徐倫の奇妙な学校生活   作:アッシュクフォルダー

7 / 16
第六部 第七話 白夜と徐倫

空条徐倫は、十神白夜と出会った。

 

「徐倫」

 

「アンタは…えっと、十神だったわね

何か飲む?」

 

「…気がきくじゃないか。

ではコーヒーをすぐに持ってこい。無論、焙煎からやれよ。

あぁ、豆はルアックでな。他のは認めんぞ」

 

「やれやれだわ…」

 

「おい、無駄口叩く暇があったら、

さっさと、ルアックコーヒーを淹れて

シフォンケーキを、作れ」

 

「どーして、アタシが、こんなことを

しないと、いけないわけ?」

 

「徐倫が、言って来たからだ」

 

「わかったわ…」

 

徐倫は白夜の為に、ルアックコーヒーと

シフォンケーキを作るのだった。

 

「これで、いいかしら?」

 

「おい、ケーキが、焦げているぞ?」

 

「何?文句言う訳?

アタシ大体、料理苦手だし、

淹れるなら、ともかく、

ケーキ作るなら、他の人に頼みなさいよ」

 

「お前に頼んで不正解だったな…」

 

「やれやれだわ…白夜って、

カップラーメンって好き?」

 

「気軽に、白夜、白夜って、言うが…

お前の勝手だが…

あの、ジャンクの極みのような食物か。

知ってはいるが、食べる気にはなれんな。

俺が許すインスタントは寿司のみだ…」

 

「寿司?あぁ、手軽に食べられるからか?

酸っぱいから、好きじゃないけどね、アレって」

 

「まぁ、徐倫の意見は、多少は、わかるがな…

まぁ、いい、徐倫、付いてこい

俺は、今、暇しているから、付いてこい」

 

「アタシが、白夜に?いいけど?」

 

 

徐倫と白夜は、購買部に、やってきた。

 

「映画のDVDとか、あるかしら?」

 

「ほう、映画か。俺にも鑑賞する趣味はあるが…

お前が見るような低俗な物は知らん。

それでも、俺に話を合わせたいというのなら…

お前でも理解できそうな幼児向けの

タイトルを教えてやってもいいぞ?」

 

「まぁ、映画は、あまり見ない方だけど…

ヨージ向けか…いいけど?機会があればね

あっ、かわいい人形があるわね」

 

「…アンティークドールか。

下品な徐倫にしては、なかなか良い趣味だな。

まさか、これの価値を見抜く事ができるとはな。

ほんの少し、お前の評価を改めてやるか…」

 

「やれやれだわ…」

 

「それは、こっちのセリフだ、徐倫」

 

なんだかんだと言いつつ、

徐倫と白夜は、暇潰しに、娯楽室に訪れた…

 

「スロットがあるわ…別に、したくないけど?」

 

「そのようだな…仮にも学校だといういのに、

なぜあんな物が…

いや、もしかしたら、徐倫か誠の為かもしれないぞ?

超高校級の幸運なんて才能、

なかなか披露する機会がないだろう?

さて、見せてもらおうじゃないか…」

 

「運か…まぁ、人より、ある方だけど、

今は、スロット!って、気分じゃないわ」

 

「じゃあ、何がしたい?」

 

「そうね、ビリヤードかしら?」

 

「ほう?その提案が来るとは思わなかったな。

徐倫にビリヤードの心得があるとは、驚きだ。

さて、キャロム・ゲームか、

それともプールか?楽しませてくれよ…」

 

「ビリヤードの心得くらは、多少はあるわよ

アイツとは、違って…」

 

「アイツ?」

 

「何でもないわ、さぁ、やるわよ…」

 

何がともあれ、徐倫と白夜は、

ビリヤードで、暇潰しをするのだった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。