雄英体育祭、本番当日。
日本中が注目なだけにテレビ局関係者も多く、スカウト目的のプロヒーローも多く集まっていた。
例年は3年生を観戦する者が多いのだが、
オールマイトが教師をしていることや、ヒーロー科一年A組が
一年ステージ開会式、
高校なのに、18禁ヒーローミッドナイトが主審だったり、選手宣誓で代表の爆豪勝己が「俺が一位になる」と宣言したりなどして、ざわざわするが滞りなく進む。
「早速第一種目、行きましょう!」
何でも早速の雄英。
大型モニターに第一種目の競技が映し出される。
「今年の一種目は~、障害物競争よ!!」
障害物競走の概要。
・計11クラスの総当たり。
・コースはスタジアム外周、約4㎞。
・コースを守れば何をしても構わない。
「不味いだな…」
一種目の説明を聞いたヨコヅナは、
「いきなり苦手な競技だべ」
早くも脱落という文字が脳裏によぎる。
ヨコヅナは、というよりも相撲の力士は走り込みなどの稽古をしないので、基本長距離走が苦手だ。
体重が重いのもあるし、相撲は短時間で勝負を決める為、鍛えている筋肉も違うのだ。
また、障害物走である事もヨコヅナにとって厳しい。
「さあ、さあ、位置につきまくりなさい」
ミッドナイトの言葉に生徒達はスタート位置へ移動する。
「…まぁ、考えても仕方ないだな。精一杯頑張るべ」
B組の拳藤はスタート位置へ移動しながら、遠巻きにヨコヅナを見る。
そんな拳藤を見て森野が、
「…そんなに恋人が気になるのこ?」
「だからヨコヅナは恋人じゃないって!」
「私は井ノ中なんて言ってないのこ」
「ぐっ…一種目で脱落したら張り合いがないって思っただけよ」
「確かにあの体型に4㎞の長距離は厳しいのこ……井ノ中の個性はその弱点を補いなえないのこ?」
「無理よ」
「……まぁ、井ノ中は格闘戦に強いから、ここで脱落してもらった方が良いのこ」
種目の発表はされていないが、過去の傾向から最終種目は一対一の格闘戦の可能性が濃厚。
ヨコヅナと鉄哲の格闘試合を観て、上位を狙うヒーロー科B組の者がそう考えるのも当たり前だ。
「一佳ちゃん、手助けしたりしたら駄目のこよ」
「しないわよ!したって意味無いでしょ…」
ヨコヅナはヒーロー科の編入を目的としている為、助けられて上位入賞しても意味はないのだ。
「…始まわね」
スタートを知らせる三つのランプが消えていき、最後のランプが、
パッ
「スターート!!」
体育祭一種目、障害物競争が始まった。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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