秋葉原イベントでエリちが現地人の視線に晒されている中、あの衣装であるが故に色々見られてしまうのではないかと思いふつふつと怒りが湧いてきてしまう、厄介ヲタクになりつつあるseven774です。私、独占欲とか強いんでしょうか?
サーヴァントもある程度増えたので、本格的にタワーイベントに挑むのは今回が初めてなのですが、大変ですね、あれ。でも面白い組み合わせでサーヴァントを登場させたりして、普段のイベントとは違う楽しみ方があって好きです。とりあえず50店全制覇しました。
一騎当千の人馬魔将―――項羽。始皇帝がこの星そのものの支配を完遂した歴史に生きる彼の辞書に、『不明』の文字はない。
約2200年分もの間、様々な出来事があった。
幾多の国を滅ぼし、幾万の命を鏖殺し、ひたすらに秦帝国の領土を広げてきた。幾度の戦場においては、無数の困難、窮地が待ち構えていたものだが、その度に己はその全てを乗り越え、総てを力で捻じ伏せてきた。
先の竹林の魔物との対決の際に負った損傷を修復すると同時に、あのような魔物と再度交戦する事となっても問題ないよう改修も施された。現在の緑色の炎に、骨で構成された一対の翼を有するその機体は、最早黄泉の国より現れた幽鬼のようではないか、と誰もが思うような姿となっている。
しかし、彼女はその武を求めて、自分の所有権を求めたわけではないと言う。
永劫の時を活動し続けても尚抱けなかった、“不明”という概念を初めて知った項羽は、なぜ自分を求めたのか、と異邦の仙女に問いかけた。
「全ては、貴方と共に生きる為です」
迷う事無く、キッパリとそう答えたヒナコに、やはり不可解だ、と項羽は感じた。己の持ち得る全てを捧げた先に望むものが、ただ自分と在り続ける事だけなのが、なによりも不可解だった。
「その上で、ただ共に生きるのみを望む、と?」
「はい。それこそが我が悲願。2200年を越えて求め続けた、たった一つの祈りです」
対するヒナコは、彼が自分の言っている事を不思議に思っている事を理解していた。
それもそうだろう。自分と彼は過ごした
「そも、項羽とは何者か? 汝の過ごした歴史において、我、会稽零式は如何なる行いを為したのか?」
「……そうですね。貴方であれば、きっと語ればご理解いただける。カルデアスが為したのと同様、異なる条件、異なる因果を前提とする異聞を、演算にて仮想出来ましょう」
そして、ヒナコが汎人類史の歴史を駆け抜けた、一人の英雄の話をする直前、一瞬だけ視線を項羽から外した。
その視線の先にある気配が消えたのを確認し、ヒナコは口を開く。
「こちらの歴史において、貴方は陛下ではなく、秦に謀反した叛徒の手で起動されました。彼の名は―――」
そうして、ヒナコは語り始める。項羽が、こことは異なる歴史の自分に己を投影できるように、ゆっくりと、はっきりと、語り始めたのだった。
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「さぁ、両手を後ろで組んでワイヤーで縛れぃッ! 足枷も忘れるなッ!」
「フォウ、フォーウッ!」
「えぇ、そこまでいたしますッ!? 先程助けてあげましたわよね、私ッ!?」
「……ゴルドルフ君、解毒薬を飲んでから元気いっぱいだね」
「嬉しそうにストレオさんのこんがり肉を食べていた表情、とても素晴らしいものでした」
「もちろんだろう? 初見こそ、調味料が一つもない、ただ焼いただけの肉を食わされるとはどういう事だ、と思ったが、あれはそんな考えが消し飛ぶくらい美味いものだった。ストレオ君、今度また食べさせてくれるかね?」
「あ、言っとくけど毎日あれを食べるのは許さないからね。栄養バランスはしっかり考えないと。だから、帰ったらしばらくは野菜生活ね」
ダ・ヴィンチの一言に瞬時に青ざめた表情をするゴルドルフに、立香達はクスリと笑った。
四肢を拘束されたあげくフォウに頭を踏まれまくっているコヤンスカヤは、そんな仲睦まじい彼らの様子に吐き気を催していたが。
「それで? 私を捕まえた理由は何です? 既にお二人は解毒されていますし、もう私に用はないのでは?」
「あるのだよ、これが。クリプター陣営とそれなりの関係を築いている君ならば、彼らが担当している異聞帯の情報を少なからず持っているはずだ。是非ともその情報をこちらに提供してほしい」
彷徨海で出会ったシオンが事前に調査してくれたおかげで、これまで攻略してきた二つの異聞帯を含めたifの世界がどの場所に出現したのか、外部から見た各異聞帯の大まかな状況などは把握出来ているが、内部の情報までは得られていない。なにも情報がないよりも、一つでも攻略の手掛かりがあった方がうんと攻略の難易度は下がる。
今自分達に必要な情報は、この中国異聞帯を成立させている空想樹の場所。ロシアで目撃した空想の根は、その天を衝くような全長故に、遠目から見てもその存在を認識できた。しかし、
キリシュタリア・ヴォーダイムが治めているとされる大西洋異聞帯の情報も欲しいところだが、今現在必要なのは中国異聞帯の空想樹を発見する事だ。優先事項を見誤ってはいけない。
「そんなの、自分達で見つけてくださいよ……と言いたいところですが、私も始皇帝には仕返ししたい気持ちでしたので、今回だけは特別サービスとして協力してあげましょう。可能なら芥さんに丸投げしたかったところですが、彼女、ここでの目的は果たしましたから、そろそろ別の異聞帯に行っちゃいますしねぇ……」
「なんだって? それはどういう―――」
「―――ッ! 下がれッ!」
ダ・ヴィンチが問いかけようとした矢先、途轍もない
「おぉ……我が懐かしき
なにもない地面に突如出現した灼熱の炎が上に昇るにつれ、一人の男性が現れる。
闇を連想させる漆黒の鎧、爬虫類を思わせる金色の眼、そして頭部より後ろ向きに伸びる、一対の角。
「ッ! 先輩ッ! あのサーヴァントは……」
「アンナが従えていたバーサーカー……ッ!」
この異聞帯にいるはずのないサーヴァントの出現に、立香を始めた全員が身構える。
「おや、貴方はアンナさんとこのサーヴァント。もしや、私を助けに?」
「残念ながら、貴様に用はない。私はそこの狩人に用がある」
「あら残念。しかし、貴方がここにいるとは思いもしませんでしたよ。ひょっとして、そちらの異聞帯の天敵であるハンターを狩りに来たとか?」
「それも違うな。ただ、懐かしき狩人の様子を見に来ただけだとも」
一片もコヤンスカヤを助ける気のない様子で、バーサーカーはストレオを見る。
「あの男達と共に、私を殺した狩人よ。待っていたぞ。英霊となった貴様が、我が眼前に現れるこの時を」
「……ヘッ、俺もだぜ。俺は今度こそ、テメェを殺さなくちゃならねぇんだよ」
(……? どういう事だ?)
二人の会話の矛盾点に真っ先に気付いたホームズが眉を顰める。
自分達と対峙する英霊が言うに、彼はストレオともう一人の人物に打ち倒されたのに対し、ストレオ本人は彼を殺していないと口にしている。バーサーカーがその矛盾点に気付かないはずがないのだが、彼の様子を窺っても、ストレオの発言に違和感を感じている様子はない。これはいったい、どういう事なのだろうか……。
「ストレオ。偉大なりしモンスターハンターの一人にして、人類の守り人よ。此度の召喚の折、私は貴様の兄、クラシェと交戦した」
「クラシェ……兄ちゃんと?」
「マシュ、クラシェって確か……」
「はい。モンスターハンターの二章に登場した、古龍殺しの弓使いです。
バーサーカーとストレオの間に流れる空気を濁さぬよう、小声で会話する立香とマシュ。そんな二人の会話など聞こえていないかのように、二騎の英霊達は言葉を交わし続ける。
「私がここにいる時点で察しているだろうが、既に貴様の兄は亡い。私が退去させた」
「……ッ!」
バーサーカーの一言に、ストレオの肩が揺れる。
「我が主は
「……一つ訊きてぇ。テメェは、兄ちゃん達をどうした?」
「無論、全力を以て叩き伏せたとも」
「……そうか」
柄を握る手が震え、それは全身にまで伝播する。傍目からでも震えているのが見て取れる状態のストレオは、そんな自分を抑えつけるように一度深呼吸し、スッと目を細めた。
「……なら、
ギリと歯を食い縛り、ストレオが踏み出す。
「―――
地面を踏み抜いて一気にバーサーカーに肉薄。下方から灼熱の刃でその漆黒の鎧ごとバーサーカーを切り裂こうとするが、それは目にも留まらぬ速さで動いた刃によって弾かれた。
攻撃が失敗したと理解するよりも先に、その身に刻み込まれた経験がストレオの体を操作し、バーサーカーから距離を取らせた。
「マスター。手は出すなよ。こいつは―――俺が倒す」
「……わかった」
「ほぅ、単独で挑むか。いいだろう、相手をしてやる」
いつ出現させたのか、ストレオの攻撃を弾いたバーサーカーの手には、二振りの剣が握られていた。それを視認したストレオ達が、そこから漏れ出す悍ましき気配に目を顰める。
「ホームズ、あれは……」
「あぁ。あそこから感じる魔力……。あれは、
黒龍双刃【二天】。バーサーカーの真名を知る者からすれば、それはバーサーカーの分身と呼んでも差し支えない業物。資格なき者が触れれば、たとえその者が絶命した後も破壊の限りを尽くす、暴虐と破壊の双剣。
「―――来い」
「―――オオォッ!」
長剣を手に、紅い弾丸が疾走する。
迎え撃つは漆黒の斬撃。だらりとした体勢から跳ねるように振るわれた斬撃を、ストレオはすんでで盾で受け流す。
仄明るい切っ先がバーサーカーの腹部を貫こうと迫る。しかし、それをバーサーカーは弾かれていない方の剣を巧みに指を動かす事で回転させて弾く。
「チ―――ッ!」
「逃がすとでも思ったか」
攻撃が失敗したと判断したストレオが飛び退くが、バーサーカーは一足で開かれた距離を縮め、苛烈な連撃を繰り出してくる。
一抹の隙さえあれば、間隙なく首を落そうとするバーサーカーの双撃に、つけ入る隙などまるでない。
残像さえ霞む高速の斬撃。一撃ごとにストレオを弾き、押し留め、後退させるバーサーカーの膂力は、油断した瞬間に狩人に必殺の一撃を叩き込むだろう。
「ふ―――ッ」
喉元に喰らいつこうとした剣を弾き、バーサーカーの斬撃もかくやという速度で踏み込む。
振り下ろされる赤刃。灼熱の軌跡を残して袈裟斬りにしようとしたストレオの反撃は―――
「―――クソッ!」
素早く動いた右手の剣によって、惜しくも阻まれてしまった。そしてその隙を、バーサーカーが見逃すはずが無い。
「ぅ……ッ!」
豆腐を切るように容易く、火竜を象った鎧の護りを突破した刃が、ストレオの体内に侵入する。
異物が体内に侵入した不快感。鋭利な刃が内臓を傷つける凄まじい激痛がごちゃ混ぜになった感覚に襲われ、赤黒い血が口から吐き出された。
「ストレオッ!」
盾を消滅させて自由になった右手がバーサーカーの肩を掴み、なにをするつもりかとバーサーカーが身構えた瞬間―――
「ウ、ラァッ!」
その顔面に、勢いよく頭突きをかました。
「―――ッ!? ぐ……ッ!?」
互いに距離が空いていれば、いや、たとえ狭まっていようとまず当たる事のないであろう攻撃。しかし、今のバーサーカーは片方の剣をストレオに突き刺している状態。彼が剣を引き抜く前にはどうしてもストレオの眼前に立つ他なく、こうして予想外の攻撃を受けてしまったのだ。
脳を揺さぶられたバーサーカーが軽く頭を振っている隙にストレオは自分に突き刺さっている剣を抜き、そのままバーサーカーを斬りつけた。
「ぬぅ―――ッ!?」
「お返しだこの野郎ッ!」
辛うじてもう片方の剣で受け止めるも、バーンエッジよりも遥かに耐久力があるが故に全力で振るっても問題ないと判断したストレオの膂力によって吹き飛ばされる。続けてストレオはバーサーカーの心臓部を狙って剣を投擲するが、バーサーカーは即座にそれに反応し、飛来する剣を躱すと同時に柄を握り締めた。
その隙にストレオが肉薄し、赤き刀身に眩い輝きを纏わせる。
「―――『
華麗にして苛烈。彼の人生そのものを象徴する剣舞がバーサーカーに迫る。
強力な古龍さえも討伐せしめる連撃を前にしたバーサーカーは、双剣を握る力を強めて同じ速度で剣舞を迎え撃った。
一合一合に凄まじい衝撃波が大地を捲り上げ、何者の介入も許さぬ攻防が繰り広げられる。数秒間拮抗した両者の剣戟は、バーサーカーが振り抜かれた斬撃によって左手の剣を弾かれた事によって終わりを告げた。
「ゼエェェヤアアァッ!」
「ぬうぅ……ッ!」
袈裟斬りを受けた鎧が砕け、その奥にあった肌から赤黒い血が飛び散る。切り裂かれた箇所を押さえてバーサーカーが後退し、初めて膝をついた。
「ふ、ふふふ……。流石だな、狩人。ならば、私もそれに相応しい返礼をしようではないか」
バーサーカーの姿が消える。どこに行ったのかと気配を探ったストレオは、すぐさま上空を見上げる。
その背から暗黒の翼を広げ、上空よりストレオ含む星詠みの旅団を睥睨するバーサーカーは、不敵な笑みで浮かべていた。
「そこの者らも見るがいい。いずれ貴様らが打倒すべき敵―――その力の片鱗を見せてやる」
頭上で交差させた双剣を赤いオーラが纏い、続いて紅蓮の炎が刀身を包み込む。
「マシュッ!」
「はいッ!」
これまでストレオの意思を尊重してマシュ達を参戦しなかった立香だが、あればかりはストレオ単騎ではどうにもできないと判断し、最高のパートナーの名を叫ぶ。マシュも彼女と同じ気持ちだったのか、すぐさまストレオの前で盾を掲げる。
「劫炎よ―――焼き尽くせ」
「真名―――凍結展開。これは多くの
地面に打ち付け、固定されたラウンドシールドを中心に出現した、脆弱にして強靭な城壁が、双剣より放たれた紅蓮の斬撃を阻む。
大気を焼き尽して燃え盛る斬撃が城壁に直撃する度に、マシュの全身を凄まじい衝撃が襲う。しかし、人類最後のマスターと共に数多の特異点を駆け抜けてきた彼女の意思は、この場にいる誰もが負けを認めるであろうほど強固である。
「は―――ああああああああああッッッ!!!」
襲い来る衝撃を捻じ伏せるほどの雄叫びをあげた守護者に応えるかのように、白亜の幻城は綻びかけてながらも、彼女とその背後の仲間達を護り抜いた。
「……素晴らしい」
力にして三割程か。この姿で出せる全力に近い一撃であったが、まさかこうも防ぎ切るとは思わなかったバーサーカーが、どこか感動したように息を漏らした。
「風前の灯火である汎人類史を護り抜く、堅牢なる盾か。人間め、よくもここまで技術を発展させたものだ」
くつくつと楽しそうに笑ったバーサーカーは、地面に降り立つと同時に双剣を紅蓮の炎に変えて霧散させる。
突然武装を解いたバーサーカーを、誰もが訝し気に見つめる中、バーサーカーは軽く手を上げて、自分にもう戦うつもりはないと意思表示した。
「なぜ武器を納める、狂戦士。負けを認めたというわけではあるまい。君はまだ余力を残しているはずだ」
「勘違いするな。今の私に貴様らを殲滅する気は毛頭ない。あくまで軽く手合わせをさせてもらっただけだ。それともなにか? 貴様らはここで、この旅を終わらせたいと?」
「とんでもないッ! 絶対にやめるもんかッ!」
子どものように腕を振り回して憤慨したダ・ヴィンチにフッと小さく笑みを浮かべ、彼らに背を向ける。
「シュレイド異聞帯。然るべき試練を乗り越えた先に、我らが主と共に貴様らを待つ。その時は、我が真の劫炎を見せてやろう」
去り際にそう言い残し、バーサーカーは炎に捲かれて姿を消した。
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バーサーカー―――ボレアスがヒナコ達がいる咸陽に戻ると、そこではヒナコが項羽に、汎人類史での彼の在り方についての説明を完了していた頃だった。
「戻ったぞ、真祖」
「そう。カルデアは?」
「生憎だが、今の彼らを滅ぼすつもりはない。彼らには意地でも我らの
「わからないわね。アンナがそこまで奴らに執着する理由はなに?」
「それはお前が知っているはずだろう。我が主の目的を聞かされているお前ならな」
「英霊を使えば事足りるというのに、カルデアまで利用する理由がわからないのよ。……まぁいいわ。そんな事、私には関係ないもの。では、項羽様、高長恭」
「了解した」
「はい」
「では、私から離れないように」
掌から出現させた黒い球が丁度項羽が通れるサイズまで巨大化し、こことは異なる世界へ繋がる道となる。
ヒナコ達はそこを通り、秦帝国を後にするのだった―――。
ボレアスの劫炎についてですが、あの炎には僅かですが城特攻が入っています。かつてのシュレイド王国を焼き尽くした炎ですからね。リミッターをかけていたとはいえ、マシュが気を抜いた瞬間に背後にいた立香君共々消し炭になっていました。
そして皆さん、明日は何の日かわかりますか? そうです、モンハンライズの発売日です。Twitterで見かけたのですが、社員にライズをプレイしてもらう為に明日を休みにした会社もあるみたいですね。ヤバイですね☆ 私は既にダウンロード版を購入しているので、即プレイできますとも。ワールド(IB)を持ってないので、XXからの進出ですが、早く新しいモンハンをプレイしたいですッ!
次回、お前も■■■■になれ。