ストーリーが終わった後に、ダイキノコを集めようとしたら全然見つからなくて、ヨロイ島何周もしてました。マックスレイドバトルを何度もしなければならないなんて…。なんでバリアを張るんですかね(憤怒)
ダイキノコ、それはポケモンをダイマックスの姿を変える力を持った不思議なキノコ。
その見た目は、マゼンタ色でカサの部分には謎の渦巻模様が刻まれている。また、その大きさは時に1メートルにも達する。
ハッキリ言って、どう見ても毒キノコにしか見えない。赤系統の色をしたキノコは基本的に毒キノコが多い。ましてや、キノコ全体がマゼンタ色となるとますます毒キノコの可能性が出てくる。いや・・・・・・まぁ・・・・・・マスタードさんの話を聞く限りは、毒キノコではないようだけど。過去にスープにしたものを飲んだこともあるようだし。
なぜダイキノコについて説明してるのか? それはな、第二の修業がダイキノコを採取するという内容だったからだよ。なんか、ダイスープを作るのにダイキノコが三つほど必要らしいんだ。
ダイキノコは、俺がこのヨロイ島に来る以前は集中の森に群生していたらしい。だが、ヨクバリス というネタにされそうなポケモンが食い尽くしてしまったせいで、ヨロイ島各地の暗くてジメジメした場所を探さないといけなくなった。それ故に、湿原や森、洞窟、入江の端などあちらこちらに第二の修業に挑戦している門下生たちがいる。ちなみに俺は慣らしの洞窟と呼ばれる洞窟で探している。ロトムのサーチで反応があったからだ。さっきの説明もロトムに検索してもらったら出てきた。ロトムは戦闘以外なら万能だね。
ん? ホエルオーはどうしたのかって?
第二の修業が始まるまで何度か挑んだけど、勝てなかったよ。強すぎる。そもそも海の上ではホエルオーに地の利がある。加えて、技の範囲と威力が島にいるポケモンとは桁違いだ。多分、海上なら無敵じゃないかな。ホエルオーと同じ土俵では勝てそうにない。なら、違う土俵で戦えばいいじゃないかと思ったが、それを実行することはまだできないし、第二の修業も始まってしまったから、今は休戦中だ。
『マサル、あったロト! あっちに生えてるのがダイキノコロト』
「本当だ。しかも二つ生えてる」
『運がいいロ。これで、残りはあと一個ロト』
「ああ、そうだな」
「少々待ちたまえよ!」
俺がダイキノコを採ろうとしたその時、大声で待ったをかける者が現れた。
「フゥ・・・・・・フゥ・・・・・・」
「あれは、セイボリー?」
『息切れしてるロト』
「フッ! やはり、複数のダイキノコがニョッキリですね!」
「ニョッキリ・・・・・・?」
「そのダイキノコは、ワタクシのエスパーパワーが先に存在をキャッチしております! 早い者勝ちのルールにのっとり、先に存在をキャッチしたワタクシに譲るべきです!」
「嫌だ」
「なっ! これは・・・・・・強者の余裕? ゼンリョク虫唾がランニング!」
『言い回しがすごいロト』
「あなたは本当に目障り極まりない! 突然道場に現れ、若く実力もそなわっている。ワタクシの行く手を阻むのなら、エスパー技でブっ飛んでいただく!」
「完膚なきまでに負かす」
ポケモントレーナーのセイボリーが勝負をしかけてきた!
「行きなさい、ヤドン」
「ドヤァ」
最初はヤドンか。なら、こっちのポケモンは決まっている。腰のホルダーからボールを掴み、宙へと投げる。ボールから出てきたのはパルスワンだ。
「いくぞ、パルスワン! 強くなった俺たちの力を、あいつらに教えてやろう!」
「ワン!」
俺の言葉に力強く返事をするパルスワン。このバトルはリベンジだ。セイボリーとした最初のバトルは勝ちはしたが、決して少なくないダメージをワンパチに負わせてしまった。二度目となるセイボリーとのバトル、今度はそうはさせない。
「フンッ、そろそろハッキリさせましょう。どちらが上かを・・・・・・ね!」
「こちらもそのつもりだ」
完膚なきまでに負かす。そして、リベンジを果たす。
「ヤドン、ねんりきです」
「ヤアァン」
セイボリーの指示を受けたヤドンは、技を放とうと集中する。
「パルスワン」
名前を呼ぶ。それだけで、パルスワンは俺の思ってることを理解し行動に移すことができるようになった。流石に、複雑な指示を出す必要がある場合は声に出すが・・・・・・。
「おゲェッッ!!」
セイボリーが目を見開き驚きを露わにする。なぜ驚いたのか。それは、勝の一声で行動したパルスワンの攻撃によりヤドンがダウンしたからだ。パルスワンが一瞬ブレたかと思えば、次の瞬間にはヤドンが吹っ飛び壁に激突した。何をしたのか全く見えなかった。わかるのは、パルスワンが何かしたこととそれによってヤドンがダウンしたこと。あまりにも速く・・・・・・強い。以前バトルしたときは、進化してもおらずここまで強くなかった。まして、一撃で倒されるなどあり得ない。一体、どのようにしてここまでの強さを得たのか。
「クッ、何をしたのかは知りませんが、次も同じようにいくとは思わないように。行きなさいユンゲラー!」
「ユン!」
セイボリーはヤドンをボールに戻すと、次のポケモン・・・・・・ユンゲラーをくり出した。おそらくケーシィが進化したのだろう。強くなったのは俺らだけじゃないってことか。
「奏なさいな! 最強のフルパワーエレガントエスパー! ユンゲラー、サイコキネシスです!」
「ユーン!」
「パルスワン!」
「ワンッワンッ!」
一瞬の電光と共に轟音が鳴り響き、その場で大量の土煙が発生する。サイコキネシスを発動しようとしたユンゲラーは、発生した土煙のせいでパルスワンを見失い、技を発動できなかった。
「っ! ユンゲラー、サイケこうせん!」
「ユン!」
突如、土煙の中から飛来してきたスピードスターをサイケこうせんで相殺するユンゲラー。セイボリーの指示もあって煙の向こうからの奇襲を防いだユンゲラーは、油断なく構える。
「ユンゲラー、もう一度サイケこうせん!」
「ユッ!!」
ユンゲラーは、セイボリーの指示に従って再びサイケこうせんを放つ。サイケこうせんが煙の中を突き進み、その余波で煙がだんだんと晴れていく。勝側が見えるくらいに土煙が晴れた時、ユンゲラーに技の指示を出そうとしていたセイボリーは再び驚いた。
「ワット!?」
なぜなら、そこにいるはずのパルスワンがいないからだ。土煙の向こう側からスピードスターを放ったのであれば、向こう側にいるはず。だが、パルスワンの姿は影も形もない。どこに消えた? 慌ててパルスワンを探すセイボリーとユンゲラー。土煙が完全に晴れた時、穴ができているのをセイボリーは捉えた。あの穴は一体・・・・・・?
その答えは、ユンゲラーが足元から地面を割って出てきたパルスワンによってダメージを受けたことによって判明した。そう、パルスワンは勝との修業で新たに覚えた技『あなをほる』を、スピードスターを放った後に勝の指示を聞いて実行したのだ。
「パルスワン、かみなりのキバ!」
「ワオン!」
あなをほるのダメージを受けたユンゲラーは、あまりのダメージに動くことができず衝撃で宙に投げ出されている。その隙を見逃すようなことはしない。ホエルオーとの度重なるバトルで覚えた技『かみなりのキバ』は、特性『がんじょうあご』のパルスワンが使えば、技の威力は強くなる。具体的な倍率までは忘れてしまったが、スパークよりも威力は強くなるだろう。
パルスワンの口の周囲に展開されたキバの形状をした雷は、パルスワンの口の動きと同期し、噛み付くようにユンゲラーへとダメージを与えた。噛みつかれたユンゲラー に雷光が迸り、限界を超えたダメージにユンゲラーはあっさりと意識を手放した。
「クッ・・・・・・ワタクシは弱くない、ワタクシは負けない!」
倒れたユンゲラーをボールに戻したセイボリーは、虚な表情でそう言うと最後のボールを手に取った。
「行きなさい、コロモリ!」
「モリモリ!」
セイボリーの最後のポケモンはコロモリだった。コロモリは確かエスパーとひこうタイプ・・・・・・相性は悪くない。
「コロモリ、サイコショックです!!」
「モ〜リ!」
「パルスワン、躱してかみなりのキバ!」
「ワウン!」
コロモリの攻撃を危なげなく回避し、一瞬でコロモリとの距離を詰めるパルスワン。その口の周囲には、既に雷の牙が展開されている。サイコショックを放った後のコロモリは、パルスワンに一瞬で距離を詰められ動揺している。
「コロモリ、エアカッターです! 絶対にその技を受けてはなりません!」
「モリー!!」
セイボリーの指示によって、冷静になりエアカッターを放つコロモリ。しかし、パルスワンには当たらない。ねんりきやサイコキネシスのような見えない技なら避けるのは難しいが、見えているのなら別だ。圧倒的なスピードを手に入れたパルスワンにとって、大体の攻撃は見てからの回避を容易く行える。さらに、自らと共に成長したパートナーの指示があるなら、攻撃を受けることなどほぼないだろう。
コロモリのエアカッターを全て躱し、至近距離まで近づいたパルスワンはかみなりのキバでコロモリを攻撃する。コロモリはユンゲラーと同じように雷光に包まれ、一瞬で意識を手放した。
倒れたコロモリをボールに戻し、俯くセイボリー。セイボリーのポケモンはコロモリで最後だった。つまり、このバトルは俺の勝利ということだ。
「やったなパルスワン!」
「ワンワン!」
パルスワンと勝利を喜ぶ。駆け寄ってきたパルスワンの肩や首、耳の根元などを撫で回す。すると、気持ちよさそうに目を細めるパルスワン。カワイイ。
「クッ…。なぜ勝利をつかめない? ワタクシに何が足りないと?」
パルスワンと勝利を喜んでいると、俯いていたセイボリーがそう口にする。
「・・・・・・セイボr「今回はあなたにゆずります。ワタクシはよりエレガントなダイキノコを探しますから!」・・・・・・おい」
「セイボリー、テレポート!!」
話しかけようとしたら遮られた。しかも、セイボリーの方は話すだけ話したら走り去っていったし。テレポートでもないし。
「ワウン?」
「パルスワン・・・・・・俺、あいつ嫌いだよ・・・・・・」
「ワンッ、ワンワン!」
『最後はちょっとアレだったけど、ダイキノコを二つもゲットしたロ! 残り一つもサーチ済みだから、気を取り直して行こうロト』
「ああ、そうだな」
・・・・・・ダイキノコを二つ手に入れた!
第二の修業はまだまだ続く・・・・・・
ミミロル・ヤドン(出番まだー?)