そんな二人は、六道仙人の力で天界へと訪れる事となった……
この物語はナルトとサスケ、両雄がこのすば世界に転生し、世界を救うために奮闘する物語である
両雄転生物語 第一話
〜とある天界〜
ここは……どこだ?周りには何もない……というより、真っ暗で何も見えないな
「ようこそ死後の世界へ、うちはサスケさん。貴方はつい先程、不幸にも亡くなりました」
うちはサスケと呼ばれた青年の前に、見目麗しい青髪の少女が現れた
「私の名前はアクア。貴方の新たな道を案内する女神です」
……どうやらオレは頭を打ったらしい。こいつは一体何を言っているんだ?
サスケ「チッ」
アクア「ちょ、いきなり舌打ち!?」ガーン
いきなり目の前に現れて女神だ何だと言われたら舌打ちも出るに決まってる。それに聞き捨てならないことを言っていたな
サスケ「一つ聞かせろ」
アクア「その前に女神である私に舌打ちした事を謝って!高貴で可憐な女神様に向かって舌打ちしてしまって申し訳ありませんでしたって謝って!!」バタバタ
何だコイツ
こんな自分勝手で馬鹿丸出しな奴は見た事がない。火遁の術で炙ってやろうか?
アクア「……コホン。少し取り乱してしまいました。きっと今の状況を受け入れられていないのでしょう……自分が死んだなんて、とても信じられないですものね」
サスケ「オレは……死んだのか」
少しずつ記憶がはっきりしてきた。里を守るためにあの男と戦っていたはずだ
サスケ「あの後……オレが死んだ後、里はどうなった?」
アクア「……残念ながら、貴方の里は壊滅しました」
サスケ「……そうか」
里にはナルトもいたはずだ……オレもナルトも止める事が出来なかったという事か
アクア「ここで悔やんでも仕方ないわよ、死んじゃった後はどうにも出来ないんだし。生きてる人達が後は何とかするしかないのよ」
その通りだ。オレはもう死んでて、ナルト達がどうにかするのを地獄で祈るくらいしか出来ない
せめて、残された奴らが生き残って欲しいものだ
サスケ「もう一つ聞かせろ。オレは生きてる時に罪を犯した。この後……地獄に落とされるのか?」
アクア「いや、そんな事はないわ」
サスケ「……何?」ピクッ
アクア「改めて自己紹介するわね、うちはサスケさん。私の名前はアクア。日本において若くして死んだ若者達に新たな道を導く女神よ」キリッ
サスケ「ちょっと待て」
アクア「何よ?」
サスケ「日本だと?オレは日本なんて地は知らない。それにオレが死んだのは火の国と砂の国の国境にある山の中だったはずだ」
アクア「最後まで聞きなさい、せっかちさんね……そんなんじゃモテないわよ?」
どうでもいい。というか妻子持ちに何言ってんだコイツ。千鳥で腹をぶち抜いてやろうか?
アクア「話を続けるわね?
元々は日本で死んだ若者""だけ"だったんだけれど、事情があって貴方達の様な日本とは別の世界で死んだ人達も導く事になったのよ。そこで貴方には二つの道が用意されているわ。
一つはこのまま天国に行く事。もう一つは再び地球に赤ちゃんとして変わるか。どちらにしますか?」
サスケ「天国は存在するのか」
アクア「天国って言っても皆が想像する様な場所ではないわ。肉体がないから三大欲求は満たせないし、出来る事といえばそこで暮らしてる人達とまったりお話するくらいかしらね」
天国は天獄だったのか
アクア「ちなみにそのまま地球で生まれ変わる場合は今の貴方の記憶は失われるわ」
……今のオレは完全に消えるって事か
サスケ「チッ」
アクア「そうよねぇ、舌打ちもしたくなるわよね!天国に行っても何も出来ないのと同じだし、生まれ変わっても記憶がないから意味ないものね!
そこでね、ちょっといい話があるのよ!!」
何故か寒気がした。いい話だと?そんなものはこの世に存在しないだろう
……今オレがいるのは狭間の世だが
アクア「さっき事情があるって言ったわよね?それがこの話に繋がるんだけど、今私の後輩が管理してる世界が大変なことになっててね……そこには魔王軍ってのがいて、その世界の人達が随分と数を減らされちゃってピンチなのよね」
大体話が読めた
サスケ「つまり、日本で死んだ人間をその世界に送ったはいいが、そいつらも次々と殺されてるってところか……それで、オレの様な力を持った者をその世界に送り込んでどうにかしてもらおうとしてる訳か」
アクア「ちょ、私のセリフ取らないでよ!……まぁ、そういう事なんだけどね
でもそれだけじゃないわ!魔王を討伐出来たら何でも一つだけ願いを叶えてあげるわ!」
サスケ「何でも?」ピクッ
アクア「何でも良いの!ただ、願い事を増やすとかは出来ないわよ?」
サスケ「それは別に良い。ところで、生前に使えてた術は全て使えるのか?」
アクア「それに関しては固有スキルという形で補完されるわ。貴方の眼に関してもね」
サスケ「そうか」
アクア「いわゆる剣と魔法の世界だから、貴方にとってそこまで違和感はないと思うわよ。オマケに転生する時に一つ特典を付けてあげるわ!」
サスケ「特典?」
アクア「えぇそうよ!神話級の武器や防具だったり、最強魔法だったり、とにかく何でも良いの!カタログがあるから、その中に気になるものがあったら言ってちょうだい!」バサバサ
そう言って、大量の紙をばら撒いた。どうやらこの紙がカタログらしい
見れるだけ見ていったが、なるほど……神話級というだけあって確かに強力な物ばかりだ。ただ問題は……
サスケ(防具も魔法も使う事はないな……須佐能乎があれば防具も武器も必要はない。後は火遁の術と千鳥で十分戦えるはずだ。強いて言えば草薙の剣が欲しいところだが、手元にもカタログにもない……魔王軍がどれほど実力を持っているかは知らないが、体術では厳しいだろう)
アクア「ねー早くしてくれなーい?どーせ何選んでも一緒よ。陰キャで根暗な人間に最初から期待なんてしてないから。何でもいーから、早くしてちょーだい」ビリッ
サスケ「」イラッ
マジで何なんだコイツ。失礼にも程があるだろう……しかもどこから取り出したのかスナック菓子を食うとは……天照で跡形もなく焼き尽くしてやろうか?
いや、落ち着け……ここでコイツをどうこうしたところで何も変わらない
サスケ「……特典で腕を治すってのは出来るか?」
アクア「腕を治す?その左腕の事?それなら転生する時に治せるから特典にする必要なんてないわよ」ボリボリ
サスケ「……そうか」イライラ
アクア「とにかく早く決めてちょーだい。この後も人が詰まってるんだから」ゴクン
サスケ「……」ピキッ
こんな奴が女神だと誰が信じる事が出来るのか……六道仙人ですら信じることなど不可能だろうな
そんな事より、気になる事ができた……確認してみるか
サスケ「決めた」
アクア「それで?何にするの?」
サスケ「左目の輪廻写輪眼を出し入れ自由にしろ。それから万華鏡写輪眼はリスク無しで使える様にしろ」
アクア「はぁ!?それじゃ二つも特典を付けることになるじゃない!!どっちかしか出来ないわよ!!」
サスケ「(……なるほど)チッ……ならお前がオレと来い」
アクア「えっ」
サスケ「万華鏡写輪眼は多用すれば光を失う。その時に女神であるお前がいれば、オレは失明しなくて済む可能性がある」
アクア「た、確かに私は癒す力はあるわよ?でも失明した目を直せるかどうかはわからないし……」オドオド
サスケ「だったら万華鏡写輪眼を永遠の万華鏡写輪眼にしてくれ」
アクア「そ、それで良いのね?」ビクビク
サスケ「……それでいい」ハァ
転生する時に腕は治せると聞いた時から危惧していた。まさか"移植したイタチの目が、移植する前のオレの目に戻っている"とは……目を癒す事が出来れば問題ないが出来ない可能性の方が高いだろう。転生した先じゃ移植する事も出来ない……なら、特典で永遠の万華鏡写輪眼にすれば良い
アクア「出来たわよ。じゃあ、そっちの魔法陣の中に立って」
サスケ「あぁ」スタスタ
アクア「転生する時に腕はちゃんと治るわ。それと、言葉や読み書きも転生と合わせて脳にインプットするから安心して」スッ
サスケ「そうか」パァァァ
アクア「あと、年齢を16歳くらいにしておくから。服装はそのままだけど」
サスケ「は?」
どういう事だ?
アクア「願わくば、貴方が魔王討伐を成さん事を」
サスケ「おい、16歳くらいにしておくってどういう」ピカァァァァ
言い終わる前に、オレの意識は遠のいていった。
オレの新たな人生が、幕を開けようとしていたーーー
続く
更新にあっては、最低でも週一で行います
タイミングは、毎週月曜日の0時となります