イナズマイレブン 二回目は好きな物から逃げずに。 作:ウツマ
帝国学園戦、決着です。7000字というなかなかの長編になりました。
多呂斗先輩は試合への出場を強く希望したため交代しなかったが、同じく疲労していた屍は武羅渡と交代した。武羅渡は優秀なFWだが、源田からゴールを奪えるほどの突破力があるわけではない。DFが一人減ったというのは、この試合において大きな損失だ。
後半は帝国ボールから。さっきは鉈の大活躍でなんとか失点は防げたけど、体力を考えてもずっと守り続けられるとは考えられない。
佐久間から寺門へのパスで試合再開。
僕達が負けないための後半の作戦は主に2パターンある。なんとか点をもぎ取るか、前半みたいにボールを保持し続けるか。
「怨霊」
「かまいたち」
どちらにしろ、まずはボールを奪わなきゃいけない。今だって魔界先輩が必殺技で止めようとして寺門の必殺技によって失敗した。
やはり必殺技のぶつかり合いにおいて、搦手が主体の僕達はパワーで勝つことができない。
不乱先輩のフランケン守タインなんかはパワーも凄いんだけど、シュートブロック以外の場面では動きが鈍いせいで役に立たないことも多いし。
「止めるよっ!」
普通のスライディングでボールを奪いにいくけど、直前に佐久間にパスされ失敗する。やっぱり動きが素早い。
その佐久間の前に素早く立ちはだかったのは八墓。しかし一切動くことなく佐久間の突破を許す。
「影縫い」
――ように見せかけて佐久間の影を自らの影と結びつける。
影を縫われた佐久間は足を躓き、八墓が悠々とボールを奪う。
「キラースライド!」
「すまない……」
が、すぐに洞面にボールを奪われる。そしてそのまま必殺シュートを放つ。
「フリーズショット」
地面が凍りつき、ボールが滑るように加速していく。さっきはゴールポストを蹴って滑るという鉈の活躍によって止めることができたけど、あんな大胆なことはそう何回もしたくはない。
「蜘蛛の糸……鉈、これで踏ん張りが効くはず」
木乃伊が忍者のように人差し指を立てたあと地面に手をつけると、木乃伊を中心に蜘蛛の糸が広がっていく。その蜘蛛の糸は地面を滑るシュートを減速させていく同時に、ゴールで仁王立ちする鉈の足に絡みつく。
「こんなスローなシュート、必殺技なしでもノープロブレム!」
蜘蛛の糸によって足を固定された鉈は滑ることなく、しっかりと両手でシュートを受け止める。
木乃伊の必殺技を活用する機転にはいつも驚かされる。
なんとかこっちのボールになった。てことでさっきも言ったように僕達が取れる行動は攻めるかパス回しするかのどっちかだけど……
帝国のゴールを守る源田の姿を見て考えを改める。無理だ、あれ。上空からの月村先輩のファントムシュートですら無理だったんだから。
奥の手はないことはないけど、まだその時じゃない。
「実は僕も使えるんだよね。イリュージョンボール」
三途がイリュージョンボールを披露して帝国陣を少し驚かせながら、なんとかボールを奪われないようにパスを回す。
「マジック」
さらにパスを受け取った武羅渡はどこからともなく取り出したマントで身を隠し、タネも仕掛けもない超次元パワーでテレポート(?)する。FWのはずの武羅渡もハーフライン下まで下がってパス回しに参加しているのだ。
「ボールを渡さないアル! 呪い」
「オレだって器用なことができるって見せてやんぜ! マジック」
霊幻や月村先輩もドリブル技を駆使してなんとかボールを守る。
なんだか奇妙な試合展開だ。
「帝国の様子がおかしいですね。僕達を疲弊させることが目的……?」
「確かにさっきからあいつら必殺技を使ってないな。俺たちに散々遊ばせたあと一気に攻めて蹴りをつけようって魂胆か」
いくら僕達がパス回しに徹しているからといって、あの王者帝国を相手してボールを保持し続けているなんてありえない。多呂斗先輩や魔界先輩が言うように、帝国はまだ本気を出していないとかんがえるのが自然だ。
「先輩達はどのタイミングで攻めてくると思っていますか?」
校舎の時計を見ながらタイミングを先輩達に尋ねる。後半は残り20分強。短いようで結構長い。
「もうかなり終盤だ。魔界の住人である俺様の未来を視る力によると、あと5分以内に帝国が暴れ出す可能性が非常に高い」
「僕も魔界君と同じ考えです。僕達が限界近くまで必殺技を連発してしまっているため、一度帝国が攻勢に転じれば、それを止めるのはなかなか困難です」
「一応不乱はシュートブロック要因として、極力動かずに体力を温存しろって指示を出しているが」
不乱先輩が万全の状態でゴールを守ってるってのは心強い。地味に気が利く男、それが魔界先輩である。鬼道のゴーグルと同じ理論で、目の部分だけ穴の空いたその被り物が逆に視野を広げているとでも言うのか?
「交代しようにも裏の人形達は純粋なFWだから、守りきることが目的の現状ではあまり意味がありません。僕は正直柳田を試合に出すべきじゃないと思っているので、今のメンバーで凌ぎきるしかないってことですね」
交代できない、というのは僕個人の意見だけど、ベンチを見ると監督は誰も交代の準備をさせていない。交代はもうしないつもりだと思っていいだろう。
「鉈君がキラーブレードを進化させてくれたおかげで、百烈ショットくらいなら任せられるのは朗報です。
ただやはり帝国が本領を発揮するのは二人以上の合体技ですので油断はできません。デスゾーンや皇帝ペンギン2号を使われると不乱君のシュートブロック込みでも止められるか微妙です」
(あれ、なんか違和感が――)
「サイクロン!」
帝国が本気で動かないことをいいことに、試合中に喋りすぎてしまっていたけど、少し悠長すぎたようだ。何か考えてた気がするけど、一旦それは後回し。
既に何度も必殺技を使ってしまっていた霊幻は対処も間に合わずあっさり万丈にボールを奪われてしまう。
さっきまでとは段違いのスピードでパスが回され、あっという間に咲山の足元にボールが届く。
体力を温存していたおかげで余裕のある不乱先輩が咲山の前に立ちはだかる。
「まずは邪魔者の排除だ。潰せ」
「死ねっ! ジャッジスルー!」
不乱先輩が必殺技を出す間もなく、ボール越しに回し蹴りを入れられる。
しかし不乱先輩は吹き飛ばされることなく、持ち前の根性で耐えてみせる。
「うがー! これくらいなんのその!」
「へっ、やるじゃねーか。もっかい行くぜ! ジャッジスルー!」
「ぐはっ」
さらにもう一度蹴りを食らうも、不乱先輩はなんとか耐える。
さっきの一撃で怯んだ隙に、咲山は突破することができたはずだった。それをしなかったのは、不乱先輩を痛めつけること自体が目的であるからだろう。
そして不乱先輩だってそんなことを分かっている。その上で、耐え続けることで時間を稼ぐことを選んだ。
「いつまで持つかな? ジャッジスルー!」
3回目の蹴りを受けて不乱先輩もついにふらつき始める。
「4回目だ。ジャッジ……あれ?」
さらに追撃を入れようとしたところで、咲山がふらついて必殺技を中断する。
「こんなの黙って見てられないアル」
霊幻の今日何度目か分からない怨霊が、咲山の足を止めたのだった。ただもう体力も尽きかけた霊幻の怨霊にいつものような強度はない。咲山が足を動かすと、ブチブチと黒い影がちぎれていく。
そして仕切り直して咲山は不乱先輩に4回目の蹴りを入れる。
「ジャッジスルー!」
「うぐっ! がー!」
不乱先輩はもう限界に見える。それなのに、少しでも時間を稼ごうと不屈の意志で耐え続けている。
(不乱先輩が蹴られることで時間を稼ぐことができる。僕はただ、黙って見ていたらいいんだ。僕は影山を倒すためには手段を選ばないんだろ?)
咲山が5回目のジャッジスルーの構えに入る。
「今度こそ死ね。ジャッジ――」
「クイックドロウ!」
「スルー!!」
不乱先輩を助ける必要なんてないと自分の中で何度も正当化したはずだった。でも、気づいたら体は動いていた。
咲山の蹴りが不乱先輩を襲う直前、必殺技で一気に距離を詰めた僕は不乱先輩を押しのけた。蹴りは不乱先輩の代わりに僕に当たり、体重の軽い僕はその一撃を食らって遠くに吹っ飛んだ。
なんとか受身をとって立ち上がったが、蹴られた脇腹はひどく痛んだ。不乱先輩はこれを4回も耐えていたんだ。
僕はなんでジャンプ主人公みたいなことをしてるんだろう。ただ痛い目にあっただけで、状況は何も良くなっていない。
致命的な怪我はせずにすんだものの、不乱先輩はもう限界に近い。帝国の必殺シュートに対してシュートブロックができるほどの余力はないだろう。
不乱先輩をいたぶることをやめた帝国はすぐさま攻撃に転じた。
鋭いパス回しで尾刈斗のペナルティエリア近くまで詰め寄られ、鬼道に絶好のシュートチャンスを与えてしまう。
「「ツインブースト」」
鬼道が蹴りあげたボールを佐久間がヘディングで鬼道に戻し、それをさらに鬼道がゴールへ蹴り込むという合体技。歪む空間対策なんだろうけど、完全に目を閉じだ状態で一連の連携を行っているのが相変わらずの帝国クオリティだ。
これはまずい、すごくまずい。不乱先輩がダウンしてしまいシュートブロックができない。
「キラーブレード改!!!」
鉈の青い刃がシュートに切りかかる。少し拮抗するも、合体技のパワーは凄まじいようで刃は鉈もろとも弾き飛ばされてしまった。
ボールは少し軌道が逸れながらそのままゴールに入ってしまいそうになるが、ギリギリのところで三途がボールに食らいつく。
「シュートブロック技がなくたって、僕も尾刈斗のDFなんだ!」
いつもは控えめな三途らしからぬ叫びをあげて、ヘディングでシュートを食い止める。押し込まれないように足を怨霊で固定していたことが功を奏してか、なんとかシュートを弾き返すことに成功した。
「サンキューだ、三途」
「ノープロブレム! なんちゃってね……」
足を固定していたせいで三途はゴールの中へ後頭部から倒れこんでしまった。それでも鉈の口調を真似て返事するほどの余裕はあるようだからまあ大丈夫だろう。
三途が弾いたボールがちょうど僕のいる方向に飛んできたので、軽くトラップをするも寺門が近づいてくる。
「残像」
どれほど効果があるかは分からないけど、残像を作って惑わしながら多呂斗先輩にパス。
パスを貰った多呂斗先輩がさらに八墓へパスを出そうとしていたところ、辺見の強烈なタックルに襲われる。
相手を押しのけることを目的とした明らかなファウルチャージに、多呂斗先輩も大きく弾き飛ばされた。
この強引なプレーにはさすがの審判も笛を鳴らす。帝国が用意した審判だから帝国が何をしてもファウルなんて取らないもんだと思っていた。ジャッジスルーは文字通りスルーし続けてたし。
本当に公正な審判であれば明らかにイエローカードを出すプレーだったから、やはり帝国贔屓なのは間違いないだろうけど。
「先輩、大丈夫ですか?」
「はい、なんとか。不乱君の次は僕を潰しにきたということですかね」
上手く受身は取れたようで、大したダメージがないらしいのは安心だ。このまま多呂斗先輩までサッカーリンチを受けては、尾刈斗の防御はままならない。
そういえば先輩に尋ねたいことが何かあったような気がしたんだけど、なんだっけ。思い出せない。
尾刈斗には直接フリーキックが与えられた。キッカーは僕。ファウルを取られない程度に無駄に時間を使いながら、フリーだった魔界先輩にボールをやる。
足がつったフリをして時間を稼ごうともちょっと考えたけど、それを実行に移せるほど手段を選ばない人にはなりきれなかった。
「邪魔だキモメガネ。呪い」
「「クックック……まだ2人いますよ……」」
魔界先輩が呪いで五条を突破しようとしたが、いつの間にか分身ディフェンスを使われていたようで、呪いを受けていない残りの2人の五条によってボールを奪われてしまう。
ボールは五条から中央に戻され、ゲームメーカー鬼道の元へ。
「デスゾーン、開始」
鬼道の掛け声とともに、佐久間、寺門、洞面が走り出す。
デスゾーン、帝国の最強のシュート技の一つ。去年のFFでは多呂斗先輩と引退した冥門先輩の2人の強力なシュートブロックがあってやっと止めることができた技だ。鉈1人で止めるのはさすがに無理があるだろう。
だから、発動する前に止めなければならない。
佐久間ら3名が、ボールを中心に空中に回転し、紫色のオーラをボールに注ぎ込む。
「ちょうど……ここ! ザ・タワー!!」
デスゾーンのちょうど真下から多呂斗先輩が塔を発生させ、3人が描く紫色の三角形を突き破る。
強力ながら発動に時間がかかるシュート技は数多く存在する。それらは総じて溜めの時間が弱点となるが、デスゾーンは空中で溜めることで今まで解決していた。
しかし、僕達には三次元の方向への移動を可能にしてくれる頼れる先輩がいたのだ。作戦通り、デスゾーンの阻止に成功した。
三角形が崩れたことで蓄えられていたエネルギーが暴発し、その衝撃でもう4回目の発動で脆弱な塔は崩れてしまった。ボールを奪うことは叶わなかったが、先輩は大活躍してくれたといえるだろう。
ちなみに落下した多呂斗先輩はまたまた不乱先輩にキャッチされていた。
多呂斗先輩に負担が集中するものの、デスゾーンへの対抗手段を得た。デスゾーンさえ使えば僕達から点を奪うことができると考えていた帝国にとっては大きな誤算だろう。
帝国のメンバーにも焦りが広がっている様子が見て取れる。
実際のところ、多呂斗先輩はもう限界ギリギリだ。練習でも一試合に5回以上発動させたことはない。それでも、まだ使えるかもと思わせるだけで抑止力となりうる。
皇帝ペンギン2号なんかを使われたら阻止も間に合わずに点を奪われてしまうかもしれないが、あの技は原作で円堂のゴッドハンドを攻略するために皇帝ペンギン1号を改良して作られた技。まだ存在していない。
皇帝ペンギン1号をなんとか改良しようという計画自体は一応存在していると刃也から聞いていたが――
「あっ!!」
さっきまで抱いていた違和感の理由がようやく分かった。
多呂斗先輩は知っているはずのないことを知っていた。
確かに先輩はいつも未来を知っているかのように振舞ったりするが、これはそういった次元の話ではない。
「先輩、ひとつ質問してもいいですか?」
少し息も切らしながら立つ多呂斗先輩に質問を投げかける。
「はい」
「皇帝ペンギン2号という必殺技をどこで知ったんですか?」
先輩は言っていた。デスゾーンや皇帝ペンギン2号を使われると止めることはできないかもしれないと。
皇帝ペンギン2号は、帝国の内部の人間でなければ知るはずのない必殺技だ。それを先輩は一体どうやって知った?
「僕としたことが、迂闊にも口を滑らせてしまいましたね」
僕が多呂斗先輩を問い詰めている間も、試合は進んでいく。
試合終了まで時間は極わずか。帝国も動かざるを得ない。
「どうせ奴の体力は限界、押し切ればなんとでもなる。最後にデスゾーンだ」
鬼道の指示で再び同じ3人がデスゾーンを開始する。ザ・タワーが使えない僕らに阻止する術はない。
「紫藤君は、僕が帝国のスパイだとでも思っているんですか?」
多呂斗先輩の質問に、否定はできずに俯く。今日の行動を見てもスパイだとはとても思えない。でも、知るはずのない皇帝ペンギン2号を知っている理由として、スパイを疑っているのも確かだった。
「それなら、行動で示します」
踵を返し、空中でオーラを注入し続けるデスゾーンに向き合う多呂斗先輩。その瞳からは、強い意志が感じられる。
「もしかして、必殺技も使わず生身で止めるつもりですか?」
必殺技を使う余力すらないのに、デスゾーンを止めようだなんて無茶だ。無謀でしかない。
「僕は――いや私は、ずっとこの世界を傍観し続けてきたの。最後くらいカッコつけさせてほしいな。だから、尾刈斗は任せたよ」
「「「デスゾーン!!!」」」
尾刈斗ゴールへ襲いかかる紫の必殺シュートに、多呂斗先輩は1人突撃する。
多呂斗先輩はシュートを胸で受け止め、必死でシュートの勢いを抑え込む。
本当なら、一瞬で弾き飛ばされてもおかしくない状況だ。それなのに先輩の想いが、気迫が、ありえないほどのパワーを引き出している。
「多呂斗先輩!!」
僕は思わず声を上げる。
「「「多呂斗(先輩)!!!」」」
尾刈斗メンバーみんなの応援が、先輩に届く。
「私の大好きな尾刈斗を壊されてたまるかぁ!!!!」
雄叫びとともに、背中からは想いが具現化したかのように黒いオーラが現れる。時代が違えば「化身」と呼ばれていたそれは、先輩にさらなるパワーを与えた。
長いようで短いせめぎあいの後、ボールは完全に勢いを失った。
デスゾーンが、止まった。
ピー ピーー ピピーーー!
試合終了の笛がなる。得点は0-0、引き分けだ。
「や、やった!!」
「アンビリーバボー!!」
「サッカー部は守られたんだ!」
尾刈斗のみんなが歓喜の声をあげる。
「多呂斗のおかげだぜ!」
「多呂斗先輩がMVPアルヨ!!」
胴上げでもしようかと、この試合で一番活躍してくれた多呂斗先輩にみんなの視線が集まる。
こんな喜ばしい状況なのに、先輩は微動だにしない。
「先輩、大丈夫ですか?」
デスゾーンを止めるために全てを出し尽くした多呂斗先輩は、バタリと顔面から地面に倒れ込んだ。
☆☆☆
『僕も、知っていたんです、全部』
多呂斗先輩の言葉が蘇る。
どうして気づけなかったのだろう。気づくためのヒントは十分にあったはずなのに。
多呂斗占なんて選手は、原作にはいなかった。どうしてその理由を考えなかったのだろう。
(多呂斗先輩は、僕と同じだったんですね)
先輩となら、このイナズマイレブンという世界について、知識を交換することができただろう。いずれ襲いかかるエイリアという脅威について、一緒に対策を練ることもできたかもしれない。
好きなキャラについて語り合う、それも楽しいかもしれない。きっと尾刈斗についての推し語りが止まらないだろう。
でも、もう遅い。
同じ転生者として先輩と話をすることは、もう二度とできない。
多呂斗占の正体の判明回でした。
ちなみにこの作品に死者は登場しません。安心してください。
ところで、尾刈斗に対してどの程度知識がありますか?
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正直誰も分からない
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主要な数人は顔が分かる
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アニメに登場した範囲で顔と名前は一致する
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ベンチメンバーまで全部完璧に分かる