ヨコヅナのヒーローアカデミア   作:ニッケン

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ヨコのヒロアカ 4話③

「もう一つ確認だべが、オラが勝ったら、体育祭で積極的に邪魔をしない事を約束する、って聞いただよ…」

 

 体育祭で上位を狙うヨコヅナにとってこの約束は有利に働く、だから拳藤の話を聞いて格闘試合することに同意したのだ。

 

「おぉよ!お前が勝った場合、B組のモンは体育祭で直接対決以外ではお前を邪魔しない。お前が俺に勝てればだけどなぁ!」

 

 鉄哲は大声で約束を肯定する。

 しかし、

 

「言っておくが井ノ中少年、格闘試合は認めたが、その約束は学校は認めていない」

「そうなんだべか?…じゃあやる意味ないだか…」

「認めはしないが、法律や道徳、倫理に反してなければ否定もしない」

 

 あくまで学校が認めているのは、他科との格闘試合であり、勝敗による賭けは認めていない。

 もし金銭などを賭けている場合は当然申請は通らないし、隠れて試合での博打などしている場合、重い処罰が下される。

 だが、今回の様な約束の場合は止めさせたりしない。

 

「そういう約束をすること自体は止めないが、約束を破ったとしても学校側は関与しないと言う事だよ」

「そうだべか……約束を破られる可能性もあるんだべな」

「がはははは、そんな心配する必要ねぇ!俺たちはヒーローを目指してんだぞ。勝負の上での約束を破るようなクソ野郎は、B組には一人もいねぇ!!!」

 

 鉄哲のその言葉に、B組の他の生徒も、

 

「鉄哲の言う通りだ」

「俺達はヒーロー志望だぞ」

「正々堂々勝負した結果の約束を破ったりしないよ」

「そんな事は、さすがの物間でもしないのこ」

「も、もちろんさ、僕も、約束を破るつもりなんて、全然ないよ」

 

 と、皆賛同する。

 

「……はははっ。良いクラスだべな、ヒーロー科B組」

「それじゃ、死ようぜ、格闘試合!!」

 

 鉄哲をそう言って、個性を発動させる。

 

「俺の個性はスティール、体を鋼のように出来るんだ!!」

「……え?何で個性バラすだ?、不利になるだよ」

「がはは、不利になんてなんねぇよ、俺の個性は格闘戦において万能だぁ!!」

「いや…もし、オラが鉄を錆させる個性とかだったらどうするだ?」

「お前そんな個性なのか!?」

「あ、今のは例えで、オラの個性は違うだが…」

「だったら問題ねぇ!!俺の鉄の拳は最強だぁ!」

「え、あ…うん…」

 

 鉄哲の言動に困惑しているヨコヅナに、

 

「ヨコヅナ、鉄哲はあんたよりバカだから、細かい事は気にしなくていいよ」

 

 拳藤がそう言う。

 

「……そうだべか」

 

 理解は出来ないがとりあえず納得するヨコヅナ。

 

「確認が済んだなら、ルール説明しておく、個性の使用可の格闘、禁止は、目つぶし、金的、噛みつき、それと、倒れた相手への攻撃も禁止だ。ダウンして10カウントで負け。質問はあるか?」

「…場外負けはあるだか?」

「試合範囲は決めてないが、逃げてばかりの場合は、戦意無しを判断し負けとする。他にあるか?」

「…いえ、大丈夫ですだ」

「俺もないぜ、先生」

「では試合を始めるぞ」

 

 ブラド先生の言葉に、少しの距離を開け対面して立つ、ヨコヅナと、鉄哲。

 

「構えて」

 

 ヨコヅナは股を広げて腰を下ろした状態から、前に手を付いて前傾姿勢、相撲の手合の構えをとる。

 

「相撲って初っ端から突撃し合うんだよな。がはは、真っ向勝負だ!!」

 

 鉄哲はヨコヅナの構えを見て、自分も突撃する為に、クラウチングスタートの構えをとる。

 

 皆が観戦に集中し、静かになる体育館の中、

 

「はじめ!!」

 

 ブラド先生の合図で、ヨコヅナと鉄哲が頭からぶつかり合った。

 

 




 
 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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