さて、話は本編に行きます。前半はのびのび、中盤はハジメ頑張る、後半はクラスメイトざまぁ!の三本です。ざまぁ展開ってこうだよね?と思いつつ書いているので過度な期待はしないでね?
ー追記ー
技能の融合錬成を派生技能に変えます
~美羅side~
さぁさぁやって来ました大迷宮!ファンタジー世界の定番中の定番に私はワクワクしているわ!
美羅は、初めて体験する大迷宮にとてもワクワクしていた。モンハン世界ではパワーバランスを均衡にする為に奔走し、D×D世界では何やかんや面倒事に巻き込まれているので、心のオアシスが必要なのである。それが、この大迷宮という未体験の場なのだ
「露店も出てんのか。食べ歩きしながら進むぜ!」
「串焼き二十本頂戴~♪」
「あいよっ!美人さんだねぇ~、おじさんサービスしちゃうよ!!」
「ヒャッハー!肉は活力だぜ!!」
おじさんに人数分サービスしてもらった美羅達一行は、手に沢山の露店で買った食料を持って大迷宮へと潜る。大迷宮に入ると真っ暗ではなく、壁が淡く光っていた。何とも不思議な感じに、美羅と雌煌とハジメが興味津々で色々と調べる事になった
「へぇ~、壁が光っているのではなくて石が光っているのか」
「あっ、姉さん達。この石って緑光石って言う鉱石だよ。何故か分からないけど、この光る石を見たら文字が見えたんだ」
「んん~?ハジメの派生技能って高速錬成と遠隔錬成の二つだけよね?もしかして・・・開花した?」
「ちょっと待ってて・・・・・あぁ、うん。鉱物鑑定が新しく出てる」
ハジメがステータスプレートを見ると、レベルは上がっていないのに派生技能の鉱物鑑定が表記されていた
「なるほど・・・・・これは何かしらの切っ掛けがあったと判断するべきね。レベル上昇の恩恵かしら?」
「RPGか・・・クソッタレ!俺達はレベルが表記されていないからどうする事も出来ねぇじゃねえか!!」
「いや・・・姉さん達のレベルは、ステータスプレートで測れないだけじゃ?」
「「あぁ、なるほど」」
モンハン世界では数多の人間やモンスターを屠っているので、戦闘経験値は群を抜いているので当然の帰結である
「ハンターもモンスターも沢山千切っては投げをしていたからね♪」
「ん?美羅姉さんって人殺しの経験あるの!?」
「えっ?当たり前でしょ?私は龍よ?」
「え?」
「「え?」」
認識の違い―――というより、美羅と雌煌はハジメ達に自分が人化している龍だとは教えていない事を思い出した
「まぁいいか♪私と雌煌は強い!これだけ知っていれば充分よ!!」
「う~ん・・・姉さん達って竜だったのか」
「おうこらぁ!俺達はちんけなトカゲ達と同類じゃねえぞ!竜じゃなくて龍だ!!」
「古龍と呼ばれているわ」
「ふぁっ!?その場に居るだけで自然環境を変える龍なの!?・・・姉さん達が居ても周囲の環境は普通なんだけど」
「「力の制御が出来ない古龍は弱いだけ」」
「・・・そっすか」
ハジメは、これ以上深く考える事は無駄だと判断。美羅と雌煌には今まで通り接する事が一番良いだろうと判断した
話は戻り、迷宮を進む美羅達。道中の魔物は、ハジメが倒してノイントは補助に徹する形でレベリングを行う。ハジメは、魔物が現れない間は鉱物鑑定を何度も使って熟練度を上げ、小粒の鉱石を錬成で繊細なオブジェに作り上げ、チビチビと魔力回復薬を飲んでを繰り返す。そうする内に、精密錬成と常時魔力回復(小)と派生技能の融合錬成と融合錬成予測の合計四つを取得した。特に、後者の融合錬成と融合錬成予想は初めて聞く派生技能だ。特性は、素材を溶かさずとも、通常の錬成によって新たな何かが生まれるという事だ。そして重要な技能の融合錬成予測―――鉱物鑑定から亜種進化した技能で、融合錬成した新たな物質の特性を先に知る事が出来るという技能なのだ。これにより、無駄に失敗を重ねる必要はなくなったのだ
熟練度によって派生技能と亜種技能が生まれるのね。沢山技能を使っていれば効率化される筈よね。・・・一々魔法陣が必要になる点が難点。でも、魔物は魔法陣無しで魔法を使い、魔物を食べた者は死ぬ―――これは有害な何かが含まれると言われているわ。魔物特有の魔力が人間の身体を造り替えるのかな?ん~、仮説しか立てられないから駄目ね。実験台にしても問題にならない奴を捕まえて食べさせて観察したら全て大丈夫ね!
美羅は心の中で物凄く物騒極まりない事を考えつつ、ハジメが解体した魔物の肉を拝借して異空間に放り込む。これは時間経過もしない特殊な空間―――時間停止能力のアイテムボックスと言えば分かり易いだろう
ハジメ達は堅実に魔物を倒し、傷一つ無くゆっくりと下層へと降りて行く。美羅と雌煌に関しては、魔物が襲って来ないので迷宮攻略前に購入した串焼きを食べつつ観戦している
「いやぁ~、私達に魔物が襲って来ないってつまらないわね」
「だなぁ~。フラストレーション溜まるんだが?」
「暴れたら花火にするわよ?」
「暴れねぇよ。ハジメが徐々に強くなってるんだぞ?偶には観戦する側に居るってのも良いもんだな」
意外や意外、普段は攻撃的な雌煌が大人しい事に美羅はビックリしている。いっその事、この状態が永遠に続けば良いのにとも思っていたりする
もしや・・・ハジメという弟分が出来た事で自重という言葉を学んだのかしら?・・・いや、なんかありえない。それだと気持ち悪い」
「聞こえてんぞっ!」
「つい本音が漏れちゃった♪」
「ちっ!暴れようとしたらお前が物理で止めるんだろ?その位学習するわ!!」
ドゴンッ!
雌煌は腹立たしかったのか、迷宮の壁を軽く殴って大きく陥没させた。常人に直撃すれば肉片になる威力で、オルクス迷宮が少しだけ揺れた瞬間だった
「雌煌姉、ここ洞窟だよ!?崩落したら危ないよ!?」
「でぇ~じょ~ぶだ。手加減したからな!」
「この迷宮・・・揺れましたよ?」
「地震でも揺れるだろ?」
その程度でビビるなと雌煌は言うが、崩落すれば命が危ういと感じているハジメは心の中でヒヤヒヤしている
「はぁ・・・・・テッテレッテ~ッテレ~、虹色ハリセ~ン!このアイテムの特徴は、当たれば超痛い!それだけよ」
パァンッ!
「いっぎゃあああああ!いって!痛ぇええええ!ケツが割れるぅ!?」
ケツバッドもといケツハリセンを受けた雌煌は、尋常ではない痛みで地面にのたうち回った
「と言う事で、雌煌が馬鹿やらかした回数だけ叩くわ。その場で受けるもよし、貯蓄するもよし、それは私の気分次第で決めるわ!」
「鬼ィ!悪魔ァ!サディストォ!理不尽の権化ェ!!」
あ~、やっぱりこれ良いわね。ハリセンで良い音を鳴らす様に叩き、相手を悶絶させる事は実に愉快愉快♪
雌煌のやらかしの罰も終わり、40階層まで辿り着く頃には露店で買った串焼きも無くなった。どうしようかと思ったが、この場に美羅達四人以外は居ないので食料を保存している異空間から生肉を取り出した
「・・・何処から取り出したの?とは聞かないけど、そのマンガ肉は何?牛肉を沢山巻いて作ったの?」
一番現実性のある事を尋ねたが、それをぶち壊すのが超チートの美羅である
「あぁ~、元の世界の大型草食動物の生肉よ。脂が乗ってて美味しいのだけど・・・食べる?」
「いただきますっ!」
ちんけなマンガ肉擬きとは違い、本物のマンガ肉を食べれる事にハジメは歓喜する。美羅が取り出す生肉はそれぞれ大きさが違っており、超特大が二個、大が一個、普通が一個である。誰がどれを食べるかは決まっており、美羅と雌煌が超特大、ノイントが大、ハジメが普通である。尚、肉は美羅の雷によってこんがりと焼かれた
「これが・・・マンガ肉と呼ばれているのですか」
「お肉って、切られてるのが殆どだからね。それに野生動物の肉は、獣臭くて量が食べれないって聞いたよ」
ノイントが焼かれたマンガ肉を観察しつつ一口。―――草食動物の肉である事から、脂肪分・・・脂は少ないと決めつけていたが、口内一杯に広がる甘い肉汁に頬が緩んだ
「美味しいです」
「牛肉よりも美味しい!表面を見ただけでは分からないけど、抵抗なく嚙み切れる柔らかな肉と甘い肉汁!ご飯があればこれだけで何杯も食べれる!!」
普段の食事よりも早いペースで食べ進め、あっという間に肉は無くなり骨だけとなった。二人は、もう少し味わって食べればよかったと後悔していると、両隣から鈍い音が聞こえた
ベキッ!ボリッ!ボキッ!
二人が音の発生源である隣を見ると、美羅と雌煌が骨まで綺麗に食べている光景だった。ハジメは、「えっ?この骨大きいんだけど!?」と自分の手に持っている骨を見て噛む。しかし、骨は硬く砕けず、隣のノイントはステータスが高いお陰で少しずつではあるがやっと骨を噛み砕ける程度だ
「あ~・・・私達みたいには食べれないもんね。骨はあそこに居る猫の魔物にあげたら良いわよ」
ハジメは美羅が指差す方向に目を向けると、涎を垂らしているヒョウの様な魔物が数匹が居た。そこで、ハジメは言われた通りに骨を放り投げるとヒョウ達の争奪戦が始まり、自然の厳しさを身近で観察する事が出来た
「骨だけでもあれって・・・そんなにお腹が空いてたのかな?」
「私達が食べていたお肉が美味しいと本能的に理解していたのではないでしょうか?」
「魔物とはいえ、野生だからね~」
「察知能力を持ってるのが普通だからな。それよりもとっとと行こうぜ」
雌煌はこの争奪戦の光景に無関心で、先の階層へ行きたいご様子だ
「そうだね。うん、行こう!」
これ以上待たせると雌煌が一人で先に行きそうなので、ハジメとノイントは付いて行き、美羅は後ろでお代わり分の生肉を焼く
さて、現状の確認をしよう。オルクス迷宮50層後半に到着した美羅達。美羅と雌煌のステータスに関しては何も言うまでもないが、ハジメとノイントに関してはこの様な感じとなっている
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
南雲ハジメ 17歳 男 レベル:20
天職:錬成師
筋力:350
体力:500
耐性:450
敏捷:300
魔力:550
魔耐:400
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+高速錬成][+遠隔錬成][+融合錬成][+融合錬成予測] 魔力回復小 並列思考 言語理解
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ノイント ???歳 女 レベル:100
天職:戦乙女
筋力:50000
体力:50000
耐性:50000
敏捷:50000
魔力:50000
魔耐:50000
技能:分解魔法[+遠隔操作] 直感 魔力操作 気配感知 魔力感知 熱量感知 状態異常耐性 祖の加護 言語理解
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ノイントに関しては真の神の使徒であるが故のステータスだ。しかし、よく見て欲しいのはハジメのステータスだ。以前、熊型の魔物を倒したでレベル7のステータスがALL50だったが、このオルクス迷宮での戦闘で急激にレベルアップした。尚且つ、移動中ずっと錬成の訓練を行っているので派生技能も立派に増えている。自主練や寄生プレイではステータスの上昇量が低く、ハジメ自身の力で倒した際の上り幅が大きいのだ
やっぱり自分の力で敵を倒す―――これが一番良いわね。少しずつだけどハジメの身体に変化があるわ。筋力もそうだけど、一番は体力で地球に居た頃よりも飛躍的に上昇しているから万々歳ね!
美羅は色々と考えつつ焼けた肉を食べていると、少し先の下層で戦闘音が聞こえた
「んん~?私達よりも先に迷宮に入った人かしら?」
「美羅姉さん何かあった?」
「ここより下層から戦闘音が聞こえたのよ。私達より先にこの迷宮に入った有力と言われている冒険者達とはすれ違ったでしょ?だから、この先に人が居るのはおかしいな~?って」
「なるほど、トラップとかの類で上層から下層へ転移させられたとかかな?」
ハジメは、ファンタジー世界の迷宮では定番中の定番な罠が一番最初に思い付いた
「ゲームでウザかったあれか!」
「転移系のトラップは存在は認知しております。しかし、フェアスコープという罠を見破るアーティファクトの携帯が基本となっている今では・・・引っ掛かる事が珍しいかと」
「冒険者ギルドの職員さんも迷宮では必要だって言ってたもんね」
ハジメは、道具袋に入った望遠レンズの様な物を取り出して感慨にふけっていた
「それで?下層で戦闘があるのは分かったんだが・・・どうするんだ?」
雌煌が重要な事を尋ねるが、美羅はどうでも良さげにハジメに決定権を委ねる事にした
「僕が決めるの?」
「私達はどうでもいいから」
「ハジメがしたい事をすれば良いと思いますよ?」
「う~ん・・・」
ハジメはしばらく考えた後、安全性が大きい案を提示する
「僕としてもどっちでも良いんだけど、見捨てるのもあれだから・・・その階層まで降りれて、強敵が二~三体程度だったら助ける。数体程度だったら雌煌姉のサンドバッグで良いんじゃないかと思ってね」
その提案を聞いた三人は、妙案だと判断した。未体験の迷宮に加え、敵の狡猾さも不明、降りる毎に敵が強くなっている事からいきなり難易度が跳ね上がる可能性も無きにしも非ず。そして、降りたら情報を精査してどうするかを考える。静かに撤退しても良し、見守っても良し、見捨てても良しの三拍子である
「それじゃあ、ハジメの提案で動きましょう。道中の敵は・・・まぁ、私と雌煌が居れば襲って来ないからそれで」
「俺達って天然の魔物避けだからな」
「姉さん達が居るからこそ出た案だよ。そうじゃなかったら、僕はここで引き返すよ」
ハジメは自身を過小評価しているが、過大評価は決してしない。出来る事はして、出来ない事は出来ないと割り切るタイプだ。しかし、いざという時は動く
美羅達が道中の魔物が襲って来ない様に、ほんのちょびっと龍の気配を漏らして匂い付けを行う。これで、美羅達二人はともかく、ハジメとノイントにも魔物が襲って来ない様になった。ハジメとノイントは一応警戒しつつ、美羅は肉を片手に、雌煌はサンドバッグをどの様にぶちのめそうかと考えながら進んで行く
・・・ほっほ~ん?こ~れは運命だねぇ。二度と遭遇したくない運命だけどね!
原因の階層へと到着した美羅達が遭遇した相手―――それは、ハジメの元クラスメイト達と騎士達だった
~ハジメside~
うん・・・もうね・・・助けたくなくなったよ。これが冒険者だったら、「撤退の援護します!」と言って、「悪ぃ坊主、助かった!」な~んて言われる流れなんだろうな。はぁ・・・仕方がないか。一応助けるって言っちゃったしね。これは気持ちを切り替えて、窮地に陥った騎士団を援護したという流れに持って行こう!そうじゃないとやってられないよ
骨の軍隊と大きな犬?に恐慌状態になる絶体絶命のクラスメイトを見て、盛大な溜息を吐きつつ錬成を行使。クラスメイト達と魔物との間に土壁を作って分断して、一度落ち着きを取り戻させる。クラスメイト達は何が起きているのか理解していない様子で、困惑して直ぐに行動に移そうとしない
「あのさ・・・今回は偶々僕達が居たから助けたけど、さっさと動いてくれないかな?死にたいなら動かなくてもいいけど?」
美羅姉さんみたいに威圧しつつ脅せばみんな動くでしょ。・・・ほら、動いた。我先にと動くのは良いけど、状況を理解してよ
またしても特大の溜息を吐いて目の前の事を考える事にした
「物量もそうだけど、魔法陣から無尽蔵に湧いて出て来るのか。・・・こういう時は魔法陣を潰すに限るね」
遠隔錬成で、地面に割れ目を入れて魔法陣を破壊する。すると、骨の軍団がそれ以上現れる事はなかった
ビンゴ!後は最小限の魔力で終わらせよう
ハジメは、再び地面に錬成を行使する。骨の軍団の立つ地面が隆起し、急斜面を作り暗い谷底へと続く場所へとご案内する。ただの骨―――鎧を装着しているので、その自重と骨の足で坂道を登れずそのほとんどが落下した。これで残りは、一番めんどい奴等が相手にしている魔物だけとなった
「それじゃあ雌煌姉、後はお願いします」
しかし、雌煌の返事はなかった。ハジメは、「ん?」と不思議に思い雌煌の方に振り向くと、とても良い笑顔をしていた為、嫌な予感がした
「おいハジメ」
「ひゃ、ひゃい・・・」
「あの鎧を着た男達が言うには、あれはベヒモスって言うらしい。んで、最強の冒険者と言われていたらしい奴等が挑んでも勝てなかったんだと」
「そ、それで・・・?」
「挑戦してこい」
「僕に死ねと!?」
「でぇ~じょ~ぶだ!何も倒せとは言っていない!自分がどこまで出来るかを体験して来いと言ってるだけだ!」
「雌煌姉様・・・流石にそれは・・・」
今のハジメではベヒモスに挑む事自体が危険極まりない行為だとノイントが雌煌に説得を試みるも全く成果が出ない。そして、マンガ肉を食べながら合流した美羅がハジメを死地に追い込む
「今のハジメの限界を知りたいからレッツゴ~♪」
「ちくしょうっ!」
結局、ハジメはベヒモスとタイマンする羽目となった。覚悟を決めようとすると、騎士達が展開していた結界が粉々に砕かれ吹き飛ばされた。まるで大型トラックに撥ねられた様な飛び方に、後方の安全地帯に居たクラスメイトが悲鳴を上げる
「おっし、行くぞハジメ。邪魔者は適当に放り投げてやるから気にせずに戦えよ!」
「くっそおおお!やってやるよ雌煌姉!見返してやるぅ!!」
「その心意気やよし!!」
「・・・美羅姉さん、ネタに走らないでよ」
吹き飛ばされたクラスメイトや騎士達は、いきなりの美羅達の登場にとても驚いていた。騎士達は、美羅達がこの下層に傷一つ無い事に驚き、クラスメイトの一人がハジメに熱っぽい視線を向ける。だが、ハジメはそんな事は知ったこっちゃねぇ!とガン無視してベヒモスの前に立つ
「おら!お前等は邪魔なんだよ。とっとと回収しねぇと余波で死んでも知らねぇぞ?」
「さぁ始まりました。ハジメとベヒモス?の一対一の真剣勝負!勝てない事は承知の上だけど、どこまでやれるかが見ものだよ♪」
「ハジメ、頑張って下さい!」
雌煌は傷だらけの者達を引き摺ってでも連れて帰れと後衛に伝えて回収させ、美羅はハジメとベヒモスの戦いをマンガ肉を食べながら実況し、ノイントはハジメにエールを送る。尚、ノイントがハジメにエールを送る事で、一人のクラスメイトが物凄い形相で睨んでいたりする
・・・さて、やるか。勝てなくても、限界ギリギリを見極めるって言ってたから手抜きは駄目だ。実践投入は初めてだけど、冒険者ギルドで買って改造したあれの出番だ!
ハジメが右腕に装着しているそれを展開。ガチャンと音を鳴らして開かれた曲線―――小型クロスボウだ。両腕を封じるよりも、利き腕の右手に装着する事で照準性と取り回しやすさを実現。さて、矢が無ければどうする事も出来ないのだが、此処は迷宮で沢山の鉱石がある
小型だからそこまでは飛ばない。だけど、この場所でこの環境ならそれは関係ない!無限の矢の恐ろしさを味わえ!
ハジメは、此処の下層に来るまでに集めた鉱石を錬成して矢を作る。そして、移動しながら撃つ、撃つ、撃つ。鉄と同程度の硬さの鉱石や少し柔らかい鉱石も混ぜて使用する事で、日本刀に似た貫通力と斬る力に特化した矢が襲う。当たれば刺さり、掠れば血が流れと様々だ
「グルゥアアアアアアアアア!!」
このままではジリ貧だと感じたのか、ベヒモスが角を赤く染めてハジメに突進。予備動作が大きいそれをハジメは悠々回避、直撃した地面は爆発と共に陥没した
あれは危険だな・・・絶対に当たったらいけない攻撃だ
ハジメに攻撃を避けられた事に腹を立てたベヒモスは、太い腕を振り回したり、大きい図体でタックルと攻撃を繰り出すが、悉くを避けられる
腕の振りは大振り―――タックルだけは予備動作が短いから理解してから避けるのは駄目だ。予測して錬成で攻撃の方法を誘導させる!
ベヒモスの振り下ろしを避けたハジメは懐に飛び込んで錬成を行使。足を埋めるだけだが、一瞬の硬直が生まれる。顎下に入り込んだハジメは、今作れる最大硬度を誇る矢を錬成して脳天に向けて発射。そのまま足元の隙間を滑る様に脱出して警戒する。後ろからでも分かる程、ベヒモスの角が真っ赤に燃えている。ハジメへと振り返ったベヒモスが憤怒の表情でハジメを睨み付けていた
「これで最大硬度の矢では貫通しないと分かっただけでも十分さ」
ハジメが再び矢を放つが、ベヒモスはそれを爪で弾く
「弾かれるか。・・・だったらこれだ!」
ハジメが新たに作った矢がベヒモスに放たれ
ドゴォオオオオオオン!
ベヒモスが爪で弾いた瞬間爆発した。これは矢じりを燃焼石と呼ばれる鉱石を粉末状に固めた物を使った新型の矢だ。少しでも火花が散れば爆発する危険物であるが、ハジメが扱うクロスボウは矢じりに干渉しない作りとなっているので問題はない
ハジメは、これで突進を躊躇う筈だと予測していた。しかし、結果は違ってベヒモスは突進してきたのだった。これには回避が間に合わないと判断したハジメは、後ろの足場があるかを確認しながら盾を構えて後ろに飛んだ。直後、左腕に響く衝撃―――吹き飛ばされたハジメは、直ぐに態勢を整える
クソッ、予想と違う!普通は爆発物の前では突進を躊躇うだろ!?
そこからはベヒモスの怒りの連撃だった。吹き飛ばしたハジメとの距離を一気に詰めて腕の連撃を繰り出す。ハジメもやられっぱなしではなく、受け流して様子を見ていた。しかし、ベヒモスが初めて見せるモーション―――角を赤くさせずの突き上げ。ハジメは、初見の攻撃に上手く受け流す事が出来ずに盾が弾かれ零れ落ちた。そして、凶悪な牙をハジメに突き立
「おう、そこまでだ犬っころ」
ガキンと己の牙よりも硬い何かを噛んでいる事に気付いたベヒモスは、その正体を見る。そこには、雌煌の片腕がベヒモスの口に挟まれていた
「観察眼が優れていても初見の攻撃を受け流せなかったか~。まぁ、これは成長次第という事ね」
「ハジメ大丈夫ですか!?」
「あっ、うん・・・大丈夫。盾が吹き飛ばされただけだよ。少し関節が痛いかな?程度だから」
「美羅姉様、ハジメの腕は大丈夫ですか?」
「軽い炎症ね。後でシップ渡すからハジメに張ってあげるといいわよ」
「はい」
ほんわかしていると、雌煌が腕を噛み噛みしているベヒモスの対処を尋ねる
「なぁ~、こいつもういいのか?」
「やっちゃいましょう」
雌煌がどうやって始末しようかと考えていると、後衛に引き取られて行った騎士の一人が大きな声で知らせる
「好きなタイミングで良いから撤退しろ!お前達の撤退に合わせて魔法を撃ちこむぞ!」
何も知らない者達からすれば、美羅達は仲間のピンチを助けようとしているとも見えなくも・・・ない?のかもしれない。魔法を放とうと準備万端な状態を見て、取り敢えず行動する事は一つ
「それじゃあ、お言葉に甘えて雌煌が殿よろしく♪ここは俺に任せろって言っても良いのよ?」
「ほう―――ここは俺に任せろ!」
「それじゃあ行こ」
「魔法が来るみたいだから当たらない様に気を付けてね」
「まぁ、その程度で雌煌姉様が傷付く事はありませんが、気を付けて下さい」
雌煌を置いて美羅達は距離を置き、スマホのビデオ録画を開始
「よっしゃあっ!今行くぞ~」
取り敢えず場の雰囲気に合わせて雌煌は一度撤退を開始。それと同時に、魔法がベヒモスへと殺到した。そんな中、炎の弾がいきなり軌道を変更してハジメに飛んで来た。いきなりの事なので、ハジメは咄嗟に防ごうとしたが、盾は暗闇へと落ちている事を思い出した。スローで炎の弾が近付く光景を見て、「ヤバイ!」と思った瞬間に炎の弾は銀の羽の壁に直撃。爆発する事なく防がれた。羽の正体は、ノイントの分解魔法が付与された銀翼だ
軌道を変えた炎の弾以外は全てベヒモスに直撃し、魔法の衝撃で橋が崩落。ベヒモスも真っ暗な谷底へと姿を消した。これで全部が終わった事に嬉しそうにしている者達が殆どだったが、美羅は取り敢えずやるべき事はしっかりとする為に笑みを浮かべながら彼等へと歩み寄った
~美羅side~
はぁ~、本当に馬鹿よね。あの嫉妬の視線がウザイのなんのったらありゃしないわ。そして最後!ベヒモスだっけ?あれに直撃する手前で魔法を曲げた奴には、キッツ~イお仕置きが必要ね
ニコニコと笑みを浮かべているが、目がとても冷ややかな事にハジメのクラスメイト達が慌てる。一方、騎士団を率いるメルドと呼ばれる団長は、先程の魔法の事について怒っているのだと分かっていた
「さぁ、今の内に名乗り出れば土下座するだけで良いわよ?ハジメに"炎の弾"をぶつけようとした―――お・ば・か・さ・ん?」
炎属性に適性を持っている者達は、目に見えて青褪めてガタガタと体を震わせる
「待って下さい、南雲に魔法は当たっていません!」
「幼稚園児は黙ってなさい」
「よ、幼稚園児?」
「さぁ、誰がやったの?自白でも告白でも良いのよ?」
誰も何も言わない。自分が放った魔法かもしれない事に故に、何も言えないでいた。だが、そんな中でもハジメのクラスメイトの天之河のご都合主義が炸裂する
「南雲は無傷なんですよ?これ以上の追及は誰の為にもなりません!」
「ふ~ん・・・そんな事言っちゃうんだ」
美羅はとても悪どい笑みを浮かべながら要求を告げる
「では、これはワザとではない。だったら赦すのが当然だと言いたいのね?」
「当たり前です!」
「じゃあ、例え話をしましょう。そこのポニテ少女に仲間の誰かの魔法が当たりそうになりました。貴方はどうしますか?」
「え?」
「勿論言えるわよね?」
「謝らせますよ!」
美羅は天之河がどういった思考をしているのかが理解出来ない。しかし、本質は見抜けた。自分が悪と決めた者は悪い事しかせず、それ以外の人は性善の行動をしていると決めつけていると
「私が今言った例え話は、そこのポニテ少女とハジメは同じ被害者となるのに片方だけしか助けないという事ね?」
「当たり前じゃないですか!」
これでハッキリした。これに何を言っても通用しないと。だが、ここでもう一枚のカードを切る
「話は変わって、魔法を撃ったのは適性魔法だけよね?」
「ん?そう指示したが?」
美羅は、胸ポケットに入れていたスマホを取り出して録画停止ボタンを押してポニテ少女に手渡す
「え?あの・・・何を?」
「これ、魔法が放たれる時の映像からずっと録画していたものよ。さて、炎適正がある人は何人?」
「五人だ」
「そう。・・・で?何が言いたいか分かる?」
「・・・炎の魔法が六つあります」
「何っ!?」
これには騎士団長もびっくり。指示した魔法とは違う者が一人いたという事だ
「でも、誰がというのは分かりません」
「そうか・・・。この一大事に命令違反は死に直結するから・・・神の使徒と言えど謹慎は確実だろう。しかも、我らを助けてくれた者の一人に直撃でもすれば禁固刑にも発展する」
「そ、そんなっ!?」
あまりにも惨いと感じた天之河は、それに反対する。しかし、命の恩人である人を攻撃して御咎めなしとなれば、国・・・いや、神の使徒そのものに悪のイメージが植え付けられる事になる
「で~も、私は土下座で謝ったら赦してあげるって言ってるの。この男の人が思いつく罰と私が言った罰・・・どちらが酷いかな?」
「どちらも酷過ぎる!貴女には人の心は分からないんですか!!」
「・・・うわぁ。もうこれ以上はめんどくさくなってきた」
「貴女が最初に言い始めた事でしょう!」
周囲も天之河に同調する様に、肯定の声を上げて見方する。そこで、美羅は最大限の譲歩を提案する
「はぁっ、分かったわ。もう何も言わない。・・・但し、もう二度とこちらに関わらない事を約束するなら何も追及しないわ」
この提案を聞いた雌煌とノイントは美羅に物申そうかと思ったが、ハジメが二人を止めて小さな声で美羅がいつもとは違う事を伝えて諦めさせる
「・・・分かりました。貴女達には二度と関わりません!―――皆、良いよな?」
「ちょっ!?光輝まちな」
ポニーテール少女が天之河を止める前に周囲の者達殆どが賛成し、流される形で二度と関わらないという結果になった
「そう。あっ、携帯は返してね?」
美羅はポニテ少女から携帯を取り返しハジメ達の所へと戻ると、雌煌とノイントが不服な表情をしていた
「おう、どうして赦した?納得のいく答えを提示するんだよな?」
「私としては原因の追及をしたいです」
「二人の言う事も分かるけど、これからが愉快な復讐の始まりよ」
二人はキョトンとした顔で、何をどうするの?と言いたげにしており、ハジメもどうするつもりか全く不明であった。そんな三人を他所に、美羅は電話帳に登録された一つ―――南雲愁に電話を掛けた
トゥルルルル、トゥルルル、トゥルルル―――
『美羅ちゃん!?ハジメは?ハジメは無事なの!?』
「は~い、菫さん。こんにちわ?こんばんわ?・・・まぁ、分からないけど一応挨拶しておくわ。・・・愁さんに電話を掛けた筈なんだけど?」
『それよりもハジメは!?ハジメは傍に居るの!?』
「一旦電話を替わるわ―――はい、菫さんに繋がっているわよ」
「はぁっ!?えっ!?繋がっているの?母さんに?」
ハジメは美羅から手渡されたスマホを耳に当てると、約三週間ぶりの母の声を聞いた
『ハジメ!大丈夫なの!?』
「えっと・・・うん。姉さん達のお陰で何とかだけど・・・ね?」
『そう・・・美羅ちゃん達に感謝ね。・・・でも、今何処に居るの?色んな情報を頼りに探しているけれど、何も手掛かりが無いのよ?今はクラスの親御さんと集まって情報を集めているのだけれど・・・』
「あ~・・・美羅姉さんどうしよう?」
「そちらはスピーカーで流してる?」
『あぁ、今菫がスピーカーで流している。正直、何がどういう状況になっているのかを知りたい。簡潔に話してくれないだろうか』
「もの凄く簡単に説明すると、異世界に召喚されました」
『は?』
スマホの向こうから聞こえる重なる声。向こうの親御さんの率直な感想なのだろう。そんなファンタジーを何故言うのだ?みたいな感じの声色だった
「そしてここからが重要。召喚理由は、魔人族?っていう奴等が強い!助けて!という声を聞いて・・・・・えっと、あれの名前って誰?」
「天之河君?」
「天之河くんね。彼が人々を救う為に戦うと有力者の前で宣言しちゃったのよ。ハジメ以外の皆流される様に戦争に参加するってさ。・・・教師は必死に止めてたけど、皆無視しちゃってて可哀想だったわ。まぁ、ハジメと巻き込まれた私と雌煌は参加してないから安心してね♪」
『・・・えっ?』
またしても親御さんの声が重なり、あまりにも重苦しい内容に絶句している
「いやぁ~、ハジメが参加しないって伝えると罵詈雑言の嵐で酷かったわ。しかも、学校の女神?か何か知らないけど、一人の女生徒が原因でハジメに嫉妬、嫌悪、殺意の視線を向けられていたので別行動する事にしました」
『・・・・・』
「今は迷宮と呼ばれる所に居るんですけど、生徒達が罠?的な何かに引っ掛かっていて、それを偶々助けました」
『おぉ~!』
命の危機に颯爽登場して助けたという事を聞いて、何とも美徳な人だと親御さん達は感じただろう
「でも、これからは二度と関わりません」
『えっ?』
うん、この反応は分かってた
「実は、強敵な魔物と戦って安全を踏まえて撤退したのですけど」
ここで敢えて地雷原のど真ん中を踏み進めるのが美羅クオリティー
「ハジメに魔法が飛んできました」
『ちょっと待って、何を言っているのか分からない(わ)』
本当に親御さん達の本音が重なった瞬間だった。助けに行ったハジメ君に魔法が飛んで来る?魔物相手じゃなくて?と混乱している様子だが、休ませずに伝えるのが一番
「まぁ、魔法は防いだのでハジメに怪我はありません」
『良かった・・・』
うん。・・・本当にこれで素直に謝ればよかったんだよ。だが、貴様達は選択を間違えた。私はもう既に切り捨てたわ
「魔法って生徒達しか撃てないんですよ」
『・・・・・』
重たーい空気が場を支配したと分かった
「まぁ、極度の緊張状態での誤爆だけど防げたので私は謝罪だけで折り合いをつけましょうと提案しました」
『心優しいわね』
『信頼出来る人だな!』
でもごめんなさい。私はもう止まれないの♪
「でも、その提案は却下されました」
『・・・・・えっ?』
今までで一番理解出来なかった言葉が漏れた瞬間だった
「えっと~・・・天之河くん―――彼が、「魔法は防げたから謝罪何て要らないでしょう」と言った次第なんです。事故再発防止の為に、自己申告したらよかったのにと考えたんですけど・・・駄目ですね。本当に見切りを付けました。なので、私が守るのはハジメだけです。酷な宣告で悪いのですが、彼を代表として大多数の生徒も宣言しちゃいました。・・・謝罪はしないので二度と関わるなと」
『はぁっ!?』
まるで意味不明の言葉に混乱する彼等を待たず、美羅の言葉は続く
「・・・魔法の誤射の件についてですが、現場指揮官は自身の適性魔法を使用して攻撃しろと命じたのにも関わらず、それ以外の魔法を行使していたのです。そして、直線を描いて飛ぶ筈の魔法は急に進行方向を変えてハジメに向かいました」
『ちょっと待って美羅ちゃん。もう意味が分からないわ』
美羅は、「あぁ言ってなかった」と口漏らしてある事実を告げる事にした
「かなり話が変わり、ハジメは不特定多数の生徒に虐められていました。これは本人に口留めされていたので今まで言いませんでした。ですが、ここまで大事になると流石に無理です。魔法の誤爆と見せかけた誘導―――明らかに殺意を持った一撃です。そんな彼等と関係を持ったままにすれば、いずれハジメが悪意によって殺される可能性が極めて高いです。それこそ、闇討ちで殺そうとする可能性も」
『・・・・・』
「流石に手広く守る事は出来ません。たった一人だけ救う事にどれ程の労力を要するかは想像以上に厳しいです。正直、生徒の殆どはハジメの事を快く思っていません。先に挙げた罵詈雑言は大多数の生徒が声高らかに言っていました」
ん~?やっぱりもうちょっと追い打ちをかけるべきだね♪
「私はハジメを快く思わない者と害悪を振り撒く者を救いたいとは思いません。もう一度残酷な事を言いますが、私は彼等を見捨てます。気軽に戦争に参加するという責任感の無さ、戦争の本当の意味も理解していない考え、ゲロを吐きそうです。それと、天之河くん?彼は醜悪です。人は性善である事が当たり前だと思っており、自分が一度でも悪と認識した者はどの様な言い分を並べてもそれはありえないと拒絶します。まぁ、ハジメが何故かその悪として認識されていますがね・・・」
電話先の親御さん達も沈黙。それ程までに厄介で、これ以上自分の子供を護って!と声を高らかに言えなくなった。戦争に参加すると言ったのは自分自身で、急に力を持ったが故の傲慢―――もう既に手遅れである
「あ、異世界からの電話だから電池が5%を切ってる!?それじゃあこれで報告終わります」
通話終了のボタンを押し、物静かな生徒達を無視してハジメ達と話をする
「いやぁ~、ついつい本音をぶちまけちゃった♪」
「さいっこうだなぁ!」
「すっきりですね」
「まぁ、僕は父さんと母さんに生存報告できただけでもマシだよ」
さっきからじっと見ている生徒達の視線に美羅はうっとおし気にしつつ無視していたが、事実をぶちまける
「さっきからこっちを睨んでるけど、何様のつもり?二度と関わらないでと言った瞬間にナァニコレ?私は自分の感じた事と、起こった事をありのまま伝えただけよ」
「ふざけないで下さい!俺は勇者で、皆もこの世界の人達を救うという正義で行動しているんですよ!?両親と会話させる位いいじゃないですか!」
「えぇ~?自分達から関わらないと言っておいてそれを破るなんて酷いわ~。勇者だから!正義だから!―――はぁ?何処に関係があるの?」
「ッ!?」
「反論できねぇでやんのw m9(^Д^)プギャー」
「彼等は未練と後悔の果てにどうなるかは時の運次第でしょう。私は全く興味はありませんが」
「正直、僕達には関わらないでほしいよ」
「さ~て、橋も直った事だし続きを行きますかぁ~」
呆然とする彼等を無視して、美羅達は更に下層へと続く道を降りて行った
ミラは地球とトータスを繋ぐ事に成功(本人に関する物だけ)
ハジメは親との連絡手段を手に入れた!←やったぜ!
クラスメイトは絶望した!←愉悦ww