ヨコヅナのヒーローアカデミア   作:ニッケン

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ヨコのヒロアカ 14話

「嘘…?」

「飯田君まで」

「なんなんだ、あの普通科…」

「強すぎだろ」

 

 ズタボロになり倒れ伏す飯田とそれを見下ろすヨコヅナを見て、A組の生徒は驚きの声を漏らす。

 

『なんだよオイ!?普通科井ノ中の一方的展開じゃねえか!!』

 

 初撃の蹴り以降飯田の攻撃はほぼない。

 立ち上がる度、多少の抵抗はするが、ヨコヅナの張り手を喰らい、投げで硬い床に何度も叩きつけられていた。

 

『どうなってんだよ?イレイザー』

『見ての通りだ、井ノ中ヨコヅナは強い。それだけだ』

『でも普通科だぜ?』

『…強くなる努力を積み重ねることに、学科など関係ないと言う事だろ』

 

 

「飯田君…まだ戦える?」

 

 主審のミッドナイトが飯田に声をかける。

 もはや、飯田に勝ち目がないのは誰の目にも明らかだ。

 それでも、

 

「ま、まだ…戦え、ます」

 

 ズタボロの姿で、ふらつきながらも立ち上がる飯田。

 

「もう止めるだよ」

 

 ヨコヅナも何度も降参をすすめているが、

 

「それは、出来ない!。俺の目指すヒーローは、勝ち目が薄いからと、降参などしない!」

 

 飯田は降参に応じない。

 

「…仮にオラが(ヴィラン)で命を落とす事になるとしてもだべか?」

「当然だ!命惜しさに(ヴィラン)に降伏するヒーローなどいない!」

「オラはいると思うだがな」

 

 たくさんのヒーローがいるこの世の中で、命惜しさに(ヴィラン)に降伏するヒーローがいないと断言する方が無理があると思うヨコヅナ。

 

「少なくともオラだったら、状況次第では降参するだ」

「……君は普通科だが、ヒーローを目指してるのではないのか?」

「自分のヒーロー像を他人に押し付けるのは良くないだよ」

「俺一人の考えではない、ヒーローとして当たり前の考えだ!」

「……あんたは真面目で良い人だが、オラとは考えが合わないだな」

 

 そもそも、ヨコヅナはヒーローになりたいのではなく、ヒーロー免許が欲しいだけなのだ。

 代々ヒーロー一家あり、真面目一辺倒な飯田と分かり合えるはずがなかった。

 

「話は終わりだべ。そして試合も終わらすだ」

 

 ヨコヅナはそう言って、立っているのもやっと言った飯田に素早く近づき、がっつりと組み付く。

 だが、今度は投げず、そのまま押していく。

 

『なんだぁ?井ノ中、飯田をどんどん押していくぞ!これは…』

『場外に押し出すつもりなのだろうな』

 

 ズタボロの飯田は簡単に押されてく。

 

「くっ……この…」

 

 何とか抵抗しようと、個性【エンジン】を発動させようとするが、エンジンはかからない。

 

「無駄だべ」

 

 そして、飯田は、

 

「どんな個性だろうと、オラに相撲で勝てる奴はいないだ」

 

 何の抵抗も出来ないまま、あっさりと場外へ押し出された。

 

「飯田君場外!勝者井ノ中ヨコヅナ!」

 




 小説投稿サイト『カクヨム』にて、

 ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、

『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022

 こちらも読んで頂ければ幸いです。
 
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