『なんだぁ!?井ノ中、攻撃を喰らいながらも、前に歩き出した!!攻撃しているのは爆轟なのに、下がっていく!』
『まるで効いてない様子だな』
『冗談じゃなく【衝撃吸収】とかの複数個性持ちなんじゃねぇのか?』
『いや、力士には並みの打撃など効かないと言う事だろう』
「はぁ、はぁ…」
攻撃を手を止め、荒く呼吸をする爆豪。
「もう疲れただか…№1を目指すと言ってたからもっと強いかと思ったべがな」
決勝だから少しは盛り上げようとしたヨコヅナだが、思っていた通り爆豪も自分の相手にならないと判断し、
「終わりにするだよ」
張り手を繰り出す為、力強く踏み込もとした、その瞬間、
「バカが!」
BOOM!と床を爆破する爆豪。
「ぬぉ!?」
いかに足腰の強いヨコヅナであろうと、思った位置に床が無ければ多少は体勢を崩す〔階段を下りきったと思ったのに、もう一段あった時ような感じ〕。
また、爆破の煙により爆豪の姿が隠れる。
BOOM!BOOM!ヨコヅナの耳に爆破の音が届いたあとに、
「ぐぁっ」
先ほどまでとは段違いに強い打撃の衝撃を顔面に受けるヨコヅナ。
「言っただろうが!俺は半分野郎とは違うってよ!」
BOOM!BOOM!とまた爆破の音、今度のはヨコヅナも視認できた。
爆破の方向はヨコヅナには向いておらず、全く別の方向。
爆豪はその爆発による反動を使い、遠心力をつけての後ろ回し蹴りをヨコヅナの脇腹に叩き込む。
「くっ…」
ヨコヅナはその衝撃に顔を歪める。
しかしダメージはあるものの、ヨコヅナの動きを止めれるほどでない。
「このっ…」
爆豪を捕まえよう手を伸ばすヨコヅナ。
それに対して後ろにさがりながら、また床を爆破する爆豪、今度は穴を掘るようにではなく、角度を変えて床が削れるように爆破した。
爆破した床の破片がヨコヅナに向かって飛ぶ。
咄嗟に腕で目を庇うヨコヅナ。床の破片の幾つかがヨコヅナの肌を傷つける。
「上も着とくべきだったべな」
上半身が裸なことをちょっと悔やむヨコヅナ。
「触れなければ個性を無効化出来ね、弱個性なんざいくらでも、やりようあんだよ!」
爆豪が個性【爆破】で出来るのは直接攻撃だけではない。
飯田同様、個性で格闘技術を向上させることが出来、さらに撹乱・関節攻撃までやってのける。
これは【爆破】が強個性だからではない。
ヒーロー科A組の生徒達から「才能マン」「格闘センスの塊」とまで言われる爆豪勝己だからこそできる戦い方なのである。
「……上からねじ伏せるとか言っておいて、意外とみみっちい戦い方するだな」
小説投稿サイト『カクヨム』にて、
ヨコヅナが主人公のオリジナル小説、
『なんでオラ、こんなとこにいるだ?』を投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922126022
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