障害物競走がスタートし、
『さぁて実況していくぜ!』
実況はプレゼント・マイク。
『さっそく序盤の見どころは?、イレイザーヘッド』
解説はイレイザーヘッド。
『今だよ…』
生徒達は一斉に走り出すが、スタート地点のゲートは押し合いへし合いになる。
そんな密集状態で、
「なんだべ!?」
ヨコヅナは驚きの声をだす、地面や壁が凍結しだしたからだ。
「誰かの個性だべかな…」
さすがに学校の障害物で氷漬けはないだろうと考えるヨコヅナ。
「靴が駄目になっただな。初めっからは裸足で走れば良かっただよ…」
ヨコヅナは凍った靴と靴下を脱ぎ棄て裸足で走る。
他生徒の氷攻撃で、ヒーロー科以外の多くの生徒が被害を受けるが、それを凌いだ生徒達を直ぐに第一の障害物が襲う。
『さぁ、いきなり障害物だ‼。まずは、手始め…第一関門ロボ・インフェルノ』
「デカいだな……さすがにあれと相撲とっても勝てないだな」
巨大なロボを見て一旦足を止めるヨコヅナ。
だが、
パキパキパキパキパキ!!
とロボが氷漬けになり、
ギャッシャーン!!!と派手に倒れた。
「……危ない体育祭だべな。というか、前に試合したB組の…鉄哲が潰れたように見えただが…」
周りも「二人、誰か下敷きになったぞ!」「死んだんじゃねか!?」と騒いでいるが、
「俺じゃなかったら死んでたぞ!!」
「あ、無事だったべ」
と、ロボの中から出てきた鉄哲、あと、もう一人下敷きになってた生徒も無事だった。
「…隙間を埋める小さいのを倒しながら進むしかないだな」
他に、個性で上から行く生徒もいたがヨコヅナにはそんな真似は出来ないので、隙間にいる小さいロボを倒して進む。
その最中、
ドッゴーン!!!と轟音が響きまた、巨大ロボが倒される。今度は誰かが大砲で倒したようだ。
「……どっから持ってきたんだべあれ?個性で、何でも入るポケットがお腹についてるんだべかな?」
疑問に思いつつも、道が拓けたので、先に進むヨコヅナ。
「ヒーロー科ってやっぱりすごいだな」
『オイオイ、第一関門ちょろいってか、じゃあ次は第二関門。ザ・フォールだ!!!』
崖の先に、小さいいくつもの足場があり、それらが張ったロープで繋がっている。
「…深いだな、ほんとに体育祭の競技だべか?」
文句を言いたくなるヨコヅナの気持ちは、普通科なら分かってくれるだろうが、難なくクリア出来る生徒がヒーロー科には大勢いる。
「綱渡りも苦手だべが、落ちないように慎重に渡るしかないだな
「ふ~、何とか渡れただ」
重たい体が仇となってゆっくりだった、第二関門を超えたヨコヅナ。
「脱落してない生徒の中では、かなり下位の順位だべな」
上位何名が通過かは公言されてないが、さすがにゴールした全員が通過と言うほど甘くはないだろう。
「急ぐだべ」
『最終関門は一面地雷原!!! 怒りのアフガンだ!!』
走る前方から、ボウン!ボウン!と爆発音が聞こえる。
「ほんと容赦ない、障害物競走だべな」
ヨコヅナは地雷を避けながらも、慎重になり過ぎず、速いペースで進む。地雷の威力は大したことないと言っていたから、自分の皮の厚い足裏と重たい体重なら、そこまでロスにならないと考えたからだ。
そのかいあってか、ヨコヅナがゴールした順位は42位、そして、
「予選通過は上位42名よ!!!」
「危なかっただ!ギリギリだべ!」
本当にギリギリで一種目の障害物競走を通過して、ヨコヅナは本選出場を決めた。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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