そして、カズマに新たな仲間が現れる
しかし、その仲間は癖が強く……
〜二日後 とある鍛冶屋〜
あれから二日後、オレは予定通り刀を取りに鍛冶屋に来ていた。中に入ると、親父が笑顔で迎える
鍛冶屋の親父「お、いらっしゃい!例の剣、しっかり出来たぞ!」
サスケ「見せてくれ」
鍛冶屋の親父「ちょっと待ってな……っと、これだ!」ゴトッ
そう言って親父が出した刀は、生前に使っていた草薙の剣と瓜二つの代物だった。握った感触、刃の長さ、重さ、そのどれもが手に馴染んでいる
サスケ「凄いな……全くと言っていい程違和感がない」
鍛冶屋の親父「気に入ってくれたか?お前さんに言われた焼き入れだの何だのは調べてもさっぱりだったが、中々面白い仕事させてもらったぜ!あとはコイツに銘を入れるだけだ!」
サスケ「銘?」
鍛冶屋の親父「この札に銘を書いて柄の所に貼れば完成だ。ゆっくり決めるといい」スッ
サスケ(銘か……ボルテックスの素材が使われているからな……"アレ"にするか)フッ
こうしてオレは、草薙の剣に代わる新たな刀を手に入れた。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
〜ギルド〜
カズマ「よ、サスケ!」
サスケ「カズマか」
カズマ「アレ?その剣どうしたんだ?っていうか武器なんて持ってたのか?」
サスケ「コレか?今朝鍛冶屋に取りに行った。先日頼んでおいたからな」
カズマ「そうだったのか!ちょっと見せてくれないか?」
サスケ「ここではダメだ。クエストがある時に同行してたら見せてやる……ところで、そこにいる奴は誰だ?」
「よくぞ聞いてくれました!!」バサッ
ギルドに来たらカズマに声をかけられた。その横にとんがり帽とマント、そして杖を身につけた少女がいたから何者か尋ねると、少女はマントを翻しながら決めポーズを取った。この流れ、まさか……
「我が名はめぐみん!!紅魔族随一のアークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!!」ビシッ
サスケ(あぁ、やはりな……)
予想的中だった。めぐみんと名乗った少女は、ゆんゆんと同族の人間だったか……こっちの方が堂々としてるが
サスケ「オレはうちはサスケだ。サスケでいい」
めぐみん「な、中々にカッコいい名前ですね……!それに我の名乗りに対して普通に返してくるとは……汝も我が爆裂魔法求めんとする、選ばれし者!」
ゆんゆんとは違いかなりうるさいな……というか、爆裂魔法とは何なんだ?
サスケ「一つ聞かせろ。爆裂魔法とは何だ?」
めぐみん「やはり爆裂魔法に興味があるのですね!?それはもう一言では語り尽くせないロマン、魅力、そして破壊力を持った素晴らしい魔法ですよ!!爆裂魔法を撃った後の爽快感、とても気持ちがいい物なのです……!!さぁ、貴方も私と共に爆裂道を歩もうじゃありませんか!!」
サスケ「おい、カズマ……このチビをどうにかしてくれ」
カズマ「すまん、無理だ」
めぐみん「おい、誰がチビなのか聞こうじゃないか」
爆裂魔法について聞いたはいいが、全然よく分からなかった。まさかロマンだ何だと言ってくるとは思いもやらなかった……
サスケ「そんな事より、今日はクエストを受けるのか?」
カズマ「それがな、ギルドの人が言うには蛙が大量発生してるらしいんだ。それでオレとめぐみんの所に依頼しに来て、サスケの事も探してたぞ。多分合同で蛙の討伐クエストをする事になるんじゃないか?」
めぐみん「フッ蛙如き、我が爆裂魔法で一網打尽にしてくれようぞ!!」
サスケ「(うるせぇ……)そうか、ならオレもそれを受けよう」
受付嬢「あ、サスケさん!お待ちしてました!」
サスケ「蛙の件か」
受付嬢「既にご存知みたいですね。それで、何とかお願い出来ないでしょうか?今はまだ被害は出てないのですが、このままだと深刻な事態に発展する恐れもあるので……」
サスケ「元よりそのつもりだ。カズマ達と行けばいいのか?」
受付嬢「受けてくれるのですね!?他にも依頼してる冒険者のパーティがあるので、そちらの方々と合同でお願いします!お連れしますので少々お待ち下さい!」
サスケ「分かった」
そして、カズマ達の所に戻ると……
カズマ「適当に飯頼んどいた」
めぐみん「」ガツガツムシャムシャ
サスケ「……」
クエスト前の腹ごしらえと言ったところか……めぐみんの食う量がおかし過ぎるが、こんな小さな体の何処に収まってるんだ……?
めぐみん「……今何か失礼な事を考えませんでしたか?」ジロッ
サスケ「別に」
コイツ……意外と勘が鋭いな
サスケ「もう一つのパーティが来るらしい。そいつらと協力して討伐にあたる様だ」
カズマ「そうなのか。なら、失礼のない様にしないとな」
そして数分後
受付嬢「お待たせ致しました。合同のパーティの方々をお連れしました!」
「お前達が臨時の合同メンバーか?」
どうやら来たみたいだ
サスケ「そうだが、お前達は?」
「オレはテイラー。職業はくるせクルセイダーで、このパーティのリーダーをやらせてもらっている。よろしく頼む」
「あたしはリーン、ウィザードだよ。中級魔法を使えるわ!」
「オレはアーチャーのキースだ。ま、数が多いとはいえ、蛙程度ならどうとでもなるだろ。気楽に行こうぜ」
サスケ「オレはうちはサスケだ。サスケでいい」
カズマ「オレはサトウカズマ、よろしくな!」
めぐみん「我が名はめぐみん!!紅魔族随一のアークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!!」ビシッ
サスケ「キースとか言ったか……気楽に行くのはいいが、油断は死を招くぞ。周りに気を配る事だけは忘れるな」
キース「お、おう……分かった」
テイラー「慣れているな……オレも常日頃から油断はするなと言ってるんだが、どうにも緊張感に欠けるところがあるからな」
キース「わ、悪かったよ……今度から気を付ける」アセ
リーン「それにしても、サスケさんってカッコいいよね〜。彼女とかいるの?」
サスケ「……大切な者はいる。今はどうしてるかは分からないが」
リーン「そうなんだ!連絡取ったりはしないの?」
サスケ「してないな」
リーン「えぇ〜!?してあげないの?」
正確には、連絡したくても出来ないんだがな……
サスケ「事情があってな……これ以上は話せない」
リーン「あ……そっか」
カズマ「とにかく、そろそろ出発するか」
テイラー「そうだな」
サスケ「カズマ、指揮は任せる。オレは自由にやらせてもらうけどな」
カズマ「そう言えば、サスケは何が出来るのか分からないからな……じゃあ、自己判断で任せるぞ?」
サスケ「あぁ」
そして、オレ達は目的地まで向かった
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
〜とある草原〜
指定された場所まで来たオレ達は、大量発生している蛙を見て驚愕していた
キース「な、何だよこの数!?」
リーン「ちょっと、気持ち悪い……」
テイラー「サスケの言った通り、油断は禁物だな」
カズマ「流石に多いな……どうするか」
めぐみん「カズマ、昨日の様に爆裂魔法を作戦に組んでくれますか?」上目遣い
カズマ「あ、あぁ!任せろ!!」
サスケ「爆裂魔法とやらを使うなら、少しでも数を減らした方がいいか?」
カズマ「そうだな……せめてアレの半分くらいになって欲しいところだな」
ちなみに蛙の数は見える範囲だけでも30は下らない。後から増える可能性も加味して、100を超えるだろう
サスケ「オレが先行する。援護は任せるぞ」ダッ
カズマ「お、おい!?」
新たな刀の試し斬り相手になってもらおう
サスケ「ハァッ!!」シャキンッ シュッ
ジャイアントトード「ゲコッ!?」ズバッ
サスケ「(一発で両断か……いい仕事をしてくれたな)うおおお!!」シュシュシュシュッ
ジャイアントトード×5「ゲコッ!?」ズバババババッ
サスケ「"千鳥流し"!!」ザクッ←刀を地面に突き立てる音
バチバチバチバチバチッ!!
ジャイアントトード×20「ゲコォォォォォッ!!」ビリビリ
サスケ「"火遁!鳳仙火の術"!!」ボボボボボッ
ジャイアントトード×10「ゲコォォォォォッ!!」ドドドドドッ
リーン「す、凄い……」
テイラー「アイツ一人でも片付きそうな気がしてきたな……」
カズマ「オレ達もやるぞ!"ライトニング"!!」バチチッ バシュンッ
リーン「あたしも!"ライトニング"!!」バチチッ バシュンッ
キース「"狙撃"!!」ビシュンッ
カズマ「めぐみん!昨日の丘の上に待機!いつでも爆裂魔法を撃てる様に準備しててくれ!!」
めぐみん「分かりました!!」タッタッタッ
テイラー「オレが護衛としてついて行こう!!」タッタッタッ
めぐみん「ありがとうございます!!」
カズマ「オレは数をまとめてくる!!」タッタッタッ
リーン「気を付けてね!!」
ある程度数が減ってきたところで、カズマがやってきた
カズマ「サスケ!数をまとめるから、下がっててくれ!!」
サスケ「策はあるのか?」
カズマ「あぁ、任せとけ!」
サスケ「分かった」ダッ
カズマ「"フォルスファイア"!!"デコイ"!!」ボンッ
ドシンッドシンッドシンッドシンッドシンッ
カズマ「"スピードアゲイン"!!」パァァァ
ドシンッドシンッドシンッドシンッドシンッ
カズマ「ちょっと数が多いか?"ライトニング"!!」バチチッ バシュンッ
ジャイアントトード×5「ゲコッ!?」ドシュッ
カズマ「大体4、50匹くらいにはなったか?」タッタッタッ
ボコボコボコボコ←地面から這い出てくる音
ジャイアントトード×20「ゲコッ」
カズマ「目の前に出てきた!?」
サスケ「"天手力"!!」シュンッ
カズマ「」シュンッ
サスケ「一旦オレが動きを止める!その間にさっさと準備しろ!!」
カズマ「す、すまねぇ!」タッタッタッ
サスケ「"千鳥流し"!!」
バチバチバチバチバチッ
ジャイアントトード×40「ゲコッ!?」ビリビリ
カズマ「すまない、ちょっとしくじった!!めぐみん、いけるか!?」ハァハァ
めぐみん「任されましたよ!!」
瞬間、魔力の高まりを感じ取った
サスケ(これが爆裂魔法を撃つ前兆か?)ダッ
オレはすぐさま、その場から離脱した
めぐみん「黒より黒く、闇より暗き漆黒に、我が真紅の混淆を望みたもう。
覚醒の時来たれり。無謬の境界に落ちし理、無業の歪みとなりて現出せよ。
踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。
万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ!これが人類最大の攻撃手段!これこそが、究極の攻撃魔法!!」
魔力が杖の先に集まるのが分かる……今ならめぐみんの言ってた爆裂魔法の魅力とやらが分かる気がするーーー
めぐみん「"エクスプロージョン"!!!」
ドッカァァァァァァンッ!!!!!
ジャイアントトード×50「ゲコォォォォォッ!!」
テイラー「うおっ!?」
キース「す、すげぇ……」
リーン「きゃぁっ!!」
サスケ「これが爆裂魔法……」
めぐみん「ふっ……我が爆裂魔法に、敵う者なし……はふぅ」フラッ
カズマ「めぐみん!」ダキッ
魔法を放っためぐみんが倒れそうになったのを見て、カズマが抱きとめた。あれだけの魔法だ、魔力が一気に持ってかれても不思議ではない
サスケ「まだいくらか残ってるな……あとはオレがやっておこう」ダッ
テイラー「オレも手伝うぞ!」ダッ
キース「援護は任せろ!」
リーン「あたしも援護するよ!」
テイラー達の協力もあり、すぐに残りの討伐が終わった。そして、カズマ達のところへ戻ったオレは、爆裂魔法に関して率直な感想を口にした
サスケ「思ったよりも凄い物だったな、爆裂魔法は」
めぐみん「そうでしょうそうでしょう!サスケも爆裂魔法に興味を持ってくれましたか!?どうですか?これを機にこれを機に爆裂道を歩むというのは!!」キラキラ
サスケ「そんな気はない」
めぐみん「何ですと!?」
サスケ「確かに爆裂魔法は思ったよりも凄い物だったと言ったが、オレはそれを上回る術……もとい魔法を使う事が出来る」
めぐみん「ば、爆裂魔法を超える魔法!?そ、そんな物がこの世に存在してると言うのですか!?」ガーン
カズマ「いや、爆裂魔法以上って……どうなっちまうんだよ」
テイラー「流石にそれはないんじゃないか?」苦笑い
キース「そんな物使ったらここら一帯更地になっちまうんじゃないか?」ケラケラ
リーン「流石に爆裂魔法よりも凄い魔法なんてないでしょ」アハハ
まぁ、爆裂魔法を見た後にそれを超える魔法なんて言われても信じられなくて当然か
サスケ「見せる機会があるかどうかは分からないが、その時が来たら見せてやる」フッ
こうして、蛙の討伐は終わった
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
〜アクセルの街〜
アクセルの街に戻ってきたオレ達は、談笑しながら門をくぐった。すると何処かから声をかけられた
「あー!やっと見つけたー!!」
何処かで見た事があるような……鎧を身に付けている剣士の男に連れられている青髪の少女がこちらを指差しながら何か騒いでいた
カズマ「……誰だっけ?」
サスケ「(……女神アクア?いや、まさかな)さぁな」
その少女はそのまま剣士の男に連れられていった
めぐみん「どうしました?」
カズマ「いや、知ってる人かと思ったんだけど違ったみたいだ」
サスケ「遠目で見たから勘違いしたんだろう」
この世界の住人なら青い髪の奴なんていくらでもいるだろう……恐らくだが
キース「なぁ、ギルドに戻ったら今日は宴会でもやらねぇか?」
カズマ「お、いいな!今日は騒ごうぜ!」
サスケ「オレも付き合おう」
めぐみん「いいですね!今日は飲み明かしましょう!」
めぐみんがどさくさに紛れて飲もうとしてるな……飲ませないけどな
〜ギルド〜
ギルドに着いたオレ達は、クエストの報告をしていた
受付嬢「お疲れ様でした。皆さん凄いですね!6人で150匹以上倒して来るなんて!」
内訳はめぐみん50匹、カズマ30匹、テイラー達計40匹、残りがオレだ。皆それぞれレベルが上がった様だが、オレはレベルの変動がない……生前のステータスの影響もあるのか?
受付嬢「では、報酬をお受け取り下さい!」
買取は後日改めてという事になり、クエスト報酬として300万エリスが渡された。皆で等分して50万エリスずつ受け取り、その後は宴会を開いた
カズマ「それにしてもサスケ、お前って凄い奴だったんだな!」
テイラー「確かにな。中級魔法の連発に見た事ない魔法、それにテレポートまで使えるとはな……それに、爆裂魔法を超える魔法もあると言っていたが、どれほどの物か見てみたいな」
めぐみん「我が爆裂魔法を超える魔法……究極魔法とでも名付けましょうか」
サスケ「そんな名前で呼ばなくていい」
リーン「いいんじゃないかな?究極魔法って言っておけば、箔が付くよ!」
そんな物は求めてないんだが……何故かどんどん盛り上がっていってる
そんなこんなで一時間程経過した
テイラー「それにしても、良かったのか?戦果はカズマ達の方が上だったのに、報酬を等分して。それにサスケも結構戦果を上げてただろ」
サスケ「オレは気にしてない」
カズマ「サスケの言う通り。それに、オレとめぐみんだけじゃ依頼を達成出来なかったしな。気にしないでくれ」
テイラー「そっか」
各々思うところがあったみたいだが、こうして言葉を交わせばすれ違う事も少なくなっていい物だな……
キース「2人とも、飲んでるかぁ?」
カズマ「おう、飲んでるよ!」
サスケ「あぁ」
それにしても、キースは酒のペースが早いな……オレでもそこまで早くないというのに。カズマも少しずつ飲んでる様だ
めぐみん「かじゅま〜///」ダキッ
カズマ「うおっ!?」ビクッ
突然めぐみんがカズマに抱きついた。顔を真っ赤にしながら
サスケ「コイツ……見てないところで酒を飲んだな……」
カズマ「ま、マジかよ……」
めぐみん「えへへ〜、かじゅま〜かじゅま〜///」
カズマ「な、なぁ……コレ、どうにか出来ねぇか?」ドキドキ
サスケ「お前が介抱してやれよ」フッ
カズマ「マジかよ……」ドキドキ
サスケ「酒に酔えば、本音が出やすくなる。そこまで隙を見せるのは、お前の事を少なからず良く想ってる証拠だ」
カズマ「そ、そうなのか?だとしたら……何だか、照れるな///」
サスケ「かといって、手は出すなよ」
カズマ「いや、ださねぇよ!!」カァーッ
まぁ、見るからにヘタレだもんな
カズマ「と、とにかく、めぐみんがこの状態だからオレ達はそろそろ帰るわ」
サスケ「なら支払いはオレが済ませておく」
カズマ「いいのか?」
サスケ「その代わり、また助けが必要になった時は協力して欲しい」
カズマ「分かったよ。でもそれはお互い様で頼むわ」
サスケ「フッ」
そう言ってカズマ達は帰って行った。帰り際にめぐみんが「かじゅまのえっち〜///」と言ってたのは気のせいだと思いたい
サスケ「オレもそろそろ帰る。皆は好きにしててくれ」
テイラー「おう、今日は助かったぜ」
キース「またなぁ〜」ヒラヒラ
リーン「お疲れ〜」ヒラヒラ
カズマ達の分とオレの分、そこに少し上乗せして金を払って帰った
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
〜宿〜
今日は運良く宿を取る事が出来た。恐らくゆんゆんが使っていた部屋だと思うが、ありがたく使わせてもらおう
サスケ「ふぅ……」ドサッ
ベッドに体を投げ出す。そして左手を見つめる
サスケ(左腕を失って約20年……里を護る為に戦い、そして一度死んだ……この世界に来てから、周りと上手くやって行こうとして何とか頑張ってはいるが、果たして本当に上手く行ってるのか?それと……オレは……赦されたのだろうか……)
この世界に来てから何度も自問自答してきた。その問いに答える者はこの世界には存在しない。女神エリスは償われた言っていたが、他の誰でもない自分自身がそれを否定する
サスケ(ナルト……サクラ……サラダ……ボルト……オレは、これからどうすればいい?魔王を討った後、オレに残される物とは何なんだ……?オレは本当に……この世界で生き続けていいのか?)
そんな考えが、いつも頭の中をぐるぐると回り続けている……
サスケ(フッ……こんな事ばかり考えていたら、またナルトにぶん殴られるだろうな……)
そうこうしてる内に、オレはいつの間にか眠りについた……
〜翌日 ウィズ魔道具店〜
暇だったオレは、ウィズ魔道具店に足を伸ばしていた
ウィズ「いらっしゃいませ!あら?サスケさんじゃないですか」
サスケ「邪魔するぞ」
ウィズ「今日はどうされたんですか?」
サスケ「魔王軍について聞きたい事がある」
ウィズ「魔王軍について……ですか?」
サスケ「あぁ」
ウィズ「申し訳ありません。その事については、私からはあまり話せないんです……私は、あくまでも中立の立場なので」
サスケ「……そうか」
ダメ元だったが、やはり話せない様だ
ウィズ「代わりと言っては何ですが、新しい商品を仕入れたので、そちらを差し上げましょうか!?」
そう言ってウィズが取り出したのは、小さなお守りの様な物だった
サスケ「これは?」
ウィズ「これは幸運のお守りといって、持ってるだけで幸運値が上がるお守りなんです!」
……何とも胡散臭い。どうせ碌でもない代償があるんだろう
サスケ「それで、何か条件だったり、代償があるんだろう?」
ウィズ「幸運値が上がる代わりに、幸運値に左右されるスキルが一切使えなくなります」
サスケ「そんな物捨てろ」
ウィズ「ひ、ひどい!?一生懸命探してきたのに!!」涙目
どうしてこうも
サスケ「……また来る」ハァ
ウィズ「あ!さ、サスケさん!?」
後ろから「お願いです!見捨てないで下さい〜!!」などと聞こえてくるが、オレは無視してギルドに向かった
〜ギルド〜
ギルドに着くと、憤慨するめぐみんと宥めようとしてるカズマがいた
サスケ「どうしたんだ2人とも?」
カズマ「あ、サスケ」
めぐみん「どうしたもこうしたもないですよ!!アレを見て下さい!!」ビシッ
そう言って、掲示板の方を指差した
サスケ「……どうなってるんだ?」
そこには、高難易度のクエストがいくつかあるだけだった。何故こんな事になってるのか、受付の奴に聞いてみるか
サスケ「失礼する。クエストの掲示板を見て来たんだが、何故あんなクエストしかないんだ?」
受付嬢「あ、サスケさん……実はーーー」
どうやらどっかの高レベルの魔剣使いの男が中難易度から高難易度手前のクエストをまとめてこなしたらしい。その時に青髪の少女が引き止めていたらしいのだが、魔剣使いは聞く耳を持たずに突っ走って行ったみたいだ。他にも戦士風の少女と盗賊風の少女がいたらしいが、この2人は魔剣使いの男を全面肯定してたみたいだ
サスケ「迷惑な連中だな……」
受付嬢「その事もあって、しばらくの間はクエストを割当制で依頼するという形で取り扱う事になりましたので、申し訳ありませんがクエストを受注して頂く際にはこちらから声をかけさせて頂きますので、それまではしばらくお待ち下さい」ペコリ
サスケ「そういう事なら仕方ないな……今は特に困ってはいないから、オレに振る分は他のやつにやらせてやってくれ」
受付嬢「ご協力、ありがとうございます!」
別にクエストが受けられなくなった事は気にしていない。ただ暇になっただけなら、修行でもして時間を潰せばいいだけだからな
カズマ「サスケ、お前はこれからどうするんだ?」
サスケ「適当に時間を潰す事にする。カズマは?」
カズマ「めぐみんが爆裂魔法を撃ちたがってるから、迷惑にならないところで撃たせてくるわ」
めぐみん「さぁ、行きますよカズマ!!」ズンズン
カズマ「分かったよ!じゃあな、サスケ!!」クルッ タッタッタッ
サスケ(危なっかしい奴らだ)
何処かで修行でもしてくるか
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
〜一週間後〜
そんなこんなで一週間が経った。今日は休憩日という事で、修行を休んでいた
サスケ「たまには街を散歩でもしてみるか」
というわけで、支度をして街へと繰り出した
街はいつも通り活気に溢れている。まるで木の葉の里と似た様な雰囲気だな……
サスケ(懐かしいな……)フッ
そんな事を思いながら散歩を続けていると、声をかけられた
「兄ちゃん!久しぶりだな!元気にしてるか?」
サスケ「確か八百屋の……こっちは相変わらずだ」
八百屋の親父「そっか、相変わらずか!それなら良かった!そうだ、最近トマトを仕入れたんだ。良かったらいくつか持って行くか?」
サスケ「いいのか?」
八百屋の親父「この間助けられた礼だ、だから気にするな!」
サスケ「なら遠慮なく」
八百屋の親父「またよろしくな〜!」
八百屋を後にすると、子供達が走って行くのが見えた。平和だと思う反面、魔王軍をどうにかして倒して行かないと……そう思いながら、オレはギルドへと向かっていた
〜ギルド〜
ギルドでは、カズマとめぐみんが肉パーティだと話していた
サスケ「盛り上がってるな」
カズマ「お、サスケ!今日はクエストを依頼されて、結構いい収入になったから肉を食おうって話になったんだ。良かったら一緒にどうだ?」
サスケ「オレもいいのか?」
めぐみん「勿論ですよ!我々は仲間ではないですか!」
サスケ「……そうか、すまないな」フッ
そんな話をしていると、2人の少女がギルドに入って来た。2人は周りを見渡し、オレ達を見つけると勇足でやって来た
「やっと見つけたわ!カズマ、サスケ!」
そう言ったのは、いつぞやの女神
「お久しぶりですサスケさん。そして久しぶりね、めぐみん!約束通り、決着を着ける為に修行をして来たわ!さぁ、勝負よ!!」
そう言ったのは、いつもより堂々としたゆんゆんだった
しかし、声をかけられたカズマとめぐみんは
カズめぐ「「どちら様でしょう?」」
と、声を合わせて返していた
「何でよぉ〜!!カズマさん、私の事覚えてないのぉ〜!?」涙目
「えぇ〜!?めぐみん、私の事忘れちゃったの!?あ!さ、サスケさん!!サスケさんは私の事覚えてますよね!?」涙目
サスケ「当たり前だろ。久しぶりだな、ゆんゆん」
ゆんゆん「よ、良かったぁ〜……サスケさんも私の事忘れてたら、どうしようかとぉ〜……」
サスケ「オレはそんな薄情者じゃない」
「じ、じゃあ私の事も覚えてるわよね!!サスケさん!!」
サスケ「……忘れるわけないだろ」
「何か変な間があったんですけど!?」
サスケ「何故こんなところにいる?"女神アクア"」
アクア「ほ、本当に覚えてたんだ……何よもう〜!変な間をあけて驚かせたりしないでよ〜!!」ニコニコ
カズマ「いや、本当に何でここにいるんだよ……」
アクア「あらやだ、カズマさんも覚えてるんじゃない!嫌ねぇ本当にもう〜!」
カズマ「サスケ、お前もコイツに転生させられたんだよな?こんな奴だったか?」ヒソヒソ
サスケ「いや、全然違った筈だが……」ヒソヒソ
めぐみん「サスケ、貴方はこの子の事を知ってるんですか?」
サスケ「ゆんゆんの事か?この街で最初に出来た仲間であり、最初に出来た友だ」
ゆんゆん「サスケさん……」パァァァ
めぐみん「仲間であり、友……?まさか、そんなわけ……!」
ゆんゆん「どういう事よ!?っていうか、めぐみん絶対私の事覚えてるでしょう!!」
めぐみん「いえ、名乗りもせずに覚えてるだろうと言われても全然ピンと来ません。思い出して欲しいというのなら名乗ってはいかがですか?」
ゆんゆん「な、名乗り……」ゴクリ ツー
サスケ「やめてやれめぐみん。そういうのは無理矢理やらせたりする物じゃないだろう。何だったらオレが簡単に紹介するが?」
めぐみん「いえ!これは本人がやるべきなんですよ!名乗りとは己の存在を証明し、いずれは後世に語り継がれてゆく物なのですから!!」
サスケ「本人は嫌がってるみたいだが?」
ゆんゆん「い、いえ!めぐみんの言う通りだと思います……は、恥ずかしいですけど、私、名乗ります!」
そして、あの時聞いた名乗りと全く同じ物を叫んでいた
めぐみん「とまあ、彼女は私の同級生です」
ゆんゆん「」
カズマ「お前……」
……そっとしておこう
サスケ「それで、アクアは何故ここにいるんだ?」
カズマ「オレ達に文句を言いに来たとかそんなところか?」
アクア「まぁ、文句がないわけじゃないけど、それはもういいわ。それより、貴方達にお願いがあるの!」
文句を言いに来たわけじゃないのか……それよりも……
サスケ「お願い、だと?」
カズマ「……まぁ、出来る範囲でなら聞くけど」
アクア「……!」パァァァ
カズマの言葉を聞いて、表情を明るくしたアクアが頭を下げて来た
アクア「お願いします!私達をパーティに入れて下さい!!」ペコリ
ゆんゆん「ふぇ!?アクアさん!?えっと……ふ、不束者ですが、お願いします!!」ペコリ
ゆんゆんはまたとんでもない事を言っていた。それにオレはパーティを組んでいないのだが……この際だ
サスケ「なら、オレもパーティに入れてくれ」
カズマ「あ、そういえばサスケとはまだ正式にパーティを組んでなかったな」
めぐみん「ほう、これでサスケの究極魔法がいつでも見る事が出来るチャンスがあるという訳ですね」
サスケ「その呼び方はやめろ」
アクア「えっと、私達は……?」
カズマ「別にいいぞ。その代わり、クエストの時はオレかサスケの指示には従ってもらうぞ」
アクア「分かったわ!」
ゆんゆん「分かりました!」
こうして、オレ達は正式にパーティの仲間になった。そしてその話を聞いていたのかーーー
「すまない、パーティを組んでいるのなら、私も入れてはもらえないだろうか」
騎士の様な格好をした女が、側に立っていた
続く
今回はここまでです
前回の後書きで書いた内容と差異が出てしまい申し訳ありません
ちなみにこの小説、サブタイトルが『両雄転生物語』となっていて、カズマさんがチートでサスケと組ませて両雄というわけでは決してありません
のちにナルトも転生させます
時期は決めてありますので、今しばらくお待ちください(多分二、三話後くらいに転生して来ます)