初めてのガラル   作:ミーちゃん

9 / 11
期待していたダイヤモンド&パールのリメイクが思ったんと違う。HGSSのような感じを想像してた。アルセウスの方に力を入れすぎたのかな?


8.正気になった

 雨にも負けず、風にも負けず、電撃、氷、パンチや体当たりにも負けない丈夫な身体(ポケモン達も含めて)を作り指揮能力及び身体能力を向上させるため、一日に栄養バランスのとれた食事を三度とり、東に洞窟あれば、行って洞窟にいる野生のポケモン達とバトルをしながら岩を砕いて、西のビーチに水ポケモンがいれば、行って海の上を走りながらバトルをする。南に入り江があれば、行って身体を休ませ、北に砂漠があれば、行ってバトルをするついでカセキを掘る。

 

 第一の修業が終わった後、俺とポケモン達が行っている個人的な修業を宮沢賢治風に表現してみたが、微妙だな。ちなみに、第一の修業は門下生の半分がクリアしたぞ。ヤドンに追い付いてバトルしていた人は多くいたが、その大半はバトルに負けていた。ヤドンを倒せたのは俺ともう一人しかおらず、三人の予定だったのに二人しかいないのでヤドンに追いついてバトルできた人もクリアということになった。はっきり言って、あのヤドン追いつても倒すのは難しい。俺も、一体目は不意打ちをすることで倒したけど、二体目のヤドンは正面から挑んだからかなり苦戦した。必中攻撃のスピードスターがヤドンのスピードに追い付けず、障害物やヤドンの技に相殺されることが多かった。そのせいでワンパチが倒れてしまい、クレッフィと一緒に捕まえたミミロルが辛うじて勝利をもぎ取った。駅で捕まえたヤドン? スピードが違いすぎてただの的になってしまうので、最悪の場合にしか繰り出せないよ。三体目のヤドンは、俺が追いついた時には、そばかすのある可愛い女の子がニョロゾを使ってバトルしていた。目にも止まらないスピードで移動するヤドンの動きをどうやって把握したのか、ヤドンが攻撃を仕掛けるタイミングでニョロゾがヤドンに攻撃を命中させていた。

 

ヤドンに追いつき、正面から倒した人は、そばかすのある可愛い女の子「ベニバナ」さんだ。名前はマスタードさんがヤドンを倒せた人の名前を呼んだときに初めて知った。名前を呼び上げれらた時、ベニバナさんが「あのヤドンを二体も倒すなんて、マサルさんすごいっス!」って笑顔で言ってくれて、思わずハートブレイクされそうになった。その笑顔、素敵です。

 

 第二の修業はしばらく期間を開けてから行うらしく、その間は各々自由に過ごして良いとされた。そこで俺は、今回の修業で判明した俺達の足りないところを鍛えることにしたのだ。俺は走るポケモンに追いつくための持久力、激しく動く戦況を把握するための動体視力、飛んでくるポケモンたちの技を咄嗟に避けるための瞬発力、戦闘経験が足りない。ポケモンたちは、俺と共にバトルする経験が少ないからか、指示してから行動するまでに時間がかかっていた。ということで、第二の修業が行われるまでヨロイ島修業の旅にでたのさ。

 

 修業の旅をしたおかげで、俺たちはかなり成長できた。ワンパチは、技を使わずに自身の素早さだけでかげぶんしんを3つも出せるようになり、パルスワンに進化もした。進化した時は驚いたな。アニメやゲームみたいに光り輝いて進化したから。しかも、バトルの最中だったから余計に驚いた。進化したワンパチ・・・・・・いや、パルスワンは間違いなく強い。ミミロルは、素早さも成長したが一番は攻撃力だな。元々は技を使わなければ小さな岩も砕けなかったが、今は俺の身長よりも高い大岩をひと蹴りで粉々に砕けるようになった。ヤバイ。クレッフィの方は、不動の防御および特防と凄まじい特攻を得た。パルスワンやミミロルの攻撃をものともせず、最終進化した相性の悪いポケモンを一撃でのしていた。いわゆる移動要塞になりつつあるのかな。ヤドンは人が歩くのと同じスピードで歩けるようになり技の威力が軒並み上昇するという、他のポケモンたちと比べたらカワイイ成長だ。

 

「ドヤア?」

 

「お前は可愛いな、ヤドン。いや、みんな可愛いのだけれどね」

 

「ワンッ」「ミミル〜」「フィ♪」

 

「ヤドン以外の成長がおかしいロト。マサルも含めて』

 

「俺もか」

 

『当たり前ロ。普通の人は水の上を走ったり、素手で岩盤に穴を開けたりしないロト』

 

「確かに。普通の鍛え方をしたのに、恐ろしいレベルで成長してるよな。でも、鍛える前からヤドンを軽々持ち上げることができたけど、それはなんでだろうな。36キロの物体を持ち上げるなら、ここに来る前はかなり苦労してたはずだけど」

 

『そうだったロ?』

 

もしかして、この世界に来るときに何か特典のようなものでももらっていたのだろうか。アルセウスとか。もしくは、俺の秘めたるエスパー・・・・・・超能力が覚醒して身体能力が向上したとか? どうなんだろう。アルセウスよりは超能力が覚醒したとかの方が信憑性があるかな。ポケモンの世界で超能力って割と使える人多いみたいだし。でも、超能力じゃなくても行える人ってめっちゃいそう。スーパーマサラ人とかいい例じゃん。挨拶がわりにピカチュウの10万ボルトやリザードンのかえんほうしゃを受けたり、特訓のためにイワンコのいわおとしを生身で受けたり、ゲッコウガと一体化したり、約1トンあるコスモウムを軽々と持ったり、走っている車に追いつくほどのスピードで走ったり、ピカチュウのボルテッカーを突進で相殺したり、波動使いの素質があるという事実が霞むくらいの伝説がある。マサラ人じゃなくても、ハブネークを素手でボコボコにしたロケット団の紅一点や18キロのキバゴを髪の毛にしまっていたイッシュ地方のヒロインとか、規格外な人はたくさんいるからな。

 

「そう考えると俺って普通じゃね?」

 

『何を考えて普通だと思ったのか、是非とも聞いてみたいロト・・・・・・』

 

昼飯を食べ終わったので、そろそろ移動することにする。ポケモンたちをボールに戻し、昼飯を食べるために休憩していた入江から、海に向かって走る。片足が沈む前にもう片方の足を踏み出せば沈まない。バシャバシャとしぶきをあげながら海上を走る俺の側をロトムが浮遊してついてくる。

 

『それで、今度は何をするつもりロト?』

 

「今は、ホエルオーを探してる」

 

『ホエルオー? バトルするロト?』

 

「できればゲットしたい。水タイプのポケモンはまだいないし、ホエルオーなら全力で戦える。それに、近くで見かけたんだよね」

 

『ホエルオー以外にも水ポケモンはいっぱいいるロト。ギャラドスとかカジリガメとかもいるロ』

 

「ギャラドスは説明を読む限り、俺以外の人にも飛び火しそうで怖いんだよ。カジリガメは初耳。ガラル地方のポケモン? 」

 

『そういえば、マサルはガラル地方のポケモンは知らなかったロト。忘れてたロト。カジリガメはイワ・水タイプのポケモンロト』

 

「つまり、草タイプの攻撃は四倍で受けるのか。その分強いんだろうけど、図体がでかい方がより強いと思うんだよね」

 

『図体が大きい方が強いかどうかわからないけど、マサルがホエルオーに拘っていることはわかったロト。でも、ゲットした後は大変だと思うロ』

 

「なんで?」

 

『ホエルオーの大きさだと、かなり食費がかかると思うロ。マサルの所持金じゃすぐに尽きちゃうロト』

 

「あー・・・・・・確かに。掘り当てたカセキとか道具って売れないかな」

 

『一般人がいきなり大量のカセキと道具を売りに来たら、怪しまれると思うロト』

 

下手したらジュンサーさんのお世話になるかもしれないのか。くそぅ、いい案だと思ったのにな。いや、待てよ? マスタードさんとかに頼んで売って貰えば大丈夫なのでは? 問題としては、マスタードさんとそこまで仲良くないという点か。とりあえず、修業を全てクリアしたらお願いしてみようかな。

 

『マサル! ホエルオーがいたロト!』

 

「マジかっ! どこに?」

 

『あっちロト!』

 

ロトムが示した方向には、一見島にも見えるほど大きなホエルオーが水面に浮かんでボーっとしていた。ちょっとヤドンみたいでカワイイな。いや、どちらかといえばヌオーに近いか。

 

「ホエルオー!! 俺とバトルしようぜー!!」

 

修業でバトルをしすぎたせいか、ポケモンバトルがいつの間にか楽しく感じるようになった。それはポケモンたちも一緒のようで、自分の強さを確かめることができること、俺と一緒にバトルするのが嬉しいなどでバトルを楽しく感じているようだった。以前は、自分の指示で怪我をさせることに酷く悩んでいたが、今はそんなことはない。俺たちが強くなれば、そんな悩みを抱える必要はないからな。

 

「いくぞっ、パルスワン!」

 

「ワンッ!」

 

パルスワンをボールから出す。ボールから出てきたパルスワンは、俺と同じように海の上を走る。パルスワンとミミロルは、体力が続く限り海の上を走り続けることができる。まぁ、俺より速く走れるのだからおかしくはないな。ロトムとクレッフィは浮遊してるから海上を走る必要がない。ヤドンは全力で走っても人が歩くスピードと同じなので沈む。一応エスパータイプなんだから、自分自身をねんりきで浮かせてロトムやクレッフィのようにしたらいいのにと思うが、自分自身を対象にするということはできなかった。俺自身が身振り手振りと言葉で説明してもダメで、ロトムとクレッフィに頼んでみてもダメだった。ずっと頭に ? が浮かんでいそうな顔をしていた。

閑話休題。

パルスワンと一緒にホエルオーの目の前まで走る。ロトムは少し後ろからついてきている。

 

「ホエー?」

 

どうやらこの距離になってようやく気づいたようだ。「バトルしようぜー!!」という俺の声は聞こえていなかったらしい。聞こえていなかったのならもう一度、そう思い改めて声を出そうとすると・・・・・・

 

オオオオオオオオオオオオオオ!」

 

突如、ホエルオーがキリッとした顔になり、攻撃を仕掛けてきた。ホエルオーが鳴くのと同時に、ちょうど俺とパルスワンの足元から波が高くなり、巨大な津波が発生した。おそらく『なみのり』なのだろうが、どう見ても津波にしか見えない。目測15メートルくらいある。

 

「ごばばばば!?」

 

足元から技が発生し、海上を走っていた俺とパルスワンはなすすべなく波に呑まれ、意識を失った。

 

 




ホエルオーの鳴き声が思い出せなくてアニメを見直したら、普通に「ホエー」でした。ゲームの方は表記が探しきれなかったのでそちらを採用。ヨロイ島で初めてホエルオーを発見した時はすごく大きい上に、バトルすると80というマスタードさんのポケモンより高いレベルに驚きましたね。ムゲンダイナとザマゼンタよりも強い野生のホエルオー・・・・・・一体どんな生活をしていたんだ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。