荒野のコトブキ飛行隊二次小説「空に翔る想い」   作:アミュレット

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空に翔る想い

序章

 

 

ここはイジツ、統率する者が居なく、無法者が多い世界…

昔、空にぽっかり穴が開きユーハングと呼ばれる人達が飛行機でこのイジツにやって来て、航空技術やユーハングの文化などをイジツにもたらしてくれました。

それからしばらくして、突然ユーハングの人達は穴の向こうに帰って行き、残された戦闘機や部品などを置き去りしたままで…

それらの忘れ形見を分けるか分けないかで戦争が勃発し、なんやかんやで約70年の歳月がたち内戦や紛争で統率者が現れないままであったが、ここ最近イサオ率いる自由博愛連合と言う者たちが現れて、少しは治安が良くなったのかと思っていたら、イケスカ動乱が始まりイサオの独裁政権が発覚、イケスカ動乱最中にイサオは行方不明、自由博愛連合は事実上解散になりました…

それから数ヶ月、舞台はイジツにあるアレシマと言う町より南東に位置する、小さな飛行場での訓練生の物語…

 

 

「ビー!、ビー!、ビー!」

 

 

けたたましく警報器が鳴り響く飛行船艦内の一室に1人の少女が頭を抱えながらぶつぶつと呟いている。

 

 

少女「これって試験飛行なのになんで襲撃されてんの…なんでいつも悪い方向に運が回って行くの…」

と、呟いている最中にも…

 

 

「ズガ---ン!」「ゴゴン!」「ガガッガ!ギギギギ…」「ガン!ギン!」

 

 

爆発炎上、機銃音に飛行船が襲撃されていることが容易に受け取れる。

 

 

船内無線「各乗務員に継ぐ、我が艦は大規模な空賊に襲撃を受けている、速やかに艦内から脱出せよ!繰り返す、我が艦は…」

 

 

間違いなくこの飛行船は墜落するだろう…

少女は絶望的な顔をしながらも、胸中には「死にたくない…負けたくない…」と、想いを募らせている。

 

 

艦長無線「乗務員の皆さん、脱出してください…この飛行船は持ちそうにありません…無事に脱出を祈り…」

「ゴオン!」と、爆発音と共に1つの発動機が破壊され、この連絡が最後の連絡とばかりに途中で途切れると、同時に少女がおもむろに立ち上がり部屋から駆け出していく。

 

 

艦長「副長、乗務員の脱出を最優先でお願いします。」

副長「承知しています、整備班長に急がせております。」

と、その時艦内無線のノイズが鳴り少女の声が流れる。

 

 

少女「震電改で出ます!」

 

艦長「え?止めなさい!今の震電改は試作段階でまともに飛びませんよ!」

 

少女「現状で10分飛べます!」

 

艦長「無茶です!班長止めて下さい!」

 

横から班長の声が入り…

班長「今の震電改は冷却が追い付いてないから格闘を中心で戦え!」

 

艦長「班長!!」

 

少女「班長さん、ありがとうございます!」

少女(もう迷ってなんかいられない)

少女「発進します!!」

 

震電改(ジェットエンジン搭載型)が飛行船の中央発着口から勢いよく発進して行き、空賊の真っ只中に飛び込んで行くのであった……。

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