二十日程走り続けます「嘘」
あれなら数年が経ち炭治郎は十一歳になっていた。ヒノカミ神楽を炭治郎が引き受けた事により炭十郎は偶に病に伏せる事もあるが元気に生きている。と言うのも。
「お医者様、父さんは身体の此処ら辺がおかしくなっていると思います」
と医者は炭治郎が言った箇所を調べると、原因が分かり早期治療が出来たからこそ生きていけている。
ある夜、炭治郎と炭十郎は縁側で月を眺めていた。
「炭治郎お前はな、覚えていないと思うが小さい頃にな葵枝のお腹を擦っていた事があるんだよ」
「そうなんだ!でも何か覚えてるかも!確か母さんの身体が透けてたから分かった気がする!」
「本当かい?ならひょっとして今も?」
「うん!常に透けて見える!他の人もそうなんだろうと思っていたから!」
「炭治郎は凄いなぁ、僕はね神楽を踊っている時ごく稀に透明な世界が見えるがまさか常時とはね」
「いや!父さんは凄い!」
「ふふ、ありがとう」
私のお兄ちゃんは何か変だと思う。以前兄妹で街へ遊びに行った時花子が見るからに任侠者の様な人達とぶつかってしまった事があった。
「いってなーおいガキ骨が折れたぞ?治療費払えや!」
「ひぃ」
男が大声で怒鳴り花子はその場に屈んでしまう、その場を見ていた禰豆子は。
「貴方達からぶつかってきたんでしょうが!」
「あぁ?嬢ちゃん俺達に文句があんのかぁ?」
他の人達は助けに行きたいが行けないでいると、音も無く兄が現れる。
「家の妹達に何か用ですか?」
「何だぁ!てめぇは!」
「兄です、もう一度だけ聞きます何か用ですか?」
音も無く現れた炭治郎に驚くが頭に血が昇っている為、襲いかかって来る。
「妹達に危害を加えるのは許さない」
ボソリと呟き炭治郎は手に持っている棒を使い、一瞬の内に拾連撃を三人の男に浴びせ失神させてしまう。尚禰豆子には他の人達には何が起きたかは分からない。
「お兄ちゃん?」
「行くぞ、禰豆子、花子」
「「うん!」」
変と言っても強すぎて変なのだが。
「だぁー!糞何でだよ!」
炭治郎の弟竹雄は一人斧を握り締め叫んでいた。叫んでいる竹雄を不思議に思ったのか葵枝が様子を見に来た。
「どうしたの?竹雄一人で叫んだりして」
「母ちゃん〜俺も兄ちゃんみたいにしたいよ!」
と竹雄に泣きつかれ葵枝は炭治郎が斧を持って木を倒す所を思い浮かべる。
炭治郎は木と己の距離を半歩置いている、更に。斧の刃は何故か赫いそして音も無く斧を振ると木は倒れる普通木を倒すとなると、幾度となく木を斧で斬らなければいけないが炭治郎は一振りで倒してしまう。
「竹雄?あれはお兄ちゃんしか出来ないのよ?」
「だってぇー俺だって刃を赫くしたいよ!」
「それも無理、あの子しか出来ないわ」
葵枝も前に一度だけ炭治郎に問いた事があった何故刃が赫くなるのかと。だが。
「俺にも分からない!普通に握っているだけだよ!」
そう言われ葵枝はこの件に触れるのは辞めた。
「うーーでも俺だって兄ちゃんの弟なんだ」
まだ諦めきれない竹雄は斧を握り締める、其処に。
「竹雄?竹雄は竹雄なんだ。無理に俺の真似をする必要はないぞ?それに兄ちゃんは何時も助けられてるんだ、無理に変わる必要はないぞ?」
炭治郎が優しく竹雄に語る。
「うん、分かったよ兄ちゃん」
「よし!竹雄は偉いな!」
俺の兄ちゃんは優しく強い自慢の兄ちゃんだ。
「どうしたの?炭治郎?」
葵枝、炭治郎、竹雄、六太の四人はある街に来ていた炭十郎の薬を貰う為だ今は宿に泊まっている。
「母さん嫌ちょっと嫌な匂いがしたからちょっと外に出て来る!」
「あら?そう分かったわ気をつけてね」
葵枝は炭治郎が強いのを知っているので引き止める事はない。
狭い路地で男と女が幾度となく打ち合っていた、男は人間では無い、手には扇を持ち。女の方は刀を手に持っている。
「あはは!凄いね君!女の子でこんなに強い子は始めて見たよ!」
「無駄話しに付き合っている暇はありません!はぁ!」
ケラケラと笑う男?に対して刀を振るうが上空へと飛んで避ける。
「こんなに健気に命を賭け闘う何てかわいいそう……………そうだ!良し君を救ってあげる!」
「花の呼吸、陸ノ型、渦桃!」
「血鬼術、蓮葉氷」
上空へと飛び回転斬りを放つが扇で防がれ、そのまま男?は扇を振るい氷を周囲へ放つ。
「こんな攻撃で私は止まりません!…………ぐふ」
突然女は血を吐きその場に蹲る。
「呼吸が上手く出来ない………………何で」
「俺の血鬼術はね、鬼狩りの要である呼吸を封じる事が出来るんだじゃあこれで終わりだね!」
男は扇を女に振るおうとするがその場から女は消えていた。
「貴方は誰?」
女は突然現れた人物に問いかける。
「俺は竈門炭治郎です!初めまして!綺麗なお姉さん!」
次回、
死闘開幕、竈門炭治郎対〇〇