【更新停止中】緋雷ノ玉座   作:seven74

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 ドーモ=ミナサン。
 就活で忙しい中、なんとか時間を見つけてifストーリーを完成させましたッ! 可能から本編も更新したかったのですが、流石に時間が無く……申し訳ございません。
 今回はアンナ乱入回です。

 それではどうぞッ!



ifストーリー/番外編
if:闖入者


 

 肌寒い夜の森を、二つの影が疾走する。

 

 金色の騎士王―――アルトリア・ペンドラゴン。

 黒鉄の巨人―――ヘラクレス。

 

 両者の戦いは、苛烈を極めるものであった。

 

 暴風を伴って振るわれる大剣を掻い潜り、アルトリアの直剣が奔る。

 迷いなく振るわれた黄金の剣は岩塊そのものとも言えるヘラクレスの肌を斬り裂き、鮮血を噴き出させるが、その中にある内臓まで傷つけるまでにはいかなかった。

 

 墓石を砕き、死者の安寧を脅かしながら繰り広げられる剣戟。火花を散らし何度も繰り返されるそこから放たれる余波は、遠く離れていても、二騎のマスター達の全身にビリビリとした感覚を覚えさせる。

 

 

「あははははッ! いいわよバーサーカーッ! そのまま叩き潰しちゃえッ!」

「っ……、セイバー……」

 

 

 ヘラクレスのマスター―――イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの声に応えるように咆哮したヘラクレスが斧剣を振り被り、アルトリアが不可視の剣に纏わせた風の勢いを強める。

 彼女のマスター―――衛宮士郎の視線の先で、両者の雄叫びが轟く。

 

 

「■■■■■■―――ッ!」

「ハァ―――ッ!」

 

 

 気迫の籠もった両者の剣が衝突しかけ―――

 

 

「―――ねぇ、君達」

 

 

 酷く静かな声に、二騎の動きがほぼ同時に止まった。

 

 

「……バーサーカー? どうしたの?」

 

 

 イリヤの問いかけに、しかしヘラクレスは答えず、視線をあらぬ方向へ向けている。

 そしてそれはアルトリアも同じで、彼女もヘラクレスと同じ方向を見つめている。

 

 その視線につられてその場の誰もがその先を見やると、コツコツと小気味のいい靴音を奏でながらやって来る者がいた。

 

 彼らの視線の先にいたのは、白いドレスを纏った女性。美しく整った顔に僅かに皺を寄せた彼女が一歩ずつ近づく度に、アルトリアとヘラクレスが少しだけ後退していく。

 

 

「あれって……」

 

 

 その姿に、士郎とその隣に立つ少女は見覚えがあった。

 

 

「アンナ先生……?」

 

 

 士郎の次の言葉を、隣にいた遠坂凜が代弁する。

 彼らの前に現れたのは、二人が通っている穂群原学園の英語教師、アンナ・ディストローツだった。

 

 

「……君達が、この墓場を荒らしたの?」

 

 

 普段教鞭を取っている時とは違う険しい表情で腕を組んだアンナが問う。彼女は、いつもとは全く異なる雰囲気を纏っており、先程からまるで少量の電流を浴びせられているかのように、士郎達の全身を震えさせている。

 彼女からの問いに対して最初に答えたのは、折角の勝負に水を差されたイリヤだった。

 

 

「貴女、誰? ここの墓守?」

「残念ながら違うよ。普段聞こえるはずのない音が聞こえてきたから来ただけの、ただの一般人だよ」

「一般人……一般人? その魔力量で?」

 

 

 一般人―――その言葉を聞いて、イリヤの表情が変わる。

 明らかに信じられないと言いたげな表情を浮かべる彼女に、士郎は隣の凛へ訊ねる。

 

 

「遠坂、お前、なにかわかるか?」

「なにって見れば……あぁそうか。衛宮君、へっぽこだものね。そりゃわからないか」

 

 

 流れるように『へっぽこ』と言われてもぐっとなるも、事実なのでなにも言い返せない。

 そんな士郎には目を向けないまま、凛は続ける。

 

 

「彼女、ドでかい魔力持ちよ。保有する魔力が大きすぎて、体外にまで溢れ出してる。さっきから全身がビリビリしてて仕方ないわ……。明らかに一般人じゃないわね」

 

 

 どうやって今まで隠してたのかしら―――と最後に呟いた彼女の説明に、士郎はようやく先程感じた全身の痺れの原因に行き着いた。

 これは、あの女性から漏れ出た魔力なのだ。その影響により、自分達の体に異変が生じているのだ。

 

 

「とぼけないで。そんな魔力量、一介の魔術師なんてレベルじゃない。見る事すら稀なレベルよ。―――でも、いいわ。マスターでもない魔術師なんて、どれだけ優れていてもバーサーカーの敵じゃないもの」

 

 

 微かに恐れの色が混じっていたイリヤの口元が、三日月のように歪む。

 士郎達が嫌な予感を感じた次の瞬間、それは現実となって現れた。

 

 

「―――じゃあ、殺しちゃって、バーサーカー」

 

 

 冷酷に、残酷に告げられた命令に、巨人が駆け出す。

 アンナが来るまで戦っていた剣士には目もくれず、ただ主の言葉に従って乱入者の排除に向かっていく。

 

 

「まずい―――ッ!」

「逃げてくれ先生ッ! そいつは―――」

 

 

 士郎が叫ぶが、彼の声が届く頃には、もうヘラクレスはアンナの目の前まで来ていた。

 振り下ろされる斧剣。呆然とそれを見上げるアンナが次の瞬間には肉塊になってしまうと思い、咄嗟に目を背ける。

 

 轟音。続いて、突風。

 髪の毛を乱暴に弄んでいくそれを咄嗟に両腕で防ぐ。

 

 

「あははッ! 結局は魔力だけの人間ね。なにも出来ずにバーサーカーにやられちゃうだなんて」

 

 

 風が収まり、雪の少女の笑い声が響く。

 日頃から世話になっている教師が為す術なく潰された、という事実にさぁっと血の気が引いていく嫌な感覚を覚えるが、しかし、士郎の瞳は月明かりに照らされるヘラクレスの姿に違和感を感じた。

 

 

「……バーサーカー?」

 

 

 彼が感じた違和感にイリヤも気付いたのか、標的を叩き潰しているはずの狂戦士を見つめる。

 

 

「……いきなり攻撃だなんて、酷い事するね」

 

 

 なっ―――と、驚愕の声を漏らしたのは誰だったか。

 士郎か、凛か、アルトリアか、イリヤか。それとも、狂戦士となって理性を失っているはずのヘラクレスか。

 

 振り下ろされた斧剣の先に、肉片など欠片もない。

 あるのはただ、己に向かって振り下ろされていた大剣を、白く変質した片手(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)で掴んでいるアンナの姿だった。

 

 

「なんで君がここにいるのとか、なんでたった十年前に起きたばっかりなはずの聖杯戦争がまた始まってるのとか、色々気になるけどさ……」

 

 

 まずは、と、アンナが区切った瞬間、彼女の足元から緋色の稲妻が迸った。

 魂さえも灼かれてしまうのではないかという威圧感を齎すその稲妻の中心にいるヘラクレスが本能的な危険を感じて飛び退くが、もう遅い。

 

 

「なにやってるの―――アルケイデスッ!!」

 

 

 怒号の後、轟音。

 飛び退いたヘラクレスとの距離を瞬きの間に縮めると共に繰り出された拳骨は、寸分違わずにヘラクレスの脳天を穿ち、彼の頭部を地面へとめり込ませた。

 

 

「―――は?」

 

 

 先程までの笑みを消したイリヤの呆けた声が、不思議な程に響く。

 彼女がそうなる気持ちが、士郎達には否が応でも理解できた。

 アルトリアでさえ明確なダメージを与えられなかったヘラクレスが、たった一撃でその顔を地面へと叩き付けられた。いったいなにが起こっているのか、それを知る者はいない。

 たった一人、めり込ませた顔を上げたヘラクレスの前で腕を組む、あの不可思議な女性を除いて。

 

 

「死者への敬意を忘れるなって、私は教えたはずだよね? あそこがなんだかわかる? 墓場だよ、墓場」

 

 

 ヘラクレスとアルトリアの戦いによって無残な有り様と化した墓場を横目に、アンナは埋めていた顔を上げたヘラクレスを見下ろす。

 

 

「幾ら君が活躍した時代の冥界が徒歩で行けるものであってもさ。生を全うした死者に対して申し訳ないと思わないの?」

 

 

 イリヤは声が出なかった。

 あのギリシャが誇る最高の知名度を持つヘラクレスが、あの謎の女性を前に何一つ行動を起こせていない。

 普段ならば即座に傍らの斧剣で斬り掛かっているはずであるのに、彼からそのような気配は感じられない。

 理性を失っている狂戦士であるはずなのに、最強の英霊であるはずなのに、今の彼は、まるで母親に叱られている子どものように見えてしまっていた。

 しかしそれを、彼のマスターであるイリヤが許すはずがない。

 

 

「ッ……立ち上がりなさい、バーサーカーッ! そんな奴、すぐに潰しなさいッ!」

「■■……■■■■■―――ッッ!!」

 

 

 主からの指示を受け、狂戦士が動き出す。

 地面につけていた左手を離し、右手を軸に体を回転。巨木のように太く、鍛えられた足による一撃がアンナ目掛けて振るわれる。

 

 轟音、次いで、爆風。

 爆風によって巻き上げられた土煙の中、ヘラクレスはほぼ直感で、繰り出した蹴撃を止められた事に気付いた。

 

 

「……バーサーカー。理性を失った狂戦士、そう、君はその姿で召喚されたんだね」

 

 

 晴れていく土煙の奥で、鱗の生え揃った純白の腕で自分の胴程の太さを誇る足を受け止めたアンナの瞳は、哀しみで彩られている。

 

 

「バーサーカーじゃなければ、例えばアーチャーだったなら、私に勝てたかもしれないね。けど、なけなしの理性と力任せの攻撃じゃ―――」

 

 

 離れていこうとするヘラクレスの足を掴み、放り投げる。

 体勢を立て直して着地したヘラクレス目掛けて、アンナが斧剣を投擲した。

 華奢な体躯からは想像もできない膂力で投げられた斧剣は、決して高度を落とさぬまま真っ直ぐに巨人の顔面に向けて一直線に飛んでくるが、ヘラクレスは即座に右足を軸に回転。捉えるべき標的を逃し、頭部の真横を通り過ぎていこうとする斧剣の柄を握り締め、構える。

 

 瞬間―――黒鉄の肉体を緋雷が焼いた。

 

 開いた右手から放たれた幾つもの稲妻に打たれたヘラクレスが堪らずに膝をついた隙を、アンナは逃さない。

 

 

「―――私には勝てないよッ!」

「■■……ッ!」

 

 

 両足に電流による筋力増強を図って迫りくるアンナに、ヘラクレスは斧剣では迎撃できないと判断し、斧剣を地面に突き立てて構える。

 固く握りしめられた拳が空気を切り裂いてアンナの顔面へと迫る。

 常人では視認する事すら叶わず、なにも出来ぬまま頭部を消し飛ばされる一撃。しかしそれを前にしても、アンナは止まらない。

 ヘラクレスの拳があと少しで鼻先に触れる―――その瞬間、アンナの姿がブレた。

 ギリギリまで引き付けてからの回避。当たると確信していたヘラクレスは不意を突かれた形になってしまい、辛うじて視線で彼女の姿を追う事しかできない。

 

 そしてアンナは動きを取れないヘラクレスの背後に回り、跳躍。

 

 跳び上がった瞬間にヘラクレスの腰を掴んだと思いきや、そのまま彼の体を持ち上げ、重力に引かれるまま落下。ヘラクレスが抵抗する暇を与えぬまま、彼の上半身を地面へと突き立てた。

 

 

「―――? ―――ッ!? ―――ッ!!??」

 

 

 これには流石のイリヤも鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。

 ただの一般人に、歴史に名を轟かせたヘラクレスがスープレックスを仕掛けられ、抵抗もできないまま上半身を地面に埋められた。

 ピンと両足を伸ばすヘラクレスから離れたアンナは、続いてアルトリアへと視線を向ける。彼女と視線を交わした途端、アルトリアはビクッと体を強張らせた。彼女の気持ちを表すかのように、その頭部から伸びるアホ毛も直線になる。

 

 

「アルトリア、残念だよ。まさか君が墓場で暴れるだなんて……」

「ま、待ってくださいアンナッ! これは決して故意ではなく、移動した先がたまたまこの場所でして―――」

「問答無用ッ!」

 

 

 雷が轟くような音がした瞬間、アルトリアの背後に現れたアンナ。彼女の存在にアルトリアが気付くも、時既に遅し。

 アルトリアの細い腰にアンナの腕が巻き付き、彼女もまたヘラクレスと同じ末路を辿った。

 

 士郎と凜、イリヤは最早、言葉すら出なかった。

 

 聖杯戦争が始まって一日も時間が立っていないというのに、特大のイレギュラーが目の前に現れた。

 聖杯戦争というものにイレギュラーが起こらないという事はまずあり得ない。これまでの第一次聖杯戦争から第四次聖杯戦争まで必ずイレギュラーが発生し、それがその戦争の決着を有耶無耶にする事も少なくはなかった。

 だが、今回のイレギュラーは度を越している。

 

 ただの一般人。サーヴァントを連れておらず、マスターでもないたった一人の女性に、最優を誇るセイバーと、今回の聖杯戦争の中で最強と評されているバーサーカーが手も足も出なかった。

 

 なにがなんだかわからない―――そう誰もが思った瞬間、アンナの視線が士郎達に向いた。

 

 両足を天に掲げ、上半身を埋めた最優と最強から離れたアンナは、一歩また一歩と、身を縮こまらせている二人の前に立つ。

 

 

「……衛宮士郎君に、遠坂凜ちゃんだよね。まさか、君達が聖杯戦争に参加しているだなんてね」

「「…………」」

 

 

 腕を組んで睨んでくるアンナに、士郎達は何も言い返せない。

 

 なぜここにいるのか。

 聖杯戦争を知っているのか。

 聞きたい事がたくさんあるというのに、それを問いかけられる空気ではないと、二人は目を合わせずとも察していた。

 

 黙り込んでいる二人を前に、「はぁあああ……」と重い溜息を吐き出し、アンナは懐からメモ帳とペンを取り出す。

 メモ帳にペンを滑らせた後、アンナはそれを剥がして士郎に手渡した。

 

 

「今度の休日、ここに来て。それ、私の住所だから」

「ぇ、あ、あぁ、はい……」

「いい? 絶対に来るんだよ。君達には色々聞きたい事があるんだから」

 

 

 腰に手を当てたアンナの厳しい眼差しを前に、士郎達はただ頷く事しか出来なかった。

 それに対して「よろしい」と一息に吐いたアンナは、次いでイリヤの前まで移動する。

 

 

「嘘よ……バーサーカーが負けるはずが無い……。あんな、あんな奴に……」

「……ねぇ、君」

「―――ッ!」

 

 

 その場に立ち尽くし、自慢のサーヴァントの敗北という事実を認めようとしないところに声をかけられ、イリヤが顔を上げる。

 

 怒りや恐怖といった感情が混ざり合ったイリヤが、自分を見下ろしてくるアンナを前に後退る。

 対してアンナは、自分を見上げてくるイリヤに瞳を伏せた。

 

 

「……こんな小さな娘まで、この戦いに……」

 

 

 そう呟くアンナの瞳は憐憫に彩られ、僅かに揺らいでいる。

 拳を握り締め、夜空を見上げたアンナは一度深呼吸をし、片膝をついてイリヤと視線を合わせた。

 

 

「……魔術師である君に、善悪を説いてもあまり効果が無いのはわかってる。でもね、生を全うした人達が眠る墓場で暴れるのも、悩める人々が救いを求める教会の近くで戦うのは、もうやめなさい。これは、その罰よ」

「え―――あぅっ!」

 

 

 ビシッと、額にデコピンを受けたイリヤが可愛らしい呻き声を上げて額を押さえた。

 

 

「アルケイデスッ! アルトリアッ!」

「■■……ッ!」

「は、はいッ!」

 

 

 なんとか地面に埋まっていた上半身を抜き出す事に成功したヘラクレスとアルトリアが、間髪入れずに鈴の音のように軽やかに響く声に姿勢を正す。

 

 

「いくら聖杯戦争といえど、戦う場所は考える事ッ! ここは君達のいた時代じゃないんだから、この世界の人達の事も考えなさいッ! 返事ッ!」

「わ、わかりましたッ!」

「■■ッ!」

 

 

 両手を腰に当て、豊満な胸を張って怒鳴りつけてくるアンナに、アルトリアとヘラクレスは揃って頷いた。

 

 今の彼らが、歴戦の英雄として時代を駆けた猛者達であると、いったい誰が理解できようか。今の二騎は、まるでイタズラがバレて母親に叱られる子どものようであった。

 

 

「それじゃあ、今夜はもう帰りなさい。あ、それと。日が昇ったら言峰君にこの件について謝罪に行きなさい。忘れないようにッ!」

 

 

 去り際にそう言い残し、アンナはカツカツと聞き心地のいい靴音を立てながら階段を下っていき、その姿を夜の闇へと溶け込ませていった。

 

 

「な、な……」

 

 

 闖入者がいなくなった後、幼い少女の震えた声が嫌によく聞こえる。

 

 

「なんなのよ、アイツーーーーーーッ!!!」

 

 

 凍える夜の街に、雪の少女の叫び声が響き渡った―――。

 




 
・『この世界のアンナ』
 ……士郎達が通う高校の英語教師として赴任。現在はマンションで暮らしている。冬木で暮らしている理由としては、とある老人の頼みを受け、聖杯戦争が齎す未曾有の大災害を防ぐ為。どうやらこの世界において、あの老人は彼女の助けなくば世界の存続は叶わないと判断したようだ。
 本心では自分がサーヴァントを召喚し聖杯戦争に参加したかったのだが、マスターには選ばれなかった。もし選ばれていた場合、“禁忌”、または古龍種の内の一体、彼女と生前に面識のある者をサーヴァントとして召喚する事になり、間違いなく今回の聖杯戦争の中で最強格となるだろう。

・『sn時空のアンナの実力』
 ……本編と比べると間違いなく弱い。シュレイド異聞帯という、彼女の全盛期であった頃のテクスチャと同じ世界で無い以上、彼女の力が全盛期に戻る事はない。しかし大聖杯が存在し、豊富な魔力を宿す冬木であれば、ヘラクレス相手に圧倒するレベルには戦えるようになる。
 ギルガメッシュが相手の場合、頭部以外が黄金の鎧に護られている事からひたすらに首目掛けて攻撃を飛ばし続ける。しかしギルガメッシュも相手がアンナである以上、初手から乖離剣&宝物庫全開&ズッ友チェーン常時展開なので、勝算はアンナ:ギルガメッシュで4:6といったところ。

・『ヘラクレスとアンナの力量差』
 ……バーサーカー霊基のヘラクレスでは、勝算こそあるものの基本アンナに勝てない。多少の理性は残っていたとしても、大抵が力任せの攻撃である以上、アンナに攻撃を読まれて防がれ、カウンターを貰ってしまう。もしもアーチャー霊基であったならば、アンナに勝てる確率は充分にあった。

・『ヘラクレスとアンナの関係』
 ……ヘラクレスから見たアンナとは、普段は優しいけれど怒ると頭の上がらないお姉さん。しかしその優しさに救われた事は多く、幼き頃は微かな恋心を抱く事もあった程。
 アンナから見たヘラクレスは、ゼウスのせいで波乱万丈な運命に巻き込まれた哀れな英雄。後に星座となって語り継がれるも、そこに至るまでの道程が、悲しみに満ちていたのを彼女は知っているが故に……。

・『アルトリアとアンナの関係』
 ……アルトリアから見たアンナとは、己の内にある竜の炉心の大元であるため、どこか母親に近い感覚を覚える存在。生前はガウェインのマッシュ料理に代わる美味な料理を振る舞ってくれたり、時々ちょっかいをかけてくるマーリンの制裁に手を貸してくれたり、また自分や円卓の騎士達の特訓に協力してくれたりなど、かなりの恩がある。
 アンナから見たアルトリアは、自分の正式な娘ではなくとも、竜の炉心がある以上自身の系譜に連なる者と捉えている。だが、仮に竜の炉心がなくとも彼女はアルトリアを支えていただろう。たとえ結果が滅びだったとしても、ブリテンを護ろうとした彼女の意志は本物なのだから。
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