原作のストーリーを振り返って、ホームズ達を救出してからハルドメルグに襲撃させるべきだったと確信しましたどうもseven774です。やはり見切り発車というのはアレですね。予定を立てずに突っ走っちゃったツケがこんな形で返ってくるとは。
新イベントで天草四郎の怪盗霊衣が来ましたね。デザインが最高に好きですッ! まぁ持ってないんですけどネッ!(微課金勢の涙)
怪盗って格好いいですよね。私が最初にその存在を知ったのは小学校時代に読んでいたコロコロコミックの怪盗ジョーカーからなのですが、そこからルパン三世やコナンのキッド……そしてペルソナのジョーカーを知っていって、誰も彼もが格好良くて大好きですッ! ペルソナジョーカーはやり方によっては屋根裏のゴミになりますが……。
『怪盗』というワードが出た以上、そろそろアルセーヌ・ルパンも登場させるべきでは?
そしてアーケードの方では新たな特異点『ロスト・エルサレム』が実装される事となりましたね。どんどんアプリ版と離れていっているので、やはりアプリとアーケードでは世界線が異なるのでしょうかね。あちらのマーリンは女の子でしたし。
今回は短いです。
「―――ん?」
初めにその気配を察知したのは、道すがらこんがり肉を食べていたストレオだった。
程無くして彼の後についてきていた立香達もその強大な気配に気づき、遠くにある捕虜収容所を見やる。
次の瞬間には、そこから小規模な爆発が起きた。続いて、獰猛なまでの龍の咆哮が聞こえてくる。
「……マスター、急ぐぞ。あそこにいるのは古龍だ」
「な……ッ!? じゃあ―――」
収容所から発せられる火の手によって浮かび上がった、夜空を舞う黒い巨大な影を見る。辛うじてシルエットでしか見えないが、もしあれがストレオの言うように古龍種だった場合、あそこに囚われている仲間達が危うい。最悪のケースも考えられるが、そこまでは考えたくはなかった。
「ですが、これは好機です。防衛として配置されているであろう兵達は彼の古龍の相手に手一杯なはず。この隙に乗じて、我らはマスターのお仲間を奪還するとしましょう。荊軻殿」
「了解した。手早く済ませてくる」
「マスターとマシュ殿、そしてストレオ殿は赤兎と共に古龍の相手をお願いしてもらいましょう。私も支援します故」
立香が仲間達の安否を心配している間にすぐに策を唱える陳宮。数多の猛将が覇を競い合う時代に軍師として生きた者達の中でも、主君が暴走する前に理を説く必要があったので、彼の現状把握能力は伊達ではないのだ。
立香も陳宮の声に意識を切り替え、彼の策に頷く。
「わかった。みんなの力を貸してッ!」
主の言葉に頷き、素早い動きで収容所へと走っていく荊軻を追って走り出す。
「流石ですね、陳宮さん。あそこまで迅速に策を練れるなんて」
「いえいえ。生前率いた我が軍は、それはもう猪突猛進を体現したかのような連中でしたから」
「陳宮殿がなにか言い出す前に我先にと飛び出していましたからねッ!」
「大変だったんですね……」
「なに。暴走には暴言を以てこれにあたり、暗君には愚策を以て反省させる。実にやり甲斐のある、刺激に満ちた戦場でしたとも」
「先、行かせてもらうぜ。これ以上奴に暴れられたら、マスターの仲間達が危ねぇからなッ!」
「お願い、ストレオッ!」
ダンッと強く踏み込んだ直後、ストレオの体がジェット機の如き勢いで地面を蹴り砕いて収容所まで跳んでいく。
肌を打ち付ける焦げ付いた臭いを纏った夜風を感じながら、収容所を襲撃したモンスターを見る。
変幻自在の白銀の液体を用いて仮面の剣士を攻撃する、自然界に類を見ない複数の翼を持つ龍―――これらの情報はストレオの脳に送信された瞬間にその正体を探り当て、収容所を襲った古龍の名を全身に伝達する。
遠方から迫ってくる殺気に気付いたのか、白銀の古龍―――ハルドメルグが殺気を感じた方向を睨んだ瞬間には、既にバーンエッジを握った
「シャァッ!」
肺に溜めた息を吐き出して繰り出された一撃がハルドメルグの顔面に叩き込まれ、白銀の巨体が収容所の内部までぶっ飛ばされた。
「あ、貴方は……」
「あん? ……テメェら、クリプターとそのサーヴァントってところか」
ハルドメルグへの注意を逸らさず、横目でヒナコと蘭陵王を一瞥する。
蘭陵王の体には多少の切り傷が入っているが、水銀の中毒症状は見受けられない。水銀攻撃を受けたらいきなり発症するというわけではないので少し気になるが、戦闘続行に支障はないだろう。しかし、古龍に続いてカルデアのサーヴァントが現れたので、ストレオに対しても警戒心を抱いている様子だ。
「悪ぃが、今はテメェらの相手をしてる場合じゃねぇんだ。なんたって―――」
左手に構えた盾を掲げる。
受け止める、なんて考えで動かしてはいけない。そうした瞬間、この身は間違いなく盾ごと刺し穿たれる。
今の己に纏う事を許されている装備は下位もいいところだ。そんなので古龍の一撃を受けてみろ。あっという間に霊核を砕かれる。
瓦礫を蹴散らして殺到する銀の槍。それらが視界に入った瞬間には、ストレオの体は未来視にも近い直感で回避、迎撃を試みる。
自身を貫く可能性があるのは十本。多いが、大した問題ではない
顔面に向けて放たれた、変幻自在の流体金属によって繰り出された刺突を、その側面に盾を押し当てて受け流す。
ギャリギャリッ! と耳障りな音が盾から発せられるが、そちらに意識を向けている暇はない。間髪入れずに来る次の刺突を、今度は剣で軌道を逸らす。
再び甲高い金属音が鳴り響き、腕に軽い痺れが走るが、この程度なら気にせずともいい。この装備で奴を相手取る以上、四肢の一つでも持ってかれたら即死に繋がる。こんなに小さな痺れなど無視してしまえばいい。
軽くジャンプして足首を狙った刺突を避ける。顔を横に逸らして片目を穿とうとしてきた槍を躱す。代わりに頭部に装備していた防具が僅かに欠けたが、視界を失うよりはマシだ。後で修復してしまえばいい。
「ハ―――」
こんな状況にあっても、彼の唇は三日月のように歪んでいた。一瞬気を抜けば消滅が待っている現状は、彼の身に刻み込まれた強敵達との戦いを思い起こさせたのだ。
見事なまでにいなされ、回避された打突は彼の周囲を粉砕するのみで、ストレオの体には僅かな傷も見受けられなかった。
それを見たヒナコ達は確信する。この男の技術は、ああいった怪物を狩り殺す為だけに積み上げられたものなのだと。
ハンターとは竜殺しのプロフェッショナルだ。特別な経緯を経ずに、己が身一つで強大な存在を狩る者達だ。その最上位。最強にして最優の称号を得た彼が、このような芸当をこなすのは容易な事だった。
「こいつは、俺達共通の敵だからな」
壁を打ち破って夜空に飛翔したハルドメルグが、地上から己を見上げる者達を見下ろす。その周囲には絶えず水銀の球が浮かんでおり、それは主の意思に従うように瞬時に硬化。無数の鉄球となって降り注いでくる。
「ヒヒィイイインッ!」
しかしそれらは、決してこの場には似つかわしくない掛け声と共に振るわれた剛槍によって粉々に砕かれた。
「お前……、赤……呂……赤兎呂布ッ!」
「変な感じに混ざり合いましたね。私は呂布奉先だというのにッ!」
突如現れた闖入者に、彼の事を知らないヒナコ達は自らを呂布と信じて疑わない異形に唖然とする他ない。上空のハルドメルグでさえ、訝し気に目を細めて赤兎馬を見ていた。
「ストレオさんッ!」
続いて、マシュを筆頭に立香と陳宮も到着した。マシュは蘭陵王に護られるように立っているヒナコを見て、僅かに目を伏せる。
「ヒナコさん……」
「カルデアか。よくもまぁはぐれサーヴァントを従えて来てくれたわね。でも、今回ばかりは好都合よ。協力しなさい。あの古龍を討伐するわ」
「……ッ! はいッ!」
ヒナコ直々に共闘の申し出をされ、マシュは思わず笑顔で頷き、立香に視線を送る。彼女もまた笑顔で頷き、自分の下に集ってくれたサーヴァント達に叫ぶ。
「総員、古龍を討伐せよッ!」
気合いの入った返事が立香に返され、それに反応したようにハルドメルグが咆哮を轟かせた。
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『ふむふむ……ここが、こうなってて……なるほど? ふ~むふむふむ……』
秦良玉達によって咸陽に運び込まれたシャドウ・ボーダーの解析に当たっていた始皇帝の感嘆とした声が響き渡る。
「シシシシャドウ・ボーダーなる車輌の解析は如何でございましょうか? 陛下」
『うむ。興味深い。大変に興味深い。だが、同時に疑問も尽きぬ』
最先端の技術の髄を極めた始皇帝にとって、シャドウ・ボーダーの大まかな解析は容易いものだった。原理も構造も理解できる。しかし―――
『必然性が全く理解できぬ。なんでここまで小さくする? 我が秦の技術でも同様の機能は再現可能だが、恐らく弩級戦艦に相当するサイズになろう。それを僅か装甲車一台のサイズで賄うとか……ううむ、頑張るとこそこか? と呆れる他ない。電子系統とかもう狂気の沙汰だ。最早蚤の解剖でもしている気分である。朕、久々に忍耐の限界に挑んでおるぞ。もしこれに芥の報告にあった魔物の解析まであったとしたらショートしていたかもしれん』
可能ならば会稽零式が討伐したとされる、竹を操る魔物の解析もしてみたかったところだが、回収に向かわせた頃には既に影も形もなくなっていた。一瞬で、まるで最初からそこにいなかったように、光の粒子となって消えてしまったのだ。
奴の能力を解析できれば会稽零式のさらなる強化も望めたかもしれないが、その死骸が消滅した以上、諦める他ないだろう。
「はぁ、小型化……でありますかぁ」
『効率化ばかりを優先し、性能面において妥協した節すらも見受けられるしな。余程資源が乏しかったのか……。いや、だからって
「……あ~」
『ぬ? なにやら思い当たる節でもあったか、韓信』
なにかに気付いたのか、少々気まずそうに韓信は答える。
「はいはい、その、ですね……。そこまで電子機器の小型化に長けた連中であるならば、もしや、通信装置も隠し持てるほど小さくできちゃうっかな~、と……」
『―――』
告げられた考察に、始皇帝は思わず絶句してしまった。効率化を図らず、普及する必要性もなかった歴史だからこそ、彼らはその可能性に気付かないでいたのだ。
「……早速、安康の収容所に増援を手配致しましょう」
『いや、もう遅い。つい今し方、施設より警報が届いた。既に戦端が開かれておる』
もう遅かったか、と韓信と李書文が揃って押し黙った。そんな彼らの耳に、憤りと困惑の混じった始皇帝の声が響く。
『ええいッ! いったいどんな世界なのだ? 離れ離れの民草が、朕を介する事無く、ただ民草同士のみで通信を交わすだと? それこそ儒は野火の如くとめどなく拡散しようぞ。戦禍を根絶する目処など立てようもないッ!』
「まこと連中は災厄の申し子、というわけですな」
『うむ、滅そう。疾く滅そう。あれなるは病禍を撒く風だ。これ以上、我が秦の健やかなる大地を冒しては―――え?』
その瞬間、始皇帝の声が止まり、続いて困惑の声が出てきた。
『えぇ……? なにあれ……』
「どどどどどうされたのですか? へへへ陛下」
明らかに様子がおかしい始皇帝の声が響き渡り、それを疑問に思った韓信が首を傾げる。
『いやな? 安康にて騒がしい奴がいるなと思って見たところ、とんでもない奴を見つけてしまってな。不思議な攻撃を行うものだから、わざわざシャドウ・ボーダーの解析を中断して調べてみたら、これがおっかなびっくり、水銀を操っておったのだ』
「水銀、ですか?」
「すすす水銀を操るッ!? そのような存在がこの世にッ!?」
此度のカルデアとの戦に際して、驪山にて冷凍保存されている万夫不当の英雄達の中から選ばれた生粋の軍師である韓信でさえ、そのような生物が存在するなど到底信じられる話ではなかった。李書文も、表情こそ冷静そのものだったが、サングラスの奥にある双眸には驚愕の色が浮かんでいる。
『チッ! こうなるのならもう少し、あの女狐から情報を引き出すべきであったか。次から次へと忌々しいッ! 朕爆発するぞッ!』
とうに肉体という枷は捨て去った始皇帝であるが、それはそれとして水銀は好かない。変わらぬ美しさを持つ事から自分にピッタリだと思う一方で、かつて不死を求めた際に呑んだ時のマズさ苦しさが長年を経た今でも忘れられないのだ。
会稽零式の改修はまだ完了していない。中断して出撃させる事も可能だが、不完全な状態で挑んで返り討ちにされでもしたら堪ったものではない。
「如何されますか?」
『秦良玉に軍を率いてもらい、出撃してもらおう。シャドウ・ボーダーの解析は完了しておらぬが、なに、我が知恵を以てすれば急ピッチだが模造品を完成させてくれよう。完了次第、朕直々に操作し、秦良玉らを援護に向かわせる。韓信、其方に秦良玉の補佐を命じる。久々の戦場であろうが、期待しているぞ』
「うっひょうッ! ひっさしぶりの戦場だッ! そうと決まれば陛下ッ! まずは模造品の設計図をお見せいただきたいッ!」
『あ、うん。待っておれ、今準備する』
爛々と瞳を輝かせる韓信に若干引きつつも、始皇帝は迅速に設計図を組み立てていく。あの魔物を狩り殺す術を備えているであろう者をカルデアが従えているので、彼らに任せる手もあるが、疫病そのものである彼奴らに頼るのは始皇帝自身が許さない。
それはともかく―――
『本当になんなの? 外の世界。朕怖い』
水銀を操る生物がいる外の世界に、始皇帝は言い知れぬ恐怖を感じるのだった。
そう言えば私、先週クリップスタジオなるものを手に入れたんですよ。模写ですが、昔から絵を描くのが好きでしてね。デジタルで色々試して、いつかはオリジナルも描いてみたいなぁと思い、購入しました。ペンと合わせて一万五千円は飛びましたね。とんでもない出費だぁ。
まずはデジタルイラストの描き方に慣れて、そこから色々描ければな、と思います。いつかはアンナちゃんを始めたオリキャラ達も描きたいところです。できれば顔だけでも……。あ、ちなみにハンターを描く場合は顔だけです。それ以外は普通に防具ですからね。