第五試合は芦戸VS塩崎。
序盤、芦戸は個性【酸】と持ち前の運動能力で、塩崎の個性【ツル】を回避していたが、圧倒的物量の前に抵抗空しく捕縛され場外へ。塩崎が二回戦進出。
と、会場では次々試合が行われていたが、
ヨコヅナは飯田の試合以降は観戦せず、
「一回戦が弱い相手で良かっただよ」
会場の外で体を動かす為、四股を踏んでいた。
予選での疲れと寝起きの影響で、一回戦は動きが悪かったからだ。
そんなヨコヅナの元に、
「試合と試合の合間に…私が来た!」
「オールマイト先生」
凄いスピードでオールマイトがやって来た。
「やぁ、井ノ中少年。一回戦突破おめでとう」
「ありがとうございますだ」
「二回戦に向けても余念がないようだね」
「次が大一番だべから……次を勝てたら優勝するのはオラだべ」
「はっはっは。強気な発言だね。表彰台に乗った方が私も約束を果たしやすいがね」
「優勝したら、ヒーロー科編入は確定するんですだか?」
「……私も今年からなので詳しくは知らないが、そんな簡単には決まらないだろう」
「そうだべか…」
「だが、優勝すれば編入の可能性は大きくなることに変わりはない」
「そうですだな」
「それでは私は生徒達の試合を観ないといけないので、失礼するよ。頑張りたまえ、井ノ中少年」
そう言って凄いスピードでオールマイトは去っていった。
一回戦の試合は全て終わり、
二回戦第一試合緑谷VS轟を、次が試合の為ヨコヅナは通路で観戦していた。
「派手な戦いだべな」
轟の作り出す巨大な氷塊を、緑谷がデコピンの衝撃波で潰すという展開が繰り返されていた。
「オラの試合はどうしても地味になるべからな」
ヨコヅナがそんなことを考えていると、
さらに派手な大爆発が起こり、二回戦第一試合は轟の勝利で終わった。
その後、ステージの破損の修復が行われ、
『さぁてお次は、二回戦第二試合、井ノ中VS飯田の試合だ!』
ヨコヅナがステージに上がる。
『普通科井ノ中は今だ個性が謎のままだ。イレイザーは何か気づいたか?』
『生徒の個性の情報は、資料見れば分かるだろ』
『それ見たら面白いくねぇじゃねえか』
『だったら聞くな。それにこういう場では、知らない個性を推理するのも楽しみ方の一つだ』
『それもそうだな!』
『だた一つ言っておくなら、さっきの緑谷と轟の試合のような派手な個性の打ち合いなどでなく、近接格闘戦になるだろうな』
『……あぁ~、じゃあ地味目な戦いになっちまうかな』
『俺はこっちの試合の方が楽しみだがな』
『それじゃさっさとはじめるとするか。格闘戦にしてもバチバチやり合ってくれよ!』
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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