石丸清多夏は、今日もいつも通りに、
白い学ランを、風紀委員らしく、身にまとい、
帰り支度をしている最中だった。
その時、空条徐倫が、石丸清多夏に話しかけた。
「ねぇ、石丸、アンタ、ちょっと、付き合いなさいよ」
「徐倫くん!また、制服を着崩しているじゃないか!
風紀が乱れているだろうっ!」
周りから珍しい組み合わせだと、よく言われている。
親友であり、兄弟である、大和田紋土と友達。
なんていう関係からか、意外とすぐに打ち解けられた。
石丸にとっては、数少ない友達。
ということは、大体、大方が知っていることである。
空気が読めない、石丸にとっては、
貴重な友達の存在だった。
「さっさと、行くわよ、石丸」
「どこに連れて行くつもりだ!?」
石丸に拒否権は無いようだ。
とある場所にて…
「本当に、ここに入るのか…?」
「何よ、別に普通でしょう?置いていくわよ」
ここは、小さな喫茶店、
メニューはオムライスとカレー、
そして、ナポリタン、
ドリンク各種、10種類置いてある、
シンプルなメニューが特徴のお店だ。
「アンタに相談があるのよ」
「相談とは…」
「大和田が、大工を目指すことになったらしいわ」
「それは、本当なのか!?」
「そうみたい、大和田の目は、本気だったわ」
「ところで、徐倫くんの夢は?」
「特にないわ、ないのよ。
大和田と同じ、鑑別所に入ってから、
どこで、差が付いたとやら…」
大工を目指す、明確な目標を持つ、大和田紋土、
そして、高校をダブって、一年留年している、空条徐倫…
「う、うん…」
「焦っているのよ、でも、石丸、アンタは、アタシと違って、
頭いいし、立派だし、そーゆーこと、わかるんじゃないの?」
「いや、僕は本当に勉強だけだ、それ以外、取り柄が無いんだ…
恋愛なんて、外だぞ?
徐倫くんも、知っているだろう?」
「いや、そうだけど、大和田の気持ちになって、
考えてほしいのよ…」
兄弟として、分かち合った、
大和田紋土と石丸清多夏。
そして、何だかんだと、絡んでくる、空条徐倫
この三人が、いつまでも、一緒にいるとは限らない。
「徐倫くん、キミは考えすぎだ!
僕が知っている限り、兄弟は、いざという時、
頼りになる男だ。兄弟も、徐倫くんのことを、心配している!」
「まぁ…一理はあるわね…
でも、なんていうか…無理と言ったら、
逆にアタシがダメになってしまいそうね、やれやれだわ…
実際、器用じゃないし、アタシって…
なにせ、留年しているうえに、超高校級の幸運ですよ?」
「ううん…そうだな…」
「ところで、石丸は、何になりたいの?」
「僕は…市議会議員だ」
「立派じゃん、応援しているわ」
「ありがとう!」
喫茶店から、退出した後、
冬の景色を見ながら、解散した。