ドーモ=ミナサン。
新年最初のイベント新規サーヴァント達の声があまりにも好きすぎて石を使うかどうか迷っているseven774です。
花坂翁……日本人なら誰もが知る昔話の主人公ですが、まさかその声が石田彰さんだとは思いもしませんでした……。スキルや宝具の演出、第三再臨のデザインも好きなので是非とも引きたいところなのですが、如何せん来月はバレンタインがありますのでかなり悩みどころです。もし引きたくなった時には中の人ネタ的意味も含めてイアソンをマイルームに設定しようかと思います、はい。
今回は少し短いです。
それでは、どうぞッ!
自らをテペウと名乗ったディノスとの会話は、実に充実したものだった。
一を聞いて十を知る、という言葉がよく似合う彼は、自分やこのミクトランが本来ならば存在し得ないものだという事を知っていた。それは他者から得たものだと彼は言うが、それでも自分達の世界が『滅びるべき世界』と認識して、それを受け入れているのは……達観していると言えばいいのだろうか。
君はそれでいいのかと、私が聞けば、彼は「なにがですか?」と不思議そうに首を傾げた。
生存すべき汎人類史と、滅ぶべき異聞帯。それらの関係性を彼なりに理解していたテペウは、その上で私達を『敵』ではなく、『客人』として……いや、『自分達のやるべき事を果たしに来た、違う世界の友人』と捉えていたのだ。
さらに、彼は驚く事に、マシュ達が所属するカルデアを心配していた。彼女達の敗北が汎人類史の消滅に繋がると知っている彼は、彼女達のこれからを応援していた。
嗚呼―――なんて、穏やかな人類なのだろうか。全てのディノスが彼のような精神性ではないだろうが、それでも、自分達の滅びを知っていてもなおそう考えられる性質は、私の知る人類にはあまり見られないものだ。
誰だって、自分達の世界が滅びるべきものだと知れば、耳を塞ぎ、「そんなはずがない」と叫ぶはずだ。いずれその考えから脱却する者が現れるのだとしても、誰だって最初はそうするはずだ。
なのに、彼はそれをしなかった。現実逃避をするでもなく、汎人類史を糾弾するでもなく、ただ『あぁ、そうなのか』と簡単に片付けてしまった。
……そう考えると、この世界が剪定されたのもよくわかる。この世界の霊長には、世界の存続に直結する『発展』や『生存』に対する意欲が薄すぎたのだ。完全ではないけれど、それに近い生態を持つ存在が霊長の座に収まってしまったから、彼らの歴史は編纂事象から切り捨てられた。
自分達の滅びを理解した上で生存すべき者達の背を押す精神性は、私が、人類が最期の時に有してほしいと願うものだ。新たな霊長に頂点の座を譲り、自分達は役目を終えた者達として表舞台から去っていく―――その時の精神を、彼は既に持っていた。
種として進化し続けてしまったが故に停滞し、剪定されてしまった歴史は、私も知っている。キリシュタリアがかつて担当していた大西洋異聞帯がそれに該当するだろう。
でも、やっぱり私は―――
「なるほど、汎人類史にはそのような文化が……。我々では思いつきもしない発想ですね」
こんなにも貪欲に、自分にとっての未知を楽しむ種族が滅ぶのは、惜しいと思わざるを得なかった。
今私達のいる場所は、私達がテペウと出会った場所からしばらく歩いた先にある、彼が隠れ家として利用している洞窟だ。近くに私の使い魔が発見した痕跡があった事から察するに、あの痕跡はテペウのものだったらしい。
「皆さんの話はとても興味が湧きますね。知識欲が満たされていくのを感じますが……やはり長話は喉が渇きますね。では水をもう一杯―――おや」
私達の口から語られる汎人類史の情報にニコニコとしながら自分用のコップに水を注ごうとしたテペウだったが、ピッチャーが空っぽになっている事に気付き目を丸くした。
彼との会話に花を咲かせるのが楽しかったのもあり、私達も気付いていなかった。すぐに立ち上がったマシュが「水を汲んできますね」と言い出すと、ハベトロットもそれについていくと言って、彼女と一緒に部屋から出ていった。
彼女達の背中を見送っていると、「アンナさん」とテペウに声をかけられた。
「どうしたの?」
「アンナさん。数時間程前にこのミクトランの上空で戦っていた白い龍は、貴女ですか?」
「……ッ!?」
思いもしなかった質問に、思わず体が強張る。
咄嗟に正体を隠そうと「違う」と言いかけるが、今の彼の質問は、私の正体をほぼ確信した上でのものだった。
……ここで変に隠しても意味はないね。仕方ない。
「……そうだよ。君が見た龍は、私。よくわかったね」
「あの龍から感じた生体波動……気配と言うべきでしょうか。それが貴女のものと同一のものでしたからね。今でこそ人間の
「うん。“祖龍”ミラルーツ、それが私の真名」
「……ッ! そうですか、貴女が……あの“祖龍”ですか……」
私が自分の真名を伝えた直後、テペウの瞳が大きく見開かれた。
……まさか、
「その反応、私の事を知ってるの? もしかして、この世界にも
「……いえ、貴女と出会った事はありません。
私の力を継いだ者……。もしかして、それがあの光の巨人?
「その、私の力を継いだ人……人でいいのかな? 名前は教えてもらえる?」
「えぇ、もちろん。尤も、人ではなく神ですが」
話している間にズレてきた眼鏡を元の位置に戻しつつ、テペウはその神の名を告げた。
「彼女の名前はククルカン。このミクトラン、ひいては我々ディノスを見守る神の一柱です」
「ククルカン……」
テペウの口から語られたその神の名は、意外にも私も知っているものだった。
ククルカン―――汎人類史におけるマヤ神話体系の最高存在とされる神々の一柱。ケツァルコアトルと同一の存在とされる、世界と人類の創造に関わりの深い神である。テスカトリポカとは不俱戴天の敵対関係でもあり、その攻防は神話を軽く読み解くだけでもよくわかる程のものだ。
まさか、汎人類史の神の名をこの世界の存在が名乗るとは思わなかった。そもそも、聡明かつ素で身体能力も高い故に停滞してしまったディノスが『神』の概念を構築、崇拝するとは思えないし。
……いや、そうか。『神』の概念がこの世界で構築されたんじゃなくて、持ち込まれたのか。
「貴女の表情から察するに、ククルカンの名に聞き覚えがあるようですね」
「うん。ねぇ、そのククルカンが自分を『神』と定義付けたのって、最近の話?」
「はい。我々はそういった
神という存在は、世界を構成する上でかなり重要な存在だ。かつて、私達龍が振るう権能を目にした人々がそこに信仰を見出した時、『ただそこにあるもの』が『特別なもの』へと置換された。自然環境の産物が知的生命体からの認知により物語を獲得し、その物語はやがて世界を再構成する部品となった。
この世界のククルカンは、その流れの果てに自身を『神』と定義したのだろう。
「ククルカンがどこにいるかわかる?」
「彼女は決まった場所に留まり続ける事はありませんが、比較的長く滞在する場所となれば、
「うん。『私』の力を継いでいる以上、話は聞いておきたい。もしかしたら、あの神の打倒に協力してくれるかもしれないし、なにより恩もあるからね。『ありがとう』の一言だけでも伝えておきたいの」
U-オルガマリーとの戦闘中に乱入した彼女は、私の緋雷と酷似した翡翠の雷でU-オルガマリーを叩き落した。今思えば、あの雷は正しくこの世界の『私』から受け継いだ権能であり、それを以てU-オルガマリーにかけられていた肉体支配を解除してくれたのだろう。
テスカトリポカの霊基を奪ったあの邪神との戦いに協力してほしいという気持ちはもちろんあるが、先にその事について感謝の気持ちを伝えるのが大事だろう。
テペウから彼女がいる頻度の高いチチェン・イツァーの場所や、ついでにこのミクトランの階層についても大まかに教えてもらう。
どうやら、チチェン・イツァーに行くには、この隠れ家の先にあるあの巨大な河―――トラトラウキを超えていくしかないようだ。しかも、そのトラトラウキはこのミクトランに四つ存在する異常地帯―――『冥界線』の内の一つらしい。なんでも、巨大イグアナがいるのだとか。
(このミクトランをアステカ神話の地下冥界と重ね合わせるのなら、このトラトラウキは第一冥界……。となるとテペウの言う巨大イグアナは、ソチナトルか……)
ソチナトルとは、冥界の河に潜む、死者の魂を喰らうイグアナの怪物の名だ。
私の使い魔達を撃ち落としたのも、そのソチナトルなのかな……? テペウは一度あの河を超えたそうだから私でも行けるだろうけれど、用心するに越した事はないだろう。
「ありがとう、テペウ。早速行ってくるよ」
「もう行ってしまうのですか。もう少しここで話していても……」
「そうしたい気持ちもあるんだけどね……。でも、そうも出来ないの。一刻も早く、助けたい人がいるから」
私の脳裏に浮かび上がるのは、オフェリアちゃんの姿。
私をこの世界に誘導する為、そしてあの邪神が愉しむ為に攫われた彼女を、一秒でも早く助けないといけない。あの神は彼女に手を出していないと言っていたが、いつ気まぐれを起こして危害を加えるかわかったものじゃない。
「そうですか……。なら、止めるわけにもいきませんね。あぁ、そうだ。チチェン・イツァーに行くのなら、ディノスに変装しておいた方がいいですよ」
「? どうして?」
「オセロトルをご存知ですか?」
「うん、知ってる。ディノスを狩ってるって聞いて……あっ」
アルバから教えてもらったオセロトルの情報を思い返すと同時、悟る。
そうだ。オセロトルのフォルムは人間に近いという話だった。人間態であるアンナ・ディストローツの姿じゃ、チチェン・イツァーに入ろうとするだけで騒ぎになってしまうのは確実だ。
「ありがとう、テペウ。完全に抜けてたよ……。近くに行ったら変装するようにする」
「是非そうしてください。私も、出来たばかりの友人が厄介事に巻き込まれるのは嫌ですからね」
「嬉しい事を言ってくれるね、君。さて、それじゃあ今度こそ出発……あ、そうだ」
出口に向かって歩こうとしたところで、私は振り返る。
「その目、直死の魔眼でしょ? 私の知っているものと比べるとかなり弱いけど」
「……ッ! やはり気付いていましたか。初対面の時からずっと、貴女はこの目をよく見ていましたから」
目元に駆けていた眼鏡をずらし、私に見えやすいように自身の目を大きく開いたテペウに問いかける。
「それは生まれ持ってのもの? 苦しくはないの?」
「魔眼殺しの眼鏡もありますし、大してそのような事はありませんね。慣れ、とでも言うものでしょうか。貴女が心配する必要はありませんよ」
私からの問いかけに対して、テペウは小さく微笑んで返してきた。
―――直死の魔眼。その名の通り、『死』という概念を形として視る事ができる目……というより、一種の超能力だ。それを持つ者の視界には常に線や点が至るところに見えており、そこに干渉する事で対象を殺傷する事ができる。
戦いにおいては非常に頼りになる目だが、それ以外となると恐ろしく不便かつ、日常生活にも支障が出るレベルの厄介者。部屋の照明を操作するようにスイッチのオンオフが出来ず、防ぎたいのなら魔眼殺しの礼装を身に付けるか、それに屈しない精神を育てる必要がある。
そういった性質があるから少し心配だったけど、この様子なら彼の言う通り、その必要はなかったみたい。
「それならよかった。それじゃあ、私はそろそろ行くよ。じゃあね、テペウ」
「えぇ。さようなら、アンナさん」
微笑みながら手を振ってくる彼に手を振り返し、部屋から出る。すると、部屋のすぐ近くにマシュ達がいる事に気付いた。
手元にある桶に満たされた水を見るに、飲み水を汲み終わったのだろう。でも、おかしいな……。水場までそこまで遠くないはずなのに、今帰ってきたのだろうか?
それに、マシュの表情もどことなく暗い。気になった私は首を傾げて訊ねた。
「どうしたの? そんな暗い顔をして……」
「……アンナさんは、もう行ってしまうのですか?」
「うん。テペウや君達とは色々話したいけど、そうもしていられなくてね。私は先に行くよ。あ、なにか私に話したい事でもあった? それならここで聞くけど……」
「その……よろしければ、今回も一緒に行動しませんか? ブリテンの時のように」
ブリテンの時のように……あぁ、あの世界でのオベロン達と戦った時みたいに、一緒に行動しないかって事か。
彼女の口からそんな言葉が出て来たって事は、私はそれなりに信頼されているらしい。それに対する嬉しさが胸に湧くが、しかし私は「ごめんね」と首を横に振った。
「ありがたい申し出だけど、今はそうしたくても出来ないの。早くオフェリアちゃんを助けないといけないからさ」
「オフェリアさん……? オフェリアさんもこの世界にいるのですか?」
「そう。攫われたの。この世界に存在する神の一柱……テスカトリポカの霊基を奪った邪神にね」
「テスカトリポカの霊基を……ッ!? あの、その邪神というのは……?」
目を大きく見開いて驚愕するマシュとハベトロットに、この際だからと軽く説明しておく。ついでに、この世界で注意しておくべき事についても。
一つは、今話したテスカトリポカの霊基を奪った邪神と、それに付随するであろう
もう一つは、この世界には『冥界線』と呼ばれる異常地帯がある事。
そして最後に、このミクトランの最奥にいる存在―――ORTについて。
「ORT……この地球に飛来した、
「君達も、この世界にあの大蜘蛛がいる事は知っていたの?」
「異聞帯の場所からほぼ断定はされていました。……アンナさんなら、ORTに勝てますか?」
「無理だね。全盛期の頃ならいざ知らず、
この世界のORTがどんな歴史を辿っているのかはわからないが、汎人類史のORTは私のように眷属を生み出したりはしていなかった。私も立場的にはあの大蜘蛛と同じアルテミット・ワンだけど、地球は人類が霊長の座についてからというものの、神秘の時代はかなり前に終わってるからなぁ……。それも影響して、私は全盛期の頃と比べてずっと弱くなってるから、まぁ勝てないだろうね。悔しい。
でも霊基の規格に変化はないから、喰われたら喰われたで簡単に消化されないだろうし、なんなら奴の体内で緋雷大放電してやるつもりだけど。
しかし、そんな私の内心を知らないマシュは、私が「勝てない」と断言かつ即答した事に対して「そうですか……」と目を伏せた。
「そんな顔しないで、マシュ。注意すべき敵はたくさんいるけれど、それでも君達は諦めずに前に進む……そうでしょう?」
「もちろんです。私達が止まってしまえば、汎人類史は取り戻せませんから」
敢然と言い切ったマシュに、思わず口角が吊り上がる。
南極にいた頃のこの子は、その出生の関係もあってかなり人間味の薄い少女だった。必要な事はやるが、それは「そうあれかし」と定められての行動であり、自分の意思はあまり感じられなかった。
けれど、今の彼女は違う。彼女は自分の意思で、自分の言葉で、汎人類史を取り戻す決意を示していた。
これまでの旅路が、彼女を成長させていったのだろう。多くの人間、英雄や反英雄達との出会いが、彼女の心を大きく成長させたのだ。
そして、その中でも彼女に一番強い影響を与えたのは、間違いなく立香ちゃんだ。魔術の『ま』の知らない一般の出である彼女だからこそ、この子に大きな影響を与える事が出来たのだ。
嗚呼、なんて素晴らしい―――ッ! やはりあの子も、この子も、本っっ当に最高ッ! この子達ならば、どんな障害すらも打ち砕く事が出来る。どれだけの傷を負っても、いつかは必ず敵の喉笛を噛み千切るだろう。あの大蜘蛛でさえも、彼女達の前では膝を屈さざるを得ないだろう。
「あははッ! 本っ当に、君達は最高だよ。君達の前に立つ敵として、これ程まで嬉しい事はないよ。―――また会いましょう、マシュ。君達のミクトラン紀行、応援しているわ」
「はい。アンナさんも、頑張ってくださいね。―――それと、あの時助けて頂き、ありがとうございました」
「いいんだよ。君達には死んでほしくなかったから、助けたまでだよ。それじゃあね、二人共」
ひらひらと手を振り、今度こそ隠れ家を後にする。
薄暗い洞窟を抜けた先、頭上から振り注ぐ光の根源―――偽物の太陽を見上げ、眉を顰める。
(この世界の太陽……これもヤバいやつだよねぇ……)
その太陽の正体は、大凡予想はついている。それが事実だとしたら、それを成した存在は正しく後世に語り継がれるべき大英雄……勇者王とでも呼ぶべき者だろう。
彼ないし彼女が今も生きているかどうかはわからないが、叶うのなら是非とも会ってみたい―――そんな気持ちを抱いていると。
『上姉上』
「ん……アルバ? どうしたの?」
『保護したディノス達から、この地についての新しい情報を教えてもらったので、報告しておこうかと』
「わかった。聞かせて」
トラトラウキへの進路を進みながらアルバからの報告を聞いていると、大体は先程テペウから教わったものと同じものだった。ミクトランの構造や『冥界線』、そしてチチェン・イッツァーについてのものだ。
だがその中で一つ、私の知らない情報があった。
「チチェン・イッツァーの先王が行方不明?」
『はい。少し前までは恐竜王と名乗る者が統治していたそうなのですが、ある日突然姿が見えなくなったそうです。神官長ヴクブを始め、多くのディノスが捜索を行ったそうなのですが……』
その後の言葉は続かなかったが、この口振りから察するに、見つからなかったのだろう。
行方不明になった恐竜王……。テペウからの話にはなかったな。彼もしばらく戻ってないって言ってたし、少し修正しておく必要があるみたい。
「アルバ。君はその恐竜王が、この異聞帯の“王”だと思う?」
『……恐らく違うかと。仮に死亡していたとすれば、この世界にもなにかしらの異常が起きるはず。それがないという事から、恐竜王はディノスの王ではあっても、異聞帯そのものの“王”ではないと思われます』
「そっか……。君はまだ街には行ってないの?」
『私は変装出来ませんので……。それと、恐竜王の失踪後なのですが……』
「どうしたの?」
突然押し黙ったアルバに問いかけると、彼女はゆっくりと、搾り出すように答えてきた。
『先代の恐竜王が行方不明になってしばらくした後、ディノスの守護神ククルカンは、ある男を新王に任命したようです。その者は彼女から―――
―――
・『マシュ達が帰ってくるのが遅れた理由』
……ルーツとテペウが滅茶苦茶真剣に話をしていたため、入ろうにも入れなかった。その後暗い顔をしていたのは、ルーツがテペウとの会話後すぐに出立しようとしたり、彼女ともう少しいたかったからという理由がある。
・『ルーツが理想とする人類』
……多くの困難に見舞われても屈さず、次の霊長に時代を託し、自分達の滅びを潔く受け入れられる精神を持つ人類。その過程で「終わりたくない」「まだこの星の霊長でいたい」と思ったとしても全然大丈夫。自分達の滅びを受け入れたくない気持ちは正しいのだから。重要なのは、そういった問題と直面しても最後にはそれを受け入れ、次代の霊長を未来へ送り出す事。
反対に、自己の研鑽を怠り、堕落し、発展を放棄し、他者に縋りつくばかりで自分から行動を起こさない存在は、彼女にとっては等しく無価値―――路傍の石ころにも満たぬ塵芥も同然である。だが、始めから見捨てるわけではなく、手を貸せそうであるなら(完全な自立には少し足りない範囲で)手を貸し、それで相手が立ち上がれるかどうかを推し量る。それで自立できたのなら良し、出来ないのなら今度こそ容赦なく切り捨てる。
少し足りない範囲で支援する理由は、一から十まで手伝ってしまっては意味がないからである。
ディノスに対する評価は現在のところ良し悪しの比率で7:3。自分達の滅びを素直に受け入れる姿勢や、やりたい事を見つけた時の行動力が凄まじいと聞いている事からそれなりに好印象。だが高過ぎるスペックが故に温厚過ぎて、かつやりたい事を見つけられていないと折角のスペックが活かされない事には残念な気持ちを抱いている。
・『恐竜王』
……かつてチチェン・イツァーを統治していた存在。現在は行方不明となっており、神官長を始めとしたディノス達の捜索も虚しく、終ぞ発見する事は出来なかった。
この作品、そろそろクトゥルフ神話タグをつけるべきですかね……。名前こそ直接出していませんが、ここまでとなるとやはりつけておくべきなんですかね……。クトゥルフ神話要素はイマジナリースクランブル編とこのミクトラン編ぐらいしかなく、シュレイド異聞帯編ではまず出さない予定です(フォーリナークラスを扱う場合は除く)。
そういえば先日、このサイトで他の方の作品を読んでいた時、ふとメニュー欄に「ゆかり」「きりたん」がある事に気付いたんですよ。とても今更な話なのですが、試しにこの作品で試してみたらかなり恥ずかしい気持ちになりました……。相手が人間ではないボイスロイドであっても結構来るものがありますね……。
とにもかくにも、また次回ッ!
この作品のクトゥルフ神話タグ付けについて
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付けるべき
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付けなくてもいい