徐倫の奇妙な学校生活   作:アッシュクフォルダー

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第六部 第十一話 ある冬の日

石丸清多夏は、今日もいつも通りに、

白い学ランを、風紀委員らしく、身にまとい、

帰り支度をしている最中だった。

 

その時、空条徐倫が、石丸清多夏に話しかけた。

 

「ねぇ、石丸、アンタ、ちょっと、付き合いなさいよ」

 

「徐倫くん!また、制服を着崩しているじゃないか!

風紀が乱れているだろうっ!」

 

周りから珍しい組み合わせだと、よく言われている。

親友であり、兄弟である、大和田紋土と友達。

 

なんていう関係からか、意外とすぐに打ち解けられた。

 

石丸にとっては、数少ない友達。

ということは、大体、大方が知っていることである。

 

空気が読めない、石丸にとっては、

貴重な友達の存在だった。

 

「さっさと、行くわよ、石丸」

 

「どこに連れて行くつもりだ!?」

 

石丸に拒否権は無いようだ。

 

 

とある場所にて…

 

「本当に、ここに入るのか…?」

 

「何よ、別に普通でしょう?置いていくわよ」

 

ここは、小さな喫茶店、

メニューはオムライスとカレー、

そして、ナポリタン、

 

ドリンク各種、10種類置いてある、

シンプルなメニューが特徴のお店だ。

 

 

「アンタに相談があるのよ」

 

「相談とは…」

 

「大和田が、大工を目指すことになったらしいわ」

 

「それは、本当なのか!?」

 

「そうみたい、大和田の目は、本気だったわ」

 

 

「ところで、徐倫くんの夢は?」

 

「特にないわ、ないのよ。

大和田と同じ、鑑別所に入ってから、

どこで、差が付いたとやら…」

 

大工を目指す、明確な目標を持つ、大和田紋土、

そして、高校をダブって、一年留年している、空条徐倫…

 

「う、うん…」

 

「焦っているのよ、でも、石丸、アンタは、アタシと違って、

頭いいし、立派だし、そーゆーこと、わかるんじゃないの?」

 

「いや、僕は本当に勉強だけだ、それ以外、取り柄が無いんだ…

恋愛なんて、外だぞ?

徐倫くんも、知っているだろう?」

 

「いや、そうだけど、大和田の気持ちになって、

考えてほしいのよ…」

 

兄弟として、分かち合った、

大和田紋土と石丸清多夏。

 

そして、何だかんだと、絡んでくる、空条徐倫

 

この三人が、いつまでも、一緒にいるとは限らない。

 

「徐倫くん、キミは考えすぎだ!

僕が知っている限り、兄弟は、いざという時、

頼りになる男だ。兄弟も、徐倫くんのことを、心配している!」

 

「まぁ…一理はあるわね…

でも、なんていうか…無理と言ったら、

逆にアタシがダメになってしまいそうね、やれやれだわ…

実際、器用じゃないし、アタシって…

なにせ、留年しているうえに、超高校級の幸運ですよ?」

 

「ううん…そうだな…」

 

「ところで、石丸は、何になりたいの?」

 

「僕は…市議会議員だ」

 

「立派じゃん、応援しているわ」

 

「ありがとう!」

 

喫茶店から、退出した後、

冬の景色を見ながら、解散した。

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