ヨコヅナのヒーローアカデミア   作:ニッケン

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ヨコのヒロアカ 4話④

「ワン…ツー…」

 

 試合は始まった直後だが、ブラド先生がカウントをとる、つまりダウンしているという事。

 

「嘘…」

「バカな!?」

「鉄哲が…一撃で?」

 

 ダウンしてカウントされているのは鉄哲、

 ヨコヅナと鉄哲は開始と同時に互い頭でぶつかり、鉄哲はダウン、ヨコヅナは平然と立っており10秒数え終わるのを待っている。

 

「スリー…フォー…」

「無駄だよ、勝負アリさね…」

 

 テンカウントが終わる前に、リカバリーガールが鉄哲に近づく、

 

「気を失ってるよ」

 

 鉄哲は完全に気を失っている為、10秒数えたところで起き上がれないと判断したからだ。

 

「個性が消えてるんだ、ブラドも分かっていただろう」

 

 鉄哲の個性は発動型、気を失えば鋼鉄化は解ける。

 ブラド先生もそれは分かっていた。

 

「そうですね……勝者ヨコヅナ」

 

 少し悔しそうにしながら、勝利者宣言をするブラド先生。顔は怖いがブラド先生はとても生徒思いのなのである。

 

「褌一丁で戦う必要なかっただな」

 

 

 B組の生徒達は

 

「今の体当たり、いや頭突きか…速すぎじゃね」

「あんな太った体してるのにな、そういう個性か?…」

「鉄哲、出足で完全に負けてたもんな」

「でも相撲って、短い距離なら凄く速いと聞いたことありますよ」

「筋肉の発達した下半身を見るに、あれは自力とも推測できますな」

「確かに、重くて速い一撃だろうけど、……それだけで鋼鉄化した鉄哲が一撃でやられるか?」

「……鉄哲より硬くなれる個性とかかな、ダイヤモンド化みたいな」

「個性使ったようには見えなかったけどね…あと、ダイヤモンドは金槌で砕けるよ」

「ダイヤモンドかどうかはともかく、体の一部だけを硬化出来る個性はA組にもいるから可能性あるか」

「拳藤、彼の個性は硬化系かい?」

「教えないわよ、ヨコヅナが勝ったんだから」

「あれ…でも硬化系の個性だったら、服脱ぐ意味なくない?」

「服が邪魔になる個性ってことだもんね……なんだろ?」

「巨大化や変身系…」

「井ノ中はどっちもしてないのこ。……個性使わず勝ったと言う可能性もあるのこ」

「個性使わず鉄哲に勝ったんなら、マジで凄いな相撲」

「スモウ、fantastic!」

「強敵」

「…ですが、約束は守らねば罪人となります」

 

 

 B組のみんなでヨコヅナの個性について考えるが答えは出ない。でもヨコヅナが勝ったので拳藤は教えない。

 それに強敵である事は分かっても約束から、体育祭でヨコヅナを積極的に邪魔する事は出来くなった。

 

 

 

「お疲れヨコヅナ。圧勝だったね」

 

 拳藤が試合の終わったヨコヅナを話しかける。

 

「ごめんね、体育祭前に危険な事に付き合わせて…」

「構わないだよ…それに、ちょっと安心しただ。ヒーロー科に編入しても何とかなりそうだべな」

「……ヒーロー科の生徒が弱いから?一回格闘試合しただけでそれは…」

「いや、オラよりバカでもヒーロー科に入れるって分かったからだべ」

「…うん、それは確かだね」

 

 ヨコヅナも拳藤も酷い言いようだが、鉄哲はバカだから仕方ない。

 

「それより、みんなヨコヅナの個性に興味深々だからさっさと服を着て、帰った方が良いわ」

「……バレてはないだか?」

「一瞬だったから多分大丈夫」

「そうだべか、なら帰るだべかな」

「あ、井ノ中少年」

 

 帰ろうとするヨコヅナを、オールマイトが呼び止める。

 

「聞きたいことがあるのだけど、ちょっと良いかな?」

「良いですだよ」

「…ここだとアレだね、帰りながら話そうか」

「分かりましただ……じゃあ、まただべ拳藤」

「あ…うん…」

 

 ヨコヅナはオールマイトと体育館を出て行った。

 その様子を見て、「え、どういうこと?」「何で普通科の生徒とオールマイトが?」「アイツが強いのってオールマイトが関係してるのか!?」とB組の生徒達は更に騒ぎだす。

 だが、

 

「一佳ちゃん、井ノ中はオールマイトと知り合いのこ?」

「それは、私も知らない」

 

 ヨコヅナとオールマイトの事に関して知っているのは一人もいなかった。

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
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