

そして最後、原作ではアシスタントアルバイトをしていたハジメは授業中に居眠りをしていたが、こちらは美羅の監視の元、健康的な生活を送っていた。ある程度の夜更かしは大丈夫だが、遅すぎれば強制的に沈められたりする。だが、美羅がハジメに学校での生活はどうかと聞くと、学園の二大女神の一人が突撃してきてほとほと困っているとの事だった。学校の教師達に彼女の行動による弊害と被害を訴えた事もあったが、「青春しているね~」と言うだけで真剣に話を聞いてくれないと。そんなハジメに美羅は、「ハジメが心優しいのはこの三年の生活で分かっているわ。でも、それは優柔不断でもあるという事よ。時には拒絶する事も大事よ。自分を殺してまで相手の事を考えるのは余裕が出来てからにしなさい」とのアドバイスを貰い、それを実行したらそれまで以上の針の筵となってしまった

 

ハジメがそんな事になっているのは愚痴で分かっていたけど・・・これは予想以上だわ。その二大女神?に対して、「今、将来に向けて専門知識の勉強をしているから話は後で」と言ったのに対して酷い変換よね。だって、「勉強を見てあげようとした二大女神の提案を拒否する悪い奴」ってね。これはハジメが悪いのではなくて周囲が悪いわね。専門知識を持っているハジメが更に難しい事を勉強するのに対し、相手はそっち方面の知識も無く着いて行けない。本当に馬鹿ばっかりね

 

美羅はハジメの通う学校を変更した方がいいと勧めはしたが、「家から近くそこそこの高校」「我慢すれば何事もない」とハジメ本人が言っているから敢えて手を出さない。だが、これには我慢にも限界があった。陰で美羅がハジメを最低限鍛えているのだが、鍛えた場所とは違う所を痛がる素振りを見せたので、ハジメが寝ている間に確認すると痣が出来ていたのだ。この時ばかりは殴り込みしようとも考えたのだが、それは我慢して、逆にハジメが通う学校がどの様な場所かを見てみたいとも思った

 

何か正当な理由で入れる方法ないかな~?ちょっかい掛ける輩を見つけて制裁したいし、雌煌も何気に気付いているのよね。やっぱりあれかしら・・・弟分が出来た事で心配もしているって事かな?

 

美羅がうんうんと頭を悩ませていると、作業部屋から菫が出てきて「あっ・・・」と呟いた声が聞こえた。何があったのかを聞くと、ハジメに弁当を作り置きしていたが、寝落ちして準備が出来ずに持って行っていない事が発覚。しかも、ハジメからメールで、「母さんは無理しないで、ご飯は適当に買うよ」とメッセージが来ていた。ここまでならハジメ自身に任せようかと思っていた菫。しかし、美羅が「適当に入れて持って行くわ」と告げたので、メールで「美羅ちゃんがお弁当を持って行くから教室で待ってていいわよ」とメッセージを送信した

 

「ハジメにメールを送っておいたわ。でも、ハジメも美羅ちゃんに感謝しないといけないわね!美人さんが作ってくれるお弁当―――何も起きない筈がなく」

 

「菫さん、特大のフラグね。私の直感だけど、今日中にハジメの身に何かが起こると思うわ」

 

「・・・待って、美羅ちゃんの直感って全部的中しているのよ?怖いこと言わないで」

 

「その時は、偉い奴をブッ飛ばすから大丈夫よ。一応雌煌も連れて行くわ」

 

「一応愁にも連絡を入れておくわ。・・・無茶はしないでね?」

 

「無茶なんて―――それこそ、惑星をぶっ壊すなんて事が起きない限り無茶はしませんよ」

 

美羅は手早く準備して、雌煌を連れてハジメの弁当を持って学校へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン♪

 

(はぁ、今日の朝も大変だったなぁ。白崎さんはボクの言う事お構いなしで突撃して来るし、それを僕が悪いみたいに解釈してクラスメイトに広めるし、教師の誰も聞く耳持ってくれないし・・・唯一の救いはお昼休みだな~。誰にも邪魔されない一時は至福だ。あれ?メール?母さんから?えっと・・・・・・ちょっと待って、美羅姉さんが学校へ来るの!?こ、こうしちゃいられない!早く教室を出なきゃ!?)

 

内心テンパっているハジメに無自覚な悪意が迫り来る

 

「南雲くん。珍しいね、教室にいるの。お弁当?よかったら一緒にどうかな?」

 

学校の二大女神の一人、白崎香織が現れた

 

「えっと、ごめんね白崎さん。用事があるからお弁当は食べられないんだ」

 

ハジメが優しい言葉で拒否する。しかし、天然には効果はいまひとつ

 

「お昼はちゃんと食べないと駄目だよ!待ってて、おかずを分けてあげるから」

 

白崎の爆弾がハジメを直撃、周囲の殺意マシマシの視線がハジメに突き刺さった!

 

「いやっ、ほんと大丈夫。心配しなくても大丈夫だからっ!」

 

何としても回避したいハジメの心を白崎がことごとく邪魔をして手の打ち様がない。ハジメは、己に救いは無いと諦めかけた時―――

 

「おっーう、ハジメぇ!弁当持って来てやったぜ!」

 

(もう駄目だぁ、お終いだぁ)

 

目立ちたくないハジメだが、もう既に目立っているのでどうする事も出来ない。教室の出口から聞こえる男勝りの声―――雌煌が居た。凹凸の激しい体とラフな格好を見た教室の男子生徒達は、つい前かがみになる。雌煌はそんな彼等なんぞ知ったことかと無視してハジメの傍まで行き、白崎にキツイ一言を送る

 

「おい、家族が弁当を持って来たんだ。無関係な奴は退け。つーか邪魔だ」

 

白崎は、雌煌の睨みにたじろいでハジメから数歩離れた。雌煌はその隙を逃さず、ハジメの真正面に立って弁当を机の上に置いた

 

「さぁ、食え」

 

「え?」

 

「食えよ」

 

「ちょっと待って、雌煌姉・・・もしかして見られたまま食べるの?」

 

「俺の弁当が食えねぇってのか!」

 

「そんな事言ってないよ!?」

 

ハジメがワタワタと慌てていると、もう一つの声が教室の出口から聞こえた

 

「雌煌、ハジメが困っているでしょ。それに、ハジメのお弁当は私が持っているって言ったわよね?この学校の教師は無能ばかりが集まっているのは知っているけど、許可を取っていないと入校は出来ない決まりなの。はい、これは雌煌の分よ」

 

「おーう、サンキュー!」

 

美羅が雌煌に手渡したそれは、入校許可証だった。これがある限り校内を自由に出入り出来るのだ

 

「さて、ハジメの事だからカロリーバーみたいな奴で済ませようとしたのでしょう?ちゃんとバランスよく入れてるから残さずに食べなさい。それと雌煌、お弁当を作ったのは私よ。さも、自分が作った風に言わないで」

 

「こ~れだから良い子ちゃんはと思ったけど頭が潰されるぅううううううううう!?」

 

「さて、雌煌は放置して食べましょ」

 

人差し指でハジメの額をツンと突いた美羅は、どこからか手に入れた椅子に座ってハジメと一緒にお弁当を食べようとする。ハジメは、「えっ?ここで食べるの?」と疑問に思いつつ食べようと返事をした

 

「え、えぇっと・・・う―――」

 

だが、ここで他所から不愉快な言葉が聞こえた

 

「香織、こっちで一緒に食べよう。それと、お姉さん達も一緒にどうぞ。南雲は人の好意を無下にする酷い奴だからね」

 

彼はキラキラネームの天之河光輝。ハジメの悪い噂を広めた張本人である。尚、本人にその自覚は無い

美羅は、どうしてこの様な男に女は惹かれているのか理解に苦しんだ。表面上でしか知らず、只の印象だけで物事を決めつける。精神は子供、姿は高校生―――醜悪以外の何物でもない。美羅が溜息を吐いていると、雌煌が思った事を口にする

 

「何言ってんだこいつ?ハジメが好意を無下にしているって・・・何をどうしたらそういう解釈するんだよ。意味分かんねぇ・・・。ってか気持ち悪いからこっち見んな。そして呼ぶな」

 

天之河自身は善意のつもりなのだろうが、美羅と雌煌の二人からすれば不愉快極まりない言葉だった。雌煌の言葉は、天之河ファン達を敵に回し殺意の視線が突き刺さるが、雌煌は気にも留めない

 

(はぁ、もういっその事勇者召喚されて居なくならないかなぁ~。どう見たってあの四人と取り巻きはそういうのに巻き込まれそうだし。でも美羅姉さんが言ってたな。転生者や転移者は調子に乗って早死にするって。まぁ、僕はそういう事はしたくはないけれど)

 

とハジメが思っていると、それがフラグだったのか天之河を中心とした魔法陣が出現して眩い光を生む。唐突な出来事に周囲が悲鳴を上げ、担任の教師が「外に出て!」と咄嗟に叫ぶ中、美羅と雌煌は何事も無い様に弁当を食べながらハジメの手を掴む。光が爆ぜ光が収まると、教室には誰も居なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???side~

 

自らが引っ張ってきた者達の中に、強大過ぎる力が二つ存在している事に魂が恐怖した

 

『何だこの力は・・・ありえん。ありえんっ!我は神であるぞ!?それ以上の力を持った者があの場に居たというのか!?何を間違えた!?我は何もしていないのだぞ!?』

 

傲慢は身を亡ぼす―――神をも殺す力を持った二体が魂だけの存在に牙を突き立てる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




作者自身、書いていてどうしてこうなったと思った。だが、後悔はしない
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