ヒーローの職業は国家公務員に含まれるのだが、基本給料は歩合性で副業が許される。
だからヒーローでありながら、ちゃんこ鍋屋を経営する事は何も問題ない。
ヨコヅナはヒーローになって多くの人を助けたいなどと崇高なことは考えていないが、
「目の前で襲われてる人を助けたいとは思うべ、でも資格もってないとそれも出来ないだよ」
この世界では、資格末取得者が個性を使って危害を加えた場合、相手が凶悪犯であろうと規則違反として処罰される。
「こいつ中学ん時、それで処罰されてんの」
「だから
資格を持っていないちゃんこ鍋屋の店主が
しかし、資格を持っているちゃんこ鍋屋の店主が
これは資格取る他ないと考えるだろう。
「そうなんだ……でも、だったらなんで普通科なの?」
「雄英だったら、普通科でもヒーロー資格試験を受けれるって聞いただよ……でもデマ情報だっただ…」
がっくりと肩を落とすヨコヅナ。
「バカだろこいつ。ヒーローの訓練しないでも試験受けれるなんて、ちょっと考えたらそんな甘い話あるわけないのに…」
「確かにちょっとバカだね」
辛辣な女子二人の言葉だが仕方ない。
ヒーロー活動は人命がかかっている、訓練もなしに試験だけ受けてヒーローになれるわけがないのだ。
「雄英だったらあってもおかしくないと思っただよ……でもまぁ、まるっきりデマってわけでもなかっただよ」
「え、普通科でもヒーロー資格の試験受けれる方法あるの?」
「いや、普通科じゃ受けれないだ。でも、今度の体育祭の成績によっては、ヒーロー科に編入出来るって話だべ」
雄英でも普通科でヒーロー資格試験は受けれないが、ヒーロー科に編入すれば試験を受けることは出来るのだ。
「へぇ~、それはつまり私らヒーロー科に対する、宣戦布告ってことね」
雄英の体育祭は、ビックイベントで全国のトップヒーローもスカウトの為に観に来る。
ヒーロー科の生徒にとっても卒業後名のあるヒーロー事務所に入る為の重要なイベントだ。
普通科から編入するには、そんな必死に勝ちに来るヒーロー科よりも優秀だと思われるぐらいの成績でなければ認められないだろう。
「ヒーロー科って言っても入学して三か月もたってないだよ。多分大丈夫だべ」
「そんな甘い考えだから今あんたは、普通科なんでしょうが!」
お気楽に言うヨコヅナの額にチョップを喰らわす拳藤。
「ははは、そうだべな」
「精々ヒーロー科編入の為に頑張る事ね、対決する事なっても負けてあげないけど」
「必要ないだよ」
「言ってくれるわね」
ヨコヅナの真剣にやっても絶対に負けないという口ぶりに、ムっとなる拳藤。
「まぁいいわ…食べ終わったし行こうか希乃子」
「……うん、またね井ノ中」
「じゃあね、ヨコヅナ。体育祭の対策少しは考えときなさいよ」
「分かっただよ、まただべ」
ニコニコ笑顔のヨコヅナを残して、拳藤と小森は食堂を後にした。
「……対策って何をどう考えたら良いんだべかな?」
ヨコヅナの入試での筆記の成績はかなり合格ぎりぎりだった。
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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