ヨコヅナのヒーローアカデミア   作:ニッケン

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 本当に前回で最終話にするつもりだったのですが、
 しっくり来なかったので、前話、前々話をifストーリにしました。


ヨコのヒロアカ 20話

 選手控え室2

 

 ヨコヅナが控え室に備えつけてあるポットで湯を沸かしてお茶を入れ、飲もうとしたその時…

 バアン!と扉が蹴り開けられる。

 

「熱っ!…何だべ?」

 

 びっくりしてお茶を零すヨコヅナ。

 

「あ?」

 

 開いた扉の所に立っていたのは爆豪だ。

 

「あれ!?何でここに……あ、ここ2の方か、クソが!!」

 

 どうやら控え室を間違えて入って来たらしい。

 

「……まぁいい。てめェには言いときてぇ事がある!」

 

 爆豪がヨコヅナに近づく、

 

「何かオラに用だべか?」

「俺は個性が効かない相手に何も出来ねぇ半分野郎とは違うからな!」

「半分野郎?」

「てめェが準決勝で戦った相手だ」

「ああ……で、あんたは誰だべ?」

「……まさかてめぇ、さっきの試合観てなかったのか!?」

「準決勝第二試合のことだか……それじゃあんたが決勝の相手だべか」

 

 準決勝第二試合の常闇VS爆豪は、爆豪の勝利。

 だがヨコヅナはその試合を観ていない。

 

「興味なかっただよ、どちらが勝とうと優勝するのはオラだべからな」

 

 ヨコヅナは挑発ではなく本心を言っただけだが、その瞬間、BooMと爆豪が机を爆発させる。

 

「ニコニコ笑顔で言ってくれんじゃねぇか!」

「……せっかく入れたお茶が、全て無駄になっただ」

 

 机を爆発されたことで、急須も湯飲みも、床に落ちて割れる。

 

「物にアタるのは良くないべ」

「うるせぇ!今はそんなもんどうでも良いだろうが!」

 

 ヨコヅナは椅子から立ち上がり、

 

「あんたは、何でヒーローを目指してるだ?」

 

 爆豪に問いかけた。

 

「あぁん……そんなもん、決まってんだろ!ムカつく(ヴィラン)共をぶっ倒すためだ!」

「オラと同じ理由だべな……じゃあ」

「一緒にすんじゃねぇ!!」

 

 ヨコヅナの言葉を遮って怒鳴る爆豪。

 

「俺はオールマイトをも超える、№1ヒーローになるんだ!!」

 

 爆豪がヒーローを目指す根本の理由は、№1ヒーロー オールマイトへの憧れからだ。

 

「…確かにオラとは違うだな」

 

 ヒーロー資格が欲しいだけのヨコヅナとはまるで違う。

 ヨコヅナが真剣な表情になる。

 

「あんた選手宣誓で一位になると言ってただな」

 

 ヨコヅナは選手宣誓で爆豪が「俺が一位になる」と言っていた事も思い出した。

 ヨコヅナにとって体育祭で一位になるのはヒーロー科編入の為の手段でしかない。もし二位でも編入が確定するなら、戦う必要がないので決勝戦を辞退してた可能性すらあっただろう。

 体育祭やヒーローの順位にも興味はないヨコヅナ、

 

「オラの名前のヨコヅナ(横綱)は、本来は相撲で一番強い人が名乗れる称号名だべ」

 

 ただし、

 

「相撲を教えてくれた祖父(じい)さん以外に、オラは格闘戦で負けたことないだ」

 

 戦う以上負けるつもりはない。

 

「№1を名乗りたいなら、オラに膝をつかせてからにするだよ」

「はっ!面白れぇ!!横綱だろうが、【個性無効】だろうが、全部上からねじふせてやる。そんで俺がトップだ!!」

 

 決勝戦前に舌戦をして、爆豪は控え室から出て行った。

 ヨコヅナは最後に、

 

「……ここの片付け、オラがしないといけないんだべかな」

 

 爆豪のせいで散らかった控え室の惨状を見ながらそう呟いた。

 

 

 

『さァいよいよラスト!雄英1年の頂点がここで決まる!!決勝戦、選手の登場だ!!』

 

 会場に現れたヨコヅナに、

 

「ヨコヅナ君、がんばれー!」

「頑張ってください!ヨコヅナ君」

「ヨコっちなら優勝間違いなしだ!」

「勝てよ井ノ中!」

「爆発猿なんて一捻りなのじゃ!」

「井ノ中君なら楽勝みたいな」

「頑張れー井ノ中君」

「ヨコちゃん、ファイト!」

 

 

 普通科で同じクラスの多くの生徒から声援が飛ぶ。ヨコヅナは応援してくれるクラスメイトに、いつもの笑顔で手を振って応える。

 

 反対側の通路から現れた爆豪にも、

 

「カっちゃん頑張れ!」

「勝てよ爆轟!」

 

 ヒーロー科A組の一部の生徒から声援が飛ぶ。爆豪は応援するクラスメイトに、

 

「応援なんかしてんじゃねぇクソデク!!」

 

 いつものように罵声で応える。

 

 

『決勝戦!!井ノ中VS爆豪、今!!』

 

 ワアァァァと歓声が響く中、

 

『START!!!』

 

 雄英体育祭、最後の戦いが始まった。

 




ご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。

次回は12/30に投稿する予定です。
以降は投稿頻度が週に1日ぐらいのペースになります。

今後も読んで頂けたら幸いです。
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